UNDER NIGHT IN-BIRTH(アンダーナイト インヴァース)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『UNDER NIGHT IN-BIRTH』とは、エコールソフトウェアとフランスパンが共同開発した2D対戦格闘ゲームで、家庭版はアークシステムワークスが販売を担当している。夜の街を舞台にし、夜の時間帯でしか使うことができない超常の力に目覚めた「偽誕者(インヴァース)」と呼ばれる人間たちが繰り広げる戦いが主なストーリーとして描かれており、作中の描写や設定などに夜が多く出てくるのが特徴となっている。

CV:早見沙織

対虚無組織「光輪」に所属する少女で、フルネームは「オリエ・バラーディア」。
「執行官」と呼ばれる光輪の精鋭にして実働部隊の一員で、「第五位」の位階を持つ。主な武器として、彼女が執行官となった際に与えられた、長く鋭利な刀身を持つ「ルーラー」と呼ばれる刺突剣を扱う。
かつて、両親を虚無に殺されて天涯孤独の身の上となり、光輪に拾われてからその管轄下の孤児院で育ってきた。それ以降は過去の自分のような境遇を生まないために虚無の殲滅に力を尽くしている。

普段は学生の身分に扮しており、「原田織依(はらだ おりえ)」の名前でハイドの学校に通っており、彼とはクラスメイトの関係にあたる。しかし、ハイドが強大な「断裂の免罪符」を持っていることと、光輪も要注意人物としてマークしている「夜刀の姫」ことリンネのそばにいることから、光輪から新たに与えられた調査・監視という任務に従い、虚無の殲滅に尽力し続ける一方で彼らとの戦いに臨む。

【特殊能力】純潔のEXS:タナトス
大剣を持つ騎士のような姿をした精霊「タナトス」を召喚する能力。このタナトスによる不意打ちや広範囲攻撃を行うことができる。さらにオリエ本人もルーラーによるリーチが長く素早い突進攻撃や対空技などを持っており、全体的にバランスのとれた性能となっている。

ゴルドー

CV:鳥海浩輔

身の丈ほどもある巨大な鎌「ディバウアー」を操る青年で、能力者たちの間で「常勝の傭兵」や「収穫者(ハーヴェスター)」と恐れられている喧嘩師。
冷静で落ち着きのある性格で必要以上の戦いは好まないが説教くさいところがあり、それが原因で一応年齢的にはまだ若い方ではあるが「オジサン」と呼ばれることが多く、心外に思っている。私生活ではバーテンダーを生業としており、友人のケイアスの住居に居候している。

かつて「忘却の螺旋」の一員で、組織の中では最強とうたわれるほどの実力の持ち主だったが、同じ組織の一員で友人であったロジャーが「虚無落ち」と呼ばれる虚無の力に呑み込まれる現象で怪物化し、さらに「紅騎士」ことワーグナーによって目の前で討伐されるという悲劇に見舞われ、それが原因で組織を去っている。
ロジャーが虚無落ちするのを止められず、結果的に見殺しにしてしまったことを自覚している。しかし、ロジャーを殺したワーグナーを許すことができず、過去を振り切るために彼女との決着を望んでその行方を追い続けていた。その矢先、元同僚で「忘却の螺旋」の首領であるヒルダが虚無の力を追い求めるあまりロジャーと同じ道を辿ろうとしていることを感知し、彼女を止めるために「忘却の螺旋」と敵対することを選んだ。

【特殊能力】強欲のEXS:スナッチャー
ディバウアーで相手を捕獲すると共に相手の能力を収奪する能力。ディバウアーで相手を攻撃するとEXSゲージを吸収するのが主な効果となっており、さらにディバウアーによる広範囲攻撃や引き寄せ攻撃、GRDゲージを吸収する投げ技など豊富かつ強力な技を持っている。

メルカヴァ

CV:木内秀信

虚無と似た姿を持つ、人の言葉を話し、さらに人と同じ意識を持っている謎の異形。しかし、言葉で直接話しかけることはできず、相手の頭の中に話しかけることでしか会話を行うことはできない。

「呪戒」と呼ばれる一種の動力回路を持っているが、自分でその回路を使って能力を使うためのエネルギーを生成できないため、能力者を食らうことでその補給をしている。
人間としての思考が残っており、生きることへの執着が断ち切れないことに悩みを抱え、さらにその悩みに未だ終わりが見えないことを悟っている。

【特殊能力】怪蛇のFLS:ヨルムンガンド
全身を軟体化し、腕を自由自在に伸縮させる能力。腕を鞭のようにしならせて攻撃したり、さらに離れた場所にいる相手を捕まえて投げ技をしかけたりすることもできる。そして、地を這う虚無のような何かを放ったりと追跡型の飛び道具技も持っていることから奇襲戦法を得意とするキャラクターでもある。

バティスタ

CV:東山奈央

かつて古い時代に創り出された、虚無を殲滅するための古代兵器「自律神経回路(オートノミックナーヴ)」の一種である、人間の少女の姿形をした擬似生命(ゴーレム)。虚無と虚ろの夜の監視のために長い眠りについていたが、今回の「虚ろの夜」の到来による異変を察知して眠りから目覚めた。
赤く輝く翼のような形をした「紅翼 七花(こうよく ななか)」と呼ばれる武器を背中に備えている。

一見すると普通の人間の少女のように見えるが、その実体はロボットのような存在のため感情や思考は希薄。
目覚めた直後は全裸でハイドと出会い頭に驚かれ、彼に服を着ろと言われて服を顕現させて身に纏うことになった。
ヒルダに戦いを挑むも返り討ちにされたハイドを救い、また元の眠りに就くはずだったのだが、自らが目覚めることになった異変の原因はヒルダではなく他の理由にあると考えた結果、公園で30日ほど待つという結論に至った。そこでハイドに「人が一ヶ月も同じ場所に突っ立っていたら問題になる」と言われ、彼の家の居候の一人になる。

【特殊能力】隷約のFLS:レストリクション
背部で追従する赤色の羽「紅翼 七花」で打撃を与えたり、自身から光弾やレーザーなどの飛び道具を発射する能力。豊富な飛び道具はもちろん、溜めコマンドによる迎撃も持っていて、さらに相手のカウンターを無効にする技も持っている。
ちなみに「FLS」と書いて「ファルス」と読み、偽誕者ではないバティスタが偽誕者と同質の能力を行使できるものであるとされている。

セト

CV:梶裕貴

「暗殺者(アサシン)」の異名を持つ、黒衣に身を纏った謎の少年で、髪の一部が白くなっているのが特徴。「エリミネーター」という、青と黒のツートンカラーの双剣を武器として扱う。

夜刀の一族のひとりで、リンネとは旧知の関係にあり、リンネの命運を握る「断罪の免罪符」を持つハイドに対しても執心している様子がある。今回の「虚ろの夜」においては誰かの思惑で動いているようだが、その誰かに関する詳細は不明である。

【特殊能力】穿鎖のEXS:ケーリュケイオン
双剣二つで斬り分ける攻撃と、ヒット時に相手の動きを止める突進・時間差攻撃型の飛び道具を使う能力。
キャラクターとしての性能はリンネと同じくスピード型だが、バックステップからのハイジャンプ、ショートバックステップ、空中バックステップ、急降下といった動作が可能となっており、距離を取りながら急接近するという、相手を翻弄しながら攻め立てる戦法が得意。しかし、こうして素早く攻めることができる半面、体力はかなり低いのが弱点となっている。

ユズリハ

CV:藤村歩

ハイドの近所に住む神社の娘。ハイドとは「ハイドきゅん」と呼んで可愛がっており、過去に剣術の手解きも行っている。
飄々としておちゃらけた性格の持ち主で、組織名をうろ覚えに発言するなどシリアスさに欠ける答えをする場合もあるが、一方で正義感の強さも持ち合わせており、自分が住んでいる街の平和を乱す者は迷いなく斬る意志の強さも併せ持っている。

先祖はもともと夜刀の一族と繋がりを持つ家系だったが、光輪との抗争を機に夜刀との関係を絶っている。ユズリハ自身も虚無や虚ろの夜についての知識を有しており、夜刀の一族から受け継ぎ、代々伝承されてきた剣術「双月一刀流」の継承者でもある。
しかし、ユズリハはその過去の夜刀との因縁や古いしきたりを嫌っており、虚ろの夜のことには必要以上に干渉せず、神職の務めをしながら剣術の道場を開いていた。そんなある時、今までにない虚無の力を感じ取ったことで、家に伝わる長刀「菖蒲刀・神路誉(あやめがたな・かみじのほまれ)」こと「あやめちゃん」を手に、しぶしぶ「虚ろの夜」へと向かう。

【特殊能力】散華のEXS:無明長夜(エインセルロスト)
身の丈ほどの長さを持つ太刀による剣撃を見舞う能力で、居合斬りのように刀を構えた状態の「構えモード」を持つ。このモード中は回数制のキャンセル技・特殊攻撃が可能になる。

ヒルダ

CV:高田初美

「忘却の螺旋」の首領である妖艶な女性で、本シリーズのストーリーモードの最後に出現するボスキャラクター(オリエ、アカツキ、フォノン、ナナセ、ワーグナー、エンキドゥ使用時を除く)である。

相手を色っぽくからかう喋り方が特徴的で、楽しければ後はどうでもいいという快楽主義者かつ短絡的な思考の持ち主だが、その本性は好戦的で、相手を甚振ることが何よりも好きという残忍さも持ち合わせている。ちなみに「オバサン」と呼ばれることが多いが、実年齢はケイアスやゴルドーより年下で、ユズリハとは2歳違いとなっており、「オバサン」と呼ばれると問答無用で攻撃を仕掛けたりすることもあれば、しょぼくれることもある。

能力者の中でも最強の存在として名高い「再誕者(リヴァース)」になり、すべての能力者の頂点に立ち、夜の世界を支配することを目的としている。虚ろの夜の中心とされる場所「深淵」に居座り、その目的が成就するのを待っている。

【特殊能力】煌朧のEXS:パラドクス
「闇の衣(マスカレード)」と呼ばれるドレスに込められた力で形成した闇の刃で攻撃を仕掛ける能力。さらに形状を自在に変形させ、広範囲攻撃や飛び道具技にすることができる。こうしてあらゆる空間から縦横無尽に繰り出し、一方的に攻め立てることが可能となっている。無印版ではボスキャラクターとしてEXSゲージが他のキャラクターの2倍の容量を有していたが、「Exe:Late」からは他のキャラクターと同じになった。

エルトナム

CV:明坂聡美

「MELTY BLOOD」シリーズからのゲスト出演で、同シリーズの主役であるシオン・エルトナム・アトラシアに容貌と戦闘スタイルが非常によく似ているが、本人との関連性は不明となっている。

理知的な性格で誰に対しても丁寧な口調で話すが、非常に上から目線であり、ハイドやリンネをはじめとした夜の街で戦う能力者たちを「新人(ルーキー)」呼ばわりして見下している。自分のことについてあまり語ろうともしない謎多き人物であり、夜の街より突然に現れ、また雑踏へと消えていくことから「住所不定(ドリフター)」と呼ばれている。

【特殊能力】精密のEXS:アナライジス
「エーテライト」と呼ばれる極細のワイヤーによる攻撃を主とした能力で、鞭のように振るう攻撃に加え、相手を引き寄せる技もある。その他にもプロレス技を基にした投げ技や、弾数制限のある拳銃を用いた銃撃など「MELTY BLOOD Actress Again Current Code」におけるシオンの3つの戦闘スタイルを統合したような性能が特徴となっている。

ケイアス

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@tomo098

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