ブラック・エンジェルズ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラック・エンジェルズ』とは、1981年から5年間『週刊少年ジャンプ』で連載された、平松伸二原作のコミックスで、販売部数累計は800万部。連載前半は、雪藤洋士を中心とするブラックエンジェルが、法で裁けない悪人を抹殺する物語であったが、後半は、超人的能力が多く登場するバトル漫画となった。
連載終了後も多くの関連作が描かれており、『マーダーライセンス牙』とのコラボ作品『マーダーライセンス牙&ブラック・エンジェルズ』や、松田鏡二を主人公とした『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』などが連載された。

麗羅(れいら)

演:矢島舞美(第1、2、3作DVD)
ブラックエンジェルの1人で、元竜牙会の殺し屋。ナイフ使いの達人で「黒水仙」の異名を持つ。決め台詞は「恨みはらします」。幼い頃に両親に捨てられ、入った孤児院が竜牙会の組織であったため、殺し屋として生きることとなる。自分を捨てた母親を目の前で殺されたために竜牙会を裏切り、その逃亡中に雪藤と松田に助けられ、後に仲間に加わる。普段はクラブで歌手活動などをして生活しているが、後に松田と恋人同士となり、松田の子を身篭るものの卑弥子の毒蛾により殺される。

水鵬(すいほう)

ブラックエンジェルの1人で、元竜牙会の殺し屋。竜牙会を裏切った麗羅を抹殺する命を受けていたが、麗羅を想う気持ちを捨てきれずに逆に竜牙会を裏切る。左腕を切断されるが、後にマシンガン付きの特殊合金製義手を装着して登場する。さらにこの義手は時限爆弾も内蔵しており、身体から離断後20秒で爆発する仕組みになっている。
普段は単独行動を好むが、いざと言う時に現れ、かつ敵に追い詰められると常に自分の身を盾にして麗羅や雪藤たちを守る。麗羅が松田と付き合うようになってからは自ら身を引き、妹に対するような接し方をするようになった。水を使って標的を窒息死させるのが暗殺の手口で、最大の必殺技は水を操り、渦巻きを発生させてその水流を刃と化す「水流死道波」。他に、自分の体の水分と周囲の水を使って霧を発生させる「水流霧幻塵」もある。

ジュディ

演:にわみきほ(第3作DVD)
ブラックエンジェルの1人で、傭兵のアメリカ人・ジャクソンと日本人・美恵子の間に生まれたハーフの高校生少女。戦闘時は迷彩服に着替える。父の戦死後、その罪を償うべく修道尼となった母と共に日本に引っ越していたが、その母が街の人々をヤクザから守ろうとして殺された事から、ヤクザ達を暗殺していた所を雪藤と出会う。当初は雪藤と折り合いが悪かったが徐々に接近していき、やがて付いていくようになる。道中、ある外道を殺そうとした際、突如落ちた雷によって胸に十字の傷が刻まれ、本人の意志とは関係なくブラックエンジェルとなる。鎗付きのムチを主な武器とするが、傭兵の娘らしく銃や手榴弾の扱いにも長けている。初期メンバーの中で唯一最終話まで生き残り、スポークを残して雪藤が消えた際にも生存を信じていた。

鷹沢(たかざわ)

元竜牙会の発足メンバーの一人で、ブラックエンジェルの支柱である人物。考えの違いから途中で竜牙会を脱退、計画を止めるべくブラック・エンジェルズを結成した。ロザリオで絞首するのが暗殺方法。決め台詞は「汝に神の裁きを!」。竜牙会との戦いの途中、不用意に窓から外を眺めて射殺されてしまうが、射殺されたのは影武者であり、生き延びていたことが明らかになる。ブラック・エンジェルズを結成したのは彼の性格の一面であり、もう一面では別の思惑で行動していた。

美杉 亜里沙(みすぎ ありさ)

鷹沢に仕えるシスターで、雪藤の高校の教師。雪藤にとっては姉のような、羽死夢にとっては憧れの存在。催眠術で相手に自殺させる、または自殺に見せかけて殺すのが暗殺方法。決め台詞は「罪深き悪魔の使徒よ、地獄の淵へ帰れ!」。催眠の威力は舌を噛み切れば破れる程度のものであり、竜牙会の殺し屋には通用しない。龍牙会との戦いの最中シュラの強力催眠によって逆に操られ、そばで眠りながらつきそっていた羽死夢を殺害してしまう。戦いの最中に正気に返るものの、自責の念から自ら雪藤の攻撃を受け死を選ぶ。

羽死夢(はしむ)

鷹沢に仕える小太りの青年で、亜里沙に憧れている。急所を握り潰すのが暗殺方法で、決め台詞は「聞け、地獄の響きを!」。身が軽く、体を丸めて回転しての体当たり攻撃を行うこともある。亜里沙を襲ったシュラたちに立ち向かうも、逆に視神経を潰されて盲目になってしまい、さらに催眠術にかかっていた亜里沙に寝込みを襲われ殺される。

エルス

親犬エルと共に、飼い主と旅をしていたドーベルマンで、噛み付きが暗殺方法。事件に巻き込まれてエルは狂犬になり、飼い主も殺される。残されたエルスはブラックエンジェルたちに引き取られ、そのまま行動を共にする。竜牙会との抗争中、ソドムによって頭部を握り潰され死亡した。

牙 亮(きば りょう)

警察学校時代の松田の同期の元刑事で、空手とスーパーブラックホーク二丁を武器とする。眉間に傷があり、この傷は刑事時代からの宿敵である女テロリスト妖姫によって、負け犬の証として付けられたもの。松田の霊が乗り移ってからは、通常の100倍の力を得てホワイトエンジェルに立ち向かうが、それ以前も、相手の鉄の装甲を手刀でブチ抜いたり、コンクリートの天井を直角跳びで突き破るなど、人間離れしている。最終話まで生き残る。

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