Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)のアブノーマリティまとめ

『Lobotomy Corporation』とは、不思議な存在「アブノーマリティ」を管理するゲームである。
アブノーマリティとはこのゲームの象徴である様々な姿形をした奇妙な存在。きちんと対処を行えばおとなしくしていてくれるものの、対応を誤れば大惨事を引き起こす。
かわいらしいキャラクターに見えるが、これはプレイヤーにかけられた認知フィルターによるもので、実際は見るだけでも発狂しかねない恐ろしい外見をしている。

Scarecrow Searching for Wisdom(F-01-87、知恵を欲する案山子)は、藁の帽子をかぶって項垂れた案山子の姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはHE。
収容選択時のフレーバーテキストは「そしてそこは、変わらずエメラルドの道が美しく輝く都市のままでした」

知恵を欲する案山子のモデルは童話「オズの魔法使い」に登場する同名のキャラクター。
元ネタの童話と同じように、知恵を欲する案山子も魔女に会いに行き、望みのものである「知恵」を手に入れようとした。
しかし案山子は「頭のいい」人間の脳を探し求め続けていたため、人間の脳をただ与えられただけでは欲求が満たさなれなかった。
案山子は自分の頭に詰め直すための優秀な脳を探し、天才と呼ばれる優秀な人間を襲うようになった。

Dimensional Refraction Variant(次元屈折変異体)

Dimensional Refraction Variant(O-03-88、次元屈折変異体)は、煙のようにも見えるざらざらとした円形の空間の歪みから成るアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「慎重に、あなたの周辺を意識してください」

次元屈折変異体は実体のあるアブノーマリティではなく、奇妙な現象が起きる空間のことを次元屈折変異体と呼んでいる。
空間そのものであるため認識することはできないが、見えないからといってそこに存在しないわけではない。
次元屈折変異体がいる空間は真空状態になるため、真空状態の空間がそこにあるか否かで次元屈折変異体の所在を判断する。

CENSORED(規制済み)

CENSORED(O-03-89、規制済み)は、『CENSORED』という文字が書かれた複数の赤いバーにより形作られた曖昧な姿を持つアブノーマリティである。リスクレベルはALEPH。
収容選択時のフレーバーテキストは「システムの問題によりアブノーマリティが脱走した場合、直ちに管理人を処分する必要があります」

規制済みは本当にこういう見た目をしているわけではなく、直視しても正気を失わないために視界にかけられた認知フィルターによるもの。
「規制済み」という名前もそういう名前なのではなく、名前を読み聞きするだけでも正気を失ってしまう可能性があるため、「規制済み」とモザイクをかけている。
その報告書も読むだけで正気を失いかねないものであるため、ほとんどが「規制済み」と塗り潰されている。
それほど危険なアブノーマリティであるため、規制済みが脱走した場合は不意の遭遇からの発狂を防ぐために管理人(プレイヤー)を処分(殺害)しなくてはならないというルールが敷かれている。

Prophecy of the Skin(皮膚の予言)

Prophecy of the Skin(T-09-90、皮膚の予言)は人間の遺骸、特に皮膚や骨から作られたピンク色の本の形状をしたTETHクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「今、永遠に私たちを救ってください。真実は私たちを自由にするでしょう」

この本は非常に長い歴史を持つ古い宗教書だとされている。信者たちは人間の皮膚で本を織ることで、その神聖さを永遠に残そうと試みたのである。
この本は単に歴史が古いというだけではなく、本を読んだ者は想像を絶する真実に啓発されるといわれている。
本を読み進めていった人間は想像を絶する真実に啓発され、発狂し、そして死亡する。

Portrait of Another World(異界の肖像)

Portrait of Another World(O-09-91、異界の肖像)は、埃を被った大きなキャンバスの形状をしたHEクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「この肖像画は今この瞬間を捉える。いつか失うしかないものを」

この肖像は、肖像に写った人間を永遠のものにするという伝説がある。
単なるおとぎ話ではなく、肖像画に写った人間は傷つき、老いることはなくなる。しかしそのかわりに傷つき、老いるのは肖像画の人物の周囲の人間である。
(他人にダメージを肩代わりさせ、あらゆる不幸からの身代わりにする)
そして、代わりに死んでくれる人間が誰もいなくなると、肖像画の人物は死に、肖像画は再び白紙へと戻る。

Shy Look Today(今日は恥ずかしがり屋)

Shy Look Today(O-01-92、今日は恥ずかしがり屋)は、黒い衣服に赤いズボンを着用した人間のような姿をしたアブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「今日は良い日!あなたはまだ恥ずかしがり屋なの?」

今日は恥ずかしがり屋は元は人間で、人間がアブノーマリティに変化したものである。
今日は恥ずかしがり屋が人間だった頃、生活していた街は笑顔と幸福が義務付けられており、感情表現が下手な彼(ないし彼女)は恥ずかしがるあまり笑顔を浮かべられなかった。
なかなか笑わない彼(ないし彼女)を街の人は責め立て、ついに彼(ないし彼女)は自分の顔の皮膚を剥がし、笑顔の形にして干し、その裏に隠れるようになった。
なぜそんなことをしたのか聞く街の人々に対し、彼(ないし彼女)は「私は恥ずかしがり屋だから」と答えたのである。

Blue Star(蒼星)

Blue Star(O-03-93、蒼星)は、融合した無数の灰色の脚で包み込まれた、蒼く光り輝く黒いハートの姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはALEPH。
収容選択時のフレーバーテキストは「やがて星となって再会しよう」

本体は蒼く光る黒いハートであり、周囲の無数の足はハートに吸い寄せられた幾多の人間の成れの果てである。
蒼星は不思議な力を放っており、蒼星を直視した人間は次第に蒼星を崇拝するようになる。
そして蒼星を崇拝するようになった者は自らを殉教者と名乗り、蒼星に吸い寄せられて融合する。

You Must Be Happy(あなたは幸せでなければならない)

You Must Be Happy(T-09-94、あなたは幸せでなければならない)は、上部と下部に分かれたカプセル型の機械の形状をしたZAYINクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「この機械で手術を受けた多くの人は心が安らぎ、再び健康になりました」

この機械は後頭部に位置する神経組織を修繕するために使用されており、この機械による手術や回復効果で人々は助けられていたとされる。
しかしそれは表向きであり、実際は良いものではない。手術を受けた人間は、術後「この街が好き?」「あなたは幸せである?」という問いにどう答えるかでその後の身の振り方が変化する。
「はい」と答えると健康になったとみなされ退院できるが、「いいえ」と答えるとさらなる「手術」がなされる(洗脳される)ことになっていた。

Luminous Bracelet(輝く腕輪)

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