クロス・マネジ(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『クロス・マネジ』とは、ラクロスというスポーツを題材にした少年漫画。作者は日本の漫画家・KAITOである。2012年9月に集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、2013年7月に終了した。連載終了後、『少年ジャンプNEXT!2013 AUTUMN』では番外編が掲載されている。
とあることから無気力になってしまった高校2年生の櫻井玄哲は、ラクロス少女・豊口深空と出会って、女子ラクロス部のマネージャーをすることになった。ラクロス部の騒がしい面々に囲まれて、櫻井は失った気力を取り戻していく。

『クロス・マネジ』の概要

『クロス・マネジ』とは、ラクロスというスポーツを題材にした少年漫画。作者は『青のフラッグ』で有名な日本の漫画家・KAITOである。集英社の『少年ジャンプNEXT!』2012年WINTER号にて、プロトタイプである読切漫画が掲載され、その後『週刊少年ジャンプ』2012年21・22合併号にも読切漫画として掲載された。2回の読切漫画としての掲載を経て、2012年9月に『週刊少年ジャンプ』で本連載がスタート。約1年後の2013年7月に終了した。連載終了後は、『少年ジャンプNEXT! 2013 AUTUMN』では番外編が掲載されている。単行本は全5巻。番外編も収録されている。

とあることから無気力になってしまった高校2年生の櫻井玄哲(さくらい つねのり)は、ラクロス少女・豊口深空(とよぐち みそら)と出会って、女子ラクロス部のマネージャーをすることになった。ラクロス部の騒がしい面々に囲まれて、櫻井は失った気力を取り戻していき、ラクロスののめり込んでいくことなる。基本的にはスポーツ漫画だが、傍らで高校生の甘酸っぱい恋模様も描かれている。

『クロス・マネジ』のあらすじ・ストーリー

櫻井と豊口の出会い

藤丘高校2年生の櫻井玄哲(さくらい つねのり)は、幼い頃からサッカーが大好きな少年だった。サッカーにのめり込み、部屋にはサッカーの書籍ばかり。練習にも一生懸命打ち込み、その努力に見合う実力も手に入れた。パス回しがうまく、中学生の時は、「西中のルイ・コスタ」という異名までついていた。しかし高校1年生の秋、膝を負傷し、そのせいでサッカー部を辞めることになる。そこから櫻井は無気力になり、部屋にあったサッカー関連のものを全て処分する。藤丘高校は部活動への入部は必須。櫻井は親友の若本仁(わかもと じん)と関賢太郎(せき けんたろう)と共に、熱中できる何かを探す日々を送っていた。

そんなある日、櫻井は河原で1人、ラクロスの練習に打ち込む豊口深空(とよぐち みそら)に出会う。豊口は藤丘高校2年で、女子ラクロス部の部長だった。しかしラクロスは下手くそで、練習も非効率そのものだった。ガムシャラにただ楽しければいいとラクロスに打ち込む豊口は、本気だったサッカーができなくなってしまった櫻井にとって、見ていて気分の良いものではなかった。だからつい櫻井はつい豊口に突っかかってしまい、喧嘩になってしまう。

それから数日後、櫻井は怪我だらけになってもまだ1人で河原で練習している豊口を見つけた。豊口は櫻井にどうすればうまくなれるかがわからないと泣きそうな顔をする。櫻井はそんな豊口に、ここ数日自分が見てきて思った自分なりのアドバイスを豊口にする。すると豊口はキレイにボールを投げることができた。豊口は櫻井の観察力に目をつけ、女子ラクロス部に櫻井を勧誘。半ば強引に櫻井は女子ラクロス部のマネージャーをやることになってしまうのだった。

蝶蘭女学院との練習試合

最初は男子なのに女子の部活のマネージャーなんて、と櫻井はイヤイヤやっていた。親友の若本や関にも言い出せず、そのままコソコソとマネージャー業を続けていた。

そんなある日、藤丘高校女子ラクロス部は、強豪の蝶蘭女学院のラクロス部と練習試合をすることになった。足りていなかった部員をなんとか集め、蝶蘭女学院ラクロス部との練習試合に望んだ。しかし結果は惨敗。櫻井が入ってから少しはまともになっていたとは言え、藤丘高校女子ラクロス部は素人同然の部員しかいないのだ。櫻井は蝶蘭女学院の選手として出場していた茅原和峯(ちはら なみね)に心を奪われた。茅原は変わり者だった。女子ラクロス日本代表に選ばれるほどの実力があり、ラクロス部では1軍レギュラーなのに練習試合にも出場していた。そのプレイは軽やかで櫻井はそれをきっかけにラクロスにのめり込んでいく。

若本と関にもラクロス部のマネージャーをしていることを打ち明け、豊口達部員をうまくするために全力を注いでいくのだった。

ティーンズマッチ 女子中高生ラクロスリーグ戦 春大会

予選リーグ

藤丘高校女子ラクロス部は、ティーンズマッチ 女子中高生ラクロスリーグ戦に出場することになった。初戦の文目川大学附属高等学校ラクロス部との試合では、みんな緊張してしまい、どうなることかと思われたが、勝利。第2試合の芍薬寺学園高等学校のラクロス部との試合にも勝利した。

最終試合は超攻撃型のラクロスを主体とする聖クロッカス学園高等学校との試合。藤丘高校も2連勝、聖クロッカス学園高も2連勝。勝ったほうが決勝トーナメントに進むことができる。藤丘高校のゴーリー(ゴールキーパー)の小松忍(こまつ しのぶ)の活躍により、勝つことができた。これにより藤丘高校は決勝トーナメントに進む。

決勝トーナメント

決勝リーグに進んだ藤丘高校の初戦は、松夢市学園という学校だった。飛び抜けた選手はいないが、個々人が弛まぬ努力を続け、打倒・蝶蘭女学院を目指して頑張ってきた学校だった。しかし決勝トーナメント前月に組んだ蝶蘭女学院との練習試合で、完膚なきまでに叩きのめされ、主力の選手がそれをきっかけに辞めてしまっていた。そのおかげで、というと複雑だが、藤丘高校は難なく、松夢市学園に勝利。2回戦に駒を進めた。

2回戦の対戦相手は、蝶蘭女学院ラクロス部。練習試合で戦った2軍や3軍が相手ではなく、茅原を筆頭にする1軍のレギュラーが出場する。中には茅原と同様、女子ラクロス日本代表の選手もいる。そんな強豪校相手に、藤丘高校は食らいついていく。圧倒的な力量を見せつけられても諦めずに持てるもの全てを出し尽くした。豊口も得点を取り、試合はまだまだこれからというところだった。しかし豊岡が怪我をして途中でベンチに下がり、点差が開いていく。もう負けは確定しているも同じだった。それでも豊口は戻ってきて試合にまた出る。

藤丘高校は蝶蘭女学院に負けた。決勝トーナメント2回戦。藤丘高校の大会は終了した。

ティーンズマッチ 女子中高生ラクロスリーグ戦 秋大会

季節は巡り、秋。春大会に出場していた藤丘高校の3年生は引退。新たな戦力が加入した藤丘高校は、ティーンズマッチ 女子中高生ラクロスリーグ戦 秋大会の決勝戦にまで上り詰めた。対戦相手はもちろん蝶蘭女学院。春大会の雪辱を晴らすべく、藤丘高校のリベンジが始まるのだった。

『クロス・マネジ』の登場人物・キャラクター

主要人物

櫻井玄哲(さくらい つねのり)

本作の主要人物の1人。サッカー部に所属しており、実力もあったが、膝を怪我したことでサッカーができなくなりサッカー部を辞めた。それから無気力になり、部活動もしていなかったが、部活に絶対に入らなければいけないルールがある藤丘高校では部活に入らなければならず、自分に合う部を探して転々としていた。ひょうんなことから不器用にラクロスに取り組む豊口に出会い、女子ラクロス部のマネージャーになる。最初は受け入れられなかったし、イヤイヤやっていたマネージャー業だが、徐々にラクロスの面白さに目覚め、敏腕マネージャーとして活躍するようになる。同時に豊口に惹かれていく。

豊口深空(とよぐち みそら)

本作の主要人物の1人。非常に不器用な少女で、子供の時から何をやっても人並み以下にしかできたことがなかった。そのため、何に対しても「上手くいかなくても楽しめればいい」と思っていたが、ある時ラクロスを体験し、その時決まった一発のシュートの感動が忘れられず、高校に入って自身でラクロス部を設立し、初代部長となった。不器用な上に考えなしなので、練習もともかくがむしゃらにやっていた。そこを櫻井にアドバイスをもらってうまくいったので、櫻井にラクロス部のマネージャーになってほしいと頼み込み、追いかけ回すようになる。その甲斐あって櫻井がラクロス部のマネージャーになり、藤丘高校ラクロス部は目覚ましい成長を遂げていく。それと同時に櫻井に惹かれていき、恋仲になる。

櫻井の親友

関賢太郎(せき けんたろう)

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