零〜紫の日記〜(心霊カメラ〜憑いてる手帳〜)のネタバレ解説・考察まとめ
『零〜紫の日記〜(心霊カメラ〜憑いてる手帳)〜』とは、2012年任天堂から発売された3DS用のゲームソフトである。「紫の日記」に、あるはずのない文字を見てしまった者は、顔の削がれた遺体となり見つかるという都市伝説。主人公はある日、手元に届いた日記に囚われた少女「眞夜」と共に「紫の日記」の謎を解明していく。3DSを射影機に、ARノートを紫の日記に見立て進めていく本作は、より現実世界とゲームとの境界を曖昧にし、恐怖が侵蝕してくる様を体験できる。
霊となった者たちの声が聞くことができる。ストーリー上「海斗の苦悶」「少年の誘い声」「崩れた叫び」「あきらの叫び」「女性の泣声」「人形のような声」「村人たちの声」「老婆の嘆き」「眞夜の声」「魔夜の声」となっている。
『零〜紫の日記〜』の用語
紫の日記
日記の白紙のページにありえない文字を見てしまった者は、顔の削がれた遺体で見つかるという都市伝説。
射影機
今までの『零シリーズ』と違い、レンズの強化などはできない。見た目はインスタントカメラのような簡易的な形をしている。射影機自体は、シリーズを通して霊やありえないものを写し出すカメラで、写真を撮ることで除霊したり、霊を封印することができる。ゴーストカメラとも称される。
楽譜
悲しい旋律が書かれている楽譜。眞夜はこの曲が好きで、もうひとりの自分「魔夜」のためによく弾いていた。長谷部紫織はこの楽譜の曲を弾いてしまい、眞夜を探していた「魔夜」に囚われてしまった。
常世見(とこよみ)の儀式
村の災厄を払い除ける儀式。巫女の体に神を降ろすというもの。降りてきた神が溢れ出ないよう、人とのつながりを絶ち「器」として育て上げた巫女の口と目を縫う。
『零〜紫の日記〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「オカルト研究会」の代理顧問だった長谷部紫織
長谷部紫織は教育実習生として赴任していた学校で、「オカルト研究会」の代理顧問として務めていた。元々顧問だった教師も体調を崩しているらしく、相次ぐ顧問の交代にオカルト研究会だけあって部員たちは「紫の日記」の呪いだと噂していた。
「かくれんぼ」で消えた顔のない少年
「少年」は裕福な家に住んでいたが、ある理由から田舎の小さな村でひとり生活することになる。寂しくて仕方なかったが、ある日お祭りで「黒い服のお姉さん」にお面を買ってもらい、それから明るくなった彼はよく「かくれんぼ」して遊んでいた。数日後、「かくれんぼ」していた少年と、村の子供たちが神隠しに遭う。村の子供たちは見つかるが、「少年」は見つからず、そして誰もその顔を覚えてはいなかった。
中々決まらなかったゲームタイトル
『零〜紫の日記〜(心霊カメラ〜憑いてる手帳〜)』というゲームタイトルに至るまでには相当難産だったようで、案の一つには『麻生博士の心霊カメラ』というものもあった。麻生博士といえば『零シリーズ』に名前だけ登場する「射影機」の発明者だ。遊んだことのある人はすぐにわかるが、そうでない人に全く伝わらないということで一瞬でその案はなくなった。
Related Articles関連記事
零〜濡鴉ノ巫女〜(Fatal Frame V)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~濡鴉ノ巫女~』は任天堂発売の和風ホラーゲーム『零』シリーズの第6作目(通算9作目)である。キャッチコピーは「死の山、幽婚、神隠し すべては水でつながっている。」。不来方夕莉、雛咲深羽、放生蓮の3名が操作キャラクター。日上山という水をご神体として崇める霊山が舞台。夕莉は消えた恩人や依頼人を、深紅は母を、蓮は死者を写した弔写真を追い、それぞれの事情から怨霊が徘徊する日上山へ踏み込んで怨霊との戦闘や探索をくり広げる。映画さながらの美麗グラフィックと陰鬱な雰囲気がファンを集めている。
Read Article
零~紅い蝶~・零~眞紅の蝶~(Fatal Frame II)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~紅い蝶~』とは、「零」シリーズの第2作目で、2003年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。 霊を射影機に写すことで撃退できることや、民俗学的な視点による謎解きなど、前作『零~zero~』の長所を生かしながらも一つの屋敷から一つの廃村へと舞台が変更されており、より広い範囲で行動することになる。登場人物の中には、前作に因縁のある人間も多く、今作によって明かされる前作の設定なども見どころだ。
Read Article
零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)のネタバレ解説・考察まとめ
零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)とは「零」シリーズの第1作目で、2001年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。 霊である敵は特殊な能力を持つ「射影機」に写すことで撃退でき、恐怖の対象に自ら顔を向けなくてはいけないというゲームシステムによって人気を得た。民俗学的視点から解いていく謎や、敵の霊が一体一体を作り込まれている等、細部にまで拘られた設定も魅力の一つだ。
Read Article
零~刺青の聲~(Fatal Frame III)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~刺青の聲~』とは、「零」シリーズの第3作目で、2005年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。 徐々に眠りから覚めなくなっていくという呪いを解く為に、除霊能力を持つカメラ「射影機」を使って、夢の中の幽霊屋敷と現実世界を行き来しながら謎を解いていくという内容になっている。 シリーズ1作目、2作目の主人公達も登場し、彼女達のその後の様子が知れるところも見どころだ。
Read Article
零~月蝕の仮面~(Fatal Frame IV)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~月蝕の仮面~』は和風ホラーゲーム・『零』シリーズの第4作目である。「恐怖を体験する。」がキャッチコピー。時代背景は1980年代の日本。全12章の構成で水無月流歌、麻生海咲、月森円香、霧島長四郎の4名の視点で進行する。舞台は朧月島という離島。朽ちた廃墟と化した病院や和風建築の屋敷での探索及び怨霊との戦闘がメインとなる。
Read Article
【内政or合戦?】ゲーマータイプ別『信長の野望』のオススメタイトルまとめ【イベントorキャラ重視?】
何作も登場している人気作品、『信長の野望』は、タイトルごとに様々な特徴があります。 このまとめではゲーマーの趣向を「内政がしたい人、戦争がしたい人、イベント重視の人、キャラ重視の人」の4つに分け、それぞれのタイプにオススメできる作品を紹介しています。
Read Article
【零シリーズ】美女・美人なキャラクターの画像まとめ【FATAL FRAME、PROJECT ZERO】
『零シリーズ』は第1作目『零 zero』から続くサバイバルホラー・アクションアドベンチャーゲームだ。射影機というあり得ないものを写し出せるカメラで撮影することで、除霊したり過去を見聞きできたりするシステムが特徴的。『零シリーズ』では少女の登場人物・キャラクターが主人公となることも多く、可憐な少女たちが怨霊に果敢に立ち向かう姿を見ることができる。
Read Article
じっくり楽しむオススメホラーゲーム選
国内でプレイ可能なホラーゲームの数々。 どれも素敵な作品ばかりです。 その中でもアクション要素があるホラーゲームを中心にご紹介していきたいと思います。
Read Article
厳選ホラーゲームまとめ!零シリーズ・SIREN・青鬼など名作を紹介!
ここでは厳選された名作ホラーゲーム&フリーホラーゲームをまとめた。ホラーゲームの名作として名高い『零』シリーズや『SIREN』シリーズ、『P.T.』、ネット上で配布されているフリーホラーゲームからは『青鬼』、『Ib』などハズレのない名作だけを紹介している。
Read Article
目次 - Contents
- 『零〜紫の日記〜』の概要
- 『零〜紫の日記〜』のあらすじ・ストーリー
- 呪いの日記
- 失踪した男
- 扉を塞ぐ手
- 囚われた男
- かくれんぼの少年
- 隠された言葉
- お面から覗く目
- 崩れた絵
- 闇に怯える少女
- 不思議な楽譜
- 衝立の向こう
- 古の儀式
- 最後の扉
- 『零〜紫の日記〜』のゲームシステム
- 基本システム
- ファインダーモード
- レンズ
- 「紫鏡レンズ」
- 「暗闇レンズ」
- 「復元レンズ」
- 「陰陽レンズ」
- 『零〜紫の日記〜』の登場人物・キャラクター
- 主人公(プレーヤー自身)
- 眞夜(まや)
- 長谷部 海斗(はせべ かいと)
- 長谷部 紫織(はせべ しおり)
- 仮面の少年(あきら)
- 老婆
- 黒い服の女(魔夜)
- 『零〜紫の日記〜』のアイテム
- ブローチ
- ファイル
- 死者の声
- 『零〜紫の日記〜』の用語
- 紫の日記
- 射影機
- 楽譜
- 常世見(とこよみ)の儀式
- 『零〜紫の日記〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「オカルト研究会」の代理顧問だった長谷部紫織
- 「かくれんぼ」で消えた顔のない少年
- 中々決まらなかったゲームタイトル