まもって守護月天!(初代/解封の章)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『まもって守護月天!』とは1996年から『月間少年ガンガン』にて連載を開始した桜野みねねによるハートフルコメディ漫画及び、漫画を原作としたアニメ作品のことである。幼少期より家族の不在によって心に寂しさを抱えて過ごしてきた少年が、父からの贈り物によって呼び出された精霊たちと生活を共にして賑やかな日々を送るようになる。日常のドタバタ劇だけではなく、登場人物たちの恋模様や頼りなかった少年が徐々に成長していく姿も見どころだ。

シャオが宿っている支天輪。心の清い者だけが仲を除くことができるという伝説が伝わっており、月の精霊である守護月天小璘を呼び出すことができる。中国の骨董市で支天輪を見つけた太郎助が息子の太助に贈った。手紙の中で太郎助は「自分ものぞいてみたが何も見えなかった」と述べている。
シャオは支天輪の中から主を守るため様々な能力を持った星神と呼ばれる者を呼び出す。シャオは支天輪の中を自由に出入りすることができるために隠れる目的でつかわれることがあり、那奈が帰ってきたときクローゼットの中で見つかりそうになった際には一時的に支天輪の中に戻ることで難を逃れた。
シャオは支天輪の中に星神がいるかどうかを感じ取ることができ、星神のほうからも支天輪の中からシャオに呼びかけることができる。本編中では支天輪の中は暗闇であるという描写だったが、『まもって守護月天!解封の章』において虎賁から、天輻のための竹林やシャオの屋敷があることが明かされている。

支天輪は守護月天であるシャオしか使うことができないとされていたが『まもって守護月天!再逢』の中でフェイが支天輪を使って星神を呼び出している描写がされている。

黒天筒(こくてんとう)

汝昴が持っている黒天筒。能力を使うときは黒天筒を回転させている。

太陽の精霊である汝昴が宿っている黒天筒。心の清い者がその中をのぞくと太陽が現れ幸せを得ることができるという伝説が伝わっており、中国の骨董市で見つけた太郎助がまたもや太助に贈った。手紙の中で太郎助は「やはり太陽を見ることはできなかった」と書いてあり、太助も「そうだろうとも」と納得している。
汝昴が能力を使う際には黒天筒を回転させて、筒の先から出た光を無生物に浴びせることで命を与え「陽天心」として使役することができる。基本的に陽天心は汝昴の忠実なしもべとなるが、食べられることを嫌がって逃げ出した団子や石を切られそうになって飛んでいった包丁などの例外もある。

短天扇(たんてんせん)

短天扇自体の大きさも変幻自在となっている

大地の精霊である紀柳が宿っている扇。心の清い者だけが開くことができるという伝説が伝わっている扇で、扇を開くと主を成長させるために試練を与える万難地天紀柳を呼び出すことができる。シャオ、汝昴の時とは異なり中国の旅先で出会った芸術家の仏像のおまけとして同封されていた。扇にはおまけと書かれた札が付けられており、マッチ棒サイズ程度に縮んでいたため太助は警戒することなく扇を開いたが、仏像ではなくその扇こそ紀柳を呼び出すための伝説の道具だった。仏像と一緒に同封されていた手紙には追伸として小さく短天扇のことが描かれていたが、本文があまりにもくだらない内容だったため太助は見落としてしまっていた。

紀柳は短天扇を使うと物の大きさを自在に変えることができ、コーヒーカップや信号機などのものだけではなく人間や猫など生き物のサイズを変えることもできる。紀柳は目覚ましを仕掛ける際短天扇を用いて巨大化させた刃物などを使うことがある。また短天扇自体のサイズを変えることもでき、初登場時のようにマッチ棒サイズに縮めたり人が乗れるほどに大きくして空を飛ぶことができる。

コンパクト

汝昴が持っている一見普通のコンパクトだが、鏡には遠く離れた景色を自由に映し出すことができる力が備わっている。音声を聞くことも可能で、2個持っていればテレビ電話のようにお互いの顔を見ながら会話をすることができる。出来心からシャオの持つ支天輪を車に乗せてしまった汝昴が、責任を感じて太助に貸し出した。以降は宮内神社で巫女をしているシャオの様子を観察するために使われたほか、太助を連れて突然逃亡したシャオの居場所を知るために汝昴が使用する。だがコンパクトを頼りに汝昴がシャオの元へたどり着いた瞬間、瓠瓜が汝昴のコンパクトを食べて持ち去ってしまった。そのためハイキングに出かけた山で太助とシャオを探していた際、紀柳から「コンパクトで場所を探せるのではないか?」と問われると汝昴は「消毒中」と答えている。

呪文

来々(らいらい)

シャオが支天輪から星神を呼び出すときに唱える呪文。星神はそれぞれ中国の星座に基づいた星に由来しており、正式な召喚の呪文は『天明らかにして星来たれ。○○の星は招臨を厭わず月天は心を帰(よ)せたり来々○○』となる。正式な召喚呪文を唱えなくとも『来々』だけでも星神を呼び出すことは可能である。また星神の中でも別格な存在の南極寿星はシャオが召喚しなくても自らの意志で出入りすることができる。なお星神を支天輪に戻す際には呪文を唱えることはない。

陽天心招来(ようてんしんしょうらい)

汝昴が黒天筒を回転させて陽天心を作り出す際に唱える呪文。正式には『日天に従うものは存し、日天に逆らうものは亡ばん。意志無き者我の力をもって目覚めよ陽天心招来』となるが、黒天筒を回していれば声に出さなくとも術をかけることができる。また『陽天心招来』の呪文だけでも可能。陽天心を解く際に呪文は必要ないが、団子にかけられた陽天心を解く際に黒天筒から発せられた光を浴びせている。

万象大乱(ばんしょうたいらん)

紀柳が物の大きさを変える際に唱える呪文。紀柳が短天扇を持ち『万象大乱』と唱えることで発動する。短天扇は閉じたままでも発動させることができ、呪文を省略して『大乱』と唱えるだけでも発動したことがある。紀柳の声であれば録音されたものでも発動させることができるため、目覚ましの仕掛けに使うため声が出る目覚まし時計に『万象大乱』を吹き込んでいる。

地の精霊たる我に力を

紀柳が人を探している際、大地の力を借りて木を成長させ探している人を見つけるときに用いた呪文。短天扇を地面にあて『大地の樹々よ。地の精霊たる我に力を』と唱えると、探している人物の近くの木が成長して場所を知ることができる。作中ではハイキングに出かけたまま行方が分からなくなったシャオと太助を見つけるために用いられた。

我らが主守護月天。しばしその身を休めたまえ

主を除いて唯一シャオの行動を制限することができる南極寿星が、シャオを支天輪の中に戻すために用いる呪文。手に持った杖をシャオに向け呪文を唱えると、杖の先から出た光がシャオを包み支天輪の中に強制的に戻すことができる。作中ではシャオが守護月天としての使命を逸脱していると感じた際に南極寿星が唱えているが、途中で汝昴に邪魔され一度失敗している。

作品中の学校・施設

鶴ヶ丘中学校

太助やたかし、乎一郎らが通っている中学校。のちにシャオや汝昴がそれぞれ生徒と先生として通うようになる。校内に購買部があり、学校に通うようになったシャオを追いかけて神主の出雲が購買部の売り子として働くことになった。押しかけ教師になった汝昴のことは当初「気まぐれでいろいろな授業をやりたがって困る」と頭を抱える存在だったが、いつの間にか職員会議や宿直を任せる普通の先生として受け入れている。現代に来たばかりのシャオに校舎内を壊されたり、太助をめぐってシャオと汝昴の戦闘が勃発するなどトラブルが絶えない。紀柳がやってきてからは休み時間の度に試練を仕掛けられているので、絶えず校舎がダメージを受けている。
シャオのことは守護月天が苗字だと思っており、教師の一部は「守護月天さん」と呼びかけている。また教頭先生や数学の先生は怖い先生と認識されているが、校長は影が薄くほとんど登場したことがない。

鶴ヶ丘高校

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