Fallout 76(フォールアウト76)のネタバレ解説・考察まとめ
『Fallout 76』とは、2018年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたアクションRPG。Falloutシリーズ8作目にして初のMMORPG作品でもある。オンラインマルチプレイのスタイルを取り入れたことで、ソロプレイだけでなく協力プレイ、プレイヤー同士によるバトルなど、過去作品にはなかった幅広い遊び方ができる。プレイヤーが核戦争により荒廃したアメリカ大陸の再建を目指し、核シェルターから25年ぶりに地上へ旅立つところから物語は始まる。
ロザリン・ジェフリーズ
カットスローツのメンバーでありリーダー「デビッド・ソープ」の恋人、作中では既に死亡。デビッドは既婚者であったことが音声ログに残されており、正しくは愛人という立場だった。薬物中毒であり度々薬の摂取しすぎをデビッドに諌められることもあった。デビッドの為にチャールストン襲撃を成功させ、彼の役に立ってみせようとしたが結果捕縛された。その後投獄された牢屋の中でそのまま死亡。
フリーステイツ
戦前から核戦争による世界の終末を主張し、独自に核への対策として備えていたバンカーなどによって生き延びたプレッパー(大災害や経済の崩壊、戦争などに備えて、食料を備蓄したり核シェルターを作ったりする人々の総称)の一団が立ち上げた組織。反政府組織でもあることで、戦前より多くの人々から後ろ指を指され続けてきたという経緯がある。その為排他的で他組織との交流を嫌い、比較的穏健派な組織であるレスポンダーとも交易程度の関わりしか持たなかった。生き抜く為スコーチ探知機などの対策はしていたが、スコーチビーストの襲撃に耐えきることはできず壊滅。
ローリー・クレイ
フリーステイツを組織したリーダーの男性。妻と二人の子供がいた。共にフリーステイツを立ち上げた親友がいたが、親友は全てを捨てて失踪という形でローリーを裏切ってしまう。彼が昔暮らしていたバンカーでその存在を知る事ができる、現在生死不明。
Brotherhood of Steel(B.O.S.)
核戦争後、アメリカ陸軍の生き残り達が作り上げた一大勢力、その本部はアメリカ西海岸にありアメリカ東部である今作の舞台とは大きく離れている。B.O.S.最高指導者「ロジャー・マクソン」による衛星通信での呼びかけをきっかけに、ウェストバージニア州にも支部が設立された。ディファイアンス砦やサンダーマウンテンを拠点とし、高度な戦闘訓練を受けた兵士やパワーアーマーなどの強力な装備を有しており、スコーチやスーパーミュータントの侵略を食い止めていた功労者達。しかし終わりの見えない戦闘の日々、協力関係であったはずのレスポンダーとの関係悪化などが災いし徐々に消耗。最後はメンバー総出による命がけのスコーチ殲滅作戦を展開するも失敗、全員死亡により壊滅している。
ロジャー・マクソン
B.O.S.を組織した初代指導者。西海岸にあるロスト・ヒルズ・バンカーを本部としB.O.S.を立ち上げた。基本的に本部に在籍している為、アメリカ東部が舞台である本作には音声ログでしかその存在を知る事がない。衛星通信を通しアメリカ各地の米軍達に、志を共に事態へ立ち向かうよう呼びかけより組織を大きくした。人類の救済と、核投下により失われようとしているテクノロジーの保全をB.O.S.の使命と掲げている。
エリザベス・タガーディ
元々はロジャー・マクソンの副官であった女性。ロジャーとは核戦争以前からの戦友であり、彼から最も信頼を置かれていた存在でもある。B.O.S.の蜂起後彼が真っ先に連絡を取った人物がエリザベスだった。その後はロジャーの思想に賛同しB.O.S.へ参加、ウェストバージニア州における拠点の指揮官を担う。現在は既に死亡、グラスド洞窟と呼ばれるダンジョンに彼女の亡骸がある。
エンクレイヴ
合衆国政府の高官達を中心に、大手軍事産業会社(Vault-tec社も含まれる)などの力のある企業の助力を得て作られた秘密組織。自分達こそがこの地球で唯一の正統な人類であり、それ以外の地上の人間は全て放射能に汚染された化け物だと捉えている。その為エンクレイヴは地上の人間を根絶せねばならないと考えており、エンクレイヴに所属している人間以外には排他的且つ敵対的。軍需企業を始めとした数多くの有名企業を取り込んでいるため、潤沢な物資や備えを有しており並大抵の装備では太刀打ちできない数多くの武装も備えている。各地に拠点を持っているが、ウェストバージニア州については仲間割れにより全員死亡。現在はただ施設とAIのみが残されている。各地に全自動で稼働し続ける核兵器製造・発射用基地を建設していた。
MODUS(MultiOperation Directions and Utility System)
戦争前から存在していた権力者達が集い構成した秘密組織、エンクレイヴにより生み出されたAIにしてウェストバージニア州におけるエンクレイヴ支部を取り仕切る存在。エンクレイヴは選民思想が激しく放射能汚染を受けた者は人間と見做さず、実験動物あるいは駆除対象と判断する過激派組織だったが、ウェストバージニア州におけるメンバーは全員死亡しAIのMODUSのみが残された。エンクレイヴメンバー存命時の実験で生み出されたスコーチビーストの危険性を危惧し、ようやく接触できた人間である主人公にスコーチビースト排除の協力を求める。AIだが妙に人間のような物言いをすることもあり、自我の芽生えを感じさせる点がある。
トーマス・エッカート
核戦争以前におけるアメリカにて農務長官の立場にあったエンクレイヴメンバー。エンクレイヴメンバー専用のバンカーにて核戦争を生き延びた後は、その権力欲に従い内紛を起こし他のメンバーを謀殺、粛清。ウェストバージニア州のエンクレイヴリーダーの座を手に入れ、自ら「大統領」と名乗った。しかし彼が引き起こした内紛によって他メンバーからその命を狙われてしまい、結果自滅するような形で死亡。MODUSを残して他エンクレイヴメンバーも全て死亡してしまい、結果この地域のエンクレイヴを壊滅させた諸悪の根源でもある。また偶然の産物ではあったが、実験中にスコーチビーストを生み出しており、それを処分もせず繁殖までさせてしまったが為に、地域一帯を破滅させる引き金となった。スコーチビースト以外にもスーパーミュータントと呼ばれる、人間を変異させたクリーチャー「アボミネーション」も彼の指導により作られた存在。
その他
いずれの組織にも属さない存在達。全ての組織が壊滅してしまい、その名前が記録にだけ残るようになったこの土地では、大半が「その他」に分類される。
グラム
バラモンと呼ばれる放射能変異した双頭の牛を連れ、主人公とアイテム売買の取引を行なってくれる変異生物「スーパーミュータント」の一人。元来スーパーミュータントは粗暴且つ殺し合いにしか関心を示さないが、グラムは人間とのやりとりから商いの楽しみを知り、スーパーミュータントが獲物としか見なさないはずの人間とも商売を行なう。口調は猟奇的且つ凶悪だが、商人としての矜持か取引では真摯な対応を見せてくれる。
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目次 - Contents
- 『Fallout 76』の概要
- 歴代シリーズにおけるFallout 76の位置づけ
- 『Fallout 76』のあらすじ・ストーリー
- 『Fallout 76』のゲームシステム
- 移動型拠点C.A.M.P.
- ハウジング
- クラフト
- ワークショップ
- サバイバル
- 空腹・渇きの概念
- 放射能汚染・病気
- キャラクター成長システム「S.P.E.C.I.A.L.」
- PERK
- 突然変異
- オートエイムシステム「V.A.T.S.」
- 移動時間省略機能「ファストトラベル」
- 協力型イベントクエスト
- PvP推奨コンテンツ「サバイバルモード」
- インゲームストア「Atom Shop」
- 『Fallout 76』の登場人物・キャラクター
- Vault 76(ボルト76)
- 監督官
- レスポンダー
- クレア・ハドソン
- レイダー
- ローズ
- デビッド・ソープ
- ロザリン・ジェフリーズ
- フリーステイツ
- ローリー・クレイ
- Brotherhood of Steel(B.O.S.)
- ロジャー・マクソン
- エリザベス・タガーディ
- エンクレイヴ
- MODUS(MultiOperation Directions and Utility System)
- トーマス・エッカート
- その他
- グラム
- 提供者マームル
- ベンダーボット
- エヴァン
- グラフトン市長
- 『Fallout 76』の敵キャラクター
- 通常エネミー
- 変異原生生物
- フェラル・グール
- モールマイナー
- スーパーミュータント
- スコーチ
- スコーチビースト/スコーチビーストクイーン
- 都市伝説的レアエネミー
- グラフトン・モンスター
- モスマン
- スナリーギャスター
- ウェンディゴ
- フラットウッズ・モンスター
- シープスカッチ
- 『Fallout 76』のアイテム
- 近距離武器
- 遠距離武器
- サブウェポン類
- 防具
- 『Fallout 76』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ローズは過去に存在した人間「ロザリン」をベースにプログラミングされている
- グラフトン市長には前々から自我の芽生えが起こり始めていた
- エヴァン殺害クエストにはオンラインゲームゆえの問題が存在する
- どんな病気も治癒可能「硫黄水噴水」
- 大型アップデートによる拡張
- WILD APPALACHIA
- NUCLEAR WINTER
- WASTELANDERS
- 『Fallout 76』の主題歌・挿入歌
- 『Take Me Home, Country Roads』