青のフラッグ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『青のフラッグ』とは集英社のWebサイト『少年ジャンプ+』に掲載されたKAITOによる漫画。人生の岐路とも言える高校3年生の4月、地味な主人公・一ノ瀬太一は苦手意識を持っていた空勢二葉、幼馴染で人気者の三田桃真と同じクラスに。桃間に思いを寄せる二葉が、太一に協力してほしいと頼んだことから始まる青春真っただ中、新感覚の”純”愛物語。誰かを好きになるとはどういうことなのか、男女の友情は成り立つのかといったテーマに深く切り込んでいる。
空勢 二葉(くぜ ふたば)
神奈川県立青浜高等学校3年A組(太一と同じクラス)。身長154センチ。不器用で人と関わるのが苦手。騒いでいるクラスメイトにぶつかられ、自分の食べていたお弁当箱を床にひっくり返してしまうなど存在感も薄い。太一の友人からは、小さくて動きも小動物っぽいと思われている。園芸部に所属し、休み時間にも時々花壇の様子を見に行っている。トーマに花壇で話しかけられたことがきっかけで思いを寄せるようになった。将来は花に関わる仕事に就きたいと思っているが、頑張って育てた植物を枯らしてしまうことがよくある。太一とは偶然に会った書店からの帰りにトーマへの気持ちを打ち明けてから、時々話すようになっていた。そして太一から協力を得られるようになり、トーマとも親しくなっていく。ある日、太一との会話でトーマの好みのタイプを知った翌日に、フワフワのロングヘアをバッサリと切ってショートヘアにするなど、ウジウジした自分を変えるために努力をしている。
伊達 真澄(いたち ますみ)
神奈川県立青浜高等学校3年D組。陸上部。二葉の親友としていつも彼女のことを思っているが、実際には恋心を抱いている。自分の恋愛対象が他人とは違うことに悩んでいるが、それを誰にも悟られない様に振る舞っている。男性にはモテるが、本気で好きになることが出来ず、毎回すぐに別れてしまう。二葉が太一やトーマと話すようになったので、次第に真澄も2人に関わるようになった。トーマの太一への片思いについては敏感で、3年になる前から薄々気付いていた。クールな美人だが、言うべきことははっきり言うタイプ。動物が好きで獣医を目指しており、北大が第一志望。
八木原 舞美(やぎはら まみ)
神奈川県立青浜高等学校3年D組(真澄と同じクラス)。愛称はマミ。トーマのことが好きで積極的なアプローチを繰り返すが、告白して振られてしまう。見た目が派手で容姿が良く男子から人気があるが、その妬みで同性からは余り良く思われていない。性別が違うと友人にはなれないということに疑問を持っている。トーマに振られたことをきっかけに、トーマに一番近い太一のような存在になりたいと思うようになる。自分が正しいと思うことをはっきり言うため真澄とは衝突する。
増尾 健助(ますお けんすけ)
愛称はケンスケ。トーマとシンゴの友人であり、いつも一緒にいる。マミのことが好きだが、告白する度にマミに振られている。そのため、別の女子と付き合っては別れを繰り返している。マミの好きなところを聞かれ、顔・声・体と答える。同性同士の恋愛や友情はありえないと思っている。
仁井村 津吾(にいむら しんご)
愛称はシンゴ。トーマ、ケンスケの友人。マミとは中学時代からの付き合いがあり、良き理解者。マミのことを親友と呼び、女子としてではなく友人として大事にしている。性格は掴みどころがないタイプ。カッとなるケンスケを落ち着かせるなど、人と人の間を取り持つのが上手い。
三田 誠也(みた せいや)
トーマの年の離れた実兄。トーマが小学校6年生の時に両親が他界した後は、一家の大黒柱として働いている。トーマにとっては兄であり父親のような存在。トーマの元家庭教師であったアキコと結婚し、アキコとトーマの3人で暮らしている。性格は少し強引だが、トーマのことをいつも考え、特にトーマが高校3年生になってからは将来を案じている。
三田 明希子(みた あきこ)
作中ではアキコと書かれていることが多く、また、太一には「アキさん」と呼ばれている。誠也の妻で、トーマにとっての義姉。トーマが小学6年生の時に家庭教師をしていた。2人の両親が亡くなった時、心配をして甲斐甲斐しく世話を焼いていたことで最初は誠也とケンカになるが、次第に恋仲となっていく。太一は、トーマが好きな人はアキコだと思っている。現在、第一子を妊娠中である。
奥田 了平(おくだ りょうへい)
愛称はオメガ。背は低く、目が多いのが特徴。太一の友人で、ヨーキーとモンちゃんを含めた4人で集まって週末はゲームをしている。学校でも4人で集まりゲームをしていることが多い。最終話で太一がオメガの結婚式に参列したと語っているところから、高校卒業後も長らく友人関係が続いていることが伺える。
目次 - Contents
- 『青のフラッグ』の概要
- 『青のフラッグ』のあらすじ・ストーリー
- 高校3年生の始まり
- 最後の夏休み
- 2学期
- 文化祭の出来事
- 謹慎明け
- 高校卒業、そして時は流れ
- 『青のフラッグ』の登場人物・キャラクター
- 一ノ瀬 太一(いちのせ たいち)
- 三田 桃真(みた とうま)
- 空勢 二葉(くぜ ふたば)
- 伊達 真澄(いたち ますみ)
- 八木原 舞美(やぎはら まみ)
- 増尾 健助(ますお けんすけ)
- 仁井村 津吾(にいむら しんご)
- 三田 誠也(みた せいや)
- 三田 明希子(みた あきこ)
- 奥田 了平(おくだ りょうへい)
- 余根木 雄斗(よねき ゆうと)
- 村雨 文寺(むらさめ もんじ)
- 『青のフラッグ』の用語
- バトル鉛筆
- メンズメイク
- すごろく
- 親友パワー
- 『青のフラッグ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「変わるって…決めたから…あきらめちゃうのも やらないのも やる前からムリと思うのも やらないで後悔するのも 嫌いな自分でいつづけるのも」
- 「夢なんてどうでもいいんだよ!お前より 大事なものなんてあるか」
- 「大事な人がたくさんいたら…いけないの?」
- 「もしも誰かに否定されたり キズ付けられても お前が誰かをキズ付けても オレは 味方だから」
- 「私は私に生まれちゃったんだもんね どんなに憧れても努力しても私は私がなれる範囲の私にしかなれないんだもんね」
- 「良かったことだけ考えよーぜ 後悔の数 数えるより 貢献できた数 数える方が前向けるだろ」
- 「アタシはアタシが大好きだもん アタシはアタシに生まれたことを誇りに思ってるし アタシをアタシに生んでくれた パパとママにめっちゃ感謝してる アタシはアタシとして生まれたこの人生を 絶対幸せに生きるって決めてんだ」
- 「後悔しない選択しろよ」
- 「その選択に相手がどんな評価を下すか それはその相手が抱える問題 自分の信じる最善の道を選ぶことしか 私達にはできない」
- 『青のフラッグ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- タイトル『青のフラッグ』の意味は、登場人物の相関図を表す旗の形であるという説、レースで使われるブルーフラッグからという説がある
- 二葉の結婚相手は同作者の別作品のキャラクターという説がある
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