ワンダーエッグ・プライオリティ(ワンエグ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ワンダーエッグ・プライオリティ』とは、脚本・野島伸司、制作・CloverWorksによるオリジナルアニメ作品。
中学生の大戸アイは、学校でイジメを受け、その際に庇ってくれた転校生の長瀬小糸と友人となる。しかし小糸もまた自身の悩みに追い詰められ、校舎から身を投げて死亡する。この一件でアイは不登校児となるが、ある時不思議な声に導かれ、謎の卵を手に入れる。卵の中で怪物を倒すことで、小糸を生き返らせる可能性を見出したアイは、同じく大切な人を蘇らせんとする少女たちと共に危険な戦いに臨んでいく。
吉田ヤエ
CV:宮下早紀
アイが割ったエッグの中から現れた少女。いわゆる霊感が強く、死者の霊や人の怨念を見ることができる。しかし周囲の者はそれを信じず、彼女を白眼視し、ついには病院に入れられる。しかし病院には大量の死霊や怨念が潜んでおり、日々これに怯え、最終的に自ら死を選んだ。
自分が霊視できることを誰も信じてくれないことを、死した今も悩んでいる。常人には見えないワンダーキラーにアイが苦戦しているのを見て、必死に彼女を援護した。
現実世界の人々
長瀬小糸(ながせ こいと)
CV:田所あずさ
アイのクラスに転入してきた少女。イジメの対象となっていたアイに自ら近づき、彼女のオッドアイを「綺麗」と称した。やがてアイの親友となるも、結果新たなイジメのターゲットとして狙われるようになる。なんとかイジメを解消させようと様々に手を打つも、「また自分がイジメられることになったらどうしよう」とアイが委縮したこともあってうまくいかず、次第に追い詰められていった。最終的に校舎から身を投げて命を落とす。
現在はエッグの世界の校舎の屋上で彫像になっており、アイがワンダーキラーを倒していくことで蘇ることが示唆されている。
放課後の教室で担任の沢木と抱き合っているところをアイに目撃されているが、彼女と沢木がどのような関係であるかは不明。
大戸多恵(おおと たえ)
CV:白石晴香
アイの母親。夫とは離婚している。
仕事で忙しい中、不登校になってしまったアイを心配し、見守る。イジメのことや小糸のことなどアイの抱えていた様々な問題についてどこまで知っているのかは不明。
沢木と親しくしており、“アイが許してくれれば”という前提付きで彼との交際を考えている。
沢木修一郎(さわき しゅういちろう)
CV:中澤まさとも
アイの担任教師。不登校になってしまったアイの様子を見るために、たびたび大戸家を訪れている。小糸が自殺したことを考えればそれなりの責任を取らされてもおかしくない立場だが、作中では特にそういったことは描かれていない。
イジメの対象となった小糸と教室で抱き合っている姿をアイに目撃されている。アイは「小糸の自殺には沢木が関わっているのでは」との疑念を抱いているが、実際に小糸とどのような関係にあったのかは不明。
アイの様子を見るために大戸家に幾度も足を運び、その中で多恵と親しくなっていく。やがて彼女との交際を考えるようになるも、リカはこれを「本当の狙いはアイなのではないか」と推測している。
『ワンダーエッグプライオリティ』の用語
庭園
木のうろの中にある、地下へと進む不思議なエスカレーターの先にある謎の空間。地下だというのに青空が広がっており、エッグを輩出する不思議なガチャが置いてある。
エッグ
庭園に置いてある有料のガチャから排出される卵。鶏卵よりかなり大きい。
持つ者をエッグの世界に誘い込む力を持つ。壊すと一気に巨大化し、中から「自ら死に踏み込んだ少女」が出てくる。
エッグの世界
エッグを持つ少女の心象風景が具現化した世界。この世界のどこかには、その主が取り戻したいと願う「自ら死に踏み込んだ少女」の石像がある。エッグを持つ者が近しい場所にいると、二人の心象風景が混ざり合い、より想いの強い方に引きずり込まれることがある。
ミテミヌフリ
エッグの世界を徘徊する狂暴な化け物。「自ら死に踏み込んだ少女」を追い回し、これを襲う性質がある。
アンチ
エッグの世界に現れる狂暴な化け物。ワンダーハラーを倒し続けるアイたちへの羨望から生まれた存在で、より攻撃的な性質を持つ。
集団戦法でアイたちを積極的に追い回すため、状況によってはワンダーキラー以上に非常に危険な相手である。
Related Articles関連記事
高校教師(1993年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『高校教師』とは、1993年1月からTBSで放送されたテレビドラマである。脚本は野島伸司で、主演は真田広之と桜井幸子。その他、赤井英和や京本政樹などが出演する。日向女子高校に赴任してきた教師の羽村隆夫に、女子生徒の二宮繭が好意を持つ。羽村も繭と過ごしていくうちに彼女に惹かれていき、2人は禁断の恋に落ちていく。生徒と教師の恋愛や近親相姦、同性愛、強姦など社会的タブーを取り扱った作品である。登場人物の背景や最終回の結末などサスペンス要素を含んだことも反響を呼び、最終回では視聴率33%を記録した。
Read Article
何曜日に生まれたの(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『何曜日に生まれたの』とは野島伸司の脚本のオリジナルドラマである。2023年8月から10月まで放送された。主人公のすいは、学生時代にバイク事故に遭い人生が大きく変わってしまう事になる。その後部屋に閉じこもってしまう、こもりびととして10年間過ごし、父親の仕事がきっかけで、第2の人生を歩みだす。高校時代の仲間や恋愛模様が描かれたヒューマン物語で、すいがこもりびとを卒業できるきっかけになる。またバイク事件の真相や、こもりびとになった経緯などが徐々に明かされる為、早く続きが見たくなると話題になった。
Read Article
未成年(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『未成年』とは、1995年10月からTBSで放送された青春ドラマである。脚本は野島伸司。主演はいしだ壱成で、香取慎吾や反町隆史などが出演する。高校3年生の戸川博人は、コンサート警備のアルバイト中に大学2年生の新村萌香に出会い、魅力を感じる。その後、路上で同級生の田辺順平と共に不良に絡まれた博人は、高校3年生の神谷勤をカツアゲしていたチンピラの坂詰五郎に助けられる。この出会いをきっかけに、博人を中心とした若者たちの青春群像劇が始まる。本作は平均視聴率が20%で、最高視聴率は23.2%を記録した。
Read Article
ひとつ屋根の下(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ひとつ屋根の下』とは、1993年にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマである。「月9」枠で全12回放送された。脚本は野島伸司、主演は江口洋介が務めた。7年前の両親の事故死以来離ればなれになっていた兄弟が、長男の達也が中心となり再び一つ屋根の下で生活を始めるが、兄弟たちは悲劇的、絶望的な境遇や状況に遭遇する。様々な困難を乗り越えながら明るさを絶やさず成長し、より深い絆が育っていく様を描く。
Read Article
ドラマ「未成年」出演者の当時とその後の姿を画像で紹介!
野島伸司が脚本を手がけた、平均視聴率20.05%の大人気ドラマ『未成年』。そのタイトルの通り、未成年の少年少女の複雑で純粋な人間模様を描いた傑作である。 ここでは、いしだ壱成 、香取慎吾、 反町隆史、遠野凪子、浜崎あゆみなど、当時このドラマに出演していた俳優たちの今昔の姿を紹介する。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ワンダーエッグ・プライオリティ』の概要
- 『ワンダーエッグ・プライオリティ』のあらすじ・ストーリー
- 不思議なエッグと夢の世界
- 集う4人の少女
- アカと裏アカの秘密
- タナトスの意志とエロスの戦士
- 『ワンダーエッグ・プライオリティ』の登場人物・キャラクター
- エッグの世界に挑む少女たち
- 大戸アイ(おおと あい)
- 青沼ねいる(あおぬま ねいる)
- 川井リカ(かわい りか)
- 沢木桃恵(さわき ももえ)
- エッグの世界の関係者
- アカ
- 裏アカ(うらあか)
- エッグの世界で出会う少女たち
- 西城くるみ(さいじょう くるみ)
- 鈴原南(すずはら みなみ)
- みこ&まこ
- 美和(みわ)
- 瑞樹(みずき)
- 吉田ヤエ
- 現実世界の人々
- 長瀬小糸(ながせ こいと)
- 大戸多恵(おおと たえ)
- 沢木修一郎(さわき しゅういちろう)
- 『ワンダーエッグプライオリティ』の用語
- 庭園
- エッグ
- エッグの世界
- ミテミヌフリ
- アンチ
- ワンダーキラー
- ワンダーアニマル
- 『ワンダーエッグ・プライオリティ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):アネモネリア『巣立ちの歌』
- ED(エンディング):アネモネリア『Life is サイダー』