ドラマチックな人生を描いた衝撃的な映画まとめ!『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など

ここでは実在の人物のドラマチックな人生を描いた映画をまとめた。伝記映画だけでなく、事実に基づいた創作も掲載している。「ウォール街の狼」と呼ばれたブローカーの半生を描いた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、世界的ミュージシャンであるフランク・シナトラの人生を綴る『最後のマイ・ウェイ』などを紹介した。

▼『エド・ウッド』

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”映画を純粋に愛したサイテー映画監督のドラマチックな人生に涙と称賛を!”

ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、ビル・マーレーなど出演による1995年の作品。史上最低の監督と言われた男、エド・ウッドの愛すべき、奇想天外な半生を描いた伝記映画。出資者も予算もないが、映画製作に励む青年エド・ウッド。しかし、何度企画を製作会社に持ち込んでも、相手にされずに追い返される日々が続いていた。ある日、往年の怪奇スターであるベラ・ルゴシと出会い、周囲の人々を巻き込んで、彼の主演映画を製作する。作品は完成するが、評価を受けることなく、資金調達は難航する。そしてベラが病に侵され、容体は悪化していった...。

史上最低の映画監督と言われたエド・ウッドを演じたのは、ティム・バートン監督の盟友ジョニー・デップ。センスは最低で資金力もなく悲惨な現状、女装癖があり恋人にも逃げられ...それでも映画製作に没頭する、才能はないが純粋に映画を愛する男の悲哀を見事に演じた。デップがウッドを知っていたかどうかは定かでないが...。

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エド・ウッドご本人。アメリカの史上最低といわれた映画監督で、常に資金難の状態であったため、製作、脚本、俳優を兼務した。自らが製作した映画はすべてが興行的に失敗した為、常に赤貧にあえぎ、貧困のうちに没した。死因はアルコール中毒とされている。しかし、あり得ない着眼点のトンデモ映画たちは、自主制作からスタートした映画作家からはある意味お手本であり、心の拠り所でもあったのであろう。ファンを公言する人も多い。今作の監督であるティム・バートンは、「僕はエドの同類項」と親しみを込めて語っている。主な作品は『怪物の花嫁』『プラン9・フロム・アウタースペース』『死霊の盆踊り』など。

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エド・ウッドと運命の出会いを果たし、彼と共に映画製作へ情熱を傾け、カムバックを夢見た往年の怪奇映画スター、ベラ・ルゴシを演じたのは、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』や、テレビドラマ『スパイ大作戦』『スペース1999』などで知られる英国の名優マーティン・ランドー。本作で初となるアカデミー賞(助演男優賞)を受賞した。

数々の名作を作りだしてきたティム・バートン&ジョニー・デップのコンビ。今作は、エド・ウッドこそわが同類と言うティム・バートンが作り出した、完全なる伝記とはいえない、あまりにも美化したものではある。実際にここまで愛に満ちたものであったのかどうかは別として、映画に愛情を注ぐ者による、映画に愛情を注ぎすぎた者のストーリーには感動させられる!

『エド・ウッド』予告編

エド・ウッドは神格化、美化されてよい「何か」を持っている監督なんですね、きっと。その「何か」を受けとってティム・バートンがこういう映画を作ったのでしょう。その「何か」とは、やはり純粋な映画への愛情なんでしょうか。

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エド・ウッドはそのデタラメ加減というのを天然で持っていた監督だったのでは なかろうか。しかし『エド・ウッド』で描かれている彼はどんなにデタラメであろ うと真剣そのものであった。ティムがエド・ウッドに魅かれたのはそんな点じゃな いだろうか。

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彼は少年のように純粋なのだ(一方で女装癖があったりもするんだけど)。撮影現場では満面の笑みを浮かべている。彼は監督である以前に、一人の観客として自作を楽しんでいるのだ。

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▼『ROCK ME AMADEUS ~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター』

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”世界を仰天させたポップ・スターの成功と挫折のドラマチックな人生!”

オーストリア/ドイツ合作による2008年の作品。1980年代に世界的な大ヒット曲「ロック・ミー・アマデウス」を作り出し、世界で最も成功したオーストリア人アーティスト、ファルコの栄光と挫折と破滅の激しい人生を、スピーディな展開と絢爛な映像で描いた作品。彼は間違いなく本国では常にスターであり、一時は世界の頂点に立っていた人。にも関わらず、常に人気が失墜する時を考えてクスリやアルコールに走って行ったた...という大いなるネガティヴ・キャラ、ファルコが曝け出した、ポップ・スターこそが「弱い人間」だという事実には、哀しさや儚さが付きまとう...。

オーストリアが生んだスーパースター、ファルコの生涯を追った作品。「ロック・ミー・アマデウス」での一発屋として見られがちな人だが、その後も順調に作品を重ね、母国では殆どが1位となっている。しかし、世界的な成功を収めた過去に囚われたためか、苦悩の多い人生だった。今作は、彼の没後10年の2008年に公開された。

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ファルコは、オーストリア出身のミュージシャン。1981年のデビュー・シングル"Der Kommissar"がいきなりヒット。この曲をAfter The Fireが英語でカヴァーした曲「秘密警察」は、全米でも大ヒットした。1985年の3作目のアルバムから「ロック・ミー・アマデウス」が世界中で大ヒットした。その後も着実にリリースを続け、本国では殆どがチャートで1位になる大ヒットとなったが、1998年に急逝した。同郷で親友であった、F1ドライバーのニキ・ラウダは、自分の航空会社の最新機種にファルコの名を冠し、彼の死を悼んだ。

『ROCK ME AMADEUS~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター』DVD予告編

頂点を極めてしまった者が味わうであろう焦りや苦悩、華々しい世界にいながらも感じる孤独などがうまく描かれている。邦題のとおり、まさに「運命に翻弄されたスーパースター」だった。

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