桐山零が抱える問題と成し遂げた成長【3月のライオン】

ひなたのいじめ

ひなたはいじめられた友達を庇ったことで、次のいじめの標的にされてしまう。
いじめられることに怯えるひなただったが、自分のやったことは間違っていないと叫ぶ。
そんな彼女の気持ちに桐山は心を打たれ、ひなたのためにできることを精一杯すると決意する。
桐山はいじめに遭うひなたのそばに寄り添い、どうすれば早く解決するか、担任教師の林田に相談を持ち掛けて対策を考える。

そんな時、ひなたは京都へ修学旅行に行くことになった。
ひとりぼっちで周ることがわかっていても、ひなたは修学旅行に向かうことを決意する。
そんな彼女を心配した桐山は、対局を終えた後、京都に向かった。わずかな手がかりを頼りに、ひなたを探し出す。

やがてひなたのいじめは学年主任の教師である国分が介入することで、解決の方向に進んでいく。
いじめがおさまったことで、彼女の笑顔を取り戻すことが出来たことに、桐山は安堵した。
桐山はひなたに対して、自分は何も出来なかったと悔やむが、ひなたはずっとそばにいてくれた桐山に感謝をしていた。

川本家の実父、甘麻井戸誠二郎の登場

相米二が不整脈で入院をした直後、川本三姉妹の実父である甘麻井戸 誠二郎（あまいど せいじろう）が川本家に訪れる。
かつて自らの不倫で家族を捨てた誠二郎は、もう一度ここで暮らそうと迫ってくる。
その提案に異議を唱えたのは桐山だった。
誠二郎は部外者が家族の話に入ってくるなと言うが、桐山は「ひなたさんとの結婚を考えているから部外者じゃない」と切り返す。
桐山は自分の居場所を与えてくれた川本家を守るため、本当の家族になることを宣言し、誠二郎の前に堂々と立ちはだかった。

誠二郎の本来の目的は、病に伏せる後妻と娘の面倒を、川本家に押しつけて、別の女のところに逃げることだった。
それ以降も、誠二郎は川本家に近づこうとするが、桐山が会わせないように阻止する。
誠二郎は何度も挑発を繰り返して桐山を自滅させようとするが、桐山は冷静に受け流した。
誠二郎の行動がだんだんエスカレートしてきたと判断した桐山は、裁判になる可能性を誠二郎に警告した。
それでも、後妻の娘を連れて現れた誠二郎だったが、あかりとひなたの拒絶を受けて、立ち去ることになった。