ブラック・エンジェルズ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラック・エンジェルズ』とは、1981年から5年間『週刊少年ジャンプ』で連載された、平松伸二原作のコミックスで、販売部数累計は800万部。連載前半は、雪藤洋士を中心とするブラックエンジェルが、法で裁けない悪人を抹殺する物語であったが、後半は、超人的能力が多く登場するバトル漫画となった。
連載終了後も多くの関連作が描かれており、『マーダーライセンス牙』とのコラボ作品『マーダーライセンス牙&ブラック・エンジェルズ』や、松田鏡二を主人公とした『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』などが連載された。

金剛(こんごう)

牙と飛鳥の同僚の刑事。怪力の大男で、プロレス技を得意とする。牙と飛鳥を逃がすために自ら盾となり、裏切った武蔵と相打ちになる。

武蔵(むさし)

牙と飛鳥の同僚の刑事。着物を纏い、日本刀を持った剣術の使い手。牙たちを裏切り新政府側につくが、金剛と相打ちになる。

勇気の祖父

老師の双子の弟。超能力を持つが、ホワイトエンジェルたちはその存在を知らなかった。ブラックエンジェルの頼もしい味方となるが、彼らをかばうようにして殺される。

風魔(ふうま)

ホワイトエンジェルのメンバーだが、霊士が老師に対し反旗を翻した際に双子の弟・風剣とともに組織を抜ける。自分の体を回転させ風を操る力を持ち、風剣と共に力を使うことで相手の周りに真空の壁を作れる。霊士を倒して老師を救うためにブラックエンジェルの下に駆けつけるものの、霊士には力及ばず死亡。

風剣(ふうけん)

風魔の双子の弟。老師が自分の弟子の中で、兄・風魔と共に最も信頼していた能力者。兄と共に霊士に挑むも力及ばず、辛くもその場を脱出した後、ジュディと共にかつての恋人・魔導沙と遭遇してしまう。自らとの思い出まで利用し、自分を殺そうとする変わり果てた彼女を相打ちで倒し、ジュディを救った。

運命(うんめい)

自称「人の運命を知る男」。ピアノを得意とする。幽姫の元夫で、幽鬼・幽岩・幽魔の父親。彼らの毒血を打ち消すことができる。雪藤達に勇気を倒す可能性を見出し、ブラックエンジェルズの前に現れ、自身の正体を明かして加勢する。幽姫一家との戦いの後、唯一生き残った息子・幽魔と和解しかけたものの、幽魔と自分の死の運命を見てしまい、勇気と霊士に殺される。

『ブラック・エンジェルズ』の用語

黒い天使(ブラックエンジェル)

鷹沢神父がM計画に反対し、竜牙会を脱退した後に作り上げた集団。「様々な宿命により殺人者という汚名を背負いながら、死の掟にのっとり、法で裁けない悪を倒していく者」を指す。自らの行為は決して正義ではないと自覚しており、主人公の雪藤も「俺たちのやることは正義でもなければ天誅でもない、ただの人殺し」「俺たちもいずれ滅びる運命にある」と言い切っている。ブラックエンジェルの胸に刻まれた十字の傷は悪に反応して血を流し、断罪すべき存在を教える役割がある。これにより、ブラックエンジェルは他者に左右されることなく、悪を見誤ることもなく、純粋に悪のみを殺す者として存在しうる。

ブラックエンジェルの証

ブラックエンジェルの証は、「悪と戦い、かつ胸に十字架の形をした傷または十字の傷を持っている」こと。胸に傷がつく経緯は様々である。主人公の雪藤は、落雷が両親の形見の十字架のペンダントに落ち、その熱で十字の火傷を負った。ジュディも同様に、落雷によって十字架の痕が付く。その他のメンバーも、戦いによって十字の傷が刻み込まれていく。最初は雪藤のみ、胸の傷跡から血が流れ落ちるという程度であったが、危険を予知して傷跡がうずく、毒を体外に出す、雷を呼ぶといった奇蹟を見せる。他のメンバーも同様の奇蹟を起こし、ホワイトエンジェルとの戦いにおいて、敵の圧倒的な攻撃に立ち向かう力を発揮する結果になっていった。最終決戦にて、生き残ったブラックエンジェルであるジュディ、牙、紅林兄妹の十字架は全て雪藤に吸収された。

竜牙会

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