まもって守護月天!(初代/解封の章)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『まもって守護月天!』とは1996年から『月間少年ガンガン』にて連載を開始した桜野みねねによるハートフルコメディ漫画及び、漫画を原作としたアニメ作品のことである。幼少期より家族の不在によって心に寂しさを抱えて過ごしてきた少年が、父からの贈り物によって呼び出された精霊たちと生活を共にして賑やかな日々を送るようになる。日常のドタバタ劇だけではなく、登場人物たちの恋模様や頼りなかった少年が徐々に成長していく姿も見どころだ。

『まもって守護月天!解封の章』のあらすじ・ストーリー

シャオが太助に告白してから3年の月日が経ち、中学生だった太助たちは17歳の高校生になっていた。
乎一郎や翔子とは高校が離れてしまい、なかなか以前のような交流が持てなくなる。少し大人になった彼らはそれぞれに悩みを抱えていた。

シャオと太助

どうしても伝わらない思いに太助は苦悩する

とうとうシャオに告白した太助だったが、シャオからの返事はずっと聞けないまま太助は悶々とする日々を送っていた。そんなある日、「このままではいつまで経っても何も変わらない」と悟った那奈の策略で、太助はシャオと二人きりで夜を過ごすこととなる。
太助は諦めと期待を半分ずつ抱いていたが、関係を進ませたいと覚悟した太助はシャオに積極的にアプローチした。一方恋愛感情を封じられているシャオは一歩踏み出そうにもどうしたらいいのかわからず、太助に触れられそうになると苦しくなってしまう。
「守護月天」としての使命を全うすることが、自分が太助の側にいられる唯一の理由だと考えていた為、「守護月天」か「一人の女性としての幸せ」か決断することができずに悩んでいたのだった。
結局お互いに進むことができず、ルーアンの帰宅によって二人の夜は終わってしまう。しかしこの時のシャオの悩みは、大きなわだかまりとして太助との間に残っていた。

一方シャオや太助と違う高校に通うことになった翔子は、以前のようにシャオと交流が持てなくなっていた。実は翔子の母親が体調を崩しており、翔子は「自分が無茶なことをしていたから、そのせいで体調を悪くした」と考えていたのである。
ある時、そんな翔子の前に久しぶりにシャオが現れた。驚きつつもシャオを大歓迎する翔子に、シャオは突然の来訪の理由を明かす。離珠が翔子に手紙を書き、どうしてもそれを読んでほしいとシャオに頼み込んだのだった。
シャオには手紙の中身を内緒にしてほしいという虎賁(こほん)の頼みで、翔子は虎賁、そして南極寿星と共に手紙を読み始める。一人翔子の自室に残されたシャオは、翔子もまた悩みを抱えていることに気付いていた。

離珠の手紙を読んでいた翔子は、告白から三年たってなおシャオと太助の仲が進展していないことに驚く。離珠の頼みは「シャオ様を助けてあげて欲しい。以前のようにたくさんお話をしてあげて欲しい」というものだった。
自らの悩みを抱えていた翔子は苦し気に「前みたいにシャオとしょっちゅう会えないのに」と憤る。そんな様子を見た南極寿星はついうっかりとシャオの恋愛感情が封印されていることを話してしまうのだった。
太助も封印の事は知らないと聞かされた翔子はとりあえずいったん封印の事実を胸に潜め、笑顔を取り繕ってシャオを家に帰そうとする。
しかし悩みを抱えている証拠を助けてあげたいと感じていたシャオは、「次の日曜日、お出かけしませんか」と翔子を誘った。

約束の日、重い気持ちを引きずりながらシャオ・太助と共に水族館にやってきた翔子は、お土産売り場でシャオから「定めと自分の気持ち、どちらを選べばいいのかわからない」と悩みを告白される。自分の悩みでいっぱいだった翔子はシャオの悩みに応える言葉が見つからず、シャオに「アタシの悩みを聞いてほしい」と助けを求めた。
翔子は母親が自分のせいで寝込んでしまったことを苦しげに話し、悩むシャオにこれ以上負担を掛けたくなくて関係が遠くなっていたという胸の内を明かす。
話を聞いたシャオは「お母さんの体調が悪くなったのは翔子さんのせいじゃないです。今は忙しすぎて少し忘れてしまっただけ。もう一度思い出せばいいんです」と、優しく翔子を抱きしめた。思わず涙した翔子は、自分が必ずシャオの封印を解く方法を見つけてみせると決意するのだった。

翔子と別れた後食事に出かけたシャオと太助は、なかなか話を進めることができずお互い気まずさを感じていた。しかしこれでは何も変わらないと腹をくくった太助は、シャオを近所の公園に連れて行き話をしようとする。しかしシャオは突然泣き出して「太助様に言えないことがあります」と自分の気持ちを話し始めた。
シャオは太助が今までの主とどこか違う存在だと感じていたが、はっきりとどこが違うのかわからないままでいた。その気持ちによって自分は守護月天としての使命を果たせていないのではないかと悩み、太助に寂しい思いをさせているのではないかと考えたのである。
太助は「シャオが来てくれてから今まで、淋しいと思ったことはない」とはっきり告げ、シャオにキスしようとした。しかしようやく笑顔を見せたシャオから「太助様が嬉しそう」と言われ、キスはお預けとなってしまうのだった。

『まもって守護月天!』の登場人物・キャラクター

精霊

守護月天 小璘(しゅごげってん シャオリン)

主を不幸から守るためにやって来たシャオ

CV:國府田マリ子
心の清い者が覗くと、あらゆる不幸からその身を守ってくれる存在が現れるという伝説が伝わっている支天輪に宿っている月の精霊。本名は小璘だが愛称としてシャオと呼ばれている。様々な不幸から主を守る役目を持った守護月天で、支天輪から様々な能力を持った星神と言われる者を召喚し使役する。太助に対する呼びかけは「太助様」で、他の友人たちに対しても丁寧な口調で呼びかけている。ただし長く固い絆がある星神と、シャオの友人となった翔子に対しては信頼感からやや砕けた口調になっている。

中国の骨董市で支天輪を見つけた太郎助が太助に贈ったことで太助の元へやって来た。主を守るという使命に忠実で、戦乱の世を長い間生きてきたシャオは太助を守るため敵の侵入を防ぐための罠を仕掛ける。しかし新しい主である太助は中学校に通う普通の14歳の少年であり、自分は必要とされていないと感じたシャオは無礼を詫びて自ら支天輪に戻る。しかし家族が世界中を旅行して不在の為に長い間広い家に一人で過ごしてきた太助の孤独感を感じ取ったシャオは「太助の中にある、不安や孤独から守ってあげたい」と自ら太助の元へ戻り、生活を共にすることとなった。

性格はとても真面目で料理や家事などを完ぺきにこなす一方、初めて見たテレビを分解したりどこかずれた発想をしているなど天然な一面がある。悩みだすと眠れないほどに悩み、人が側で話しかけても全く気が付かないほど考えに集中する。
汝昴、紀柳とは同じ精霊として長い間の知り合いであり、汝昴に再会した際「ここで会ったが1652年目」と言われている為少なくともそれ以上は生きている。汝昴とはそれぞれの主の都合上戦いあって過ごしてきたことが多いが、シャオは同時に太助の主になった汝昴に対して「汝昴さんと戦わなくていいんですもの」と述べており好戦的な性格ではない。紀柳とは比較的砕けた態度で接しており、お互いに悩み相談をするなど仲がいい。初対面で試練を仕掛けてくる紀柳を怖がり出した太助に対しては「紀柳さんは優しい方だと思います」と言っている。

外見は中学生くらいの少女だが、優しくまじめで頭もよい性格と可愛らしい顔立ちから様々な人から好意を寄せられている。太助はもちろんのことたかしや出雲、果てはシャオが手伝いを申し出た駄菓子屋の常連である小さな男の子が「シャオねーちゃんを怒ったら、俺がおまえを倒すからな」と太助に宣言するほどモテている。
だが守護月天としての役目を果たし、主との別れを乗り越えられるようにするためシャオは恋愛感情を何者かに封じられており、その想いは伝わらずに空回りしている。それでもシャオ自身「太助は今までの主とは違う特別な存在」だと認識しており、ぎこちないながらもシャオのほうから太助に好意を伝えだすようになっていった。シャオをずっと見守って来た星神の南極寿星は「守護月天としての使命を果たせていない」と判断して二人を引き離すことを決めるが、シャオが心から太助のそばにいたいと願っていることを知って二人を認めた。水族館でデートをするなど関係は徐々に進展してきたが、紀柳が仕掛けた試練のためにシャオが宮内神社に泊まり込むことになり、一時まともに会話がなくなるほどに関係が危うくなる。それでも出雲から言い寄られたシャオが感情を爆発させたことで、お互いに自分の気持ちに素直になり太助から「ずっと前からシャオのことが好きだった」と告白を受けた。

主を守るという使命に対しては非常に忠実にこなしており、自らが盾になって血を流してでも主の命を守ってきた。太助に対しては命を狙われる危険はないものの、汝昴の策略で危ない目にあったり傷つけられたりした場合には激しい怒りを見せる。たとえ顔見知りであっても太助を傷つけたたかしや花織に対して攻撃用星神の天陰を召喚しており、中学校で汝昴と戦闘になった際にいきなり最高戦力の北斗七星を呼び出した。その行動に汝昴は「前はあんな過激なことをする子じゃなかったのに」と内心驚いている。

中学校での戦闘後そのまま中学校に通うことになり、太助やたかし、乎一郎、翔子らと同じクラスで授業を受けている。クラス内でも人気があるので男子、女子問わず友達が多い。また学校の教師陣は守護月天を名字だと思っており「守護月天さん」と呼びかけられている。

慶幸日天 汝昴(けいこうにってん ルーアン)

主を幸せにすることが使命の汝昴(画像中央)

CV:高田由美
心の清い者がのぞくと中に太陽が見えるという伝説がある、黒天筒という筒に筒に宿った太陽の精霊。役目は主に幸運をもたらし幸せを授けることである。能力は黒天筒から発せられた光を無生物に浴びせて命を与え、使役することができる。光を浴びたものは「陽天心」と呼ばれ手足が生えて自在に歩き回り、会話をすることも可能。箒や物干しざおなどに命を与えると空を飛ぶことができる。太助に対する呼びかけは「たー様」。中国の骨董市で黒天筒を見つけた太郎助が太助に贈ったことにより七梨家にやって来る。

外見は非常にグラマラスな大人の色香を漂わせる美女で、呼び出された直後太助を「かわいいボーヤ」と呼んで幸せにするため誘惑したがシャオの存在に気づいたため失敗に終わる。汝昴とシャオは何度も戦ったことがある数千年にわたる顔見知りだったが、シャオを一方的にライバル視していた汝昴はシャオを追い出すために様々な計画を仕掛け始める。

以前大騒動を起こしたためにシャオが学校に行けないことを知った汝昴は、中学校に潜入して教師に成り代わり「たー様褒めたたえ計画」と称して授業を行う。太助についていた離珠から太助が困っているという事情を知らされて追いかけてきたシャオと戦闘になるも、太助に怒られたために停戦。おとなしく家にいることを約束したが汝昴に一目惚れしていた乎一郎の言葉によって考え直し、そのまま中学校教師として居つくことになる。当初は気まぐれでいろいろな授業をやりたがったために教師陣から煙たがられていた様子があったが、宿直や職員会議を行うなど徐々に教師として認められるようになった。

シャオと太助が恋仲になることを阻止するべく様々な邪魔を仕掛けているが本気で主である太助を困らせるつもりはなく、やりすぎたと思った場合には謝罪や協力もする。また太助の姉である那奈や紀柳が同居するようになってからは時に大人としての余裕を持った態度を示しており、悩む紀柳の相談に乗ったり煮え切らない態度の太助やシャオに発破をかけている。
太助に積極的にアプローチをかけてくる花織のことは気に入らず、学校内外を問わずに頻繁に火花を散らす。また汝昴に一目惚れした乎一郎に対しては自分のいいように便利に使っている節があるが、乎一郎のひたむきさを認めてほんの少しだけ乎一郎の気持ちに応えた事がある。ノリがよく計画好きという共通項からたかしとは比較的気が合い、雪合戦の計画に乗ったり旅行先で共同戦線を張ったりしている。
非常に大食漢のため度々おなかを壊したりシャオとのデート計画のために食欲を利用されているが、抜群のプロポーションを維持しており出雲から疑問を持たれたことがある。汝昴の答えは「おなかの中に生きた陽天心菌がいるから太らない」というものであり、答えを聞いた出雲は引き気味だった。

万難地天 紀柳(ばんなんちてん キリュウ)

主を成長させるために試練を与える紀柳

CV:桑島法子(OVA版)
通常のアニメ版には登場しておらず、OVAにのみ登場する。
短天扇という心の清い者にしか開くことができない扇に宿っている大地の精霊で、役目は主に様々な試練を与えて成長させることである。能力は短天扇を使って物を大きくしたり小さくしたりすることができる。また大地に力を借りることで探している人物の近くの木を成長させ、遠くから見つけることができる。短天扇を巨大化させることによって空を飛ぶことが可能。太助に対する呼びかけは「主殿(あるじどの)」だが、試練中に「太助殿」と言ったことがある。

太郎助が知り合った中国人の芸術家から譲り受けた仏像を贈った際、骨董市で見つけた短天扇をおまけとして同封したことがきっかけで太助のもとにやって来た。父から送られてきた荷物によって2度も精霊を呼び出している太助は巨大な仏像には警戒していたが、短天扇はマッチ棒程度のサイズに小さくなっていたために何も考えず開いてしまう。そして扇を開いた直後シャオとともに買い物に出かけた太助は見ていなかったが、マッチ棒サイズの小さな短天扇が通常の扇サイズに大きくなっていった。
太助に試練を与える為に町にあるもの(信号機、階段、紙飛行機など)を巨大化して襲い掛かるがシャオによって阻まれ、異変を察知して駆けつけた汝昴によって紀柳の存在が明かされた。

大変まじめな性格であり、家にやって来た直後は非常にクールで自己紹介すらも「試練だ。自分で調べられよ」と述べていたが本心は優しくとても繊細な性格。試練を与えるという役目のために主や家族から嫌われて数千年を過ごしてきたが、初めて自ら望んで試練を受け入れようとした太助や姉である那奈の対応に、戸惑いつつも笑顔を見せることが多くなっていった。シャオのように制服を着て学校に通っていることはないが、試練のため学校についてきている時もあり、太助のクラスメートとも面識がある。

辛い物が苦手、暑さや寒さに弱いため夏は扇風機2台を独占し、冬は半纏を着こんでこたつに潜り込んでいるなど意外と弱点が多い。寝起きが非常に悪く目覚ましを仕掛けないと起きることができないが、その目覚ましは自身の能力や長年の経験から綿密に計算した寝姿勢などを考慮した非常に大掛かりなものである。巨大化されたこけしや包丁が降ってくる非常に危険な仕掛けを用いているが、夜遅くまで起きて計画及びリハーサルを行っているために寝不足に陥って起きられないということには気付いていない。

七梨家

七梨太助(しちりたすけ)

心の清い者しか呼び出せない精霊を次々呼び出す太助

CV:阪口大助
中学校に通う14歳の中学生で、心の清い者にしか覗けない精霊の道具から次々と精霊を呼び出せるほど清い心の持ち主。家族構成は父、母、姉がおりいずれも健在だが、全員世界中を飛び回っている性分の為常に不在で幼少期より寂しさを抱えながら一軒家に一人暮らしをしていた。

父親の太郎助が中国の骨董市で支天輪を見つけ、太助に贈ったことがきっかけでシャオと出会う。当初は現代のことを何も知らないシャオに翻弄されていたが、外見のかわいらしさと一途に自分を守ろうとしてくれるシャオの姿勢に恋心を抱くようになる。シャオの友人となった翔子のからかいや、シャオに一目惚れして積極的にアプローチを掛ける宮内出雲の存在、思春期男子特有の悩みなどをかかえつつもそれまでの寂しさとは無縁の生活を送るようになっていた。その後も父親が贈った黒天筒、短天扇から呼び出された汝昴と紀柳が加わってますます平穏な日常とは程遠い日常を過ごしている。

交友関係は幼馴染であるたかしや乎一郎とともに過ごしていることが多かったが、シャオたちが来てからは翔子や後輩の花織、中学校の購買部で働くようになった出雲などとも関わるようになる。トラブルに巻き込まれやすく、がれきが頭上に降ってくる、汝昴自作のロケットで空を飛ばされる、学校内外問わず紀柳が試練を仕掛けてくるなど周囲に騒動が絶えない。そのため花織の友人からは「いつも大騒ぎしてやかましい集団の中心人物」と認識されていた。
基本的に穏やかな優しい性格だが、シャオと二人きりでデートを楽しむために汝昴の食欲と寝不足を利用したり、シャオと出雲のデートを阻止するために熱血するなどシャオが絡んだ恋愛事情では特に普段とは違った一面を見せている。一方紀柳の試練に夢中になりすぎてシャオをおざなりにしていたり、雪合戦で太助の役に立ちたいために無茶をした離珠と二人だけの世界を作って教頭に怒られるなど、物事に没頭すると周囲が見えなくなる傾向がある。

シャオには度々告白しようとアプローチしていたが、恋愛感情を理解できないシャオが抱える人間と精霊の壁に阻まれて失敗している。それでも那奈や翔子、紀柳、汝昴の後押しもあって徐々に仲は進んでおり宮内神社でシャオに告白した。

七梨那奈(しちりなな)

世界中を駆け回る太助の姉(画像右上)

CV:宇和川恵美
6歳離れた太助の姉で初登場時20歳。太助の幼少期は不在の両親に代わって太助の面倒を見ていたが、友人の家に頻繁に泊まりに行っていたため太助は一人で過ごすことが多かった。
アクティブかつアバウトな性格で世界中を旅しており、旅行先のエジプトからおよそ1年ぶりに日本へ帰国する。突然の那奈の帰宅に慌てた太助はシャオ、汝昴との3人暮らしの説明に困ってシャオたちを隠すが、汝昴の策略によってシャオが見つかってしまう。それでも那奈はシャオを責めることはせず「今すぐ追い出しましょう」とけしかける汝昴に対して「まあいいじゃないですか」と笑顔で対応していた。その後の話し合いの中でシャオから「なぜ太助を置いて行ってしまうのか」と問いかけられた那奈は「自分のことしか考えない性格だから、太助が寂しい思いをしていることに気が付かなかった」と返す。翌日那奈はシャオに感謝と「太助を頼む」という手紙を残して、アラスカ旅行へと旅立った。

紀柳が太助の家にやってきてからしばらくしたころ、母親のさゆりを連れて再びの帰国をする。ユーラシア大陸をヒッチハイクして旅していたころ「天使サユーリ」という人物のうわさを各所で聞きつけ、タイで熱を出して寝込んでいるさゆりを発見し日本に連れ帰った。わずか一日間の滞在で旅立ったさゆりを見送った那奈は、太助が「シャオが人間じゃないということを黙っていたのが気に食わない」という理由でしばらく七梨家に留まることを決める。
その後シャオの留守中にシャオを訪ねてきた翔子と「瓠瓜が好き」という共通点から意気投合し、翔子と仲良くなる。弟のはっきりしない態度に業を煮やしつつも、翔子と那奈のデート計画や花織が計画した温泉旅行においてシャオと太助の仲が進展するよう応援している。

宮内出雲は中学の時の同級生で那奈によるとスポーツ万能、勉強もできて顔もいい人気者の出雲に頬を赤らめていたと語っていたが、出雲曰く「笑いながら人のことをバンバンたたくような性格だった」とのことだった。また那奈の肌が褐色なのは旅行の影響であり、中学時代は普通の肌色。酒好きで温泉に旅行に行った際真っ先に酒のありかを聞いていた。麻雀が強い。

七梨太郎助(しちりたろうすけ)

airlifing
airlifing
@airlifing

目次 - Contents