怪盗グルーのミニオン大脱走(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『怪盗グルーのミニオン大脱走』とは、『怪盗グルーシリーズ』の第3作。東宝東和配給・イルミネーション・エンターテインメント制作、2015年公開『ミニオンズ』から共同監督を務めるピエール・コフィン監督とカイル・バルダ監督が手掛ける3Dアニメーションのコメディ映画。反悪党同盟に所属するグルーは念願の結婚を果たし、家族で幸せな毎日を送っていたのだが、組織が目標とする新たな敵を捕まえ損ねて組織をクビにされてしまう。相棒のミニオンたちもいなくなってしまう中、組織に戻るため生き別れた双子の兄弟と奮闘する。
ブラッドは、かつて大人気の子役俳優としてハリウッドで過ごしていた。しかし、体の成長と共にブラッドの人気は低迷。やがてハリウッドから追い出されてしまう。
ハリウッドを追いやられた後、ブラッドの生活は一変した。全く人気のなくなったブラッドは、自分を追い出したハリウッドに復讐を考えるようになる。巨大ロボットは、そのために造られたものだったのだ。
基地からの脱出
ブラッドの様子を窺っている最中、うっかりドルーがブラッドのガムを食べてしまう。体内で膨らむガムに苦しんでいるうちに、2人はブラッドに見つかってしまう。
しかし、グルーの機転により2人はダイヤを奪うことに成功。ブラッドを模した小さなロボットの大群に襲われながらも、グルーとドルーは基地からの脱出を試みる。追い詰められた2人は、恐怖心でパニックに陥るドルーの邪魔もあり、針山の罠へと落ちてしまう。
その時、間一髪で追いかけてきたルーシーがヘリコプターにて2人の救出に現れた。こうして2人は、無事にダイヤを取り戻したのだった。
グルーがダイヤを盗んだ目的を話すとルーシーは大喜びする。けれど、グルーの目的を知らされていなかったドルーは、黙ってしかめ面を浮かべていた。
ドルーの主張
屋敷に戻ったグルーたちだが、そこでドルーと対立してしまう。ドルーは反悪党同盟にダイヤを返すことは自分の思惑と違うため納得できないと言い、グルーが持っていたダイヤを奪おうとする。
グルーは力づくでダイヤを持ち去ろうとするが、ドルーはそれを認めない。
「ダイヤを持ち去る権利はないぞ! 僕も一緒に盗んだんだから!」
そうドルーは主張するものの、グルーはそれを否定した。それどころか、悪事に不慣れたドルーが本当は足手まといで邪魔だったと告げてしまう。
ブラッドの逆襲
ドルーと喧嘩別れしたグルーは、家族と一緒にダイヤを持って帰宅することにした。
上機嫌なルーシーにダイヤを預けたグルーだが、どこかいつものルーシーと雰囲気が違っているように見える。ルーシーの様子に違和感を感じながら歩いていると、扉から物音が聞こえて来た。
不審に思ったグルーが扉を開けた先はクローゼット。そこには縛り付けられたルーシーの姿があった。
子どもたちを連れ出したのはルーシーに変装したブラッドだったのだ。ルーシーからブラッドがハリウッドに向かったと聞いたグルーは、子どもたちとダイヤを取り戻すためドルーの元に戻った。
最初は冷たい態度を取るドルーだったが、グルーからブラッドに子どもたちが攫われたと聞くと顔色を変えた。ドルーの協力を取り付けたグルーとルーシーは、悪党モービルに乗り込みハリウッドを目指す。
悪党モービルで移動中、グルーとドルーは仲直りをする。
すると、前方から妙な飛行機が飛んできた。飛行機に乗っていたのは刑務所から脱獄してきたメルたちだった。
ブラッドとの決着
ダイヤを奪ったブラッドは、巨大ロボを使ってハリウッドに乗り込んでいた。
ブラッドは街中に巨大ガムを撒き、人々を混乱させて喜びながら、連れ去った子どもたちを高いビルに取り残し去ってしまう。
子供たちの声を聞いたルーシーは、悪党モービルを抜け出し助けに向かう。
一方、グルーたちは巨大ロボを倒すべくミサイルでの攻撃を開始した。
攻撃対象をハリウッドからグルーたちに移したブラッドにより、悪党モービルが破壊されてしまう。その際の衝撃で、グルーも気を失ってしまった。
1度は再び攻撃対象をハリウッドへ移したブラッドだが、気絶したグルーに気付く。グルーへトドメを刺そうとするブラッド。それに気づいたドルーは、巨大ロボの中に潜り込み、心臓部の破壊を試みた。ドルーの活躍で巨大ロボは機能を停止し倒れ込む。
目を覚ましたグルーは、倒れた巨大ロボを駆け上り必死にドルーを探す。しかし、そこに再び激怒するブラッドが現れた。
激怒するブラッドに、グルーはダンスバトルを持ち掛ける。しかし、ダンスバトルを制したのはブラッドだった。グルーにトドメを刺すべく悪党道具を使おうとするブラッドだが、そこで背負っていたはずの道具が無くなっていることに気が付く。
無くなった悪党道具は、グルーが持っていた。グルーがダンスバトルを持ち掛けた目的は初めから悪党道具を奪うことだったのである。
自分の悪党道具で吹き飛ばされたブラッドは、宙づりにされてしまう。その後方にはブラッドを捕まえるべく出動した反悪党同盟の飛行機が構えていた。
一家団欒
無事に脱出していたドルーや、子供たちを救出したルーシーとの再会を喜ぶグルー。その時、離れたところで爆発音が聞こえた。
音がした方を見ると、何かが落ちてきたことに気づく。
落ちて来たのはミニオンたちだ。ミニオンたちは、ハリウッドを囲む巨大ガムの撤去作業をしてくれていたのだった。
家に戻ったミニオンたちは、グルーやドルーと枕投げを楽しんだ。
ルーシーに促され、皆で眠りにつく。しかし、ドルーの合図でミニオンたちはベッドから飛びおりた。
2つに割れた庭の中から、グルーの悪党道具とそれを使いこなすドルーとミニオンたちが現れる。
騒音に気付き駆け付けたグルーとルーシーは、飛び立っていくドルーに気付く。2人はドルーに声を掛けるも、ドルーは悪びれる様子もなく立ち去ってしまった。
ドルーを捕まえるため気合いを入れるルーシー。しかし、グルーがルーシーを止める。
「5分だけ猶予をくれてやる」
そう言ってグルーは、どこか楽し気に笑うのだった。
『怪盗グルーのミニオン大脱走』の登場人物・キャラクター
グルー一家
フェロニアス・グルー (声:スティーヴ・カレル 日本語吹替:笑福亭鶴瓶)
関西弁でお馴染みの元悪党。以前は月を盗むなど大胆な作戦を成功させるかなりのやり手だったが、現在は完全に足を洗い反悪党同盟の工作員として活動している。
公私ともにパートナーになったルーシーと娘たちとの幸せの日々のため悪党を捕まえる活動していくが、新たな敵ブラッドを捕まえ損ねることで反悪党同盟を追い出されてしまう。
悪党時代の相棒ミニオンたちにも愛想を尽かされ、途方に暮れる中、生き別れの兄弟と出会う。
ドルーから悪の手ほどきをしてほしいと頼まれた際、二度と悪事を働かないと話していたものの、ブラッドに盗まれたダイヤで仕事を取り戻すためにドルーと協力して再び悪事を働く。
ルーシー・ワイルド (声:クリステン・ウィグ 日本語吹替:中島美嘉)
明るい性格で正義感が強く情熱的な、グルーの妻であり3人の娘の母。仕事ではかなりの実力者だったが、ブラッドを逃がしたことでグルーと共に反悪党同盟を追い出されてしまう。
落ち込むグルーを支えながら、子どもたちにどうやって接していいか苦悩する。
娘たちのことを一番に考え、試行錯誤しながら母として信頼してもらえるように時には厳しく接することを心掛けているが、方向性を間違えてしまうこともしばしば。
マーゴ (声:ミランダ・コスグローヴ 日本語吹替:須藤祐実)
グルーに養子として迎え入れられた3人娘の長女。年上ということもあり落ち着いていて、2人の幼い妹たちの世話役としてだけではなく、時々ルーシーにも母親についてアドバイスをすることがあるほどしっかりしている。
元々少し警戒心が強い一面を持っており、未だにルーシーとの距離感をうまく図れていない様子。
ルーシーたちと街に出かけた際、自分に好意を寄せる男の子と出会いその親まで出てくる騒動に巻き込まれてしまうも、身を挺して守ってくれたルーシーに信頼を寄せ始める。
イディス (声:デイナ・ゲイアー 日本語吹替:矢島晶子)
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目次 - Contents
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』の概要
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』のあらすじ・ストーリー
- 狙われたダイヤモンド
- 反悪党同盟の新リーダー
- 家族のもとへ
- ミニオンたちとの別れ
- 奪われたダイヤ
- 生き別れた兄弟との再会
- 亡き父の秘密
- 悪党モービルの性能
- その頃のミニオンたち
- ダイヤ奪還作戦の開始
- ブラッドの過去
- 基地からの脱出
- ドルーの主張
- ブラッドの逆襲
- ブラッドとの決着
- 一家団欒
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』の登場人物・キャラクター
- グルー一家
- フェロニアス・グルー (声:スティーヴ・カレル 日本語吹替:笑福亭鶴瓶)
- ルーシー・ワイルド (声:クリステン・ウィグ 日本語吹替:中島美嘉)
- マーゴ (声:ミランダ・コスグローヴ 日本語吹替:須藤祐実)
- イディス (声:デイナ・ゲイアー 日本語吹替:矢島晶子)
- アグネス (声:ネヴ・シャレル 日本語吹替:芦田愛菜)
- グルー血縁者
- ドルー・グルー (声:スティーヴ・カレル 日本語吹替:生瀬勝久)
- グルーの母 (声:ジュリー・アンドリュース 日本語吹替:京田尚子)
- バルタザール・ブラッドと関係者
- バルタザール・ブラッド (声:トレイ・パーカー 日本語吹替:松山ケンイチ)
- クライヴ (声:アンディ・ナイマン 日本語吹替:宮野真守)
- その他
- ヴァレリー (声:ジェニー・スレイト 日本語吹替:いとうあさこ)
- サイラス・ラムズボトム (声:スティーヴ・クーガン 日本語吹替:坂口芳貞)
- フリッツ (声:スティーヴ・クーガン 日本語吹替:山寺宏一)
- ニコ (声:ニコ エイドリアン・シスカトー 日本語吹替:福山潤)
- ミニオン・メル (声:ピエール・コフィン 日本語吹替:原語版流用)
- ミニオン・ジェリー(左) ミニオン・デイブ(右)(声:ピエール・コフィン 日本語吹替:原語版流用)
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』の用語
- 反悪党同盟
- デュモンダイヤ
- フリードニア
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ブラッドの輝く時代
- 良き母として
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- メルのモデル
- パロディ祭り
- 『怪盗グルーのミニオン大脱走』の主題歌・挿入歌
- ED1:ファレル・ウィリアムス&トレイ・パーカー『ハグ・ミー』
- ED2:ファレル・ウィリアムス『イエロー・ライト』
- 挿入歌:マイケルジャクソン『バッド』(2:25~)
- 挿入歌:ザ・ミニオンズ『パパ・ママ・ロカ・ピパ』(40:05~)
- 挿入歌:ファレル・ウィリアムス『フリーダム』(46:48~)
- 挿入歌:マドンナ『イントゥ・ザ・グルーヴ』(1:17:23~)