花咲くいろは(花いろ)のネタバレ解説・考察まとめ

『花咲くいろは』とは、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品。舞台は石川県湯乃鷺温泉街。祖母が経営する温泉旅館「喜翆荘」に住み込みの仲居として働くことになった松前緒花が個性的な従業員に囲まれながらも、様々な経験を通して成長をしていく。

鶴来民子(つるぎみんこ)

CV:小見川千明

板前見習いとして喜翠荘に住み込みで働く高校二年生。両親の反対を押し切って、喜翆荘の板場の修行に来た。あだ名は「みんち」。ほうれん草が苦手。物語の序盤では仕事を覚え喜翆荘に早く慣れようとする緒花のことを「でしゃばり」と言い、何かにつけて「死ね」と言っていた。しかし2話で「死ね、と言って本当に私が死んだらどうするの?きっと後味が悪いと思うよ。もっと言葉を選んだほうがいいよ。」という緒花に対し、再考した結果、「ホビロン」(「ホ」ント「び」っくりするほど「論」外の略)という言葉が生まれた。勝気な性格で非常に不器用で口下手ゆえに言動が辛辣になってしまう。美しい容姿と清楚なイメージから「民子姫」と男子生徒の憧れの的でもあり、下駄箱の中にはいつも手紙が入っている。場の空気を読まない緒花とは衝突することがしばしあるが、少しずつ彼女のことを認めていく。同じ職場で仕事を教えてくれている宮岸徹に思いを寄せており、徹が緒花に構いたがるのを見ては嫉妬することも。

押水菜子(おしみずなこ)

CV:豊崎愛生

しっかり者だが人前ではおとなしい。緒花、民子、結名と同じ高校に通うが、クラスは違う。あだ名は「なこち」。人前で自分を出すことが苦手で、スイから仲居の仕事を緒花に教えるようにと言われるが、最初は緒花と話が続かない状態だった。引っ込み思案の自分を変えたいと思い、喜翠荘で仲居のアルバイトを始めるもののなかなかうまくいかず、近くの神社にお参りしている。家では小学校教師の両親に代わり、2男2女の年長者として、家事に子守りにと若いお母さんといったふうの逞しい日々を送っている。
接客面で「この仕事に向いていない」と思い詰めることもしばしばあるものの、不器用ではあるが真心の籠もった仕事ぶりをスイは評価している。3歳の頃からスイミングスクールに通っていてあだなは「かっぱっぱ」。里芋が苦手。

四十万スイ(しじますい)

CV:久保田民絵

喜翆荘の女将。夫である四十万誠司に先立たれてから、女手一つでこの喜翆荘を切り盛りしてきた。緒花の母方の祖母にあたり、皐月と縁の母。
旅館の仕事に対し、高いプライドと信念をもち「旅館業はお客様が第一。自分たちの番なんて永遠に来ないんだ」と緒花含めてすべての従業員に厳しく接する。緒花を地元の高校に通わせるかたわら、「働かざる者食うべからず」として、高校を卒業するまでの間、喜翆荘で仲居見習いのアルバイトをさせることにした。
その一方、凛とした強さと優しさも醸し出し、従業員から尊敬の念を抱かれてもいる。それは実孫である緒花にしても変わりなく、私生活においてさえ、敬愛を籠めて「女将さん」と呼んでいる。

松前皐月(まつまえさつき)

CV:本田貴子

緒花の母親。ブロッコリーが嫌い。緒花が喜翆荘で住み込みで働くことになるきっかけを作った張本人。夜逃げの原因になった恋人とは緒花が喜翆荘に住み込みで働くことになってからほどなくして別れた。仕事が第一で緒花の約束をすっぽかしてしまうこともしばしばある。「人は信用できないもの。」「人に頼らず自分だけを信じろ。」「裏切られる前に先制攻撃。刈り取れ。」と緒花に説く。スイには絶縁されており、15年前に夫と死別してからはフリーライターとして生計を立てながら緒花を育ててきた。観察・着眼力に優れ、ギャラのためには何でも書くという出版社としては便利かつ厄介な存在。女か母かと問われれば、迷わず女であることを選ぶ奔放さは捨てられない。喫煙者。家事をしない母親であり、そのために緒花は反って何でもそつ無くこなす娘に育っている。

和倉結名(わくらゆいな)

CV:戸松遥

喜翆荘のライバル旅館である福屋の一人娘であるが、旅館業を継ぐことは今のところ考えていなければ、自分のやりたいことにも含まれていないという。民子や菜子と同じ高校に通う同級生。
その日の気分によって日本各地の方言で会話する。転校生として香林高校にやってきた緒花とも初日からすぐに打ち解けた。男子生徒を中心に「結名姫」とも呼ばれ、「民子姫」こと鶴来民子とともに「モテの二大巨頭」と言われている。思ったことははっきりと言う性格だが悪気はない。場合によっては「軽い」という印象を与える彼女の言動だが、15話では洋輔から「仕事をしたことがない結名にはわからない」と言われた際、「私にもできる。やらないだけ」という意地を張る場面も。些細なことがきっかけで民子を不機嫌にさせてしまう緒花にアドバイスをすることがある。

四十万縁(しじまえにし)

CV:浜田賢二

四十万家の長男で喜翆荘の番頭。緒花の叔父、皐月の弟にあたる。姉の皐月からは幼い頃から散々な目にあわされ、ほぼ初対面であるにもかかわらず母親似の緒花に対して「積年の恨みを晴らしちゃうかも」と言うほど。人当たりがよく、母思いだが、出来がよく喜翆荘を飛び出した姉に対してコンプレックスを抱く。スイ、皐月、崇子という気が強く、押しの強い女性に囲まれている。不景気な時世にあって大学時代の後輩でもある経営コンサルタント・川尻崇子と共に喜翆荘の経営の好転を図って模索し続けている。しかし思いが強すぎるせいか、客観的・冷静的な判断ができずに行動が裏目に出てしまい、スイからは「あの子は旅館経営には向いてない」と批評されている。21話では崇子との結婚を突然発表し、喜翆荘の番頭として喜翆荘で挙式した。

種村孝一(たねむらこういち)

CV:梶裕貴

緒花の東京でのボーイフレンド。緒花が東京の高校に在籍していた頃は同級生だったが、母親のせいで急に夜逃げすることになってしまった緒花が石川県へ転居したことで、離れ離れとなった。別れ際に思い切って緒花に気持ちを伝えたものの、はっきりした返事はもらえずじまいになる。緒花の転居後も折に触れ、主にメールで連絡は頻繁に取り合っている。また、石川県まで会いにいったりもするが、なかなか緒花に想いが届かない。

川尻崇子(かわじりたかこ)

CV:恒松 あゆみ

スイの息子である縁の大学時代の後輩で、喜翆荘を繁盛させようとする縁が雇った経営コンサルタント。
自身のキャッチフレーズはネバー・ギブアップ (Never Give Up)。「日本一、1960年代のプレタポルテが似合う女」を自負しており、また、その雰囲気を醸し出せる光岡・ヒミコを愛車とする。会話に英語を織り交ぜる癖がある。
月に一度、お洒落な格好をして喜翆荘を訪れては、縁と二人して模索している。ぼんぼり祭りに飾るぼんぼりを派手にする、覆面記者にだけ丁重なもてなしをするなど的外れな策を考案するばかり。ことごとく空振りに終わっており、スイからも好かれていない。

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