ゾンビ(Dawn of the Dead)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゾンビ』とは、1978年に公開されたジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画。日本では1979年に公開された。北米では 「Dawn of the Dead」それ以外の国では「ゾンビ」(Zombie)が題名である。
ゾンビが大発生して社会秩序が崩壊しだした世界で、主人公4人が生き延びるべくショッピングモールに籠城するが、やがてそのモールも人間の略奪者から襲われてしまう。
太った白人のSWAT隊員。人種差別意識が強くプエルトリコ系住民など皆殺しにしてしまえ、と過激な発言をする。ゾンビも住民も虐殺するので混乱の中ロジャーに射殺される。
ロッド(演:ロッド・スタウファー)
若い白人のSWAT隊員。アパート突入の待機中に住民からの発砲により即死する。
マルティネス(演:ジョー・セルビー)
プエルトリコ系住民が居住するアパートのリーダー。死者に敬意を払う宗教上の理由から、ゾンビをモンスターとみなさず大量にアパートに閉じ込めておく。アパートから飛び出したところを警察に射殺される。
神父(演:ホセ・デル・グレ)
片足がない黒人老神父。アパートに籠城しておりピーターから「保護するから退去して欲しい」と説得されるも「この混乱は神の意志である。最後まで見つめていたい。」とアパートの奥へ行き姿を消す。
暴走族ブレイズ(演:トム・サヴィーニ)
革ジャンを着た暴走族。モールに侵入するとサディスティックにゾンビを虐殺する。ピーターに射殺され、吹き抜けから落ちて死ぬ。
トム・サヴィーニは、本作品の特殊メイク及びスタントも担当し、2005年に公開されたロメロ監督によるゾンビ映画「ランド・オブ・ザ・デッド」にゾンビとなってさまよっている役を演じている。
暴走族ルディ(演:ルディ・リッチ)
太った暴走族のメンバーの一員。モール侵入後は生き延びた模様。
暴走族ラリー(演:ラリー・ヴァイラ)
暴走族のメンバー、モールから逃げる際ピーターに撃たれ、バイクから落ちたところを大量のゾンビに襲われる。
テレビディレクター(演:ジョージ・A・ロメロ)
情報が錯綜している中で、何とか放送を正常な内容に戻そうと奮闘するテレビ局員技術者として5秒ほど登場した。
前作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」ではアナウンサーを演じたジョージ・A・ロメロ監督が担当した。
テレビプロデューサー(演:クリスティーン・フォレスト)
ロメロ監督夫人のクリスティーン・フォレストがロメロ監督と同様5秒ほどカメオ出演した。
混乱するテレビ局内で奮闘するも、上司であるディレクターに八つ当たりされうんざりする役を演じている。
Related Articles関連記事
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』とは、1968年アメリカで公開されたホラー映画。死者が蘇り人を襲い始める事件に直面した主人公たちが一軒家に籠城して内輪で争いながらも、死者からの襲撃をから一夜を生き抜くという内容である。11万ドルの予算で製作され1800万ドルの収入を上げた。 原作はジョン・A・ルッソ、監督はジョージ・A・ロメロ。「ゾンビ」というモンスターは本作品で創作され登場した。人種、社会問題をも作品に反映しており、単なる恐怖映画を超えた名作としてロングランを続けた。
Read Article
有名ホラー映画監督・脚本家とその代表作まとめ【悪魔のいけにえ、ハロウィンほか】
幽霊、ゾンビなどのゴースト系や、人間の闇深さに焦点を当てて描き出したサイコスリラーなど様々なジャンルがあるホラー映画。その業界内では「ホラーと言えばやっぱりこの人!」と口を揃えて名前が挙げられる、有名な監督や脚本家が存在しているのだ。本記事では「ホラー映画業界」で活躍する有名な脚本家や監督と、彼らの代表的な作品を厳選して紹介する。
Read Article
これだけは見て欲しい!傑作ゾンビ映画まとめ【ショーン・オブ・ザ・デッドなど】
数あるゾンビ映画の中から、これだけは見て欲しいおすすめのゾンビ映画をまとめました。紹介するのはゾンビ映画の代表作である「ゾンビ」や、コメディ要素も見どころの「バタリアン」、「ショーン・オブ・ザ・デッド」など全10作品。作品のあらすじや見どころを、画像や動画を交えながら紹介していきます!
Read Article
インパクト抜群な白黒カルト映画の名作をまとめて紹介!『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』など
本記事では視聴者に多大なるインパクトを与える名作白黒映画の数々をまとめて紹介している。記事中ではナチス占領下のプラハで死亡した、「死刑執行人」の異名を持つ総督の暗殺を巡って巻き起こるサスペンス『死刑執行人もまた死す』や、全編モノクロのゾンビ・パニック映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』などの作品を掲載した。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ゾンビ』の概要
- 『ゾンビ』のあらすじ・ストーリー
- 崩壊する社会
- 脱出
- 束の間の休息
- 仲間の犠牲
- 襲撃者
- 再び脱出の旅へ
- 『ゾンビ』の登場人物・キャラクター
- ピーター・ワシントン(演:ケン・フォリー)
- ロジャー・デマルコ(演:スコット・H・ライニガー)
- スティーブン・アンドリュース(演:デビッド・エンゲ)
- フランシーン・パーカー(演:ゲイラン・ロス)
- フォスター博士(演:デヴィッド・クロフォード)
- バーマン(演:デヴィット・アーリー)
- ラウシュ博士(演:リチャード・フランセ)
- テレビキャスター(演:ハワード・スミス)
- ギブンズ(演:ダニエル・ディートリヒ)
- SWAT指揮官(演:フレッド・ベイカー)
- ウーリー(演:ジョン・パシィシコ)
- ロッド(演:ロッド・スタウファー)
- マルティネス(演:ジョー・セルビー)
- 神父(演:ホセ・デル・グレ)
- 暴走族ブレイズ(演:トム・サヴィーニ)
- 暴走族ルディ(演:ルディ・リッチ)
- 暴走族ラリー(演:ラリー・ヴァイラ)
- テレビディレクター(演:ジョージ・A・ロメロ)
- テレビプロデューサー(演:クリスティーン・フォレスト)
- 『ゾンビ』の用語
- SWAT部隊
- モール
- 死者への敬意
- 暴走族
- 『ゾンビ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ヘッドショット
- ヘリコプターゾンビ
- 「地獄が満員になったので現世を彷徨うのさ。」
- 「なるべく蘇らないように頑張るよ。」
- ショッピングモールを彷徨うゾンビ
- エレベーターゾンビ
- 『ゾンビ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 監督のロメロがカメオ出演している
- 次回作「死霊のえじき」の出演者が僅かに出演している
- 誰もいないはずの駐車場にトラックが走っている
- 多数の編集バージョンが存在する
- 米国劇場公開版
- ダリオ・アルジェント版
- 日本劇場公開版
- ディレクターズ・カット版
- ラフカット版
- ドイツ・ファイナルカット版
- テレビ東京放送版 1980年10月16日放映バージョン
- テレビ東京放送版 1982年7月1日放映バージョン
- 没になったエンディングがある
- 『ゾンビ』の主題歌・挿入歌