花咲くいろは(花いろ)のネタバレ解説・考察まとめ
『花咲くいろは』とは、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品。舞台は石川県湯乃鷺温泉街。祖母が経営する温泉旅館「喜翆荘」に住み込みの仲居として働くことになった松前緒花が個性的な従業員に囲まれながらも、様々な経験を通して成長をしていく。
宮岸徹(みやぎしとおる)
CV:間島淳司
喜翆荘の二番板前で、仕事には厳しく、ミスをした民子を大声で叱り、当初は緒花からあまり好く思われていなかったが緒花のことを心配する一面もある。何かと緒花を構いたがるが恋愛感情があるというわけではない。板前見習いの民子からは慕われており、「物言いがきつく、本当は温かく、誰よりも率先して動いていて、仕事は一生懸命」な人だと民子からは思われている。飛び込みで板前修業をさせてほしいと頭を下げて頼みに来た民子を受け入れるのに渋かった蓮司とスイに対し「ここで使い物になるまで預からせてほしい」と頼み、民子の教育係になった。場の空気が読めず、民子の気持ちは徹には全く気付かれていない。
輪島巴(わじまともえ)
CV:能登麻美子
噂が大好きな喜翆荘の仲居頭。独身の28歳。第7話では母親から見合いを勧められ喜翆荘を辞めるかどうかを考えたが、自分には旅館業が向いていると気がつく。多忙ゆえに彼氏を作る暇も無く、三十路を前にしながらの男日照りに焦燥感を抱き、緒花たちの色恋沙汰にまで嫉妬心を隠せない。玉の輿候補として次郎丸太郎、「この際、手近なところで済ませるのもありかも」と蓮司のことを考えてもいた。喜翆荘のスタッフ達とは標準語で話すが、親とは金沢弁で話す。
富樫蓮二(とがしれんじ)
CV:山口太郎
「蓮さん」と呼ばれる喜翆荘の板長。見た目は強面で寡黙な凄腕料理人。しかしプレッシャーに弱く、第7話では覆面記者が潜り込んでいるという崇子から「今夜は夕食が勝負よ」と言われ、動揺のあまり包丁をうまく握れず、「手が滑ったんにゃ」と言うコミカルな一面も隠し持っている。また色恋沙汰にも耐性が低い。「北陸で一番スカジャンが似合う男」を自負している。仲居業に精を出しつつも結婚もあきらめていない巴からは「この際、手近で済ませるのもアリかも」と目を付けられることも。ただし蓮司から巴に気があるかどうかは不明。
助川電六(すけがわでんろく)
CV:チョー
あだ名は「豆じい」。喜翆荘の立ち上げ当初から勤めており、四十万誠司、スイの夫婦が別の旅館に勤めていた時からの付き合いであり、喜翆荘の立ち上げにも協力した。喜翆荘の業務日誌も担当している、第6話では仲居のイメージを刷新させようとした崇子の提案が不評に終わってしまったため、喜翆荘のために何かできることはないかという緒花に対し、スイが喜翆荘の仲居をしていた時に着ていた着物を出してきた。ボイラー室でずっと炎を眺めているときの自分が好きという。
次郎丸太郎(じろうまるたろう)
CV:諏訪部順一
自称「有名な小説家」だが、実際はまともに執筆できておらず、「温泉仲居泡まみれの新人研修」という名のエロ小説を書く小説家。憧れの缶詰生活をし、賞を取ろうと、1か月喜翆荘に滞在したが全く書けなかったため、新人仲居だった緒花に「原稿を捨てた」と言いがかりをつけて宿代を踏み倒すという狂言を打つ。結局その狂言は見破られ、「人の善意に胡坐を書いていた自分が恥ずかしい」と崖から海に飛び込んで死のうとしたところ菜子に救われる。スイからは喜翆荘で働き、溜まった宿代を払うようにと提案されて以来、喜翆荘で働きながら賞の獲得を目指すようになる。徹や民子が板前を目指すきっかけとなった料理漫画『流れ包丁鉄平』は彼の原作。
四十万誠司(しじませいじ)
CV:近藤孝行
喜翆荘の先代でスイの夫。皐月と縁の父。堅物で5回、スイにアタックをされた。
昔は料理人で、スイとは同じ旅館で働いていた。スイとの結婚が決まった40余年前、勤め先の旅館の社長から跡取りがいない知り合いの旅館を引き受けることになり、スイと共に喜翆荘を立ち上げた。「喜翆荘」の名付け親であり、「スイ(翆)が喜ぶ旅館」という意味が込められている。
松前綾人(まつまえあやと)
CV:竹内良太
劇場版で登場する緒花の父。東京在住のカメラマンで、湯乃鷺温泉を訪れた際、スイとケンカした皐月が旅館を飛び出し、夜のプールに飛び込んだところ、びしょびしょになって制服がスケスケになってる姿を綾人が撮影してしまったのが出会い。
緒花と同様に、若い頃の皐月も自分はいったいなにがやりたいのか、どうやったら輝けるのか悩んでいた。「僕からみた君は十分に輝いているよ。輝いてるかどうかは自分で決めるんじゃない。周りの人間が決めるんだ」という綾人の言葉に皐月は恋をしてしまう。綾人が東京に帰るのを機に、編集者になり綾人と一緒に仕事をするという目標を見つけ、数年後結婚する。しかし緒花誕生から程なくして急逝した(死因は明らかでない)。
和倉シゲ子(わくらしげこ)
CV:斉藤貴美子
老舗旅館「福屋」の女将で、結名の祖母。喜翆荘の女将であるスイとは若い頃からライバル同士であり、スイからは「シゲ子ちゃん」と呼ばれている。結名には「おばあちゃん」ではなく「女将」と呼ぶようにと言う。緒花や菜子にとっては多少苦手な人物。最終話で喜翠荘が閉まった際、歴史ある建物として保管することをスイに約束する。
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目次 - Contents
- 『花咲くいろは』の概要
- 『花咲くいろは』のあらすじ・ストーリー
- 母の夜逃げにより喜翆荘で住み込みの仲居として働くことになった緒花
- 香林高校のクラスメイト
- 景気が悪い喜翆荘と喜翆荘の評価
- 修学旅行で結名の許嫁が経営する旅館に宿泊する緒花
- 喜翆荘に映画撮影の話が舞い込む
- 香林高校の文化祭
- 喜翆荘番頭・四十万縁と川尻崇子の結婚
- スイの決意とぼんぼり祭り
- 『花咲くいろは』の登場人物・キャラクター
- 松前緒花(まつまえおはな)
- 鶴来民子(つるぎみんこ)
- 押水菜子(おしみずなこ)
- 四十万スイ(しじますい)
- 松前皐月(まつまえさつき)
- 和倉結名(わくらゆいな)
- 四十万縁(しじまえにし)
- 種村孝一(たねむらこういち)
- 川尻崇子(かわじりたかこ)
- 宮岸徹(みやぎしとおる)
- 輪島巴(わじまともえ)
- 富樫蓮二(とがしれんじ)
- 助川電六(すけがわでんろく)
- 次郎丸太郎(じろうまるたろう)
- 四十万誠司(しじませいじ)
- 松前綾人(まつまえあやと)
- 和倉シゲ子(わくらしげこ)
- 日渡洋輔(ひわたりようすけ)
- 『花咲くいろは』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 孝一「緒花が、それが一番だって信じてやったことならなんとかなるんだよ。これからもきっと。」(第9話)
- 皐月「私はこんな仕事を続けてきた。こんな仕事であんたを育ててきた。きれいな、人に胸張れる立派な仕事だけが仕事だと思ってる?」(第11話)
- スイ「自分の進む道をすぐに見つけられる子もいれば、もっと高いところに登って、初めて道が見えてくる子だっているさ。回り道をしてもいい。間違った道で迷ってもいいんだ。それがあの子たちの特権なんだからね。」(第20話)
- スイ「結婚っていうのはね、本当の一人には絶対にならない。絶対にさせない。そういう約束なんだ。」(第21話)
- 「四十万スイになりたい」(第26話)
- 『花咲くいろは』の用語
- ぼんぼる
- ホビロン
- ぼんぼり祭り
- 『花咲くいろは』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 喜翆荘のモデル
- 湯涌ぼんぼり祭り
- 『花咲くいろは』の主題歌
- 『花咲くいろは』オープニング
- 「ハナノイロ」/作詞・作曲 - きみコ / 編曲・歌 nano.RIPE(第2話 - 第13話)
- 「面影ワープ」作詞 - きみコ / 作曲 - 佐々木淳 / 編曲・歌 - nano.RIPE(第14話 - 第25話)
- 『花咲くいろは』エンディング
- 「Hazy」/作詞 - 坂井季乃 / 作曲・編曲 - 黒須克彦 /スフィア(第2話 - 第5話、第7話、第9話 - 第10話、第12話 - 第13話)
- 「月影とブランコ」 作詞・作曲 - きみコ / 編曲・歌 - nano.RIPE(第6話、第9話挿入歌)
- 「夢路」作詞・作曲 - きみコ / 編曲・歌 - nano.RIPE(第8話、最終話)
- 「細胞キオク」 作詞・作曲 - きみコ / 編曲・歌 - nano.RIPE(第11話)
- 「はなさくいろは」 作詞 - 原田郁子 / 作曲 - ミト / 編曲・歌 - クラムボン (第14話 - 第21話、第23話、第24話)
- 「ハイリープ」 作詞・作曲 - きみコ / 編曲・歌 - nano.RIPE(第22話)
- 「Ray of Light」作詞 - 渡邉美佳 / 作曲・編曲 - 浜口史郎(第25話)
- 『花咲くいろは』挿入歌
- 「リップシンク」 作詞 - きみコ / 作曲 - 佐々木淳 / 編曲・歌 - nano.RIPE(第1話)
- 「春の向こう」 作詞 - 原田謙太 / 作曲 - 田崎慎也 / 編曲・歌 - Rey(第2話、第3話、第12話)