
ジュラシック・パーク(ワールド)シリーズとは、1993年公開の映画『ジュラシック・パーク』を第1作とするアメリカのSFメディア・フランチャイズである。2015年の『ジュラシック・ワールド』以降は「ジュラシック・ワールド」のタイトルでシリーズ化されている。本作は、恐竜たちが暴れ回るパニック映画として有名である。シリーズには、ティラノサウルス・レックスやリケラトプス、ヴェロキラプトルなど、さまざまな恐竜が登場する。
トリケラトプスは、白亜紀後期の北アメリカ大陸に生息していた世界的にも知名度の高い草食恐竜。人気も高い恐竜だが、ジュラシック・パークシリーズでの扱いは不遇である。
最初は、病気で倒れている一頭だけが登場。作中の設定では群れを成して行動する恐竜とされていたが、そういった場面は『III』で少しながら確認できるものの、以後のシリーズ作品でも明確に描かれることは一度もなく、群れで行動するシーンはステゴサウルスが主に引き受けている。
標識
ティラノサウルス
ティラノサウルスは、ジュラシック・パークシリーズすべてに登場する肉食恐竜。すべての作品を通して、主人公たちに食って掛かる恐ろしい恐竜。知名度もシリーズの中でトップクラスである。
なお、ティラノサウルスの中でもシリーズで有名な個体は、第1作目とジュラシックシリーズに登場するレクシィという雌の個体である。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では、原作小説と同じく雄・雌・幼体の計3体の個体が登場する。前作よりも出番が大幅に増え最期までイアン達を苦しめる。
この映画を象徴する動物的な鳴き声は 「ゾウの赤ん坊の鼻息」、「ワニの唸り声」、「虎の咆哮」といった強大な動物を混ぜ合わせたもの。標識のデザインは本作のロゴにもなっている有名な上半身の骨格。T-REXという呼び名は、学問上用いられる二名法に基づく略称である。映画のロゴにもなっている。
標識
ディロフォサウルス
ディロフォサウルスは中型獣脚類の肉食恐竜。映画に登場するディロフォサウルスは実際の姿とは違っており、えりまきも映画のオリジナルである。
全長は5~7mほどで、背丈は人間の大人より少し高い程度である。スリムな姿をしており、他の恐竜に比べるとあまり大きくはない。
映画ではサイズが実物より小さい。呼称は唾吐きを意味する「スピッター」。吐く毒は、素早く蛇毒血清で処置しなければ失明の可能性がある強力なもの。映画の設定ではより強力で致死性。登場する恐竜の中では最もデザイン、習性などが脚色されている。標識は作中にも登場しており、頭骨。
標識
ガリミムス
ガリミムスは、ジュラシック・パークで大勢で走ってくるあの恐竜である。かつては恐竜好きのマニアの間でしか認知されていなかったマイナー恐竜だったが、映画に登場したことで人気と知名度が大きく上昇。シリーズのほぼすべて媒体に登場している。
鳴き声はウマが基となっている。この恐竜のみ標識が骨格でなく、しかも全身のシルエットである。
標識

出典: www.jplegacy.org
コンプソグナトゥス・トリアシクス
コンプソグナトゥス・トリアシクスは実際には存在しない小型肉食恐竜。『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に登場。
冒頭から登場し、サイトBの海岸に訪れた旅行者家族の娘に襲いかかる。劇中ではピラニアの様に集団で自分より大きな生物に襲いかかる恐竜として描かれているが実際には昆虫を食べていたと推測されている。
ステゴサウルス
Related Articles関連記事

ジュラシック・パーク(Jurassic Park)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジュラシック・パーク』とは、1993年に公開されたSF映画である。スリラー、ホラー、パニック、アクション、ドラマなど様々な要素で構成されている。マイケル・クライトンによる同名小説を原作としており、監督はスティーヴン・スピルバーグ。後に続編が公開されるジュラシック・パークシリーズの第1作。 バイオテクノロジーにより作られた恐竜が暴走し、恐竜に追われる恐怖と、仲間を守ろうとする主人公達の絆を描いており、生命や科学技術に関する倫理観が問われている。
Read Article

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは1997年に製作されたアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシックパーク』の続編である。イスラ・ヌブラル島で起きた事件から4年、その島とは異なるサイトB呼ばれる場所で恐竜の存在が確認された。新たに社長になったハモンドの甥のルドローはサイトBにいる恐竜を捕獲し、サンディエゴに新たな「ジュラシックパーク」を建設しようとしていた。マルコムたちがその計画を止めようとするも捕獲は成功し、サンディエゴへと運ばれるがそこで悲劇が再び起こってしまう。
Read Article

ジュラシック・パークIII(Jurassic Park III)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジュラシック・パークⅢ』とは、2001年にアメリカで製作されたSFアドベンチャー映画である。1993年製作の『ジュラシック・パーク』、2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に続くジュラシックシリーズ3作目である。前作から4年、古生物学者のアランは研究の資金難に陥っていた。そこにある夫妻が現れ、恐竜の島のガイドを頼まれる。当初は難色を示すアランだったが、しぶしぶ了承する。しかし、本当は行方不明になった少年の救出が目的であった。スピノサウルスに襲われながら、一行は島からの脱出を目指す。
Read Article

ジュラシック・ワールド(Jurassic World)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジュラシック・ワールド』とは2015年のアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシック・パーク』シリーズ4作目である。前作に引き続きスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めている。イスラ・ヌブラル島で起きた「ジュラシック・パーク」の事件から22年。新たなるテーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンし、多くの観光客で賑わっていた。しかし、新たな目玉アトラクションとしてパークが用意していた新種恐竜インドミナス・レックスが脱走し、パークは大パニックに陥る。
Read Article

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』とは、2018年6月22日にアメリカ合衆国で公開された映画。『ジュラシック・パーク』シリーズ5作目の映画である。 日本公開は2018年7月13日。前作での大惨事から3年。放棄されたジュラシック・ワールドを有したイスラ・ヌブラル島には火山噴火の兆候が見えていた。噴火へのタイムリミットが迫る中、主人公オーウェンと彼の仲間たちは恐竜たちの救出チームに参加する。それぞれが奮闘する中、オーウェンたちは救出劇の裏に隠された陰謀にも巻き込まれていく。
Read Article

『ジュラシック・パーク』シリーズの裏設定・都市伝説まとめ!『ゴジラ』など名作映画へのオマージュシーンも紹介
人気映画『ジュラシック・パーク』シリーズの裏設定・都市伝説をまとめました。3作目の冒頭シーンでその後起こるスピノサウルスとティラノサウルスの戦いを予言していたという噂や、琥珀に閉じ込められていた蚊は血を吸わないタイプだという驚きの話、他作品へのオマージュが感じられるシーンなどを掲載。知れば誰かに話したくなる、興味深い情報をたっぷり紹介していきます。
Read Article

2015年公開のハリウッド映画まとめ!『アベンジャーズ』から『ミッション:インポッシブル』まで超豊作
アメリカの有名映画制作会社が数多く拠点を置き、アメリカ映画の代名詞ともいえるハリウッド。『スター・ウォーズ』や『アベンジャーズ』、『ミッション:インポッシブル』や『ジュラシック・ワールド』など、日本でも大人気の映画が勢ぞろいしています。特に2015年には『アベンジャーズ』と『スター・ウォーズ』の同年公開に加え、名だたるシリーズの続編や新作が発表されました。ここでは大豊作の年のハリウッド作品をご紹介!
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- ジュラシック・パーク(ワールド)シリーズの概要
- 『ジュラシック・パーク』の登場恐竜
- ヴェロキラプトル
- 標識
- ブラキオサウルス
- 標識
- パラサウロロフス
- 標識
- トリケラトプス
- 標識
- ティラノサウルス
- 標識
- ディロフォサウルス
- 標識
- ガリミムス
- 標識
- コンプソグナトゥス・トリアシクス
- ステゴサウルス
- パキケファロサウルス
- マメンチサウルス
- スピノサウルス・エジプティアクス
- コンプソグナトゥス
- アンキロサウルス
- プテラノドン
- ケラトサウルス
- ジュラシック・パークシリーズで登場しない恐竜
- スコミムス
- バリオニクス
- 『ジュラシック・ワールド』の登場恐竜
- インドミナス・レックス
- ティラノサウルス・レックス
- ヴェロキラプトル
- ガリミムス
- アパトサウルス
- トリケラトプス
- ステゴサウルス
- パラサウロロフス
- アンキロサウルス
- プテラノドン
- ディモルフォドン
- モササウルス
- パキケファロサウルス
- ジュラシック・ワールドシリーズで登場しない恐竜
- スピノサウルス
- ディロフォサウルス
- ブラキオサウルス
- ステゴケラトプス
- ニッポノサウルス
- 未確認ハイブリッド