Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)のアブノーマリティまとめ

『Lobotomy Corporation』とは、不思議な存在「アブノーマリティ」を管理するゲームである。
アブノーマリティとはこのゲームの象徴である様々な姿形をした奇妙な存在。きちんと対処を行えばおとなしくしていてくれるものの、対応を誤れば大惨事を引き起こす。
かわいらしいキャラクターに見えるが、これはプレイヤーにかけられた認知フィルターによるもので、実際は見るだけでも発狂しかねない恐ろしい外見をしている。

Bird of Judgement(O-02-62、審判鳥)は、Long Bird/Tall Bird(長鳥、高鳥)とも呼ばれる鳥型のアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「彼の天秤はあらゆる種類の罪を、公正に評価することができます」

大鳥、罰鳥と同じく、黒い森に住んでいた鳥の1匹。
恐ろしい怪物が森を滅ぼすという預言を聞いてからというもの、生き物から森を守るため、公正な裁判官として罪を測る黄金の天秤を使用するようになった。
しかし「もしも天秤がどちらにも傾かなかったら?」という誰かの言葉に不安になり、常に天秤を傾けておき、いかなる場合でも結果が得られるようにした。

大鳥、罰鳥とともに「怪物から森を守るために奮闘していたが、その怪物とは自分自身たちであった」というエピソードを持っている。
しかしレガシー版の「長鳥は少しずつ怪物の秘密を悟っている。そして、待つだろう。二度とは戻らぬ彼らの森を」という文章から、怪物の正体に気付いていない他の2鳥と違い、審判鳥だけは怪物の正体に気づいているようである。

Apocalypse Bird(終末鳥)

Apocalypse Bird(終末鳥)は鳥の怪物のアブノーマリティである。リスクレベルはALEPH。
施設に収容するアブノーマリティについては毎日「どのアブノーマリティを収容するか」を選択できるのだが、終末鳥はそれによって収容するのではなく、収容室を脱走した罰鳥・審判鳥・大鳥が合体することによって出現する。
頭部は包帯がはがれた審判鳥のもので、包帯が巻かれた体には罰鳥の口、そして背部には、大鳥と同じように無数の黄色い目玉のある翼が生えている。

黒い森を守るために奮闘していた3鳥が力を合わせ、融合したことで誕生した。
しかし鳥の鳥の姿を見た生き物たちは、恐怖のあまり悲鳴を上げて逃げ始め、森は大混乱に陥った。
誰かが逃げながら、「あそこに怪物がいる!この森には怪物が住んでいるんだ!」と叫び、その声に反応した鳥は怪物を探し始めた。だが、鳥たちには怪物を見つけることはできなかった。森には一つになった3羽の鳥たちだけが残り、誰もいない黒い森には恐ろしい怪物が住んでいると噂されるようになった。
怪物から森を守るために奮闘していた鳥たち自身が怪物となってしまったという、なんとも皮肉なエピソードを持つ。

The King of Greed(貪欲の王)

The King of Greed(O-01-64、貪欲の王)は、金の卵の中に少女が入ったような外見をしたアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
最初は「魔法少女」という名前だが、エンサイクロペディアを埋めていくことによって名前が「貪欲の王」に変わる。
収容選択時のフレーバーテキストは「悲しみが叫ぶ、消えろ! 死ね! と。しかし、欲望は永遠を望んでいた。深く、永久に続く永遠を望んでいた!」

卵の中に入っている少女はかつて世界を守るヒーローの一人であった。だが、幸せになりたいという気持ちが徐々に膨らみ、世界の平和よりも自身を優先したことで魔法少女の資格を失った。
魔法少女でなくなった彼女はより多くのものを求め、それを制御できなくなり、やがて自らへの罰として黄金の卵の中にその身を封じたとされる。

The Little Prince(小さな王子)

The Little Prince(O-04-66、小さな王子)は、Giant Mushroom(巨大なキノコ)という名でも知られる、濃い青と紫色のキノコのような姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「これが私の呪いであっても、私はこの呪いを祝福として愛するだろう」

小さな王子は女王蜂と同じように、人間に胞子を植え付けるという生態を持っている。
胞子を植え付けられた人間はまず身体上に腫瘍が発達し始める。
そして、最終的には自身も気づかぬうちに原型を留めない怪物になり、目に見えるものすべてに対して敵対的になる。

Laetitia(レティシア)

Laetitia(O-01-67、レティシア)は、A Shy Kid(恥ずかしがり屋の子供)とも呼ばれる人型アブノーマリティである。リスクレベルはHE。
収容選択時のフレーバーテキストは「だから、ちびはすごいアイディアを思いついたの!」

「ちび(おちびちゃん)」というのは職員によるレティシアへのあだ名である。レティシアはこの愛称を小さくて可愛らしい女の子を指すということを理解しており、自分のことを「ちび」と呼ぶ。
気に入った職員に手作りの贈り物をあげるなど人懐っこいアブノーマリティであるが、ひとたび贈り物をあげた職員が他のアブノーマリティへの作業をしようとするとプレゼントが自爆してその職員を殺してしまう。
銀河の子のように気に入った職員の関心が自分以外に向くことを恐れてではなく、プレゼントの爆発は単にイタズラの一環として考えているようで、「この贈り物が爆発するとみんな驚いて動かなくなっちゃうの!」と軽くとらえている。

Funeral of the Dead Butterflies(死んだ蝶の葬儀)

Funeral of the Dead Butterflies(T-01-68、死んだ蝶の葬儀)は蝶の入った大きな棺を後ろ手で担いだ、5つの腕を持つ人型アブノーマリティである。リスクレベルはHE。
収容選択時のフレーバーテキストは「人は死んだらどこへ行く?」

死んだ蝶の葬儀が持っている棺桶は職員をおさめるためのもの。
日々の業務で死んでいく職員を憐れみ、死んでいく職員を哀悼するために棺桶を持っている。
また、死んだ蝶の葬儀が収容室から脱走し、鎮圧される時にはこの棺桶の中に入るアニメーションが挿入される。

Der Freischütz(魔弾の射手)

Der Freischütz(F-01-69、魔弾の射手)は、青い大きなクロークを着用した人型アブノーマリティである。リスクレベルはHE。
収容選択時のフレーバーテキストは「この魔法の弾丸はお前の言ったとおり、本当に誰にでも当たるな!」

魔弾の射手のエンサイクロペディアでは、悪魔と契約して「どんなものにも必ず当たる魔法の銃」を手に入れた男の物語が語られる。
男は銃を受け取った時、悪魔に「6発あるうちの最後の弾丸で最愛の者を撃ち殺すだろう」と言われる。そのため、彼は自らの愛する者をすべて撃ち殺した。
6発ある弾丸のうち、6発目が最愛の者を殺す魔弾であるとするならば、1~5発目で愛する者を殺せば「愛する者を殺す6発目の弾丸」は消失し、残るのはどんなものにも必ず当たる銃のみであると考えたのだ。
その通り彼は無限に打ち続けられる必中の銃を手に入れ、彼は撃ち殺すことで人間の魂を収集する魔弾の射手として世界を旅した。
その男がアブノーマリティとなったのが魔弾の射手である。魔弾の射手は施設に収容されてもなお獲物を探しており、プレイヤーが依頼することで指定した獲物を狙撃してくれる。そのため、初心者プレイヤーからは他アブノーマリティの鎮圧などに使える心強い味方となっている。

Dream of a Black Swan(黒鳥の夢)

Dream of a Black Swan(F-02-70、黒鳥の夢)は、6人の兄弟と1人の妹からなる集団のアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「黒鳥が、白鳥になった夢から覚めた時、何が起こるのでしょうか?」

5人の男性のように見えるが真ん中に6人目が隠されている。
作業の結果が悪いと5人の真ん中の男性の下半身が消失し、身長が下がった分だけ空いたスペースに隠れていた6人目の不気味に笑った顔が現れる。
非脱走アブノーマリティ扱いであるため脱走はしないが、そのかわり何処からか7人目の妹が現れ、目につく職員を殺しながら6人の兄たちのもとに向かっていく。
この理由はエンサイクロペディアで語られている。エンサイクロペディアでは、妹が兄たちのために服を作り、送り届ける最中で死亡したというストーリーが書かれている。
収容選択時のフレーバーテキストや服を作る妹の話など、モデルは童話「白鳥の王子」であると推測される。

The Dreaming Current(夢見る流れ)

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