レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)のネタバレ解説・考察まとめ
『レディ&オールドマン』とはオノ・ナツメが『ウルトラジャンプ』で連載していた男女バディ・エンタテインメント漫画作品。連載時期は2015年~2019年までで全8巻で完結。オノ・ナツメ原作の『ACCA13区監察課』や『BADON』とはまた違ったかなりハードボイルドな内容だ。舞台は1963年のロサンゼルス郊外。父親譲りのおせっかいな性格のシェリー・ブライトと100年間刑務所に入っていたというロバート・ウィンツ。この二人の出会いが全ての始まりだった。
刑務所から出所したばかりの御年121歳の不老不死の青年。
水ぶくれなどの軽い傷であればすぐに治るが拳銃で撃たれるなど出血が伴うと3日ほど時間がかかる。物静かで穏やかな性格をしており怒ることはめったにないが、ラスがシェリーを巻き込んだことに対しては怒りを露わにしていた。「ラス・ウィンツ」という双子の弟がおり、かつては山の中で暮らしていたがラスは17、8歳の時に出て行った。しばらくして帰ってきたラスが不老不死の血を混ぜたスープを作りこれを飲んだことで不老不死になった。
その後、血を飲ませた罪悪感によってラスは不老不死の血を分け与えた紳士の一家を殺害し放火してしまったが、ロブの犯行と疑われ双子の弟の身代わりとなり100年刑務所に入れられてしまう。
100年の刑を終え出所したロブは偶然シェリーと出会い、ひょんなことから「レディ&オールドマン」として運び屋をすることになった。街で目にするものすべてが新鮮で、すぐにどこかへ行ってしまうこともあったが、シェリーやほかの人たちに支えられ次第に溶け込んでいく。手先が器用なためラスが持ち帰ってきた壊れた時計を修理したり、ナットの倉庫にあったプレイヤーを修理するなど様々なものを直すことができる。周りからは「ロブ」の愛称で呼ばれており好きな飲み物はオールドマン。
ナット
ナット運送会社のボス。
仕事の依頼がきっかけでシェリーとロブに出会い、ロブがサムにガレージを追い出されてからはロブを住まわせている。「レディ&オールドマン」に来た依頼を見繕うなど世話焼きな一面もある。倉庫から一歩外に出た友人が目の前で車に轢かれてしまったというトラウマを抱えているため倉庫に引きこもっていたが、シェリーに促され倉庫の外に一歩踏み出すことができた。苦手なものは血、好きな食べ物はチョコレートサンデー、バナナ、ビール。
主要人物の家族
ラッセル・ウィンツ(ラス)
ロバート・ウィンツの双子の弟。
17、8歳の時にロブのもとから去っていったが、しばらくして戻り不老不死の血を混ぜたスープをロブに食べさせたのち行方不明になってしまう。ハリスの父親の義兄の時計を修理したことをきっかけに、半年ほど一緒に旅をしていたことがある。戻ってきたのち、両親の長所をロブだけが受け継いで、それに対するコンプレックスから自分に自信が持てなくなったことにつけこまれ、紳士に血を分け与えられる。血を分け与えた紳士もろとも一家を惨殺した後、自分の身代わりとなってロブが刑務所に入ったことを知った。そんな兄の情報を手に入れるためにマダムやいろんな人とともに生きてきた。ロブと同じく不老不死の力の持ち主だが、性格は社交的、手先は不器用だ。
サミュエル・ブライト
シェリーの父親で「サムズダイナー」を経営している。
かつては「ジャッカル」という通り名で運び屋をしていたことがありその界隈ではかなり名が知られている。厳しい物言いをすることもあるが、ロブをガレージに居候させるなどおせっかいな面も多々。運び屋を引退したサムのもとに依頼を持ってきたマダムを嫌煙している。周りからは「サム」と呼ばれている。
裏社会
ジョニー&クレイグ
ジョニー:「ジョニー&クレイグ」として掃除屋をしている白いスーツを着て白いシルクハットをかぶった男。
もともとはロス市警の刑事で汚職事件の責任を背負い辞職、現在は掃除屋としてクレイグとともに行動している。女好きな性格をしており顔も知らないレディ(シェリー)に気がある。
クレイグ:「ジョニー&クレイグ」として掃除屋をしている黒いスーツを着て黒いシルクハットをかぶった男。
もともとはロス市警の刑事で汚職事件の責任を背負い辞職、現在は掃除屋としてジョニーとともに行動している。女性に言い寄られることが多いが本人は煩わしいと思っているためジョニーも含めて周りにはゲイだと思わせている。
ビッグアイ
裏社会では名の知れた男。
ナットやジョニー&クレイグと交流があり、シェリーの父親サミュエルとは旧知の仲だ。 レディ&オールドマンの仕事ぶりを高く評価しナットを紹介、仕事が来るように手配をした。さらにロブがミルズ警部補に撃たれたときには医者を手配したり、ロブが死んだという噂を流してあげるなどなにかとレディ&オールドマンに興味があり気にかけている。
パパ
リアの愛人で裏社会の実力者。ほかにも大手芸能事務所の社長でリアを所属させている。
依頼人とその関係者
マダム
アンディの母親。
「サムズダイナー」のサムとは旧知の仲で「ジャッカル」という通り名で運び屋をしていた頃から馴染みがある。マダムが依頼を持ってきたことで「レディ&オールドマン」が誕生している。サムは嫌煙しているがその後も「サムズダイナー」に顔を出しており、「K’s BAR」にもたまに立ち寄っている。
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目次 - Contents
- 『レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)』の概要
- 『レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)』のあらすじ・ストーリー
- レディ&オールドマン結成
- 花束が大金に
- 弟を探して
- 母に会う
- ナットの怖いこと
- 紳士の血
- 約束
- 『レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)』の登場人物・キャラクター
- 主要登場人物
- シェリー・ブライト
- ロバート・ウィンツ(ロブ)
- ナット
- 主要人物の家族
- ラッセル・ウィンツ(ラス)
- サミュエル・ブライト
- 裏社会
- ジョニー&クレイグ
- ビッグアイ
- パパ
- 依頼人とその関係者
- マダム
- アンドリュー
- リア
- ケン・ミルズ
- リータ
- ジミー
- レベッカ
- その他登場人物
- ハリー
- ミッチ
- ビル・ミルズ
- ゴードン
- エマ
- マシュー
- テッド
- マックス
- スティーブ・マックイーン
- ハロルド
- ケイティ
- トーマス・ハリス
- ハリスの父親
- ラスに血を与えた紳士
- 『レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)』の用語
- SAM’S DINER
- ナット運送会社
- K’s BAR
- ホット・オールドマン
- 『レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ミッチ「しかし酒もこれっぽっちじゃ全く「カウボーイ」とは呼べないな。ああ「オールドマン」がいいね」(1巻)
- ロブ「ただ怒りは一瞬のものだから」(1巻)
- ロブ「「21」から時を動かすよ」(3巻)
- ビッグアイ「轢かれない…外に出してやってくれ」(5巻)
- シェリー「子供扱いは嫌いだけど叱ってもらったほうがまだマシみたいな…」(5巻)
- ロブ「駄目だよラス」(8巻)
- 『レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ACCA13区監察課』と『レディ&オールドマン』のコラボ