ヴァイオレット・エヴァーガーデン(Violet Evergarden)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、暁佳奈によるライトノベル作品。京都アニメーションによりアニメ化された。京都アニメーションが開催している「京都アニメーション大賞」で初めて大賞を受賞した。心を持たない少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、大切な人に残された言葉を理解するため、「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋の仕事に就く。ヴァイオレットは依頼人との出会いから少しずつ人間らしい心を育み、敬愛する上官「ギルベルト」が残した「愛してる」の意味を知る。

CV:高島雅羅

ギルベルトとディートフリートの母親。
早くに夫に先立たれた事から記憶力が落ち、ギルベルトが死んだことを忘れてしまっている。
しかしギルベルトを守れず死なせてしまった事を泣いて謝ったヴァイオレットを見て記憶力が戻ったのか、ギルベルトは心の中で生きていると優しく諭した。
原作では名前のみで登場しなかったが、アニメでは最終話に登場した。

育成学校時代の同級生・教師

ルクリア・モールバラ

CV:田所あずさ

アニメオリジナルキャラクター。
自動手記人形育成学校時代のヴァイオレットの同級生。
ヴァイオレットとは隣の席になり、二人で組んで代筆練習などをしたため親しくなる。
修了のブローチを貰えなかったヴァイオレットを学校に呼び出し、本当に手紙を描きたい相手はいつも話に出てくる「少佐」なのではないかと尋ね、一緒に少佐に手紙を書こうと言う。
しかしヴァイオレットは自分の気持ちが分からず、ルクリアは想いを伝えるのは難しいと言って自分と兄「スペンサー」の話をヴァイオレットにする。
ルクリアの両親は戦争で亡くなり、兵士をしていたスペンサーは街や家族を守れなかったのは自分のせいだとし、自暴自棄になってしまう。
スペンサーはその後酒びたりの生活になってしまうが、ルクリアはスペンサーだけでも生きていてくれた事が嬉しかったと思っていた。
その話を聞いたヴァイオレットはルクリアからスペンサーへの手紙を代筆し、「お兄ちゃん、生きていてくれて嬉しいの…ありがとう」という手紙を書いた。
シンプルであるが、ルクリアが伝えたかった気持ちを正確に汲み取った手紙となり、その手紙を読んだスペンサーは涙し、自分を責める酒びたりの生活を止めた。
ルクリアはこの手紙を教師「ローダンセ」に読ませ、ローダンセはヴァイオレットの修了を認めた。
ルクリアはその後天文台の写本作業の際にヴァイオレットと再会し、最終回でもヴァイオレットと再会している。

ローダンセ

CV:野沢由香里

アニメオリジナルキャラクター。
自動手記人形育成学校の教師。
修了を認めるブローチは良きドールであると認めた者にしか与えない、厳しいことで有名な先生。
ヴァイオレットのタイピング技術は正確だと高く評価していたが、ヴァイオレットの代筆した手紙の内容はただの報告書だと評価した。
修了日までヴァイオレットの手紙の技術は変わらなかったため、ヴァイオレットの修了を認めずブローチを与えなかった。
しかしヴァイオレットの書いたルクリアから兄への手紙を読んで、ヴァイオレットを良きドールだと認めてブローチを与えた。
その際に「良きドールとは人が話している言葉の中から伝えたい本当の心を掬い上げるもの」と語り、ヴァイオレットがその一歩が踏み出せた事を評価した。

イベリス・コノウエ

CV:土井真理

アニメオリジナルキャラクター。
自動手記人形育成学校時代のヴァイオレットの同級生。

ブルーベル・ユノア

CV:柚木尚子

アニメオリジナルキャラクター。
自動手記人形育成学校時代のヴァイオレットの同級生。

依頼主

スペンサー・モールバラ

CV:木村昴

アニメオリジナルキャラクター。
ルクリアの兄。
元々は両親とルクリアの家族で暮らしていたが、西部戦争により両親を亡くし、スペンサーは戦争で足を痛めた。
家族を守れなかった事に責任を感じ、自暴自棄になって荒れた生活をするようになってしまう。
兄を心配したルクリアは、ヴァイオレットに手紙を代筆してもらい自分の気持ちを兄へ届けた。
この手紙を読んだスペンサーは心を入れ替え、ルクリアとスペンサーは前のような仲良しの兄妹に戻れた。
ヴァイオレットはこの手紙の出来から、自動手記人形育成学校の修了ブローチを貰える事になった。
その後、ギルベルトの死を知り塞ぎこんでいたヴァイオレットに、ヴァイオレットでなくてはダメだと言って代筆の依頼をする。
依頼の内容はスペンサーからルクリアへの手紙で、ヴァイオレットはこの手紙から自動手記人形の仕事を再開させ、立ち直るきっかけになった。

シャルロッテ・エーベルフレイヤ・ドロッセル

CV:中島愛

ドロッセル王国王女。14歳。
フリューゲル王国の王子「ダミアン・バルドゥール・フリューゲル」と政略結婚する事になり、ダミアン宛の恋文をヴァイオレットに依頼する。
ダミアンとは前に一度会っており、その時にほのかな恋心を抱いていた。
恋文はシャルロッテ側もダミアン側も公開された。
しかしシャルロッテは自由奔放な性格のダミアンらしからぬ恋文を見て、お互いに本心からの恋文を書いてない事を悩んでいた。
ダミアン側の自動手記人形がカトレアであることを察したヴァイオレットは、カトレアと協力してシャルロッテとダミアンが本音で語り合う公開恋文を発表しあう。
ダミアンは正式にシャルロッテに求婚し、シャルロッテはこれを受け入れた。
また、シャルロッテは自分を育てた宮廷女官「アルベルタ」を母のように思っており、ダミアンのことは好きだが、結婚してフリューゲル王国に嫁ぎアルベルタとも離れる事になるのを内心嫌がっていた。
恋心と情の板ばさみにあっていたが、ダミアンに求婚されたことで覚悟を決める。
結婚式の日アルベルタは「幸せになりなさい」と言ってシャルロッテを祝った。

ルベリエ

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@syotostar

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