clammbon(クラムボン)の徹底解説まとめ
clammbon(クラムボン)とは、原田郁子、ミト、伊藤大輔によるスリーピースバンド。
ポップでキャッチーな音楽性、原田郁子の伸びやかで可愛らしい唯一無二の歌声、メンバー3人の圧倒的な演奏力により、多くのリスナーとミュージシャンを魅了している。結成から20年以上経っても、その勢いはとどまることなく、自分たちらしい音楽を追及している。
また、原田郁子とミトはソロ活動、伊藤大輔は母校でのドラム講師など、clammbonとしての活動以外にも活躍の場を広げている。
clammbonの概要
clammbon(クラムボン)は、日本のスリーピースバンド。福岡出身の原田郁子、東京出身のミト、北海道出身の伊藤大輔により、1995年に結成される。
1999年、1stシングル『はなれ ばなれ』でメジャーデビュー。楽曲の質の高さ、一度聴いたら忘れられないような原田郁子の歌声、3人の確かな演奏力により、多くのFM局で楽曲が放送されて、多くのリスナーの心をつかんだ。
メジャーデビュー後は楽曲制作と並列して、積極的なライブ活動が見られた。
結成20周年を迎えた2015年、9枚目のオリジナルアルバム『triology』を発表し、在籍していたメジャーレーベルを離れてインディーズとして活動。レコ発ツアーのファイナルではキャリア初となる日本武道館公演をおさめた。
また、各メンバーのソロ活動、楽曲提供、プロデュースなど、幅広い場で才能を発揮している。
clammbonの活動経歴
メジャーデビュー前の時代
1995年、尚美ミュージックカレッジ専門学校でclammbon(クラムボン)の3人は出会う。
学校での演奏会の際、原田郁子が伊藤大輔とともに出演を試みたが、ベースが必要になりミトが参加し、Carol Kingの「You've got a friend」をカバー。これが彼ら3人の初めての演奏であり、クラムボンの原型となる。
1996年からオリジナル曲を作り始め、クラブやラウンジにて本格的にクラムボンとしての活動を開始する。ライブ活動を続けるうちに、彼らの演奏が音楽プロデューサーのS-Kenの目に留まり、1997年5月8日コンピレーションアルバム『Soup up vol.2』に「どれだけでも」「森渡り」の2曲が収録。
1998年2月25日、ミニアルバム『くじらむぼん』をリリース。収録曲の「パンと蜜をめしあがれ」がBay FMやInter FMなど、多数のFM局で放送される。以降、下北沢CLUB Queや渋谷nestなどのライブハウスを中心にライブ活動をする。
ワーナーミュージック・ジャパン在籍時代
1999年3月25日、1stシングル『はなれ ばなれ』でメジャーデビューを果たす。全国のFM局で放送され、多くの局からヘヴィーローテーションを獲得し大反響となる。4月23日には、下北沢club Queにて初ワンマンライブ「Que-lammbon」を行なう。
また、7月14日には2ndシングル『パンと蜜をめしあがれ』、10月6日には1stアルバム『JP』をリリース。10月24日福岡・大阪・名古屋・渋谷の4か所を回るライブツアー「JP JumP JaPan tour」を決行するなど、メジャーデビューしたばかりにもかかわらず、精力的な活動が見られた。
2000年4月19日、3rdシングル『シカゴ/246』、8月9日には4thシングル『君は僕のもの/090』、10月25日には2ndアルバム『まちわび まちさび』をリリース。12月3日には、仙台・新潟・松山・広島・福岡・大阪・名古屋・東京を回るライブツアー「clammbon tour 2000 まちわび まちさび」を決行。
2001年2月、JR東日本「のんびり小町」のキャンペーンCMにて初のCM曲が使用される。シングルカットはされていないが、のちに「のんびり」として6thシングル『残暑』のカップリングに収録される。
5月23日には5thシングル『サラウンド』のリリース、6月20日には、宇都宮・大阪・名古屋・仙台・前橋・渋谷を回るライブツアー「summer tour 2001」を決行、8月22日には6thシングル『残暑』のリリース、10月11日には3rdアルバム『ドラマチック』のリリース、11月17日には前橋・宇都宮・仙台・鹿児島・福岡・高知・松山・広島・大阪・神戸・名古屋・金沢・新潟・東京・沖縄を回る「Dramatickers tour '01」を決行。
2002年3月、ニューヨークのThe Elbow Roomにて初の海外公演。4月17日には岡村靖幸のトリビュートアルバム『どんなものでも君にかないやしない』にてクラムボンがカバーした「カルアミルク」が収録。のちのクラムボンのライブでも「カルアミルク」は頻繁に演奏されている。
4月24日にはリアレンジ・アルバム『Re-clammbon』をリリースし、アルバム購入者特典ツアー「Re-clammbon Tour」で小樽・札幌・金沢・仙台・広島・福岡・名古屋・大阪・京都・東京の10ヶ所を回る。
7月28日には、初の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブを行なう。
8月から4thアルバムの制作のため、初の海外レコーディングとしてクラムボンの3人はニューヨークへと旅立つ。その約2か月後の10月23日に4thアルバム『id』をリリース。
2003年、1月22日から、全国8か所を回るライブツアー「2003 id tour」を決行。1月26日の渋谷での演奏がライブDVD『id tour 2003.1.26 shibuya』に収録されている。
3月7日からは、全国8か所を回るライブツアー「2003 SPRING tour」を決行。7月13日にはクラムボン2回目の日比谷野外音楽堂単独ライブを行なう。
7月27日、 FUJI ROCK FESTIVAL(WHITE STAGE)に初出演。7月14日にはARABAKI ROCK FEST.'03に出演。
7月24日には、ベストアルバム『best』をリリース。11月19日には、5thアルバム『imagination』をリリース。
日本コロムビア在籍時代
2003年、1月22日から、全国8か所を回るライブツアー「2003 id tour」を決行。1月26日の渋谷での演奏がライブDVD『id tour 2003.1.26 shibuya』に収録されている。
3月7日からは、全国8か所を回るライブツアー「2003 SPRING tour」を決行。7月13日にはクラムボン2回目の日比谷野外音楽堂単独ライブを行なう。
7月27日、 FUJI ROCK FESTIVAL(WHITE STAGE)に初出演。7月14日にはARABAKI ROCK FEST.'03に出演。
7月24日には、ベストアルバム『best』をリリース。11月19日には、5thアルバム『imagination』をリリース。
2004年、2月28日から福岡・大阪・名古屋・東京を回るライブツアー「imagination tour 2004」を決行。5月8日からは全国13か所を回るライブツアー「imagination tour 04〜cjammbon & clammbon」を決行。
7月17日には、初の大阪城野外音楽堂でのワンマンライブを行なう。7月19日には、3度目の日比谷野外音楽堂でのライブを行ない、途中に流れ星が落ちるという奇跡的なライブとなった。
8月7日にはSUMMER SONIC(TOKYO)にクラムボンが初出演。8月8日、ROCK IN JAPAN FESTIVALに出演。
2005年3月6日、6thアルバム『てん、』をリリース。4月9日からは全国14か所を回るライブツアー「ツアー 2005 てん、」を行なう。
7月30日、FUJI ROCK FESTIVAL'05に出演。9月4日、大阪城野外音楽堂にてワンマンライブ「残暑お見舞い申し上げます」を開催。
11月12日には、メジャーデビュー後初のクラムボンの企画イベント「sound circle」を開催。 第1部はSHIBUYA O-Eastが会場で、toe、manual、クラムボンが出演。第2部はduo MUSIC EXCHANGEが会場で、FOSSA MAGNA、Yabemilk、半野善弘、cjammbon、おおはた雄一、Master PATA(DJ)、mito(DJ)が出演。
2006年5月31日、カヴァーアルバム『LOVER ALBUM』をリリース。6月29日から、全国7か所を回るライブツアー「cover, lover and tour」を行なう。
7月12日、7thシングル『THE NEW SONG』をリリース。8月13日には、SUMMER SONIC(TOKYO)に出演。
11月24日、広島クラブクアトロの5周年記念イベント「SONGLOOK 06 〜トロピカル篇〜」でクラムボンとおおはた雄一のツーマンライブが行なわれる。
2007年2月19日、クラムボンの主催イベント「sound circle」が新木場スタジオコーストにて行なわれる。
5月23日、7thアルバム『Musical』がリリースされ、6月25日から全国12か所を回るライヴツアー「tour Musical」を決行。
7月29日、FUJI ROCK FESTIVAL'07 に出演。
2008年1月12日、2007年に行なわれたツアー「tour Musical」を追った初のドキュメンタリー映画『たゆ たう-GOOD TIME MUSIC of clammbon-』が東京渋谷シネクイントを皮切りに全国でロードショー。5月21日には、DVD『たゆ たう -GOOD TIME MUSIC of clammbon-』となって発売される。
8月30日には日比谷野外大音楽堂での2daysライブを行なう。
2009年6月3日、リアレンジアルバム『Re-clammbon 2』をリリース。4月16日から全国13か所を回るライブツアー「clammbon2009 Re-clammbon tour」を決行。
7月24日、FUJI ROCK FESTIVAL'09に出演。
10月10日、日比谷野外大音楽堂にてデビュー10周年企画「クラムボン 10月10日に10周年 ありが1♡!!!」を開催。
11月11日には、clammbon feat. THA BLUE HERB『あかり from HERE 〜NO MUSIC, NO LIFE.〜』をタワーレコード限定でリリース。
2010年5月7日から、全国34か所を回るライブツアー「clammbon tour「2010」」を決行。
5月19日には、8thアルバム『2010』をリリース。8月7日には、SUMMER SONIC 2010(TOKYO)に出演。
9月5日 よみうりランド オープンシアター EASTにてワンマン野外ライブ「☆SUPER☆STAR☆」を開催。
2011年3月30日、ベストアルバム『クラムボン –ワーナー・ベスト』『clammbon –columbia best』を同時リリース。
5月14日〜9月31日、クラムボン史上最多の48か所を回るライブツアー「ドコガイイデスカツアー」 を決行。
6月11日、Springfields'11に出演。7月23日には、JOIN ALIVE2011の出演。7月30日には、FUJI ROCK FESTIVAL’11に出演。
8月24日、9thシングル『はなさくいろは』をリリース。TVアニメ『花咲くいろは』のEDテーマとして起用される。
11月2日、10thシングル『ある鼓動』をリリース。
11月3日には、両国国技館での初のアリーナ公演。
2012年3月21日、ライブアルバム『3peace2』をリリース。
4月4日には、2011年に両国国技館で行なわれたライブが収録されたDVD『2011年11月3日 両国国技館』をリリース。
11月21日、11thシングル『Rough & Laugh』をリリース。TVアニメ『しろくまカフェ』のOPテーマに起用される。
2013年4月28日、ARABAKI ROCK FEST.13に出演。5月18日には、CIRCLE'13の出演。
5月22日、2枚目のカバーアルバム『LOVER ALBUM2』をリリース。
6月1日、TAICOCLUB'13に出演。6月14日からは、全国37か所を回るライブツアー「ドコガイイデスカツアー2013」を決行。
7月21日、JOIN ALIVE 2013に出演。9月22日には、GAMA ROCK FES 2013に出演。
10月6日、「THE WALL TAIPEI」に出演。クラムボン初の台湾でのライブとなる。
2015年、2月11日、シングル『yet』発売。同日、代々木公園野外ステージでフリーライブ「クラムボン 祝!結成20周年スペシャルフリーライブat代々木公園」を開催。
3月25日、アルバム『triology』発売。
4月1日、年度末をもってメジャーレーベルを離脱。
11月6日、「tour triology」最終公演を日本武道館で開催。同日、ニューシングル『Slight Slight』を会場限定リリース。
インディーズ時代
2016年2月4日、「clammbon 2016 mini album 会場限定販売ツアー」が開始。会場にてミニアルバム『モメント e.p.』が限定発売され、終演後にメンバー全員が手売りをしたうえでサイン会が行なわれた。
『モメント e.p.』は、活動に賛同してくれる商店に委託販売する形で、一部の店舗でも販売されることになる。
2017年6月1日、29公演の全国ツアー「モメントツアー2017」を開催。ミニアルバム『モメント e.p. 2』が会場で限定販売される。
また、12月6月には、Billboard Live TOKYOにて徳澤青弦カルテットとのライブ「クラムボン with 徳澤青弦カルテット 2017年12月6日 Billboard Live TOKYO」が行なわれる。
2018年6月6日から9月23日にかけて、「clammbon モメントツアー2018」が開催。会場ではミニアルバム『モメント e.p.3』が発売された。
2019年はクラムボンのメジャーデビュー20周年。その記念として、10月4日から10月9日には、1stアルバム『JP』の全曲を再現するツアー「JP JumP JaPan tour 2019」が開催。
2020年10月2日、2020年で最初で最後のワンマンライブ「clammbon Streaming Live 『2020』」をオンラインにて行なう。
clammbonのメンバー
原田 郁子(はらだ いくこ)
原田郁子は、1975年10月20日に福岡県福岡市で生まれる。
クラムボンでは、歌とピアノを担当。
幼少の頃、祖父の家にあったピアノを譲り受けてクラシックピアノを習い始めた。そして、尚美ミュージックカレッジ専門学校に通い、音楽の道に進むこととなる。
原田郁子はバンド活動以外にも、2004年からソロ活動をスタートさせている。アルバム制作だけでなく、福岡ブルーノートでのソロライブ、劇団「マームとジプシー」の舞台『cocoon』の楽曲制作などと、多くの場で音楽の才能を発揮している。
ミト
ミトは、1975年5月6日に東京都で生まれる。
クラムボンのバンドマスターであり、ベースやギター、鍵盤、口笛など多くを担当している。
デビュー以来、ほとんどの楽曲はミトが作詞作曲を担当。
クラムボンとしての活動だけでなく、ソロ活動も精力的に行なっている。ノイズやアバンギャルド、テクノからポップ、ジャンルの垣根を越えようとするスタイルで、新しい音楽を製作しようと常に試みているアーティスト。
また、TVアニメ <物語>シリーズ『終物語』などへの楽曲提供、木村カエラなどのアーティストのアレンジやプロデュースといった、幅広い場で活動している。
伊藤 大助(いとう だいすけ)
伊藤大助は、1975年12月1日に北海道札幌市で生まれる。
クラムボンではドラムを担当している。
尚美ミュージックカレッジ専門学校でジャズを習っていたことから、ジャズドラマーのような技巧派のドラムを叩く。
インタビューではあまり発言しない。読書が趣味とのこと。
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目次 - Contents
- clammbonの概要
- clammbonの活動経歴
- メジャーデビュー前の時代
- ワーナーミュージック・ジャパン在籍時代
- 日本コロムビア在籍時代
- インディーズ時代
- clammbonのメンバー
- 原田 郁子(はらだ いくこ)
- ミト
- 伊藤 大助(いとう だいすけ)
- clammbonのディスコグラフィー
- アルバム
- 『JP』
- 『まちわび まちさび』
- 『ドラマチック』
- 『Re-clammbon』
- 『id』
- 『best』
- 『imagination』
- 『てん 、』
- 『LOVER ALBUM』
- 『3 peace 〜live at 百年蔵〜』
- 『Musical』
- 『Re-clammbon 2』
- 『2010』
- 『クラムボン-ワーナーベスト-』
- 『clammbon-columbia best』
- 『3peace2』
- 『LOVER ALBUM 2』
- 『triology』
- シングル
- 『はなれ ばなれ』
- 『パンと蜜をめしあがれ』
- 『シカゴ/246』
- 『君は僕のもの/090』
- 『サラウンド』
- 『残暑』
- 『THE NEW SONG』
- 『あかり from HERE〜NO MUSIC, NO LIFE.~』
- 『はなさくいろは』
- 『ある鼓動』
- 『Rough & Laugh』
- 『yet』
- 『Slight Slight』
- ミニアルバム/EP
- 『くじらむぼん』
- 『モメント e.p.』
- 『モメント e.p. 2』
- 『モメント e.p. 3』
- DVD
- 『id tour 2003.1.26 shibuya』
- 『クラムボン 日比谷野外音楽堂』
- 『たゆ たう ーGOOD TIME MUSIC of clammbonー』
- 『2011年11月3日 両国国技館』
- 『えん。』
- 『clammbon music V 集』
- 『clammbon 20th Anniversary 「tour triology」 2015.11.6 日本武道館』
- clammbonの代表曲・ミュージックビデオ(MV/PV)
- シカゴ
- Folklore
- 波よせて
- はなれ ばなれ
- バイタルサイン
- clammbonの名言・発言
- 「大ちゃんに「たくさんの人に届けようとする曲じゃなくて、誰か1人にとって特別な歌があってもいいと思うんだよね」って言ってもらった。」
- 「いい評判だけを集めていい気になってもしょうがないし、そういうために音楽をやっているわけじゃないので。」
- clammbonの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- メンバーは同じ学校の同級生
- 初のライブツアーの千秋楽でベースを破壊