残酷・悲惨でも観るべき名作映画まとめ!『U・ボート』など

ここでは残酷・悲惨な内容でも、観るべき価値のある名作映画をまとめた。すべてを失った男と体を売る女の愛を描いた『リービング・ラスベガス』、第二次世界大戦でドイツ軍の潜水艦に乗り込んだ若者たちの悲劇を描いた『U・ボート』などを紹介している。

▼『リービング・ラスベガス』

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”全てを失った男の最後の決断は悲劇的だが、純粋な愛の物語でもある名作!”

ジョン・オブライエンの原作を、マイク・フィギス監督・脚本、ニコラス・ケイジ、エリザベス・シューの主演で映画化した1995年の作品。、ハリウッドの脚本家だったベンは、過度のアルコール依存により職を追われてしまい、妻子にも見捨てられてしまう。絶望した彼は、ラスベガスで死ぬまで酒を飲み続けようと決める。ラスベガスのモーテルに滞在した彼は、街で娼婦のサラと出会う。孤独な魂を持った二人は互いに惹かれあい、サラのフラットで安らぎのひと時を過ごすが、彼と彼女の間にはある約束があった...。

全てを失った男の末路は、あまりにも残酷で悲しい。しかしそれ以上に、彼を見つめる女との純粋な愛の物語でもあるのだ。

1996年開催の第68回アカデミー賞では、監督賞でマイク・フィッギスがノミネート、エリザベス・シューが最優秀主演女優賞ノミネート、そしてニコラス・ケイジが最優秀主演男優賞を受賞した。他にも、ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞など、数々の賞を受賞している。今作でのニコラス・ケイジは、それに値する素晴らしい演技を見せてくれる。

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実際に重度のアルコール依存だったという原作者のジョン・オブライエン自身を投影したかの様な内容で、破滅へと向かうストーリーの中に、あまりにも純粋な愛への渇望が込められる。彼は、この作品の映画化権を売却した直後、映画の完成を見る事はなく、拳銃自殺により自らその命を絶ってしまった。そのため、彼の遺書だという説もある。孤独な魂が込められた作品!

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『リービング・ラスベガス』予告編

些細なことにかくも深く傷つくてしまうこの元脚本家の弱さに、すっかりすれてしまった僕たちが既に失ってしまったこの世界では到底生きていけない純粋さを見出すことになるのかもしれません。

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何とも切ない映画だ。救いも何もない地獄のような世界といってもいい。けれども、そんな関係のなかに、ある種のあこがれを感じさせる何かがある。

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お互いに寄り添い安堵しながらも、ゆっくりと破滅へ向かって突き進む二人を見ていると、涙なくして観れません…

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▼『U・ボート』

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”痛快ドンパチとは一線を画した反戦映画の傑作。戦争は悲劇しか生まない!”

ウォルフガング・ペーターゼン監督がドイツ時代に撮った1981年の作品。音楽はペーターゼン監督の片腕クラウス・ドルディンガー。第2次世界大戦に出撃したドイツ軍潜水艦の若き乗組員たちが直面する悲痛な運命を息苦しいまでにリアルかつ重厚なタッチで描き、国際的に高い評価を得た戦争ドラマ大作。第2次世界大戦中の1941年、ナチスドイツに占領されたフランスの港から出航した潜水艦U96は、次々と爆雷を放つ敵の駆逐艦や、荒れ狂う海に翻弄されながらも、過酷な航行を続けていた。連合国側の敵船団を発見したU96は海中への潜航を開始する。

反戦争映画の傑作中の傑作。やはり、ラストの悲劇には誰もが茫然とするだろう!

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ドイツ占領下のフランスの港町ラ・ロシェルから、30歳の艦長と、20代前半という若き乗組員たちを乗せたドイツ潜水艦、U96が出航した。取材のために乗り合わせた22歳の報道部記者もいた。閉ざされた狭い空間内で繰り広げられる息詰まるドラマは緊迫感満点で、最後の最後まで目が離せない。そして、あまりにも唐突で衝撃的なラストが!

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本作は元々、約6時間にのTVシリーズ用のドラマとして、ドイツ史上屈指の製作巨費と、完成までに4年もの歳月をかけて作られた超大作だった。それを劇場用に再編集して劇場映画化したもの。世界各国で公開され、アカデミー賞で監督賞、脚色賞ほか6部門にノミネートされた。

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今作で高い評価を得たウォルフガング・ペーターゼン監督は、アメリカ進出を果たす。次作は何故かファンタジー作『ネバーエンディング・ストーリー』。ドイツ・アメリカ合作によるミヒャエル・エンデの『はてしない物語』の映画化だが、原作者のクレームにより訴訟合戦となったいわくつきの作品。その後は『ザ・シークレット・サービス』『アウトブレイク』『エアフォース・ワン』といったハリウッド作をヒットさせている。

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『U・ボート ディレクターズ・カット版』予告編

ラストシーンのあっという間の惨劇の映像も凄まじい。このラストシーンは賛否両論が起きたそうだ。Uボートの乗組員達を英雄として描いた映画ではない。敵味方を描いた映画ではない。

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過酷な戦闘場面と、それを切り抜ける熱い男たちの姿を感動的に描きながら、戦争の愚かさを感じさせる衝撃のラストによって静かに反戦を訴えている。

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戦争の虚しさが表現されたラスト。そうかぁ、この映画は反戦映画だったのだと思い知らされる。

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