まもって守護月天!(初代/解封の章)のネタバレ解説・考察まとめ

『まもって守護月天!』とは1996年から『月間少年ガンガン』にて連載を開始した桜野みねねによるハートフルコメディ漫画及び、漫画を原作としたアニメ作品のことである。幼少期より家族の不在によって心に寂しさを抱えて過ごしてきた少年が、父からの贈り物によって呼び出された精霊たちと生活を共にして賑やかな日々を送るようになる。日常のドタバタ劇だけではなく、登場人物たちの恋模様や頼りなかった少年が徐々に成長していく姿も見どころだ。

翔子と那奈お気に入りの星神

CV:疋田由香里、新千恵子(OVA版)
見かけはペンギンを思わせるかわいらしい星神だが、胃袋の中にたくさんの荷物を入れて運ぶことができる。シャオと翔子が初めて出会った際現代のことを知らないシャオに万引きの手伝いをさせるために召還された。本屋の本や駄菓子屋の商品を次々に口へ入れたためにのどを詰まらせ吐いてしまっていたが、翔子は「使えない奴」とつぶやき太助を怒らせる。シャオのとりなしでその場を収め考えを改めた翔子がシャオと友達になった後は、翔子は純粋に瓠瓜が気に入ったようで翔子の家に訪問する際度々同行している。瓠瓜もまんざらでもないようで翔子といるときはとてもうれしそうにしていた。

一方那奈も瓠瓜が気に入っているが、いくらでも荷物を持ち運べるという能力に目をつけて次の旅行に行く時の荷物持ちとして手なずけている。シャオ不在の際に翔子の訪問に対応した那奈が瓠瓜を抱いていたことがきっかけで二人は仲良くなり、お互いに「翔子」「那奈姉」と呼び合うほど親密な関係になっている。

瓠瓜は初登場時のように駄菓子や本、花を飲み込んだことがあるが、そのほかにも妨害目的で太助や汝昴のコンパクトを飲み込んだことがある。

北斗七星(ほくとしちせい)

シャオが持っている星神の中でも最高の攻撃能力を備えた7人組の星神。それぞれ破軍(はぐん)、武曲(むごく)、簾貞(れんちょう)、文曲(もんごく)、禄存(ろくそん)、͡͡巨門(こもん)、貪狼(とんろう)と名前が付けられている。一人一人でも十分な強さを誇っているが、全体攻撃では学校の校舎を粉砕するほどの威力を持っている。戦乱の世を生きている時代には主を守るため呼び出す機会もあったが、平和な現代で呼ばれる機会はほとんどなくなっている。太助に迷惑をかけた汝昴に対してシャオが呼び出して以降は登場していない。

折威(せつい)

捕虜などを押さえつけておくための星神で、掌に乗るくらいの見た目に反しものすごく重い。シャオに無理やり手を出そうと押し倒した出雲をおとなしく寝かせておくために、シャオが呼び出す。大人の男性である出雲は3体の折威に乗られまったく動けなくなっていた。

天陰(てんいん)

巨大な猟犬を思わせる風貌で素早く敵を追い詰め、長く伸びた角で特攻を仕掛ける。嗅覚に優れており遠くに逃げた相手や隠れているものを見つけ出すことが得意。汝昴が計画した作戦で太助を傷つけられたことに激怒したシャオが、汝昴、たかし、花織に向けて召還した。過去の戦闘においても先制攻撃を仕掛ける目的で呼び出している。

南極寿星(なんきょくじゅせい)

CV:八奈見乗児
シャオに長く仕えており、守護月天のお目付け役として主以外で唯一シャオの行動を制限することができる星神。星神の中で唯一シャオが呼び出さなくても自分の意志で支天輪を出入りすることができる。
太助とシャオの仲が深まるにつれてシャオが守護月天としての務めを果たしていないと感じ、押しかけてきた友達を薬で眠らせ太助と二人きりになったシャオの前に現れて、支天輪に連れ戻す。長年争いを繰り返してきたため汝昴も南極寿星のことを認識しており、太助に南極寿星のことを説明した際「底知れない頑固じじー」と付け加えた。

無理やり太助と離れることになったシャオが別れに納得せず支天輪の中で泣き続けていたため、太助自身に別れを納得させるため太助を魅花に仕えていた時代のシャオの元へ連れていく。魅花と話をした太助が命を懸けて傷つきながら主との別れを繰り返してきたシャオの姿を見て納得したことを悟ると、支天輪の中でシャオに対して太助が守護月天の主にふさわしい清い心を持っていることを認める発言をする。それでもシャオがこれ以上苦しむ姿を見たくないと伝え、シャオに助けと別れる事を説得した。

その後シャオの「傷ついてでも太助のそばにいたい」という想いを感じ取った太助の言葉によって支天輪に連れ戻すことは諦めるが、以降太助に対しては変わらず厳しい目を向けており水族館デートにも付いてくるほどだった。南極寿星の行動はいずれもシャオに悲しい顔をさせたくないという意思に基づいており、シャオもいつも守ってくれている南極寿星に感謝の気持ちを持っていた。
実は方向音痴という弱点を持っており、魅花の元へ向かうために汝昴の後を1時間もつけていったことがある。

天高(てんこう)

偵察用の鳥型の星神で、上空から状況を把握しシャオに伝えている。作中では幼い魅花の元へ刺客が向かっているという情報を伝えているほか、汝昴が攻めてきた際にも天高の情報を用いて先制攻撃を仕掛けていた。戦闘用ではないため力は強くないが、飛行速度と視覚に優れている。

天鶏(てんけい)

燃え盛る巨大な鳥の姿をした星神。初めて紀柳が現れ太助に向かって巨大紙飛行機を飛ばした際には、一瞬で焼き尽くすほどの威力を持っている。また過去に汝昴と戦っていた際は武器に向かって天鶏を放ち、火薬を爆発させて無駄な争いを避けようとしていた。

長沙(ちょうさ)

CV:金田朋子(OVA版)
治療を専門とした星神で、人間や星神の看護を担当している。過去の戦いで怪我を負ったシャオの傷を一日で治癒させたり、交通事故にあってしまった軒轅の看病をしていた。手に持った薬ツボが特徴で、身長は離珠よりもやや小さい。太助が花織に傘を貸して風邪をひき倒れてしまった際には、離珠に長沙を呼ぶことを提案されていたが自分の力で看病したいと思ったシャオはそれを断っていた。

雷電(らいでん)

巨大な龍を思わせる姿の星神で、強力な電撃を放つ。出雲に言い寄られて暴走したシャオが呼び出し、宮内神社の社殿を破壊するほどの威力を持っている。出雲と側で巻き添えを食らった花織は気絶してしまった。

塁壁陣(るいへきじん)

シャオ以外は出入りすることができなくなる結界を作り出す星神。作中では幼い魅花を刺客から守るために呼び出す。また出雲に言い寄られて暴走したシャオがだれも自分に近寄らないよう雷電で社殿を破壊した後に呼び出した。外見は半透明の巨大なヘビで言葉を話すことはないが、宮内神社に迎えに来てくれた太助を見たシャオが思わず涙を流すと、シャオにそっと寄り添う姿を見せた。

『まもって守護月天!』の用語

精霊が持つ道具

支天輪(してんりん)

周囲に星座を配した8角形の輪っか

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