Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)のアブノーマリティまとめ

『Lobotomy Corporation』とは、不思議な存在「アブノーマリティ」を管理するゲームである。
アブノーマリティとはこのゲームの象徴である様々な姿形をした奇妙な存在。きちんと対処を行えばおとなしくしていてくれるものの、対応を誤れば大惨事を引き起こす。
かわいらしいキャラクターに見えるが、これはプレイヤーにかけられた認知フィルターによるもので、実際は見るだけでも発狂しかねない恐ろしい外見をしている。

The Dreaming Current(T-02-71、夢見る流れ)は、コバルトブルーの体色をしたサメのような、動物型アブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「赤ん坊に、彼が好きなブドウ味のキャンディが手に入ることを教えてあげてください」

夢見る流れのバックストーリーでは、生まれた頃から身体が弱く難病に侵された子供が研究員たちによって保護され育てられた話が書かれている。
その中で、「難病のため治療室を出ることがかなわない子供は喃語を覚え、絵本に描かれている絵を理解するまで育つことができた」「治療室の中しか知らない小さな子供にとってのただ1つの心配事は、明日は何味の飴がもらえるだろうかということだけであった」とあり、収容選択時のフレーバーテキストはこのことを指している。
夢見る流れの分類は「T(トラウマ)」で、ストーリーでは薬物を大量に投与した過去が暗示されており、薬物の多量摂取による後遺症を象徴するアブノーマリティである可能性を示している。

The Burrowing Heaven(地中の天国)

The Burrowing Heaven(O-04-72、地中の天国)は、床から生える赤い樹木のような姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「視線を逸らさず、見続けて下さい。それはあなたの視界にあります」

レポートでは「他者の視界を燃料に翼のような部位を広げるアブノーマリティ」と書かれており、わかりやすく言うと、誰も見ていないと活動し、誰かに見られている間は活動を停止するという特性を持っている。収容選択時のフレーバーテキストにも書かれているように、地中の天国の活動を抑えるには誰かが絶えず凝視することが必要(ただし、まばたき程度ならしてもいい)とされている。

The Knight of Despair(絶望の騎士)

The Knight of Despair(O-01-73、絶望の騎士)は彼女は毛先が黒く染まった青色の長髪を持つ、白い肌をした少女の姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
最初は「魔法少女」という名前だが、エンサイクロペディアを埋めていくことによって名前が「絶望の騎士」に変わる。
収容選択時のフレーバーテキストは「残ったのは風化した騎士の空虚な誇りでした」

彼女はかつて、王国と人々を護る騎士であった。長い紛争の後、人々にあるのは醜い欲望だけであることに絶望し、彼女は悪の存在と成り果てたとされる。
かつて護っていた人々からも忘れ去られた絶望の騎士はアブノーマリティへと変化した。

憎しみの女王、貪欲の王と同じく、「魔法少女」のうちの一人。
3人の魔法少女はかつて仲間であったが、それぞれが「悪の存在」と成り果て、そしてアブノーマリティとなった。

The Naked Nest(裸の巣)

The Naked Nest(O-02-74、裸の巣)は、奇妙な茶色の粘液で覆われた岩に似た球状のアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「それはあなたの体のどの穴にでも侵入できます」

他の生物に寄生し、個体数を増やす生態を持っているアブノーマリティ。
裸の巣の中には「裸の蛇」と呼ばれる小さな蛇のような生き物(これもまたアブノーマリティである)が生息しており、裸の巣は裸の蛇の巣である。
裸の巣は近づいてきた生き物に裸の蛇を寄生させ、裸の蛇は体内に侵入した後に脳を目指して進む。目指す先が脳であるのは裸の巣が脳に似て濡れたなめらかな球体をしているためである。
そして脳に到達した裸の蛇はそこを巣として、宿主を裸の巣に変えていく。

The Mountain of Smiling Bodies(笑う死体の山)

The Mountain of Smiling Bodies(T-01-75、笑う死体の山)は、様々な部品や残骸で覆われた黒い巨大な球状の塊の姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはALEPH。
収容選択時のフレーバーテキストは「その笑顔は不気味で悲しみに満ちています」

笑う死体の山はその通り、他者の死体を吸収・合体させる性質を持つアブノーマリティである。
近くに死体があるとそれに反応して活動を活発化させ、死体を取り込もうと収容室を脱走する。

Schadenfreude(シャーデンフロイデ)

Schadenfreude(O-05-76、シャーデンフロイデ)は、鋼鉄製の機械的な箱の姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはHE。
収容選択時のフレーバーテキストは「機械の中の鍵穴からは、執拗な視線を感じる」

機械には鍵穴があり、そこから何者かが絶え間なく覗き込んでいる。目の目的、及び視線の観察対象は不明であり、目が閉じることはない。
エンサイクロペディアに記載されたレポートでは、この鍵穴の目と見つめ合うとシャーデンフロイデが機嫌を悪くしたことや、しまいにはシャーデンフロイデと見つめ合った職員が自らの目を潰してしまったことにより、シャーデンフロイデの目と視線を合わせることは危険である旨が書かれている。
地中の天国とは逆で、「目線を合わせないこと」が重要である。

ちなみにシャーデンフロイデとは「幸災楽禍(他人の不幸は蜜の味、いわゆるメシウマ)」というドイツ語のことわざ。

The Heart of Aspiration(熱望する心臓)

The Heart of Aspiration(T-09-77、熱望する心臓)は、まるで漫画に出てくるような心臓の形状をした、TETHクラスに分類されるツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「過度な熱望は誤った興奮をもたらしました」

熱望する心臓は装着した職員のHPと攻撃力を増加させる能力を持っている。
これだけだとメリットしかないものだが、ゲーム内時間で30秒が経過する前に、あるいは一度も何かしらのアブノーマリティに攻撃を加えていない状態で熱望する心臓を元の位置に返却すると、その職員はパニックを起こして周囲の職員を殺害しようとしてしまう。

Note from a Crazed Researcher(狂研究者のノート)

Note from a Crazed Researcher(T-09-78、狂研究者のノート)は、非常に判別が難しい筆跡で文字が書かれた、シンプルなメモ帳の形状をしたHEクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「最終章は「生まれ変わる」という一文で終わります」

この手記は、研究の後に発狂したとある研究員のものであった。
この手記には実験の説明や、非道な実験の告白、訳の分からない文章などが羅列されており、最後は「生まれ変わった」という一文で終わっている。
狂研究者のノートは、知識を求めるあまりに非道をおかした研究者のものであり、研究者の情念が宿っているとされている。この手記を持った人物は、手記に宿る知識の欲求を満たさないと死んでしまうといういわくがある。

Flesh Idol(肉の偶像)

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