UNDER NIGHT IN-BIRTH(アンダーナイト インヴァース)のネタバレ解説・考察まとめ

『UNDER NIGHT IN-BIRTH』とは、エコールソフトウェアとフランスパンが共同開発した2D対戦格闘ゲームで、家庭版はアークシステムワークスが販売を担当している。夜の街を舞台にし、夜の時間帯でしか使うことができない超常の力に目覚めた「偽誕者(インヴァース)」と呼ばれる人間たちが繰り広げる戦いが主なストーリーとして描かれており、作中の描写や設定などに夜が多く出てくるのが特徴となっている。

CV:松岡禎丞

「忘却の螺旋」を取り仕切る幹部のひとりで、ヒルダの右腕にして作戦参謀を務める青年。本名は「明日真 景(あすま けい)」。「Exe:Late」から使用可能となったプレイヤーキャラクターのひとり。

かつては「血塗れの混沌(ブラッディ・ケイアス)」と呼ばれるほど恐れられた実力者で、同じく組織にいた頃で実力者でもあったゴルドーからも一目置かれていたが、現在は肉体労働よりも頭脳労働の方が性に合うということで頭脳派を自称している。
そして、戦いの際でも「柔を持って剛を制す」「全ては確率論だ」などと持論を相手に言い放ち、その持論を否定したワレンシュタインを「筋肉馬鹿のご老体」と揶揄るなど皮肉屋の面が目立つ。しかし、靴の紐が切れたことを験が悪いと言ったり、ゴルドーに対して何かと世話を焼くなど茶目っ気を含ませている生真面目な性格の持ち主でもある。
現在では「忘却の螺旋」の参謀としてヒルダに従事する一方、ゴルドーの相棒として彼に協力しながら、彼の狙いであるワーグナーの行方を追っている。

【特殊能力】肖影のEXS:アンブラル
手にしている書物「混沌の法典(ケイアスコード)」を使い、異形の獣「アジ・ダハーカ」を召喚して従える能力で、アジ・ダハーカとの連携攻撃が主な戦闘スタイルとなり、アジ・ダハーカの攻撃を必殺技として繰り出す。
しかし、動作中のアジ・ダハーカに攻撃が当たるとケイアス自身がダメージを受けてしまい、同時に姿を消してしまう。ちなみにケイアス本体の攻撃性能はあまり高くなく、アジ・ダハーカをどこまで使いこなせるかが鍵となっている。

アカツキ

CV:松本忍

「アカツキ電光戦記」からのゲストキャラクターで、同作の主人公である帝国陸軍高級技官。「Exe:Late」から使用可能となったプレイヤーキャラクターのひとり。

永い眠りから覚めて、貨物船で密入国する形で日本へと帰還した矢先、あまりにも変わり過ぎた祖国の光景を背に、陸軍から自分に下された「電光機関の護送」という命令を守ろうと動く。しかし、貨物船での旅路の疲労から空腹状態となっており、そのまま虚ろの夜へと迷い込んでしまう。
本作では舞台となる夜の街が自分が元いた世界とは異なるものとなっているためか、ヒルダからの質問を真面目なのかジョークなのか分からない返事で言い逃れしたり、戦闘勝利後の会話で戦いが楽しかったと言ったり、能力者の力の正体を知りたがるという、理工系の科学者としての好奇心をのぞかせるなどの率直さをみせることがある。

【特殊能力】迅雷のEXS:電光機関(ブリッツモーター)
電気のエネルギーを生み出し、自分の身に纏っている白いコート「戦術電光服」を媒介にして電撃を放って攻撃する能力で、電撃と空手をベースにした格闘術で戦う。そして、二段ジャンプやステップ移動ができたり、さらに「アカツキ電光戦記」のシステムである飛び道具無効・打撃に対するオートカウンター「攻性防禦」をフォースファンクションとして再現しているのが特徴となっている。

ナナセ

CV:飯塚麻結

ハイドを「女の敵」と呼んで執拗に付け狙う女子中学生の能力者。PS3版「Exe:Late」の追加キャラクター。
陽気で若さに溢れており、思ったことをあけすけに言う性格で、セリフに一人称や二人称の「あ」の字が小さく表記される(例文「間違いなくぁんたのせいよ!もうぁたしこんな身体じゃお嫁になんていけないじゃない!」)のが特徴的。しかし一方で妄想癖があり、思い込みが激しいところもあるのが玉に瑕となっている。

本作が始まる前のある日に、「忘却の螺旋」の拠点へ偵察しに行く途中のハイドと遭遇し、「忘却の螺旋」の手先だと勘違いしたハイドに大声を上げられたことで驚かされ、ナナセも逆にハイドを不審者だと思い込んでしまう。そこでさらに虚無に襲われて能力者となってしまい、気を失っている間に虚無はハイドが追い払ってくれたおかげで一命を取り留めたが、結果として能力者になってしまったことに「ハイドに体を汚され弄ばれた」と激しく思い込み、敵視するようになる。そして本作にて「虚ろの夜」が訪れた時、ハイドの目撃情報を掴んだや否や、危険も顧みずに戦いの中へと踊りこんでいく。

【特殊能力】旋纏のEXS:闇夜に踊る舞姫(ウインドミル)
「ゼファー」と呼ばれる長剣を軽々と扱い、さらに風を使って素早く身軽な動きで戦う能力で、その素早い動きで相手の懐を抉る戦法を取る。フォースファンクションがホバリングとなっており、さらにハイジャンプキャンセルが可能で空中コンボにつなげる技も多いことから、空中からの攻めが強いことが特徴となっている。

ビャクヤ

CV:田村睦心

どこか不気味な雰囲気を漂わせる細身の少年で、生気のない瞳とはだけた学ランとループタイが特徴的。PS3版「Exe:Late」の追加キャラクター。

人懐っこい性格で物腰も柔らかいが、根は好戦的で相手をからかって喧嘩をふっかけるように仕向ける会話にする傾向がある。また、「ツクヨミ」と呼ぶ女性を「姉さん」と呼び慕って行動を共にしており、彼女が望むのであれば殺しなどの汚い事をすることも厭わない。
ツクヨミと因縁があるらしい「ゾハル」という名の女性を追って、夜の街をさすらい続けている。

【特殊能力】闇鉤のEXS:ケリケラータ
背中から蜘蛛の足のように展開した8つの爪状の武器「八裂の八脚」を操る能力。8つの爪による中距離連続攻撃での手数の多いコンボと、光り輝く蜘蛛の巣のようなトラップを仕掛けて相手を拘束する設置技の連携によって、相手を動けなくして体力を一気に奪うことができる。しかし無敵技がほとんどなく、切り返しに欠けるのが弱点となっている。

フォノン

CV:大西沙織

ヘッドフォンとハイヒールが特徴的なボブカットの少女。PS3版「Exe:Late」の追加キャラクター。
規律や規制などの束縛を嫌い、自分の思う通りに生きることを望む奔放な性格。さらに高飛車な一面もあり相手を小馬鹿にする言動と態度ばかりとる。

学生を虚無から守ることを目的とした、「EFG(Exist Force Gardians)」と呼ばれる学生自警団に所属していたが、先述の自由奔放な性格からその厳しい規律に辟易していた。その後、能力を自由に使いたいがために脱走同然に離脱し、自由気ままに人に対して能力を振るうようになる。
元々は平凡な学生生活に飽き飽きしていたところへ虚ろの夜の噂を聞き、そこへ赴いた虚ろの夜で能力を手に入れた現在の自分こそが「本当の自分」だと盲信しており、それ以前を「偽りの自分」だと断じている。
そして、鞭を武器としているため、女王様キャラを演じようとしているが、実は板に付いておらず、主にピンチに追い込まれた時にボロが出ることもある。

【特殊能力】振鳴のEXS:バロックノイズ
耳が生えた白蛇のような動物「ムーニー」を鞭に変形させ、これを振るって広範囲攻撃や引き寄せ、衝撃波などを放つ能力。ちなみにこのムーニーには自我があるらしく、フォノンの意思に関係なく勝手に動いて他の物と絡まるなどの行動をすることがある。また、この武器は「能力にふさわしい形になる」と言われて、EFGからフォノンに手渡されたものらしい。

ミカ

CV:洲崎綾

光輪に所属する執行官のひとりで、「第十位」の位階を持つ腕白少女。フルネームは「ミカ・リターナー」で、家庭用「Exe:Late[st]」の追加キャラクター。
落ち着きが全くない上に考えるよりも先に体が動くことが多く、文字通りの猪突猛進で荒事は戦って解決という戦い好きな面もある。そのため、同じ執行官で長い友人であるオリエからは怒られ、執行官の中でも「第一位」と最高位の位階を持つ上司のシルヴァリアからお仕置きを食らうこともしばしばである。

小柄な体格に見合わずかなりの腕力を誇り、「パッヘルベル」と呼ばれる巨大なガントレットを駆使したパワーとスピードを両立させた攻撃を得意としていて、戦闘力のみで見れば光輪の執行官の中で1、2を争うほどである。しかし、そんな彼女が執行官の中でも最下位である第十位となっているのは、段位認定試験の筆記試験で回答を全て一つずれた欄に書いてしまったからだとされている。
派遣隊の選抜試験でその落ち着きのなさと猪突猛進ぶりから騒ぎを起こして落第し、シルヴァリアによって光輪の本部警備という名の謹慎処分を課せられていたが、オリエも含めた仲間たちが任務で日本に赴いていったことに不満を爆発させ、脱走同然に本部を飛び出して単身日本に上陸。仲間たちを助けると意気込み、夜の街で戦いを繰り広げる。

【特殊能力】激進のEXS:ディーゼル
パッヘルベルによる打撃を主とした能力で、その巨大さに見合った攻撃範囲に加え、さらに掌から短い距離に光のエネルギーの噴射による砲撃を叩き込む。そしてミカ自身の動きと素早さに加えて、この砲撃をジェット噴射にして推進力に変えて飛行する高機動の突撃も可能となっている。ワレンシュタインと同じくコマンド投げも有するが、体格差も含めてリーチが短い分、この自在機動で差別化を図っている。

ワーグナー

CV:石上静香

光輪に所属する執行官のひとりで、「第四位」の位階を持つ少女。母親が日本人であることからフルネームは「宮代・エリカ・ワーグナー」で、家庭版「Exe:Late[st]」の追加キャラクター。

光輪の中でも名実ともに最強と謳われる才能の持ち主で、さらに光輪に代々仕えてきた名門であるワーグナー家の生まれであることに殉じて任務遂行を最優先に行動してきた。しかし一方で傲岸不遜で苛烈極まりない性格の持ち主で、執行官としての任務遂行も含め、武力による徹底した物事の解決を最もとする生粋の武闘派でもあり、能力者たちから「赤騎士」「赤い魔女」と呼ばれて恐れられているほどである。

自分がしていることを正しいと信じて疑わず、光輪の上層部はもちろん最高指導者であるアーデルハイトに対してもその傲岸不遜で苛烈な態度を崩そうとしないため衝突が耐えない。それに加えて武闘派ゆえの行き過ぎた行動からアーデルハイトに謹慎処分を言い渡されて日本に放逐され、さらにライバル関係にあるオリエの補佐を命じられる。
そして今回の虚ろの夜の戦いでは、オリエの補佐のため「忘却の螺旋」の討伐の指令をアーデルハイトから下され、再び執行官としてワーグナー家の人間として使命を果たすべく行動を開始する。

【特殊能力】灼熱のEXS:フレイムタイラント
炎を纏った片手剣「ファイアブランド」と円盾「アンキレー」による、この二つの武器と炎による攻撃を主とした能力。特殊技によってこれらを強化することができ、剣では剣技の威力強化、盾では盾攻撃時に相殺効果、そして両方の攻撃において削りダメージが付与される。

エンキドゥ

CV:武内俊輔

人の域を超えた力を有するまで鍛え抜かれた肉体を持つ闘士で、名もなき古武術の使い手。家庭用「Exe:Late[st]」の追加キャラクター。

寡黙で冷静沈着な性格で、さらに相手の性質や意志を読むことにも長けるほど優れた鑑識眼の持ち主でもある。武人として強者との戦いを純粋に追い求めているが、「羅刹」と恐れられるほどの人の域を超えたその強さに相手となる者が人の間では存在しなくなったため、さらなる強者を求めて自らの腕を敢えて虚無へと噛ませることで能力者となった。しかし、その鍛え抜かれた肉体であるためと、その虚無が下級であったことから牙は浅くしか届かず、生身の強さに対して弱い能力しか宿らなかった。

それから微弱な能力を宿した最強の肉体で、強敵を求めて夜の街をさすらっていた時にヒルダと出会い、「アタシたちのところに来れば思う存分紹介してあげるわよぉ」という勧誘を受け、「強者との戦の優先権を自分に譲る」という条件付きで「忘却の螺旋」に所属することになる。
その後はヒルダの警護を任されているが、所属したことも彼女も含めたアムネジア上層部と戦うのが最終的な目的となっており、さらに強者としてワレンシュタインとの決闘を求め、彼を追い求めている。

【特殊能力】罪渦のEXS:メイルストルム
手や足などから黒い靄のようなものを発し名がら肉弾戦に臨む能力で、戦闘スタイルはキャラクター設定にもある通り古武術となっている。連撃や発勁といった技、さらに当身投げ技も使うインファイター的な性能を持つキャラクターである。

『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の世界観・用語

虚無(イモータル)

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