RCサクセション(RC Succession)の徹底解説まとめ
RCサクセション(RC Succession)とは、1970年にデビューした日本のロック・バンド。ヴォーカリストの忌野清志郎とギタリストの仲井戸麗市を中心に、数々の名曲・名盤を残してきた。現在でも多くのミュージシャンが影響を受けたバンドとして名前を挙げている。1991年に活動休止状態に入り事実上の解散。2009年5月2日、忌野清志郎の死去により、RCサクセション復活の夢は永遠に絶たれた。
よォーこそ
1980年6月5日リリースのアルバム「RHAPSODY」に収録されていた曲。
スタジオ録音盤は存在しない。
ライヴ・ショーの始まりを高々と宣言するオープニングにふさわしい曲。
軽快なビートに乗って、次々とメンバーを紹介していく様は、ロックでもあり、ソウルフルでもある。
後半ブルーディホーンズによって挿入されるソウル・ナンバーはオーティスの「I Can't Turn You Loose」である。
トランジスタ・ラジオ
1980年10月28日リリースのシングル。
まさに怒涛の勢いで人気・実力が上昇していった時期に出された、勢いの良いギターのパワー・コードに導かれて始まる、オーソドックスなコード循環の非常にキャッチーなナンバー。
「授業をサボッて屋上でタバコを吸っている」という歌詞は日野高校時代の清志郎の実体験である。
1992年11月、デビュー前の山崎まさよしがキティ・レコードからこの曲のカヴァーのCDシングルをリリースしている。
いい事ばかりはありゃしない
1980年12月5日リリースのアルバム「PLEASE」に収録されていた楽曲。
極上のソウル・ナンバーになっている。
暗黒時代に作られた楽曲で、当時のサブ・マネージャーのオオシロ氏の実体験を元に歌詞が作られているという。「月光仮面が来ない」というのは「(あの娘の)生理が来ない」ということ。
ロックン・ロール・ショー
1981年11月21日リリースのアルバム「BLUE」のオープニング曲。
ハイハットとバス・ドラが印象的なドラムスとギター・リフの絡むイントロが格好良い。
1980年年4月5日、久保講堂でのライヴで披露された時には、まだこのドラムスのイントロはついていなかった。
まさに「そこのけ! そこのけ!」といった感じで回りを蹴散らしながら前進していく、堂々とした佇まいがある。
間奏のギター・ソロではジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」やクリームの「サンシャイン・ラヴ」のフレーズが飛び出してくる。
多摩蘭坂
1981年11月21日リリースのアルバム「BLUE」に収録されていた名バラード。
この曲に関して清志郎はこう語っている。
「住んでたんです(笑)。多摩蘭坂のところに家を借りて。20代半ばぐらいですかねえ。あの『シングル・マン』のちょっとあとぐらいだと思うんだよね。この曲、好きです。でも、これは自分の中で珍しい作りになってますよね。こう囁くように唄い出して、徐々に坂を登っていくように盛り上がってですね、途中のサビでもう大張り上げ大会んなって、最後に下っていくという。あたかも坂のようなこう(笑)」
ちなみに「多摩蘭坂」は当て字で、実際には「たまらん坂」とひらがな表記であるが京王電鉄バス停の名前はこの漢字表記が採用されている。
つ・き・あ・い・た・い
1982年10月25日リリースのアルバム「BEAT POPS」に収録されていた曲。
2ヶ月後の12月15日にはシングル・カットされている。
2つのコードしか使用されていないシンプルで勢いのいいロックン・ロール・ナンバーである。
Oh!Baby
198年6月1日リリースのシングルで、アルバム「OK」にも収録された。
のちに清志郎夫人となる井さんのことを歌った切ないラヴ・ソング。
このシングル発売当時、とある女性タレントがラジオから流れてきたこの曲を聴いて、思わず号泣したというエピソードがある。
ドカドカうるさいR&Rバンド
1983年7月5日リリースのアルバム「OK」に収録されていた。
ライヴの定番曲となるホンキー・トンクなテイストをもつR&Bナンバー。
「子供だましのモンキービジネス よってたかって分け前をあさる まともな奴はひとりもいねえぜ」といった、事務所を始めとする業界に対する痛烈な批判が含まれた歌詞になっており、最後のヴァースでは「まともな奴はおれしかいねえぜ」と高々に宣言している。
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目次 - Contents
- RCサクセション概要
- RCサクセションのメンバー
- 忌野清志郎(いまわのきよしろう)
- 小林和生(こばやしかずお)
- 仲井戸麗市(なかいどれいち)
- 新井田耕造(にいだこうぞう)
- 柴田義也(しばたよしや:Gee2wo)
- RCサクセションの元メンバー
- 破廉ケンチ(はれんけんち)(1968年 ~ 1977年)
- 小川銀次(おがわぎんじ)(1979年 ~ 1980年)
- 春日博文(かすがひろふみ)(1978年、1990年 ~ 1991年)
- RCサクセションの略歴
- 1950年~1967年:結成前夜
- 1968年~1972年:RC結成からデビューへ
- 1973年~1979年:暗黒時代
- 1980年~1984年:ロック界の頂点へ
- 1985年~1987年:ソロ活動の活発化
- 1988年~1990年:アルバム「COVERS」、そして終焉へ
- RCサクセションのディスコグラフィー
- 1969年
- 11月1日:アルバム「カレッジポップス・コンサート実況録音盤」
- 1970年
- 3月5日:シングル「宝くじは買わない」
- 12月5日:シングル「涙でいっぱい」
- 1972年
- 2月5日:シングル「ぼくの好きな先生」
- 2月5日:アルバム「初期のRC・サクセション」
- 7月5日:シングル「キミかわいいね」
- 12月5日:アルバム「楽しい夕に」
- 12月20日:シングル「三番目に大事なもの」
- 1976年
- 1月21日:シングル「スローバラード」
- 4月21日:アルバム「シングル・マン」
- 10月11日:シングル「わかってもらえるさ」
- 1979年
- 7月21日:シングル「ステップ!」
- 1980年
- 1月21日:シングル「雨あがりの夜空に」
- 5月21日:シングル「ボスしけてるぜ」
- 6月5日:アルバム「RHAPSODY」
- 10月28日:シングル「トランジスタ・ラジオ」
- 12月5日:アルバム「PLEASE」
- 1981年
- 6月1日:アルバム「EPLP」
- 11月21日:アルバム「BLUE」
- 1982年
- 3月21日:アルバム「HARD FOLK SUCCESSION」
- 4月5日:アルバム「Yeahhhhhh...at武道館」
- 6月23日:シングル「SUMMER TOUR」
- 10月25日:アルバム「BEAT POPS」
- 12月10日:アルバム「The Day of R&B」
- 12月15日:シングル「つ・き・あ・い・た・い」
- 1983年
- 6月1日:シングル「Oh! Baby」
- 7月5日:アルバム「OK」
- 11月7日:シングル「ベイビー!逃げるんだ。」
- 12月5日:アルバム「The KING of LIVE」
- 1984年
- 7月21日:シングル「不思議」
- 7月21日:アルバム「EPLP-2」
- 9月21日:アルバム「The LiVE!」
- 11月23日:アルバム「FEEL SO BAD」
- 12月21日:アルバム「MIX & MIX-ER」
- 1985年
- 4月21日:シングル「すべてはALRIGHT(YA BABY)」
- 11月21日:アルバム「HEART ACE(ハートのエース)」
- 12月21日:シングル「SKY PILOTスカイパイロット」
- 1986年
- 4月23日:アルバム「NAUGHTY BOY」
- 10月21日:アルバム「the TEARS OF a CLOWN」
- 1988年
- 2月25日:アルバム「MARVY」
- 3月25日:シングル「NAUGHTY BOY」
- 8月15日:シングル「LOVE ME TENDER」
- 8月15日:アルバム「COVERS」
- 12月16日:アルバム「コブラの悩み(Cobra In Trouble)」
- 1990年
- 9月5日:シングル「I LIKE YOU」
- 9月27日:アルバム「Baby a Go Go」
- 1995年
- 9月25日:アルバム「SOULMATES」
- 2005年
- 10月26日:アルバム「RHAPSODY NAKED」
- 2011年
- 11月23日:アルバム「sings soul ballads」
- 2013年
- 5月3日:アルバム「悲しいことばっかり(オフィシャル・ブートレグ)」
- 2015年
- 12月16日:アルバム「日暮し Bonus Tracks」
- 2016年
- 2月5日:アルバム「PLEASE ROCK ME OUT at 日比谷野外音楽堂 1981.5.30 - 5.31」
- 3月30日:アルバム「SUMMER TOUR’83 渋谷公会堂 ~KING OF LIVE COMPLETE~」
- RCサクセションの代表曲
- 宝くじは買わない
- ぼくの好きな先生
- 冷たくした訳は
- スローバラード
- 雨あがりの夜空に
- よォーこそ
- トランジスタ・ラジオ
- いい事ばかりはありゃしない
- ロックン・ロール・ショー
- 多摩蘭坂
- つ・き・あ・い・た・い
- Oh!Baby
- ドカドカうるさいR&Rバンド
- ベイビー!逃げるんだ。
- 自由
- 腰をふれ
- 海辺のワインディング・ロード
- ヒッピーに捧ぐ
- 明日なき世界
- サマータイム・ブルース~ラヴ・ミー・テンダー
- I Like You
- あふれる熱い涙
- RCサクセションの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 三浦友和の俳優デビューのきっかけ
- 暴言・暴走など
- 最後の共演
- デザートはあなた
- 君はLove Me Tenderを聴いたか?
- 解散について
- 原発音頭