七尾旅人(Tavito Nanao)の徹底解説まとめ
七尾旅人とは、日本の男性シンガーソングライター。
1998年にリリースした1stシングル『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』でメジャーデビュー。繊細な歌声と激烈な感情が共存した楽曲で多くのリスナーやミュージシャンたちの心をつかみ、当時18歳だった七尾は「天才少年」と呼ばれた。
インディーズに移行してからは、『Rollin' Rollin'』や『サーカスナイト』といった名曲を世に出し、2016年にはライブ映像作品『兵士A』を発表。音楽で人々の心を動かせる、生粋のシンガーソングライター。
『TELE〇POTION』
【『TELE◯POTION』の収録曲】
1. TELE◯POTION(movie edit)
2. telephonic error
3. telegraph ma’am feat.Phew
4. Juke for Teleport Nation feat. boogie mann, 食品まつりa.k.a. foodman
5. TELE◯POTION(full version)
『TELE◯POTION』は、七尾旅人の12thシングル。
「TELE◯POTION」は、映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』の主題歌に使用された楽曲。
チャットモンチーの福岡晃子や、シンガーソングライターの石橋英子、パンクロック歌手のPhewなど、多くの人による声が集まって制作された作品だ。
アルバム
『雨に撃たえば…![disc 2]』
【『雨に撃たえば…![disc 2]』の収録曲】
1. 最低になれピンクパンク…!
2. ココロはこうして売るの(2)
3. 「男娼ネリ」 第19夜 シーン8
4. ルイノン(9 May '99)
5. オーギュ、空を撃つ。
6. 萌の歯
7. ガリバー2
8. コナツ最後の日々。
9. 「思いつき!思いつき!!」なに?「キャトル・ミューティれるの。」
10. バニフォー おもちゃ工場の連中だよ!〜露コナツ最初の日
11. コーナー
12. 左腕◇ポエジー
『雨に撃たえば…![disc 2]』は、七尾旅人の1thアルバム。ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからリリースされた。
セルフプロデュースによるアルバムであり、溢れ出るアイディアを1つもこぼさずに納められている。
ジャジー、サイケデリック、オルタナティブ、フレンチポップ、聖教音楽といった異なるサウンドが混ざり合い、楽曲は姿形を変えていく。未完成のようなアルバムにも見えるが、リリース当時1999年のごった返した世間や人々の思考を表現したかったのだろう。
歓喜と不安、安らぎと苛立ちといった複雑に混じりあう感情を19歳の少年が天使のような声で歌い上げる。それが、「天才少年」と世間から呼ばれるようになった所以であった。
ちなみに、タイトルに[disc2]とあるが、[disc1]はリリースされていない。「[disc1]は僕の家にあります。探しても無駄です。」と七尾はアルバム発売時のインタビューで語っている。
『ヘブンリィ・パンク:アダージョ』
【『ヘブンリィ・パンク:アダージョ』の収録曲】
DISC1
1. 息をのんで
2. エンゼルコール
3. 耳うちせずにいられないことが
4. わぁ。 (驚きに満ちた小さな悲鳴)
5. 天国北上
6. ハーシーズ・ムーンシャイン
7. リトルエクスタシィ
8. 泡と光
9. 「横浜市立阿龍公園」
10. h.b
11. 夜光る
12. ブルーハンティング
13. だんだん夢みたい
14. これは花びらかな、そうじゃないかも。
15. チーク
16. ブラインドタッチ
17. シュリンプ (ガリバー6)
DISC2
1. 最終電車で海へいこう
2. 反吐、反吐、汽車
3. 「潜水バースデイ」
4. ウィッグビーチ
5. 頭上の水面 白 白 白
6. 大きなベイベ
7. 天使が降りたつまえに
8. ヒタ・リーを聴きながら
9. ラストシーン
10. 昔の発明
11. 赤い星 (サーチンソール)
12. バンブーズ
13. Neon
14. グライドしてた
15. 完璧な朝
16. 真夜中2時→
17. ナイト・グロウイン
18. 「生涯の秘密」
『ヘブンリィ・パンク:アダージョ』は、七尾旅人の2ndアルバム。「スピッツ」の草野マサムネや、「くるり」の岸田繁、「電気グルーヴ」の石野卓球などの大物アーティストからも期待を寄せられるなかでリリースされた全34曲の2枚組で約160分の超大作である。
1stアルバムと似たように、エレクトロ、ボサノバ、サンバなど様々な音楽サウンドがちりばめられている。表現したいことを一つの音楽ジャンルにとらわれずに具現化されており、彼の音楽愛や「誰かに何かを伝えたい」という気持ちが強く感じられる作品。
ファンの間では、「最高傑作」とも呼ばれている七尾旅人の名盤となっている。
『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』
【『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』の収録曲】
1. 線路沿い花吹雪
2. 月の輪
3, ぎやまん
4, 冷えた高み
5, まほろば
6. おやすみタイニーズ
7. 七日間
『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』は、七尾旅人の3rdアルバム。インディーズとして活動を始めて初めてリリースされた作品だ。
「弾き語りによる物語」をコンセプトに作られた作品であり、今作の楽曲はすべて七尾旅人のギター弾き語りによるもの。
ベッドルームでつぶやくように弾き語りをしているような閉塞感のなか、独創的な詞により拡がっていく歌の世界。それが『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』の最大の魅力ともいえる。
音を削ぎ落した今作のサウンドは、不安や孤独を拭い去ってくれるほどの優しさに包ませてくれる。
『911 Fantasia』
【『911 Fantasia』の収録曲】
Disc 1
1. 「お話してよ」
2. 荒野
3. 「もっとお話してよ」
4, いまのうち
5. フォークロア911
6. 「グラウンド・ゼロ拡散」
7. スリーピング・ジャパン
8. 「戦前世代」
Disc 2
9. 「ソウルミュージシャンたち」
10. 生の申し子
11. 「昔々、レコードというものがあった」
12. 世紀の爆笑
13. 千年の願い
14. 「甘美なる」
15, ロンリー・クイアのKISS抑止
16. 「アメリカの、あの世」
17. ヘヴンリィ・パンク:アラマルチャ
18. 「啓典の民たちの、あの世」
19. あの娘はまるでポニーみたい
20. 「3度だけ」
Disc 3
21. 「ひとつめ」
22. ラスト・レコード・オブ・ザ・ワールド
23. 「ふたつめ」
24. 世界は私のお気に入り
25. 人間じゃない
26. 少し浮かれて
27. airplane
28. 「みっつめ」
29. FINaLCHaNT
30. 「The End of September 11,2051」
31. 彼方から
32. 此方から
『911 Fantasia』は、七尾旅人の4thアルバム。3枚組の約3時間にも及ぶ超大作である。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件をモチーフに制作されたアルバムであり、物語が難解である点や収録時間が約3時間である点などから、一部のファンから「問題作」とも呼ばれている。
アルバム全体「おじいちゃん」と「孫」の会話によって、一つ一つ物語が明らかになっていく構成。恐怖や不安を感じるほどの広大な世界観は、七尾旅人の成せる業によって作られる。
公式サイトにも記載されているように、『911 Fantasia』は七尾旅人の最高傑作であると言える。
なお、七尾旅人の公式サイトには、『911 Fantasia』という物語のあらすじが記載されている。
「お話してよ!」
あの911から50年を経た、2051年9月11日の朝。
20世紀生まれのお爺ちゃんが孫にせがまれて話し始める昔語り。
「じゃあ、お月様のお話をしよう」
1969、アポロ。人類初の有人月面探査船、着陸成功。
強烈なファンタジーによって世界を制した米国。
21世紀の到来。
2001年9月11日。
きたるもの。
拡大してゆく戦火。増殖する幻。変わりゆく世界、そして日本。
平和の国に、とうとう現れた、戦前世代たち。
地下音楽界、ソウルミュージックの再興と、進化。
さりゆくもの。
消えてゆくレコード、魔法の輪っか。
敗北する音楽家たち。
沈黙。愛の日々。
「お爺ちゃん、もっとお話してよ!」
日の終わりに待ち受けるものは?
出典: www.tavito.net
『billion voices』
【『billion voices』の収録曲】
1. MIDNIGHT TUBE
2. I Wanna Be A Rock Star
3. one voice(もしもわたしが声を出せたら)
4. 検索少年
5. シャッター商店街のマイルスデイビス
6. BAD BAD SWING!
7. なんだかいい予感がするよ
8. あたりは真っ暗闇
9. beyond the seasons
10. どんどん季節は流れて
11. Rollin' Rollin'
12. 1979、東京
13. おめでとう
14. 私の赤ちゃん
『billion voices』は、七尾旅人の5thアルバム。
ラッパーの「やけのはら」との共作の七尾旅人の代表曲ともいえる「Rollin' Rollin'」や、今までの作品のなかでもカジュアルでキャッチーな印象が強い楽曲「どんどん季節は流れて」、ボーカリストである「Salyu」の歌う「one voice」といった楽曲が収録されている。
七尾旅人のポップな要素が前面にみられ、多くのリスナーからも好評的な意見が多い作品と仕上がっている。
『リトルメロディ』
【『リトルメロディ』の収録曲】
1. きみのそばへ
2. 圏内の歌
3. my plant
4. Everything is gone
5. サーカスナイト
6. 湘南が遠くなっていく
7. きみがなおるひ ほほえみのひ
8. 劣悪、俗悪、醜悪、最悪
9. busy men
10. NO HOME
11. 七夕の人
12. 銀河を渡る子供たち
13. アブラカダブラ
14. Chance☆
15. Memory Lane
16. リトルメロディ
『リトルメロディ』は、七尾旅人の6thアルバム。前作の『billion voices』のように、ポップ要素の強い作品だ。
代表曲の「サーカスナイト」、「テラスハウス」にも使用された「湘南が遠くなっていく」といった楽曲が収録されている。
また、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被害を受けた福島県で出会った少女の記憶から作られた「Memory Lane」、被災による哀しみに交差する小さな希望を詠った「圏内の歌」といったメッセージ性の強い楽曲も収録されている。
21世紀のスタンダードナンバーともいえる楽曲が多数収録。かけがえのない瞬間を紡いだ珠玉の名作に仕上がっている。
『Stray Dogs』
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目次 - Contents
- 七尾旅人の概要
- 七尾旅人の活動経歴
- メジャー時代
- インディーズ時代
- 七尾旅人のプロフィール・人物像
- 七尾旅人のディスコグラフィー
- シングル
- 『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』
- 『「おはよう...! ボンテェジ・サイボーグ」』
- 『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』
- 『ナイト・オブ・ザ・ヘディング・ヘッド』
- 『夜、光る。』
- 『ラストシーン』
- 『およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの最初の証明』
- 『Rollin’ Rollin'』
- 『七夕の人』
- 『湘南が遠くなっていく』
- 『サーカスナイト』
- 『TELE〇POTION』
- アルバム
- 『雨に撃たえば…![disc 2]』
- 『ヘブンリィ・パンク:アダージョ』
- 『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』
- 『911 Fantasia』
- 『billion voices』
- 『リトルメロディ』
- 『Stray Dogs』
- ライブ映像作品
- 『兵士A』
- 七尾旅人の代表曲
- サーカスナイト
- 八月
- 七尾旅人のミュージックビデオ(MV/PV)
- サーカスナイト
- 湘南が遠くなっていく
- 七尾旅人の名言・発言
- 「サザンやミスチルみたいに日本中の人を感動させるんだ」
- 「友達から借りパクしたギターを持って上京した」
- 七尾旅人の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 音楽が大好きな父親から影響を受けた