ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)のネタバレ解説・考察まとめ

『ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)』とは、1983年から2003年まで「週刊ヤングマガジン」で連載された、きうちかずひろによる不良学生青春漫画。単行本は全48巻。ツッパリ高校生コンビのヒロシとトオルが、ケンカや恋に明け暮れる学生生活を描いたヤンキー漫画の代表的な作品で、累計発行部数は4000万部を突破。ツッパリ高校生の日常生活が描かれた点が当時の中高生に受け入れられた。1985年には清水宏次朗と仲村トオル主演で実写映画化されて大ヒットし、以降全6作が上映された。

怖気づくいて恐れて物事から手を引くこと。薩摩芋を収穫するために蔓を引っ張っていると、当然のことながら体が後退することに由来する。本作でも相手に怖気付いていたり、怖がっている相手に対して「イモ引くんじゃねえ」のように使用している。

私立愛徳高校

数年前まで県下でも有数の進学校であった。男女共学で、生徒数は1026名(男子602名、女子424名)。偏差値49〜74と、減少する生徒数を確保するために幅広い生徒を入学させた結果、近年偏差値が著しく下がって来ている。前年度の退学処分者数は12名。通称は「学力カースト制度」。ヒロシとトオルが実質最強であるが、伝統的に番長のような存在はいない。2人は顔崎太(ノブオ)が番長だと言っている。

私立戸塚水産高校

生徒数は118名で、偏差値は測定不能の最底辺の高校。腕に覚えのある不良が集まっており、退学処分もないため、前年度の退学処分者数も0人である。本作最強の高校生である岸直樹が番長であり、「ヤクザ養成機関」として県下の高校生全員に恐れられている。

『ビー・バップ・ハイスクール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

テル「おめーのボンタンはいてんだけどよぉ、ど~もシャバくせえ」

城東工業高校のテルが仲間と一緒に中学時代の因縁の相手、トオルのボンタンを狩った上、そのボンタンを自ら履いてトオルに言ったセリフ。トオルをボコボコにして、ボンタンを奪い、さらに屈辱を浴びせる言葉であり、城東に入学して中学時代の自分とは違うというプライドを印象付けた。

岸直樹「殺すぞ!」

ヤクザ養成機関として名高い戸塚水産高校のナンバー1である岸直樹が、ヒロシとトオルにあった際に言った言葉。ヤクザのスカウト人気ダントツ1位の岸と初対面であった2人は、このセリフを聞くや否やダッシュで逃げ出した。岸直樹は本作では1度のみの登場となっており、セリフもこの一言だけであるが、最強の高校生として強烈なインパクトを放っている。

山田敏光「お前歯が黄色いぜ」

ヒロシ&トオルと共に白山寺の駅を訪れた山田は、江田に出くわす。初対面の山田に対し、江田が顔を近づけて凄むと、山田は「お前、歯が黄色いぜ」といなした。この名ゼリフによって、山田は強いという印象を抱かせる。

テル「俺ぁあの頃よりはちぃぃと根性増したぜぇ!」

中学時代にやられたトオルを滅多撃ちにしてこのセリフを吐いたあと、エンピツを折ってトオルの鼻に詰めて押し込んだ、いわゆる「鼻エンピツ」でとどめを刺した。城東工業高校で中学時代よりもはるかに成長した自分を印象付ける言葉であった。

『ビー・バップ・ハイスクール』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『ビー・バップ・ハイスクール』のモデル高校は福岡県にある

本作のモデル高校は全て福岡県に存在している。私立愛徳高等学校のモデルは福岡第一高等学校もしくは福岡電波高等学校、立花商業高等学校は立花高等学校、戸塚水産高等学校は福岡水産高等学校など。ちなみに福岡電波高等学校は、名前が変わり福岡工業大学付属城東高等学校となっている。これは原作者のきうちかずひろが福岡県福岡市南区の出身であるからであるといわれている。

『ビー・バップ・ハイスクール』には海賊版が存在する

『別冊ヤングマガジン』で、本作のキャラクターを使ってそのまま極道漫画やビジネス漫画、さらには成人劇画など様々なドラマを展開したパロディ作品『ビー・バップ海賊版』が連載されていた。作者は「まんひるめめおか」という覆面漫画家であり、その正体はきうち本人ではないかと言われたこともある。また一度きりだが、本家と海賊版が共演した作品が掲載された事がある。

原作はまだ完結していない

本作には最終回は存在せず、無期限休載という形で休載から連載終了という事になっている。原作者のきうちかずひろは、本作の影響を受けて悪い事をしたという人が出て来るのを恐れ、喧嘩シーンは極力描かなくなったという事を語った事があるが、喧嘩シーンが無くなった本作は、物語に緊張感がなくなり初期にあった緊張感が無くなって、人気は急降下した。また時代の移り変わりから、ヤンキーはダサいという時代にもなってきており、読者との感性の違いも出てきた。きうちは終わりを希望したが、編集が何とか続けるよう説得した結果、無期限休載から終了となってしまった。

映画で使用した特殊警棒が売れすぎてクレーム発生

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