ギルティクラウン(GUILTY CROWN)のネタバレ解説・考察まとめ

『ギルティクラウン』とは、制作会社プロダクションI.Gが手掛けたオリジナルアニメであり、フジテレビ系列「ノイタミナ」枠にて2クールアニメとして放送された。
物語前半は突如発生した未知のウイルス"アポカリプスウイルス"が蔓延した10年後の日本を舞台にした作品であり、主人公である桜満集がレジスタンスグループの一員として「王の能力」と共に世界と戦い、物語後半はアポカリプスウイルスの第二次パンデミック発生後からアポカリプスウイルスの消滅まで桜満集が「王の能力」と共に世界を救う構成となっている。

月島 アルゴ(つきしま あるご)

CV:勝杏里
ヴォイド:照らすと暗闇になるライト

竜泉高校の2年生17歳である。
ナイフと格闘にたけた白兵戦のプロであり、集の訓練の際は手厳しく指導していた。

第二次ロストクリスマス後、クホウイングループにより亜里沙奪還命令を受け封鎖された都心に潜入していたが天王洲第一高校にて監禁されてしまう。
脱出計画後は綾瀬とツグミを連れて葬儀社の生き残りのいたアジトに潜伏していた。

城戸 研二(きど けんじ)

CV;岡本信彦
ヴォイド:重力操作ができる銃

葬儀社と集によりGHQの隔離施設から救出された少年。GHQトップシークレットデータをハッキングするほどの天才少年であり、スカイツリー爆破事件を起こした凶悪犯でもある。

第二次ロストクリスマス後は行方不明となっていたが、涯やダアトと一緒に行動しておりつぐみの前に立ちふさがっていた。
しかし最終局面にて涯が負けてシステムが崩壊し、四分儀に射殺された。

天王洲第一高校

校条 祭(めんじょう はれ)

CV:嶋村侑
ヴォイド:すべてを治す包帯

現代映像文化研究会に所属している16歳の女の子である。集と同じマンションに住んでいる上に中学時代からの付き合いで、お互いに気を許せる仲。密かに集への恋心を抱いている。
集が葬儀社のメンバーであることやいのりと同居していることを知っており、合宿に行った際には集の気を引こうと精一杯努力していた。

ルーカサイト攻略作戦後で抜け殻になってしまった集を気にかけるが、依存する相手を求めていた彼に迫られ平手打ちをしてしまう。その後変わり果てた集に対し、涙を流しつつも彼の背中を押した。

第二次ロストクリスマス以降は天王洲第一高校で生徒会役員として生徒の治療や物資の再生に尽力していたが、独断行動していた颯汰たちを止めるために追いかけて重症を負ってしまう。更に祭を庇って重症を負った集に対し、ヴォイドを使用して治療していたが武装ヘリの攻撃によりヴォイドが破壊されてしまい結晶化して死んでしまう。
集の目の前で結晶化して死んだことにより、ヴォイドランク制の導入や集の王としての覚悟が決まってしまうきっかけにもなってしまった。

寒川 谷尋(さむかわ やひろ)

CV:水島大宙、花澤香菜(幼少期)
ヴォイド:命を断ち切るハサミ

現代映像文化研究会に所属している17歳の少年。集とはクラスメイト。
表では気遣いのできる好青年だが、裏の顔は「シュガー」と名乗るカジュアルドラッグの売人である。集は葬儀社メンバー、谷尋はドラッグの売人であることを互いに知って秘密にする約束をするが、谷尋は弟の治療費のために集の情報をGHQに売り飛ばした。

集が復学した際にはキャンサー化した弟を連れて身を隠しており、集の力で葬儀社に匿ってもらおうとした際GHQに見つかり、内輪もめをしてヴォイドを取り出されて気を失ってしまい、その間に弟を死なせてしまう。その後街を放浪していたが集が発した呼びかけに応じ現れ、集や祭達と共に羽田へ向かう。

第二次ロストクリスマス後は生徒会長である集の補佐につく。祭の死を見ていたことから「ヴォイドの破壊=死」という事実を知り、集がヴォイドを使うのを躊躇うと判断しその事実を隠していたが、亜里沙奪還計画の際に集に事実を知られてしまった事や亜里沙襲撃の犯人がいのりであることから信頼を失い、集と争った結果決別することになる。その際にGHQに集の情報を売って信用を無くしていたことも後悔することになった。

脱出計画達成後は颯太達と共にアルゴ率いる葬儀社の残存メンバーと行動し、最終決戦の際はヴォイドを集に預け、24区に取り残された一般人の避難誘導を行った。

魂館 颯太(たまだて そうた)

画面中央の少年が魂舘 颯汰(たまだて そうた)

CV:阪口大助
ヴォイド:撃ったものを開ける銃

現代映像文化研究会に所属している17歳の少年。集とはクラスメイトであり、「EGOIST」の大ファンである。
空気が読めないと周りから言われているが、わざと読まないときもあるとのこと。いのりに好意を抱いているが、合宿の際に告白しようとして邪魔が入り失敗した。

第二次ロストクリスマス以降は校内で働いていたが、ヴォイドランク制が導入されると底辺に落ちてしまうのを恐れ数名の生徒とワクチン収集の独断行動を行い、祭の死やヴォイドランク導入のきっかけを作ってしまう。ヴォイドランク導入後は他の低ランクの生徒たちと共にワクチン投与の代償に重労働を課せられ、ステージ3まで症状が進行して頭部の一部がキャンサー化してしまう。

涯が復活してクーデターに遭った集を裏切り、恐怖から集をクレーターに突き落とし決別する。
アルゴ率いる葬儀社の残存メンバーと行動を共にし、戦場に戻ってきた集のヴォイドによりアポカリプスを取り除かれたが直前の裏切りや祭のこともありどう接すればいいかわからず素気ない態度をとっていたが握手で和解することができ、葬儀社と共にいく集を見送った。

供奉院 亞里沙(くほういん ありさ)

CV:遠藤綾
ヴォイド:あらゆるものを弾く盾

天王洲第一高校の生徒会長であり、クホウイングループの長を祖父に持つ。いわゆる高嶺の花的な存在で、学校の男子たちからは憧れの的になっている。
グループ主催のクルーズパーティーにて涯と出会って一目ぼれしてしまい、第二次ロストクリスマスの際には集から事情を聴き、羽田へ一緒に行動した。

第二次ロストクリスマスの後、天王洲第一高校にて不安になる生徒達を抑えることができなくなり、不信任決議が言い渡されて集に生徒会長の座を譲ることになる。しかし祭の死により変わってしまった集に対し抗議し、校舎の一室に監禁されてしまう。隙をみて脱出することに成功するが、「ヴォイド破壊=死」の事実に気づいてしまい全生徒に呼びかけようとしたところいのりに襲われ恐怖と混乱に陥ってしまう。その後コンタクトをとってきた涯につけ込まれ、秘密裏に他の生徒を懐柔しクーデターを起こした。

クーデター後はダアトの一員として行動するも涯とは一緒になれず、祖父を自らの手によって殺害することになる。指示どおりいのりを捕縛するが集に拉致される形で葬儀社のアジトに案内させられ、彼にヴォイドを奪われてしまう。

最終決戦ではキャンサー化していた上、国連軍に撃たれて怪我をしてしまうがダアトの構成員に救われ消息不明となっている。

GHQ

ダリル・ヤン

CV:内山昂輝
ヴォイド:万華鏡(触れたものを弾くバリアフィールド生成)

GHQのエンドレイヴパイロット。17歳であり、階級は少尉。GHQ司令官ヤン少将が父親である。
経済的には恵まれた環境だが、人並みの家庭環境ではなく幼少期に愛情を受けて育たなかったこともあり自己中心的な性格をしている。また人格も破綻しており、女子供構わず民間人を殺害することや上官にも噛みつき罵ることから「皆殺しのダリル」の二つ名で呼ばれている。

組織というものを第一に考えず命令無視を度々繰り返し、私情で行動しているためルーカサイト攻略時に重要施設内で発砲し、東京を滅亡させかけるなど危なすぎる一面を持っている。しかしエンドレイヴの操縦技術や戦闘要員としては非常に優秀で、父が高官ということもあるため多少の問題は見なかったことにされている。

物語序盤から後半まで葬儀社(綾瀬の操るエンドレイヴや涯)に執着し行動するが、茎堂のクーデターに協力した後は少しずつ心境が変わっていき、第二次ロストクリスマス以降ゴースト部隊の殺戮に不満を抱いていたり、葬儀社関係者であるつぐみを助けたりしており、憎めない人物となっている。

最終決戦では大型エンドレイヴを操縦して綾瀬の前に立ちふさがるが、涯が負けたことにより綾瀬に負けてしまう。敗北後はアンドレイに助けられ、エレベーターにて一人生き残り逃亡する。

嘘界=ヴァルツ・誠(せがい=ヴァルツ・まこと)

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