「鬼才」と呼ばれた日本人監督たちの名作映画を紹介!溝口健二の『山椒大夫』など

本記事では邦画界において「鬼才」と称えられた日本人映画監督の作品をまとめて紹介している。記事中では『ブラック・スワン』を監督したダーレン・アルノフスキーを始めとして、世界中の有名な監督から支持されている塚本晋也や、「日本映画界の巨匠」の1人にあげられている溝口健二の作品を掲載した。

「青春残酷物語」予告編

華道家、草月流家元…鬼才・勅使河原宏

出典: www.sogetsu.or.jp

勅使河原宏

主な作品:
『おとし穴』
『砂の女』
『他人の顔』
『アントニー・ガウディー』
『利休』

前衛華道、草月流三代目家元

出典: ja.wikipedia.org

シュールレアリスムや、前衛芸術に興味を持ち、ピカソや岡本太郎の影響を受ける

出典: d.hatena.ne.jp

「砂の女」

【解説・あらすじ】
砂丘地帯に昆虫採集にやってきた高校教師(岡田英次)は、その砂の穴の中で暮らす後家(岸田今日子)の家に一夜の宿を借りる。しかし、次々とこぼれ落ちる砂をかきだしているうちに、教師はその穴の中から脱出できなくなっていることに気づき、もがき、そしていつしか後家と情欲で結ばれ、その穴の中に同化していく…。読売文学賞を受賞した安部公房の観念的小説を原作に、勅使河原宏監督が前衛タッチで手掛けたシュールな人間ドラマの傑作。そこには、文明の囚われ人となった人間への痛烈な風刺が込められている。文字どおり“砂の女”を熱演する名優・岸田の代表作の1本でもある。

「砂の女」でカンヌ国際映画祭審査員特別賞、サンフランシスコ映画祭銀賞を受賞。アカデミー賞監督賞・外国語映画賞にノミネートもされている。

出典: ja.wikipedia.org

タルコフスキーの描く水に匹敵する砂の美しさ。たぶん、何十年かしてまた見なおしても、この衝撃は色あせないだろうな。

出典: www.jtnews.jp

時代性を超越した純度の高いシンボリックな世界を構築しており驚異的だ。この物語が古くなることはありえない。

出典: info.movies.yahoo.co.jp

「砂の女」

“清順美学”とも称される世界観…鬼才・鈴木清順

鈴木清順

主な作品:
『肉体の門』
『殺しの烙印』
『ツィゴイネルワイゼン』
『陽炎座』
『夢二』

ほとばしる色彩と、時に映画のセオリーをも超越する、独自の世界

出典: www.wowow.co.jp

クエンティン・タランティーノやウォン・カーワイなど、国際的な名匠がリスペクトして止まない

出典: www.nikkatsu.com

出典: www.amazon.co.jp

「殺しの烙印」

【解説・あらすじ】
もはや理解不能なストーリー展開とひたすら懲りまくったスタイリッシュな映像でまさに清順美学が炸裂したカルト・ムービーの傑作。2001年公開の「ピストルオペラ」は本作が基になっている。飯の炊けた匂いが好きな殺し屋ナンバー3、花田は殺しの依頼を遂行し損ねて逆に組織から追われるハメになるのだったが……。

当時の日活の社長が“訳の分からない映画を撮る監督はいらない”と激怒し、鈴木監督が解雇されるきっかけを作った、いわくつきの問題作

出典: www.wowow.co.jp

この映画には現実的ではないシーンが多い。 その演出を見て私は時に大笑いし、時にそのかっこよさに痺れた。

出典: www.jtnews.jp

「とてつもなくクールだ!」と評してもいいし、「まるで意味が分からない」と酷評するのも仕方がないと思う。

出典: www.jtnews.jp

「殺しの烙印」予告編

関連まとめ

renote.net

renote.net

4jsho0506
4jsho0506
@4jsho0506

Related Articles関連記事

新宿スワン(漫画・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

新宿スワン(漫画・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『新宿スワン』はアンダーグラウンド系の日本の漫画である。作者は和久井健。講談社『週刊ヤングマガジン』で、2005年20号から2013年45号まで連載された。スカウトマンをテーマにした物語で、和久井にとって連載のデビュー作品となった。主人公は19歳の白鳥龍彦、通称タツヒコ。ライバルの死や暴力団がからむ違法薬物の取引、そして信頼していた仲間の裏切り、そして、タツヒコの知らないところで大きな復讐の計画が動き出していた。数々のトラブルに見舞われながらも逃げずに立ち向かうタツヒコの成長する姿を描く。

Read Article

愛のむきだし(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

愛のむきだし(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『愛のむきだし』とは園子温監督の23作目の作品として製作されたヒューマンドラマ映画である。実話を元にした作品であり、盗撮、レズビアン、女装、自慰行為、新興宗教団体による洗脳等、アブノーマルな題材を軸に、物語が進行していく。237分の大長編映画で、国内外からの評価は高く、2009年のベルリン映画祭での「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を始めとして、数々の権威ある賞を受賞している。過激なシーンが多いため、Rー15指定。

Read Article

新宿スワンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

新宿スワンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『新宿スワン』とは、和久井健による漫画作品で、スカウト業界を舞台に夜の新宿で繰り広げられる熾烈な生存競争を描いている。主人公・白鳥龍彦を中心に、裏社会での激しい人間模様が展開され、読者に深い印象を与えてきた。熱い友情、壮絶な戦い、内なる葛藤を描いた名言・名セリフの数々は、多くのファンの共感と評価を得ており、人生の教訓として広く語り継がれている。

Read Article

【新宿スワン】綾野剛らに野次馬殺到で浜松での撮影が一時中止…関ジャニ∞大倉忠義のロケにも不安の声【クローバー】

【新宿スワン】綾野剛らに野次馬殺到で浜松での撮影が一時中止…関ジャニ∞大倉忠義のロケにも不安の声【クローバー】

2015年に公開された映画『新宿スワン』。その撮影が浜松で行われることになった際、綾野剛ら映画の出演者たちに野次馬が殺到しました。当然、現場は大パニック…撮影が一時中止されるほどの騒ぎになりました。浜松では関ジャニ∞の大倉忠義が出演する映画『クローバー』の撮影も予定されており、こちらにもファンが押し寄せるのではないかと不安視されています。芸能人を見かけてテンション上がる気持ちはわかるけど、彼らは仕事で来てるんです。どうか邪魔しないであげてください。

Read Article

沢尻エリカの演技力が再評価された作品まとめ【ファーストクラスなど】

沢尻エリカの演技力が再評価された作品まとめ【ファーストクラスなど】

「パッチギ!」や「1リットルの涙」で高い演技力を見せた女優・沢尻エリカ。しかし「別に」発言でイメージが急降下、その後はゴシップ週刊誌やワイドショーを騒がせるようになってしまいました。そんな彼女でしたが、久々に出演したドラマ「ファーストクラス」の演技が再評価され、イメージが急上昇!ここでは、沢尻エリカの演技力が再評価されるきっかけとなった作品を紹介していきます!

Read Article

強くてかっこいい女性が登場する映画19選!かたせ梨乃・梶芽衣子・志穂美悦子・満島ひかりがセクシーに戦う!【愛のむきだし】

強くてかっこいい女性が登場する映画19選!かたせ梨乃・梶芽衣子・志穂美悦子・満島ひかりがセクシーに戦う!【愛のむきだし】

ここでは強くてかっこいい女性が戦う映画をまとめた。かたせ梨乃が主演の『肉体の門』、梶芽衣子が主演の『怪談昇り竜』、志穂美悦子がアクション女優としてスタートを切った『女必殺拳』、満島ひかりの転機となった『愛のむきだし』など、ちょっとセクシーで時折グロい描写があるような作品を紹介している。

Read Article

目次 - Contents