(500)日のサマー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『(500)日のサマー』とは、運命の恋を信じる男トムと信じない女サマーが繰り広げる、出会いから別れ、立ち直りまでの500日をリアルに描いた恋愛コメディー映画。ミュージックビデオを多く手掛けてきたマーク・ウェブの長編デビュー作である。本作は、脚本のスコット・ノイスタッターのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでの実際のロマンスに基づいて作られている。

トムと一緒にグリーティングカード会社に勤めている同僚。会社では向かいに座り、いつもトムの惚気話や愚痴を聞いている。恋人はおらず、女性と関係を持てればそれで良いというタイプ。良いアドバイスをする訳ではないが、トムの良き話し相手である。トムが失恋で荒れている状態の時も気にかける友達思いの人。トムがサマーに夢中だった頃から大丈夫なのか心配していた。恋愛経験は少なく、元カノというと中学1年生の頃のエイミーという女性だけである。

ポール(演:マシュー・グレイ・ギュブラー/日本語吹替:坂詰貴之)

トムの昔からの友人。職場は違うが、トムが悩んでいるときは駆けつけマッケンジーと3人でいつも集まる。理想の女性は巨乳でスポーティーな髪型の女の子とは言うが、小学校で出会い中学校で同じクラスになった女性ロビンと1997年から付き合い始め、今も彼女一筋で交際を続けている。理想とはかけ離れている女性だが、理想としている人物よりも良いとロビンにベタ惚れである。ポールも恋愛経験人数は1人なので恋愛の達人ではない。

オータム(演:ミンカ・ケリー/日本語吹替:園崎未恵)

トムが再就職のために建築関係の会社に面接に来た際に、同じ様に面接に来ていた女性。オータムから「あなたも面接を受けに来たの?」と先に話しかけ、その場の雰囲気を和ませ、冗談を言い合ったりと短時間でトムと一気に仲良くなっていく。2人の話の流れで、偶然にも同じ店に良く行っている事が分かる。トムは偶然の出会いをチャンスにしようとオータムを自らコーヒーに誘う。トムの新たな恋愛1日目のスタートとなる存在。

ヴァンス(演:クラーク・グレッグ/日本語吹替:仲野裕)

トムとマッケンジーの会社の上司。サマーを自分の秘書として雇う。サマーとトムの関係を知っており、トムが失恋した際も心配をし、働きやすい環境に移るよう提案したりと部下思いの優しい温厚な上司。部下に強く言われると負けてしまう、少し弱い部分もある。結婚21年で妻の事を家に導く光のようだと思い、妻をとても愛している。

アリソン(演:パトリシア・ベルチャー)

トムがサマーの事を忘れられないまま友人に紹介されてデートに行った女性。友人からはトムの事を良い人と聞いており、デート前半は楽しんでいたが、段々とトムがサマーの事ばかり未練タラタラに話すのを聞いてうんざりしていく。デートの最後にはトムとカラオケに一緒に行くが、気分は乗らなかった。トムがヤケになって歌ってるのを我慢して聞いていたが、嫌気が差して帰ろうする。その時にトムから「君はサマーには程遠い」と言われ、トムに怒った。

ミリー (演:パトリシア・ベルチャー)

トムと同じ会社で働いている女性。会社では事務関係の仕事をしている。ミリーの結婚式でトムとサマーが別れてから久しぶりに再会を果たすきっかけとなる。

ナレーション (演:リチャード・マクゴナガル/日本語吹替:村井国夫)

(500)日のサマーではナレーションで始まりナレーションで終わる。最初にトムとサマーのそれぞれの運命に対する考え方の違いを語り、トムがサマーを初めて見た日の1月8日が0日目という説明が入る。次に物語が始まる前に「これは恋物語ではない」と単なるロマンス映画ではないと注意をして物語が始まる。ナレーションは物語の途中にも入るが、主にトムの心情を表す。そして最後にもナレーションで「日常生活はごく平凡なもので毎日淡々と過ぎていく。5月23日は水曜日だった」でナレーションは終わり、トムはオータムと出会う。ナレーションありきの映画である。

『(500)日のサマー』の魅力

リアル過ぎる映画

ラブストーリーが苦手でも楽しむ事ができる作品と言われている。主人公のトムと、ヒロインのサマーの温度差がリアルであり、恋愛をすれば一度はどちらかの感情を経験したことがあるであろう作品である。なので、見ていて共感性が高く、恋愛は上手くいかない事がほとんどだと現実を突きつけられる。

男を翻弄する清楚系ファッション

優等生風ヘアアレンジとレトロガーリーなファッションのお洒落が得意なサマー。見た目の清楚さとは裏腹に、大胆な言動で奥手文系男子の主人公をとにかく振り回すが、その自由奔放さが最高に可愛いと言われている。

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