色づく世界の明日から(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『色づく世界の明日から』とは、P.A.WORKS制作のオリジナルアニメである。
2078年の長崎県に住む少女・月白瞳美は、魔法使いの家系でありながら魔法を嫌悪しており、幼い時に色が視えなくなったことで、他人に心を閉ざしていた。ある日、祖母の琥珀の魔法によって、突然60年前の2018年に送られ、月白家に居候しながら同い年の祖母と共に高校生活を過ごすことになる。
心を閉ざした魔法少女が仲間たちとの交流で変わっていく学園青春ファンタジー作品。
風野あさぎ(かざの あさぎ)
CV:市ノ瀬加那
南ヶ丘高校2年生の女子高生で、瞳美のクラスメート。
写真美術部に所属しており、生き物の写真を好んで撮ることが多い。実家は写真館を営んでおり、看板ペットであるウサギのチョコを被写体にすることもある。
将とは幼馴染であり、密かに好意を抱いている。将が瞳美に好意を抱いて告白したことを知って瞳美を遠ざけてしまうが、大切な友だちの瞳美に酷い仕打ちをする自分に嫌気が差してすぐに仲直りした。
瞳とは大親友になり、別れる時には涙を流し、未来の瞳美へ向けて手紙を書き続けた。
瞳美と不仲になった一件で将への恋心でウジウジするのは止めて、いつか将に自分から告白しようと決意し、恥ずかしがって他人には見せなかった写真もポストカードにして売り出すなど、自分の気持ちに正直になって積極的に行動するようになる。
川合胡桃(かわい くるみ)
CV:東山奈央
南ヶ丘高校3年生の女子高生で、魔法写真美術部に所属している。
好奇心旺盛な性格で、瞳美が葵の家から逃げ出している瞬間を目撃し、瞳美と葵が恋仲だと誤解して積極的にお節介を焼いていた。魔法写真美術のムードメーカー的存在で、空気を読んでおどけることが多く、どこか憎めない少女である。千草とは特に仲が良く、時々冗談半分で告白されているが、お笑いのようなやり取りで躱している。
自分のやりたいことに真っ直ぐ突き進む姉と、やりたいことが見つからない自分を比べてコンプレックスを抱いていたが、千草との関わりの中で「今はそんな自分でもいい。」と思えるようになった。
山吹将(やまぶき しょう)
CV:前田誠二
南ヶ丘高校3年の青年で、写真美術部の部長を務める。面倒見が良い性格で、長崎駅前で道に迷っていた瞳美に声をかけ、まほう屋まで案内した。
あさぎとは幼馴染であり、あさぎからは密かに好意を抱かれているが全く気付かず、自身は瞳美に好意を抱く。瞳美に告白したが振られた時には、「瞳美の葵への恋を応援する。」と言葉を返すなど、男らしく潔い性格。
将来は写真に関わる仕事をしたいと考えている。
深澤千草(ふかざわ ちぐさ)
CV:村瀬歩
南ヶ丘高校1年生の男子高校生。高校に入学する前から写真美術部には出入りしていた。
葵がアルバイトをしているカフェのオーナーの息子であり、葵とは部活の先輩後輩の関係であると同時にバイト仲間でもある。
1年生なのに先輩にため口をきくが、空気を読んで冗談を言うムードメーカー的存在なので許されており、特に胡桃とはお笑いコンビのようなやり取りをよく見せている。女の子好きな発言をしているが、実は胡桃一筋で、胡桃のことは誰よりもよく見ている。胡桃には冗談交じりに何度も告白しているが、全く相手にされていない。しかし姉と自分との違いにコンプレックスを抱く胡桃の様子に気づいて励ます言葉をかけたことで、胡桃との関係にも変化が表れている。
家族関係者
月白瑠璃(つきしろ るり)
CV:大原さやか
琥珀の母親で、瞳美の曾祖母にあたる女性。柚葉と一緒にまほう屋を経営している。
瞳美を娘のように受け入れており、魔法の練習を頑張る瞳美や、瞳美をいつか未来に帰すために時間魔法の研究に励む琥珀の体調を気遣うなど、母親としての懐が深い人物である。しかし魔法の練習のため星砂を使いすぎた琥珀と瞳美を怒り、2人に星砂を改めて準備させるなど、普段の大らかさとは違う厳しい一面も持ち合わせている。
月白柚葉(つきしろ ゆずは)
CV:潘恵子
琥珀の祖母であり、瞳美の高祖母にあたる女性。高名な魔法使いであり、瑠璃と共に経営しているまほう屋は繁盛している。また月白家の精神的な大黒柱のような存在であり、何かあっても「おばあちゃんが大丈夫と言うなら大丈夫だろう。」と家族も柚葉のことを信頼している。
瞳美を未来へ帰す責任を感じている琥珀に励ます言葉をかけて勇気づけ、魔法の練習をするかどうかの意志を瞳美に任せるなど、瑠璃とはまた違った暖かさと大らかさを持っている。
孫の孫である瞳美のことを可愛がっており、2078年に帰らなければならなくなった瞳美と別れる時には涙を流していた。
月白弦(つきしろ げん)
CV:森川智之
琥珀の父親であり、瞳美の曽祖父にあたる男性。魔法使いではなく一般人だが、未来から来た瞳美を柚葉と瑠璃が受け入れているため、彼も何も言わずに瞳美を快く受け入れている。
普段は寡黙だが家族の空気を変えるために的確な発言をしたり、瞳美が友だちとラインでやり取りが出来るようにタブレットを準備して渡すなど、さり気なく気を配れる人物である。思春期の娘である琥珀との仲も良好。
葵遙(あおい はるか)
Related Articles関連記事
やなぎなぎ(ガゼル)の徹底解説まとめ
やなぎなぎとは、2012年2月29日にデビューした女性シンガー。 所属芸能事務所はインクストゥエンター。所属レコードレーベルはNBCユニバーサル。 デビューシングル「ビードロ模様」は、アニメ「あの夏で待ってる」のエンディングテーマを担当した。 その後も次々と人気アニメのタイアップし、着実に知名度を上げていく。
Read Article
supercell(スーパーセル)の徹底解説まとめ
supercell(スーパーセル)は、コンポーザーの“ryo”を中心にイラストレーターやデザイナーが集ったクリエイター集団。 当初メンバーにボーカルはおらず、ボーカロイド「初音ミク」を用いてのリリースを行う。 2007年に代表曲、「メルト」を発表、以後も5曲連続ミリオン再生達成という金字塔を打ち立て、初音ミク、ニコニコ動画の爆発的流行を作った。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『色づく世界の明日から』の概要
- 『色づく世界の明日から』のあらすじ・ストーリー
- 色を失った少女の時間旅行
- 魔法写真美術部の仲間たち
- 恋とタイムリミット
- 優しい色に満ちた世界
- 『色づく世界の明日から』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 月白瞳美(つきしろ ひとみ)
- 月白琥珀(つきしろ こはく)
- 写真美術部
- 葵唯翔(あおい ゆいと)
- 風野あさぎ(かざの あさぎ)
- 川合胡桃(かわい くるみ)
- 山吹将(やまぶき しょう)
- 深澤千草(ふかざわ ちぐさ)
- 家族関係者
- 月白瑠璃(つきしろ るり)
- 月白柚葉(つきしろ ゆずは)
- 月白弦(つきしろ げん)
- 葵遙(あおい はるか)
- 風野光瑛(かざの みつあき)
- 川合苺花(かわい いちか)
- その他
- 朝川砂波(あさかわ さなみ)
- 一柳柊生(いちやなぎ しゅうせい)
- 『色づく世界の明日から』の用語
- 魔法
- まほう屋
- 星砂
- 時のあわい
- 『色づく世界の明日から』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 琥珀「瞳を逸らさないこと。せっかく行くんだから、楽しんで行ってらっしゃい」
- 柚葉「それに、本当の方が素敵でしょ?こうして孫の孫に会えるなんて」
- 瑠璃「琥珀が帰るまで、ゆっくりホームステイしていって」
- 葵「また見せてよ、魔法。星とか出せるの、結構すごいと思うよ。俺の絵なんかよりも凄いって、絶対に」
- 瞳美「あんな風に言われるなんて、思ってもみなかった。私の魔法を喜んでくれる人がいるなんて…。魔法なんて、大嫌い…」
- 葵「色のない世界なんて、上手く想像できないよ」
- 瞳美「ちゃんと顔を合わせて、ちゃんと話をしなきゃダメ。魔法と一緒、思い込みが肝心」
- 葵「そういや将、お前の写真って、モノクロだよな。それなら、月白さんにも出来るんじゃない?」
- 琥珀「あなたは秘めた力を持ってると思う。でも今は、瞳美の魔法は少し迷子になってるみたいね」
- 葵「琥珀と…月白さん」
- 葵「モノクロ写真って、水墨画と同じで、色彩がない分見ている人のイメージが広がるような気がする。色が少ない方が、大事な物が良く分かるのかもしれない」
- 琥珀「私は、みんなの笑顔が見たいの。魔法で、たくさんの幸せな笑顔を届けたい。せっかく神様から授かった力だもの。世界にお返ししなきゃね」
- 琥珀「怖がらなくて良い。大丈夫、きっと受け止めてくれる」
- 琥珀「何でも挑戦!失敗しても良いんだから!」
- 瞳美「私の魔法が、誰かに喜んでもらえるなら、やってみようかなって」
- 瞳美「どうしてかは分かりませんが、私にとって先輩の絵は…、とても、大切な物に思えるんです」
- あさぎ「瞳美ちゃんに声かけたのは、私に似てるって思ったから。だけど、そうじゃなかった。私も、変わりたいな」
- 琥珀「大事に思って近づくと、傷つけちゃうこともある。だけど離れてると、お互いに寂しいまんま。大事な物ほどトゲがあるからね…。近づきすぎちゃったのかなー。優しい距離が見つかるよ、きっと。トゲで刺した方も、案外傷ついてたりするものだしね」
- 胡桃「お決まりの笑顔ばっかじゃつまんないもん。それにね、絆って少し叩いた方が強くなるのよ」
- 葵「俺…、描くから!今も描いてる。出来上がったら…、月白に見てほしい」
- 琥珀「俯いてるだけじゃ、何も変わらないよ。大事なのは、これからだよ!」
- 胡桃「似てないよ、全然。お姉ちゃんと違って、私には何もないから」
- 瞳美「胡桃先輩…、どうかしましたか?」
- 瞳美「その絵…。私に色を教えようとしてくださったんですね。ありがとうございます」
- 千草「好きの度合いなんてみんな違うし、他にもっと好きな物できるかもしれないし。そんなの、今すぐ決めつけなくてもいいじゃん。焦んなくても、大丈夫っすよ!先輩なら!」
- 葵「別にいいよ。瞳美なら」
- 柚葉「未来のあなたは、どうして瞳美が帰る方法を手紙に書かなかったと思う?今の琥珀なら、自分たちで解決できるって分かってて、あえて書かなかったんじゃないかしら。きっと、大丈夫よ」
- 瞳美「ここにいたいな…」
- 瞳美「まだ、この気持ちが本物かどうか、分からないですけど…。気になる人がいます」
- あさぎ「ごめんね…」
- 瞳美「お母さんのバカって、言えばよかった…。私のバカ…。私のバカ…!」
- 柚葉「大丈夫よ、みんなの力を借りればいい。瞳美を助けたい人たちと協力すれば、大きな魔法をきっと成し遂げられる。あなたならできるわ、琥珀。そこそこすごい魔法使いの私が言うんだから、間違いないわ。ね?」
- 瞳美「私…、帰りたくない…」
- 葵「俺たちはきっと、お互いの未来に色を取り戻すために出会えた」
- 琥珀「未来で待ってる。必ず生まれてきてね!」
- 琥珀「私の願いは、魔法で人を幸せにすること…。でも、一番親しい人たちを、幸せにすることができなかった…。許してちょうだい…」
- 瞳美「海が青くてよかった…。空が青くてよかった…。あなたがくれた色…。私の明日には、たくさんの色がある」
- 『色づく世界の明日から』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 忠実に再現された長崎の風景
- 制作当初のコンセプトは「時間航行技術を使ったSFアニメ」
- 本編では触れられていない大量の裏設定
- 『色づく世界の明日から』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):ハルカトミユキ「17才」(第1話 - 第13話)
- ED(エンディング):やなぎなぎ「未明の君と薄明の魔法」(第2話 - 第12話)
- 挿入歌:やなぎなぎ「color capsule」(第13話)