バカとテストと召喚獣(バカテス)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「バカとテストと召喚獣」は、井上堅二によるライトノベル作品。
主人公「吉井明久」が在籍する文月学園では、科学とオカルトの偶然によって開発された「試験召喚システム」が採用されていた。己の試験結果に応じた強さの召喚獣を駆使し戦う試験召喚戦争で、勝利報酬である待遇の向上を目当てに、成績最底辺である明久達のFクラスは上位クラスへ立ち向かう。主にバカらしく滑稽な名言が数多い。

『バカとテストと召喚獣』の概要

「バカとテストと召喚獣」は、原作が井上堅二、イラストが葉賀ユイの、ライトノベル作品。また、それを原作としたアニメ、漫画作品である。略称は「バカテス」。ファミ通文庫より2007年1月から2015年3月まで刊行された。

文月学園では科学とオカルトの偶然によって開発された「試験召喚システム」という革命的なシステムを試験に採用し、世間から注目を集めていた。それは試験結果に応じた強さの召喚獣を召喚できるというもので、その召喚獣を用いたクラス単位の「試験召喚戦争」という制度が文月学園に存在していた。
待遇からクラス設備から、全ては成績順に分けられたクラスによって圧倒的な差がつけられている。学園一のバカと名高い明久は、第二学年進級試験の結果最底辺のFクラスに配属され、最高峰Aクラスとの絶望的な設備の差に嘆いていた。そこに、姫路瑞希という女子生徒がFクラスに入ってくる。本来であれば学年次席の実力を持つ姫路は、進級試験で体調不良により退席、0点扱いとなってしまっていた。
実力に相応しくない待遇を受ける姫路を慮った明久は、友人でありクラス代表の坂本雄二を焚き付け、Aクラスへの試験召喚戦争を提案する。戦争の勝者には「クラス設備交換」の権利が与えられる。明久たちFクラスはAクラスの設備を手に入れるため、その圧倒的実力差を前にあらゆる戦略で立ち向かっていく。
「学力試験の点数バトル」というかつてない異例のテーマの、バカと美少女達による学園エクスプロージョンラブコメ(作者談)である。
メインキャラクターは、明久、雄二、秀吉、ムッツリーニ、島田、姫路の六人。内容は主に彼らの織り成す馬鹿馬鹿しく滑稽なギャグストーリーであり、その中で名言と呼ばれるセリフの数々も排出されている。

『バカとテストと召喚獣』の名言・名セリフ

難しいと噂の試験だけどこの程度なら、十問に一問は解ける!!

文月学園の第二学年進級試験を受けながら、明久が考えていたこと。
十問に一問解けるだけで手応えを感じて喜んでいる辺り、明久の無駄に自信家な側面と馬鹿度合いが窺える。
この試験結果により第二学年のクラスが振り分けられ、明久は当然のように最底辺のFクラスだった。

変わった不幸の手紙だね。

明久は小学校からの幼馴染である姫路にひそかに恋慕を抱いていた。その姫路がラブレターらしき手紙を書いているのを目撃した明久のセリフ。
実は姫路も明久を好いておりこのラブレターも明久に向けたものだったのだが、雄二に宛てたものであると明久は勘違いしており、それを認めたくない一心からの一言である。「あなたのことが好きです」の一文まで見えていながらの無駄な足掻き過ぎるこのセリフは、明久の諦めの悪さが見て取れる。

大丈夫じゃ。ワシは存外頑丈な胃袋でな。ジャガイモの芽程度なら食ってもびくともせん。

明久たちは友人数名で昼食を囲っていた。姫路が明久たちのために昼食を作ってきていたが、姫路は料理の腕が致命的だった。見た目は普通の弁当だが、ムッツリーニがそれを一口つまんだところ、全身を痙攣させながら倒れてしまう。
しかし姫路は自分の殺人的な料理の腕には気付いていない。姫路の親切を無下にするわけにもいかない明久たちは、引っ込めてくれと言う選択肢もない。そこで秀吉が「自分が食べる」と申し出た。その際の男らしいセリフである。その後、姫路の料理を食べた秀吉は倒れた。

そうさ。君の想像通り、今まで隠してきたけれど実は僕…左利きなんだ。

明久たちFクラスはついにAクラスと戦うことになった。クラス単位では勝ち目がないため、うまいこと五対五のタイマン勝負に持ち込む。
一戦目の秀吉が負け、続く二戦目には明久が選抜された。
Aクラスの精鋭に対し、馬鹿の代表格である明久、その圧倒的力量差の中、明久は不敵に笑う。ついにFクラスの隠し玉をお披露目するときがやってきた。そんな演出で登場した明久に相手も怯み、そしてそんな相手へ向けて明久が放ったセリフ。
右利きだろうが左利きだろうが試験召喚戦争には全く関係がなく、「だから何だ」という情報を自信たっぷりに言い放つ、明久の馬鹿っぷりがますます深まるセリフである。直後、明久の召喚獣は瞬殺された。

確かにお前らはよくやったがいくら「学力が全てではない」からといって、人生を渡っていく上で強力な武器の一つなのにないがしろにしてはいけない。

Aクラスに惜しくも敗退したFクラスは、敗者のペナルティとして設備の低下と、担当教員の変更が行われた。「鉄人」と呼ばれ恐れられている厳しい西村教諭が担任となり、Fクラスのみんなへ向けて西村教諭が言ったセリフ。
勉強をしないまま最高設備だけを手に入れるなどという甘い展開にはならない、厳しい現実を示すものである。

そうはいきませんよ! なんとしても監視の目をかいくぐって今まで通りの楽しい学園生活を過ごしてみせます!

Fクラスの担任が西村教諭になり、これまでよりも教育や監視の目を厳しくすることを宣言した西村教諭に対し、明久が宣言し返したもの。
悔い改めて真面目に勉強するという発想がない、清々しいほどの不真面目っぷりである。

馬鹿者! みっともない言い訳をするな! 先生はバカな吉井を選んだこと自体がバカな行動だと言ってるんだ!

学園祭の参加にあたり、Fクラスの出し物を取りまとめる学園祭実行委員として島田と明久が選ばれた。次々に挙がる候補を明久が黒板に書いていくが、馬鹿な明久は何も考えずみんなの会話の中から聞こえて来た言葉を文字にしていく。結果、写真館「秘密の覗き部屋」、ウェディング喫茶「人生の墓場」、中華喫茶「ヨーロピアン」。という意味不明な板書が出来上がった。
それを見て呆れ返る西村教諭に、Fクラスの面々は「明久が勝手に書いただけであり、自分達が馬鹿なわけじゃない」と口々に反論する。そんなFクラスに対し、西村教諭が一喝したセリフである。
一教師として、明久だけのせいにして責任逃れしようとするFクラスを許せない、ように見えて実際のところ明久の馬鹿はちゃっかり認めている。教師にここまで言わせる明久の馬鹿度合いもさすがのものである。

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『バカとテストと召喚獣』とは、井上賢二作の小説が原作のテレビアニメ。第一期は2010年、第二期は2011年に放送された。成績下位の人間ばかりが集められた学年最下位のクラス、Fクラス。彼らは学年最上位クラスに勝利するため、試験召喚戦争を始める。大きな点数差に圧倒されながら、自身の召喚獣と学校中を駆使して生徒たちが奮闘する。「試験召喚システム」を使って、生徒たちが下剋上を起こすドタバタコメディアニメ。

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