ブラック・エンジェルズ（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラック・エンジェルズ』とは、1981年から5年間『週刊少年ジャンプ』で連載された、平松伸二原作のコミックスで、販売部数累計は800万部。連載前半は、雪藤洋士を中心とするブラックエンジェルが、法で裁けない悪人を抹殺する物語であったが、後半は、超人的能力が多く登場するバトル漫画となった。
連載終了後も多くの関連作が描かれており、『マーダーライセンス牙』とのコラボ作品『マーダーライセンス牙&ブラック・エンジェルズ』や、松田鏡二を主人公とした『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』などが連載された。
『ブラック・エンジェルズ』は原作者の反骨精神から生まれた
原作者の平松伸二は、19歳のときに『ドーベルマン刑事』という作品でデビューした。高校を出たばかりの漫画家らしからぬ優れた画力が話題となり、一躍人気を博したが、同作は武論尊の原作ストーリーの上で描かれたものであった。当時編集者から、「原作を自分で書けないと漫画家としては認めない」といわれた平松伸二は一念発起して自分で原作も作るようになった。その結果生まれた作品が『ブラックエンジェルズ』。編集者から言われた反骨心が、平松伸二にとっての創作の原点となったとも言える。
登場する悪役の突き抜けっぷりがすごい
よく漫画では、最終的には改心し仲間になったり、お互いの生き方を認めあうという展開があるが、本作ではまったくそういう面がなく、どこまでも悪役は悪役のままに描かれている。トラウマ漫画と言われることもある本作は、悪役がどこまでも鬼畜であり、外道。読んでいて心が重くなるような人物ばかりであるが、さらに後味が悪いのが、心を入れ替えるということもないこと。
最強の敵、勇気は当初、雪藤たちの味方として登場したが、洗脳されたことをきっかけに悪の部分が目覚め、敵となってしまう。彼が悪役になった経緯はあまり詳しく描かれておらず、ただ理由なくただ突然悪役になることも、本作らしい。何かをきっかけに、もしくは今際の際に善の心を取り戻す描写が最後までなかったことも本作品の大きな特徴である。
松田鏡ニのセリフ「いんだよ 細けぇ事は」は、ネット上でも有名となっている
松田鏡二が壮絶な最期を遂げたはずなのに、何の前触れもなく当たり前のように再び登場し、「あんた、死んだはずじゃなかったのか」 との雪藤洋士からの質問に対し、「いんだよ 細けぇ事は」のたった一言で解決したことは有名である。この決めゼリフは『別冊漫画ゴラク』で2010～2012年まで連載された平松伸二の作品『ザ・松田 超人最強伝説』にも頻繁に登場し、作品を象徴する一言となっている。現実では解決困難と思われる時事問題や、銃弾を打ちまくられようが、ミサイルのジェット噴射に生身でさらされようが、松田はこの一言で強引に片付ける。
この言葉はネット上の掲示板でも有名となり、細かく突っ込みを入れてくる人、重箱の隅をつつくような指摘をしてくる人に対し、突き放して罵倒するような意味として定着した。
『ブラック・エンジェルズ』の主題歌・挿入歌
実写版主題歌：Gacharic Spin『LosT AngeL』
Gacharic Spin『LosT AngeL』
Gacharic Spin（ガチャリック スピン）は、日本のガールズバンドであり、2011年4月27日にリリースされたDVD『ブラック・エンジェルズ』の主題歌に「LosT AngeL」が採用された。
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目次 - Contents
- 『ブラック・エンジェルズ』の概要
- 『ブラック・エンジェルズ』のあらすじ・ストーリー
- 黒い天使が舞い降りた
- 2人目のブラックエンジェル誕生
- 切人との決戦
- M計画と関東壊滅
- ホワイトエンジェルの登場
- 勇気との最終決戦
- 『ブラック・エンジェルズ』の登場人物・キャラクター
- ブラックエンジェルのメンバー
- 雪藤 洋士（ゆきとう ようじ）
- 松田 鏡二（まつだ きょうじ）
- 麗羅（れいら）
- 水鵬（すいほう）
- ジュディ
- 鷹沢（たかざわ）
- 美杉 亜里沙（みすぎ ありさ）
- 羽死夢（はしむ）
- エルス
- 牙 亮（きば りょう）
- 飛鳥（あすか）
- 紅林 雄（くればやし ゆう）
- 紅林 嵐（くればやし らん）
- 竜牙会
- 大友 健三郎（おおとも けんざぶろう）
- 沖田（おきた）
- 小野沢 英男（おのざわ ひでお）
- 金森 要造（かなもり ようぞう）
- 浅沼 喜一（あさぬま きいち）
- 水原（みずはら）
- 榊原（さかきばら）
- 切人（きりひと）
- 水原 英行（みずはら ひでゆき）
- 玲子（れいこ）
- 卑弥子（ひみこ）
- 切人（偽）
- 竜牙会の殺し屋
- 魔木（まき）
- 不動王（ふどうおう）
- 邪鬼（じゃき）
- 蛇皇院（じゃこういん）
- 酔鬼（すいき）
- 斬血鬼（ざんけつき）
- 妖鬼（ようき）
- 猿楽師（さるがくし）
- 卍（まんじ）
- 影（かげ）
- シュラ
- ガイ
- ソドム
- 悪魔憎涅巣（アマゾネス）
- 八凶星
- 神麗院（しんれいいん）
- 神雷（じんらい）
- 神竜（じんりゅう）
- 神鬼（じんき）
- 神帝（しんてい）
- 神王（しんのう）
- 神霊（しんれい）
- 妖姫とその配下
- 妖姫（ようき）
- 憎魔（ぞま）
- 飢流夫（うるふ）
- 肉塊坊（にくかいぼう）
- 卑瑠（ひる）
- 閻魔球（えんまきゅう）
- 108人の僧侶
- 白い天使（ホワイトエンジェル）
- 神 霊士（じん れいじ）
- 薔薇貴（ばらき）
- 知念（ちねん）
- 童夢（どうむ）
- 魔導沙（まどうさ）
- 泥露（どろろ）
- 天冥（てんめい）
- 妖婆（ようば）
- 次元（じげん）
- 新政府
- 勇気（ゆうき）
- 幽姫（ゆうひめ）
- 幽魔（ゆうま）
- 幽鬼（ゆうき）・幽岩（ゆうがん）
- その他
- 金剛（こんごう）
- 武蔵（むさし）
- 勇気の祖父
- 風魔（ふうま）
- 風剣（ふうけん）
- 運命（うんめい）
- 『ブラック・エンジェルズ』の用語
- 黒い天使（ブラックエンジェル）
- ブラックエンジェルの証
- 竜牙会
- 暗殺組織
- M計画
- 八凶星
- 白い天使（ホワイトエンジェル）
- 新政府
- 『ブラック・エンジェルズ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 雪藤「地獄へ落ちろ！」
- 雪藤「我が心すでに空なり 空なるが故に無……！ 無をもってすれば 火もまた涼なり」
- 松田「いんだよ、細けえ事は！」
- 『ブラック・エンジェルズ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 第1話で警視庁から抗議が来た
- 『ブラック・エンジェルズ』は原作者の反骨精神から生まれた
- 登場する悪役の突き抜けっぷりがすごい
- 松田鏡ニのセリフ「いんだよ 細けぇ事は」は、ネット上でも有名となっている
- 『ブラック・エンジェルズ』の主題歌・挿入歌
- 実写版主題歌：Gacharic Spin『LosT AngeL』