七尾旅人(Tavito Nanao)の徹底解説まとめ
七尾旅人とは、日本の男性シンガーソングライター。
1998年にリリースした1stシングル『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』でメジャーデビュー。繊細な歌声と激烈な感情が共存した楽曲で多くのリスナーやミュージシャンたちの心をつかみ、当時18歳だった七尾は「天才少年」と呼ばれた。
インディーズに移行してからは、『Rollin' Rollin'』や『サーカスナイト』といった名曲を世に出し、2016年にはライブ映像作品『兵士A』を発表。音楽で人々の心を動かせる、生粋のシンガーソングライター。
七尾旅人の概要
七尾旅人とは、日本の男性シンガーソングライター。
1998年9月19日、佐野元春やウルフルズを世に送り出した伊藤銀次のプロデュースにより、1stシングル『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』でメジャーデビュー。喉から発せられる儚く繊細な声に、心根から放たれる痛切な気持ちが合わさった歌により、多くのリスナーやミュージシャンの心をつかんだ。当時18歳の七尾旅人は、世間から「天才少年」と呼ばれることになる。
所属レーベルとの契約が解消した後は、七尾旅人はインディーズで音楽活動を再開する。七尾自身はメジャーからインディーズに移行した時のことを、「メジャーにいた2年は常に寂しさがあったが、独立後は良い仲間も増えたし、自力で稼げるようにもなっていったことでやりがいがあった。」と語っている。
そして、多くのリスナーが七尾旅人を認知するきっかけになったともいえる楽曲「Rollin' Rollin'」や「サーカスナイト」もインディーズでの活動時に発表。
音楽活動だけでなく、2011年には『DIY HEARTS 東北関東大震災義援金募集プロジェクト』という東日本大震災復興支援のプロジェクトを開始する。
七尾旅人の活動経歴
メジャー時代
1998年9月19日、伊藤銀次がプロデュースした「Camplabel」から1stシングル『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』でメジャーデビューを果たす。同年、11月21日には2ndシングル『おはよう...! ボンテェジ・サイボーグ』をリリース。
また、翌年1999年3月20日に3rdシングル『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』、8月4日には1stアルバム『雨に撃たえば…![disc 2]』をリリース。メジャーデビュー後の約半年間で、3枚のシングルと1枚のアルバムをリリースするほど精力的な音楽活動が見られた。
そして、同年にMr.Childrenやレミオロメンをプロデュースした小林武史のレーベル「ZONE LABEL」に参加することになる。
2000年には、3月8日に4thシングル『ナイト・オブ・ザ・ヘディング・ヘッド』、8月23日に5thシングル『夜、光る。』をリリース。また、2001年5月23日には、プライベートでも付き合いのある電気グルーヴの石野卓球とコラボした楽曲、6thシングル『ラストシーン』をリリースした。
2002年4月24日にはファンから名盤と評される全34曲の2ndアルバム『ヘヴンリィ・パンク:アダージョ』をリリース。
レーベル加入後に3枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしたのち、ZONE LABELは事実上解消することになる。
【メジャー時代にリリースされた作品】
1998年9月19日 1stシングル『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』
1998年11月21日 2ndシングル『おはよう...! ボンテェジ・サイボーグ』
1999年3月20日 3rdシングル『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』
1999年8月4日 1stアルバム『雨に撃たえば...![disc2]』
2000年3月8日 4thシングル『ナイト・オブ・ザ・ヘディング・ヘッド』
2000年8月23日 5thシングル『夜、光る。』
2001年5月23日 6thシングル『ラストシーン』
2002年4月24日 2ndアルバム『ヘヴンリィ・パンク:アダージョ』
インディーズ時代
レーベル解消後はインディーズで音楽活動を始める。インディーズに移行しても、七尾は楽曲をリリースし続けた。
2003年5月21日には弾き語りの物語というコンセプトで制作された3rdアルバム『ひきがたり・ものがたり Vol. 1蜂雀』、2004年9月15日には、6thシングル『およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの、最初の証明』をリリース。
メジャーでの活動時よりも作品がリリースされるまでの期間が長期化したとはいえ、七尾自身「後ろ盾がないから逆になんでもやれて、皆に止められるような内容にもトライできた」と語っているように、インディーズでの作品はどれもチャレンジ精神が強く伝わってくる作品である。
そのチャレンジ精神が伝わってくる作品の1つには2007年9月11日、アメリカ同時多発テロをモチーフに制作された3枚組の4thアルバム『911 Fantasia』が挙げられる。今まで発表された作品とは方向性が違いメッセージ性が非常に強いアルバムであることから、ファンの間でも意見がわかれ、一部からは「問題作」とも呼ばれていた。
2009年9月16日には、七尾旅人の代表曲となる7thシングル『Rollin’ Rollin'』をリリース。そして、『Rollin’ Rollin'』も収録されている4thアルバム『billion voices』が、2010年7月7日にリリースされる。このアルバムはfelicityのオリコン最高41位を獲得し、七尾旅人の名を世間に広めた代表的な作品である。
2012年8月8日、6thアルバム『リトルメロディ』をリリース。このアルバムには、3.11の震災後に足しげく福島へ訪問し、自分の目で見たものや現地の方々から聞いたことをもとに作り上げた名曲「圏内の曲」、七尾旅人の代表曲でありファンからも名曲と名高い『サーカスナイト』、フジテレビのテレビ番組『テラスハウス』で使用された楽曲『湘南が遠くなっていく』といった楽曲が収録されている。
2016年には、七尾旅人の初の試みであるライブ映像作品『兵士A』が発表され、2018年12月12日には、7thアルバム『Stray Dogs』がリリース。七尾旅人の作品のなかでも珍しくポップ性が強く、本人が語るように『重みのある作品』となっている。
2019年、七尾旅人のデビュー20周年記念として、全国ワンマンツアー「Stray Dogsの冒険」を遂行。七尾一人による弾き語りのスタイルではなく、東京・名古屋・大阪ではバンド形式、北海道・福岡・広島ではコントラバスとのデュオといった形式でツアーを行なう。
2020年には、東京都渋谷区にあるライブハウス「LIQUIDROOM」にて毎年行なわれる年越しイベント「NEW YEAR PARTY」に出演。コロナ禍により無観客配信ライブとなったが、「Rollin' Rollin'」を共に作り上げたラッパー「やけのはら」をゲストに迎え、バンド形式でのワンマンライブを遂行した。
【インディーズ時代にリリースされた作品】
2003年5月21日 3rdアルバム『ひきがたり・ものがたり Vol. 1蜂雀』
2004年9月15日 6thシングル『およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの、最初の証明』
2007年9月11日 4thアルバム『911FANTASIA』
2009年9月16日 7thシングル『Rollin’ Rollin'』
2010年7月7日 5thアルバム『billion voices』
2012年7月7日 8thシングル『七夕の人 EP』
2012年7月25日 9thシングル『湘南が遠くなっていく EP』
2012年8月8日 6thアルバム『リトルメロディ』
2012年11月14日 10thシングル『サーカスナイト』
2014年2月5日 11thシングル『TELE〇POTION』
2018年12月12日 7thアルバム『Stray Dogs』
七尾旅人のプロフィール・人物像
1979年8月20日、高知県高知市で七尾旅人は生まれる。「旅人」は本名から取ったとのこと。
中学生時代、七尾は学校に行けない不登校児であった。将来が見えずに不安が押し寄せてくる日々の中、「誰かに何かを伝えたい」という想いから音楽を始めた。
当時は「B'z」を好んで聴いていたとのこと。
16歳の時、高校を退学。「サザンオールスターズやMr.Childrenのように、日本中の人を感動させたい」という志を掲げて、友達から借りたアコースティックギターを持って上京。
当時は東京都の世田谷区池尻大橋にあるアパートに住んでいた。18歳でメジャーデビューを果たすまで、家に籠って曲作りに励む日々を過ごした。
なお、リリースはされていないが、七尾がライブでまれに演奏する楽曲「ストリッパーのお姉さん」では、池尻大橋のアパートに住んでいた当時の気持ちがつづられている。
七尾旅人のディスコグラフィー
シングル
『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』
【『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』の収録曲】
1. おもひで!おもひで!!
2. 八月
3. 戦闘機
4. メロ〜走る戦慄、笑う旋律〜
『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』は、七尾旅人の1stシングル。七尾旅人がメジャーデビューを果たし、メロディメーカーとしての才能が顕著に表れている作品だ。
全曲通してアコースティックギターと七尾の歌声によるシンプルな弾き語りの構成。しかし、時折見えるサイケデリックや狂気、また、すぐに壊れてしまうような危うさや儚さが共存している一筋縄ではいかない作品。
ファンから名曲と名高く、七尾自身もライブでまれに演奏する「八月」も収録されている。
『「おはよう...! ボンテェジ・サイボーグ」』
【『「おはよう…!ボンテェジ・サイボーグ」』の収録曲】
1. ココロはこうして売るの
2. 5日前まで○○だった女の子と医師マニアの冒険
3. ルイノン
『「おはよう…!ボンテェジ・サイボーグ」』は、七尾旅人の2ndシングル。
1stシングルは弾き語りがメインであったのに対して、今作は打ち込みによる楽曲で構成されている。
サイケデリックだがメロディアスで独特な世界観に引き込まれる「ココロはこうして売るの」、パイプオルガンによる聖教音楽のような美しい楽曲「ルイノン」などが収録。
ちなみに3曲目に収録されている「ルイノン」の意味は、「涙」を「呑」むをカタカナで読んだもの。
『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』
【『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』の収録曲】
1. 萌の歯
2. 告白ヴォーグ
3. ナナオのCollege Life(中卒)
4. コナツ最後の日々。
『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』は、七尾旅人の3rdシングル。
2ndシングル同様、打ち込みによる楽曲で構成されているが、前作よりもオーガニックなサウンドに仕上がっている。
そのため、七尾の紡ぐメロディの美しさが際立つ作品である。
『ナイト・オブ・ザ・ヘディング・ヘッド』
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目次 - Contents
- 七尾旅人の概要
- 七尾旅人の活動経歴
- メジャー時代
- インディーズ時代
- 七尾旅人のプロフィール・人物像
- 七尾旅人のディスコグラフィー
- シングル
- 『オモヒデ オーヴァ ドライヴ』
- 『「おはよう...! ボンテェジ・サイボーグ」』
- 『鉄曜日の夜→蘭曜日の朝』
- 『ナイト・オブ・ザ・ヘディング・ヘッド』
- 『夜、光る。』
- 『ラストシーン』
- 『およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの最初の証明』
- 『Rollin’ Rollin'』
- 『七夕の人』
- 『湘南が遠くなっていく』
- 『サーカスナイト』
- 『TELE〇POTION』
- アルバム
- 『雨に撃たえば…![disc 2]』
- 『ヘブンリィ・パンク:アダージョ』
- 『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』
- 『911 Fantasia』
- 『billion voices』
- 『リトルメロディ』
- 『Stray Dogs』
- ライブ映像作品
- 『兵士A』
- 七尾旅人の代表曲
- サーカスナイト
- 八月
- 七尾旅人のミュージックビデオ(MV/PV)
- サーカスナイト
- 湘南が遠くなっていく
- 七尾旅人の名言・発言
- 「サザンやミスチルみたいに日本中の人を感動させるんだ」
- 「友達から借りパクしたギターを持って上京した」
- 七尾旅人の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 音楽が大好きな父親から影響を受けた