ギルティクラウン(GUILTY CROWN)のネタバレ解説・考察まとめ
『ギルティクラウン』とは、制作会社プロダクションI.Gが手掛けたオリジナルアニメであり、フジテレビ系列「ノイタミナ」枠にて2クールアニメとして放送された。
物語前半は突如発生した未知のウイルス"アポカリプスウイルス"が蔓延した10年後の日本を舞台にした作品であり、主人公である桜満集がレジスタンスグループの一員として「王の能力」と共に世界と戦い、物語後半はアポカリプスウイルスの第二次パンデミック発生後からアポカリプスウイルスの消滅まで桜満集が「王の能力」と共に世界を救う構成となっている。
CV:神奈延年
GHQの少佐であり、左目が義眼の切れ者で狂人。
クロスワードパズルを楽しんでいたり、ダン大佐の真似をしたりする面白い一面も覗かせている。
物語序盤から登場しており、集や葬儀社のメンバーにも何かしらの形で深く関わっている人物であり、口も達者なため逮捕された集を洗脳し情報を得ようとしていた。また「王の能力」に興味があり、敵味方の犠牲を問わず様々な策を練っていたため茎道にも協力していたが、第二次ロストクリスマスの際にはダン大佐と共に射殺している。
第二次ロストクリスマス後は特殊ウイルス災害対策局長に就任し、閉鎖された地区にデマ情報を流したりして策を巡らせ楽しんでいた。
涯が復活した際に得た「王の能力」をみたが何かが違うと惹かれず、春香が持ち出した最後のヴォイドゲノムを狙って争奪戦に参戦する。炎上するビル内部にて春香達を追い詰めるが、集にヴォイドゲノムを奪われ、谷尋のヴォイドにて命を断ち切られ死亡した。
茎道 修一郎(けいどう しゅういちろう)
CV:井上和彦
特殊ウイルス災害対策局長であり、アンチボディズの指揮官である。また春香の実の兄である。
集の父親である玄周(くろす)とは古い仲であり、天才肌であった玄周に嫉妬しつつも自身を信じて生きてきた狂信的な人物である。
玄周のIDカードを利用してはじまりの石を持ち出して発動させ、アポカリプスウイルスのパンデミックとクーデターを起こした第二次ロストクリスマス発生元凶の張本人である。またユウやいのりを使って真名を甦らそうとするが失敗してしまう。
第二次ロストクリスマス後は日本の臨時大統領として就任して、感染地区閉鎖を決定しゴースト部隊を利用した大量虐殺を開始する。
最終決戦にて戦いを見守っていたが、春香と対峙しアポカリプスウイルスを注射し自殺した。
桜満 春夏(おうま はるか)
CV:藤村知可
セフィラゲノミクス研究主任であり、集の義母である。
ロストクリスマスを経験して、真名と集に起こったことを知る数少ない人物であり、集を守るために動く人物である。
第二次ロストクリスマス発生前に集がヴォイドゲノムを使っていることや葬儀社のメンバーであることを茎道から知らされるが、嘘界の監視下に置かれてしまう。しかしダン大佐の協力により逃げることに成功し、アポカリプスウイルスの拡大を防ぐために葬儀社に協力するが、拡大を防ぐことはできたが結果第二次ロストクリスマスが発生してしまう。
物語中盤以降は涯の復活に関わったり真名の殺害を試みたりするが茎道に見抜かれており、最後の手段としてヴォイドゲノムを持ち出して逃亡する。葬儀社残存メンバーと合流し逃げるが嘘界の謀略にはまり燃える廃墟ビルにて籠城していたところに集が現れ、再度力を手にした集と葬儀社のメンバーと共に最終決戦に挑んだ。
その他の重要人物
桜満 真名(おうま まな)
CV:茅野愛衣
「はじまりの石」を手にしたアポカリプスウイルス第一感染者。
集の姉であり、涯の命の恩人でもある。2029年12月24日に涯を銃で撃ち、集から拒絶されたことでウイルスを暴走させて大感染を巻き起こしてしまう。
その後集と涯に助けを求めつつ体は崩壊してしまった。
物語後半にていのりの体を使って復活し集を求めたが、再度拒絶されてしまい世界を結晶化しようと暴走するが集と涯により救われることになる。
ユウ
CV:西墻由香
ダアトの構成員であり、年齢不詳の金髪の少年。
真名のことを知っており、「王の能力」も所持している。ダアトの意思そのものと自称し、「はじまりの石」と「アポカリプスウイルス」を地球に送り込んだ異星の使者である。
物語終盤では王の能力を使い集を追い込むが、敗北し結果を見守る立場となる。
『ギルティクラウン』の用語
アポカリプスウイルス
「はじまりの石」が日本に落下したことによって持ち来られた未知のウイルスである。
発症すると体が少しずつ紫の結晶体へ変化していくようになる。キャンサー化と呼ばれる現象であり、症状が進むと全身が結晶体に覆われた末に砕けて死ぬ。
このウイルスが蔓延したことによりロストクリスマス事件が発生し、日本は事実上の無政府状態へと陥った。
発症者はステージごとに分けられて隔離、収容されている。GHQの情報統制下にあるため詳細な情報については一般人は知らない。
また日本人全員が感染しているものとされ、月1度のワクチン接種が義務づけられているが、ロストクリスマスの中心である六本木は地区ごと隔離されたまま放置されている。
ロストクリスマス事件
2029年12月24日に発生したアポカリプスウイルス感染爆発とそれに伴う混乱をまとめた名称である。
また別日に発生していた事件の追悼式典にて会場が爆破されたことにより総理大臣や閣僚、都知事など失うことになり政府機能低下と共にGHQ介入の原因にもなっている。
王の能力
ヴォイドゲノムを投与した際に覚醒する能力であり、投与者は他社の遺伝子情報を読み取り内に秘めたものをヴォイドとして体現することができるようになる。
条件は17歳以下の人間であり、対象と目を合わせることでヴォイドを取り出せるようになる。対象者はヴォイドが使われている間は気を失い、記憶もないため自身のヴォイドは教えてもらわない限りわからない。
また王の能力を使う人によって発動距離は様々であり、特殊な機械を使用することでヴォイドの強さを図ることもできる。
セフィラゲノミクス
アポカリプスウイルスの研究やワクチン製造などをしている製薬企業である。ヴォイドゲノムを3本作製することに成功しておりGHQやアンチボディズなどにも深く関わっている。
また集の義母である春香も研究員として働いている。
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目次 - Contents
- 『ギルティクラウン』の概要
- 『ギルティクラウン』のあらすじ・ストーリー
- 『ギルティクラウン』の登場人物・キャラクター
- 葬儀社
- 桜満 集(おうま しゅう)
- 楪 いのり(ゆずりは いのり)
- 恙神 涯(つつがみ がい)
- 篠宮 綾瀬(しのみや あやせ)
- つぐみ
- 四分儀(しぶんぎ)
- 月島 アルゴ(つきしま あるご)
- 城戸 研二(きど けんじ)
- 天王洲第一高校
- 校条 祭(めんじょう はれ)
- 寒川 谷尋(さむかわ やひろ)
- 魂館 颯太(たまだて そうた)
- 供奉院 亞里沙(くほういん ありさ)
- GHQ
- ダリル・ヤン
- 嘘界=ヴァルツ・誠(せがい=ヴァルツ・まこと)
- 茎道 修一郎(けいどう しゅういちろう)
- 桜満 春夏(おうま はるか)
- その他の重要人物
- 桜満 真名(おうま まな)
- ユウ
- 『ギルティクラウン』の用語
- アポカリプスウイルス
- ロストクリスマス事件
- 王の能力
- セフィラゲノミクス
- ヴォイドゲノム
- ヴォイド
- エンドレイヴ
- 葬儀社
- GHQ
- アンチボディズ
- ダアト
- クホウイングループ
- ギルティクラウンの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 楪いのり「やればできるかもしれない。でもやらないと絶対にできない」
- 桜満集「たまには自分らしくないことをやれ」
- 恙神涯「黙って世界に淘汰されるか、適応して自分が変わるかだ!」
- 桜満集「優しさになんかなんの意味もない。クズは区別しなくちゃならない。僕は王になる」
- 楪いのり「みんなが集のこと嘘つきって言っても、自分のこと嫌いになっても、私は集の味方だから」
- 桜満集「ずっと逃げてきたんだ。でも僕は、今こそ僕をさらけ出す」
- 楪いのり「ずっと傍にいてね。私は集の味方だから」
- 『ギルティクラウン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 可愛いマスコットを出したいという制作陣の意向で誕生したふゅーねる
- 『ギルティクラウン』の主題歌・挿入歌
- 第1期OP(オープニング):supercell『My Dearest』
- 第2期OP(オープニング):EGOIST『The Everlasting Guilty Crown』
- 第1期ED(エンディング):EGOIST『Departures 〜あなたにおくるアイの歌〜』
- 第2期ED(エンディング):supercell『告白』
- 挿入歌:EGOIST『Euterpe』
- 挿入歌:EGOIST『Departures 〜Blessing〜』