残酷・悲惨でも観るべき名作映画まとめ!『U・ボート』など

ここでは残酷・悲惨な内容でも、観るべき価値のある名作映画をまとめた。すべてを失った男と体を売る女の愛を描いた『リービング・ラスベガス』、第二次世界大戦でドイツ軍の潜水艦に乗り込んだ若者たちの悲劇を描いた『U・ボート』などを紹介している。

必死の努力がこれだけ無意味なものとして描かれる悲壮感といいましょうか、空しさといいましょうか、やるせない映画は珍しい。

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▼『リリア 4-ever』

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”健気な少女を呑み込んでいく売春と人身売買の闇、あまりにも残酷な運命。”

ルーカス・ムーディソン監督、オクサナ・アキンシナ主演による2002年の作品。ロシアの小さな町で暮らす16才のリリアは、母親と共にアメリカに移住する日を夢見ていた。しかし、母親はリリアを置いいく。母親がアメリカに呼んでくれる日を待ちながら細々と生活していた。しかしお金が底をつき、遂には売春をして生活費を稼ぎ始めた。ある日アンドレイという青年に出会ったリリアは、彼とスウェーデンで一緒に暮らそうと誘われて異国の地へ旅立つ。しかし、彼女を待っていたのは、あまりにも過酷な運命だった...。

少女の希望という希望を奪い去る残酷なストーリーに目を覆いたくなるが、だからこそ真摯な告発が心を震わせるのだ!

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『リリア 4-ever』予告編

これは悲劇だろうか、それとも天使になって戯れる彼女の幸福を描いたのだろうか。生々しいテーマを扱いながら、リリアのクリスタルのように硬くて透明な魂を感じる青春映画かもしれない。

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果たして最後まで見届けられるのか、自分でも疑問だった。でも目を離せなかった。悲惨で絶望的で救いのないリリアの姿から目を離せなかった。これは見なくてはいけない世の中の現実だから。

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人生の悲惨さに、それまで毎日祈りを捧げ、大事に持っていた聖母絵を、怒りに任せて投げつけるリリア。それでも彼女は最後まで魂を売り渡そうとしない。そんなリリアの潔さが、観るものの心を震わせる映画だった。

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▼『コーカサスの虜』

”戦闘シーンが殆ど無いにも関わらず、戦争の残酷な現実を突きつけられる”

セルゲイ・ボドロフ監督・脚本による1997年の作品。トルストイの小説『コーカサスの虜』の設定を、第一次チェチェン紛争に置き換えて描いた反戦映画。ロシア軍の兵士である青年ワーニャは、チェチェン側の待ち伏せに遭って捕虜となってしまう。彼は、ロシア軍の捕虜になってしまった息子を持つ村人により、息子との交換の条件として買われていく。捕虜の身ではあるものの、人間として扱ってくれて厚いもてなしを与えてくれた一家の人々と接するうちに、彼らはお互いに心開いていく。しかし、あるきっかけによって、事態は一変するのだった...。

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戦闘シーンや人が死んでいく様を赤裸々に描いた戦争映画は数知れないが、今作は明らかに違う。しかし、捕虜となったロシア人青年と、彼を買った老人や見張りの男たちとの心の交流、そして村の少女との淡い思いといった、敵対する人々との人間同士のふれあいは感動的。しかしその分、余計に戦争の残酷さを痛いほど見せつけられるラストが胸に突き刺さるのだ!

『コーカサスの虜』予告編

悲惨な戦争の傷跡と向き合うのは非常に難しいことだが、この映画の醍醐味は、何といっても絵を観ているような背景と音楽。しかし、それとは裏腹に、庶民がいつの間にか戦火に巻き込まれていく恐ろしさも知ることだろう。

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映画自体が持つパワーというのは、下手な超大作よりずっとずっと大きいものです。鑑賞し終えてから残る余韻、というのは、表現が持つ大きな魅力ですが、この映画はまさにその点が大きいのです。

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悲惨な話である。憎悪の応酬は決して終わらないのである。「僕はせめて夢の中で、好きだった彼らに会いたいのだが 彼らは訪れない」という言葉に、激しく心を揺さぶられる。

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戦争の悲劇を、戦闘シーンなしで見事に描いた傑作です。 やはり「やったら、やり返す」は良くないですね。「やられても相手を許す」勇気が必要かもしれません。

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