悪趣味・狂気・悪意の天才な映画監督まとめ!ラース・フォン・トリアーなど

ここでは作品に悪趣味・狂気・悪意をこめて視聴者を最悪の気分にさせる映画監督をまとめた。胸クソ映画の傑作『ファニーゲーム』を生み出したミヒャエル・ハネケや、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドッグヴィル』などで視聴者のメンタルをズタズタにしてきたラース・フォン・トリアーなどを紹介している。

孤独感、悲壮感は観る者の心を強烈に揺さぶる。ブットゲライトは確実に作家としての腕を上げているが、チンポコに釘を打ったりするものだから、またしても上映禁止処分となるのであった。

出典: www5b.biglobe.ne.jp

▼ターセム・シン

出典: ja.wikipedia.org

インド出身でアメリカで活躍する映像作家。音楽PVやTVCMなどを手掛けた後、2000年の映画『ザ・セル』で映画監督デビュー。圧倒的な映像美に醜悪でグロテスクな映像を盛り込んだ、おおよそ現実世界のものとは思えない作風は、ファンタジックな映像にさりげなく悪意を盛り込む。世界で活躍した日本人アートディレクター&デザイナーで、アカデミー賞の受賞歴もある故・石岡瑛子と殆どの作品でコラボレートしている。最新作はグリム童話をベースとした作品『白雪姫と鏡の女王』。煌びやかなファンタジー作品だが、油断してはいけない。

[監督作品]
ザ・セル(2000)
落下の王国 (2006)
インモータルズ -神々の戦い- (2011)
白雪姫と鏡の女王 (2012)

『ザ・セル』予告編

綺麗な映像に騙されていけない!犯罪者の頭の中に入り込んだ悪夢の世界は、唐突に挿入される幻想的で悪夢的醜悪映像がギョギョ!って感じです。

手足や生首がポンポンと吹っ飛び、血が噴出する様がスローモーションで延々と映し出されるのは、ゲーム感覚に酷似するものがある。

出典: blackmamesu.at.webry.info

摩訶不思議な映像が、観客を奇妙な世界へ引きずりこむ。異常な殺人の描写や、幻想的かつ悪趣味な映像、非常に独特な世界観がかなりの異彩を放っている。

出典: ja.wikipedia.org

映像センスは眼を惹くものがある。サイコな犯人の精神世界として、夢幻的悪夢的な映像が炸裂。枚挙に暇のない鮮烈な映像は、正に悪夢の映像化。

出典: bp.cocolog-nifty.com

▼ギャスパー・ノエ

出典: ja.wikipedia.org

アルゼンチン人だが、子供頃にフランスへ移民している。1994年の『カルネ』で映画監督デビュー。比較的寡作であるが、性と暴力を中心とした過激な描写が常に話題となる監督。特に陰湿なまでに観客に攻撃を仕掛けるかのような、ある意味ねちっこい演出が何とも言えず、非常に観る人を限定する作品を作り出す。

[監督作品]
カルネ(1994)
カノン (1998)
アレックス (2002)
エンター・ザ・ボイド(2009)

『アレックス』

時系列を真逆に作り出しという斬新な手法を使った実験作...であるが、そもそも、ヒロインのレイプ・シーンをそんなに執拗に描く必要があるのだろうか?

ヒロインのレイプ・シーンを暴力的かつ長時間にわたって映し出し、カンヌ国際映画祭ではあまりのむごたらしさに200人近くの途中退場者が出たという逸話も残っている。

出典: news.walkerplus.com

恐怖や暴力が描かれていたかと思えば、非常に感傷的な描写もあって、起伏が激しく、まるでローラーコースターのようだ。

出典: public-image.org

過激・過剰な視覚情報に衝撃を受けるが、それ以前に生理的に拒絶反応が起きる。しかしこういうのもアリだと思う。

出典: blogs.dion.ne.jp

▼ブリュノ・デュモン

フランスの映画監督。1997年に『ジーザスの日々』で監督デビュー。映画を撮る前は哲学の教師をしていたということもあり、精神を超越した存在として映像表現を捉える人で、非常に奥深いメッセージを含ませる。彼の作品には常に性と暴力が付きまとうが、意外な事にハッピーエンド派。だからこそ、暴力的なシーンと虚ろな性的シーンは悪意に思えてしまう...。

[監督作品]
ジーザスの日々(1997)
ユマニテ (1999)
欲望の旅 (2003)
フランドル (2006)
ハデウェイヒ (2009)
アウトサイド・サタン (2011)
Camille Claudel 1915 (2013)

『フランドル』予告編

ほとんどシロートの俳優を起用した、あからさまで余韻のない性描写と、残酷な戦争の描写を混ぜ合わせた、一風変わった戦争映画?

少女の殺人事件を捜査する警部補の姿を描いた『ユマニテ』は、カンヌで三冠を獲得したが、その上映では、怒りをあらわにし席を立つ者もいたというほど、強烈な賛否両論だった。

出典: www.bitters.co.jp

『欲望の旅』は、観客に何を訴えたかったのか、全く分からないし、いきなりの意外な展開に終盤吐きそうになった。確実に変態だな。あぁ、この作品トラウマになりそう。。。

出典: toming18.blog69.fc2.com

観る者置き去りにしたまま終わってしまう、ある意味衝撃の映画を作った監督。セックスと暴力、無垢と狂気は紙一重ってことでしょうか。

出典: www.jtnews.jp

▼トッド・ソロンズ

出典: ja.wikipedia.org

ニューヨーク出身の映画監督。ごくごく一般的なフツーに見える人々の裏に潜む狂気や暗部を、強烈なブラックユーモアで描くのがお得意な監督。家庭内差別、ストーカー、屍姦、小児偏愛、宗教といった、タブーとされる事柄を積極的に盛り込む悪意の人。だからこそメジャーな存在にはほど遠いが、一部の熱狂的な支持を受ける。

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