クジラの子らは砂上に歌う(クジ砂)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「クジラの子らは砂上に歌う」とは、「梅田阿比」による漫画作品。2017年にJ.C.STAFF製作でアニメ化。砂の海に浮かぶ巨大な船「泥クジラ」には、超能力「情念動(サイミア)」を操る「印」と、操れない「無印」がいた。印である主人公「チャクロ」は泥クジラの歴史を綴る記録掛りをしていた。チャクロはある日、砂の海を漂流してきた島で謎の少女「リコス」に出会う。

ヌース・スキロスなど、一般的なヌースは人の感情を食べて養分とするが、ヌース・ファレナがいる泥クジラの人々は人々はずっと感情を持っていた。
それはファレナだけが特別で、ヌースが食べて養分にしているのは印たちの命であった。
ファレナの印が短命だったのはこのためであった。
リコスはこの事に初めから気づいていたが、ずっと言えずにいた。
しかしロハリトが泥クジラについて調べるため、リコスはロハリトに事情を話し、泥クジラの民に真実を教えないように言う。
そしてリコスとロハリトから話を聞いたスオウは、この事実を公表することを決めた。
長老会は印が短命だからこそ、自分の運命に対して腐らずに生きて欲しいからと真実を隠し、それを「印のための無印の誓い」としていた。
実際スオウから話を聞いた印たちは動揺し、体内モグラでオウニたちと対立気味であった双子のシコンとシコクは、ここぞとばかりに無印と印の間に亀裂を入れようとする。
2人の投げた石がスオウに当たり、スオウは怪我をするが抵抗はせず、またオウニは2人の演説を阻止した。
そんな姿から、泥クジラの民達は戸惑いはあれど今まで通りスオウを信じる方向で固まった。

オウニとニビ

オウニの両親は不明で、小さい頃オウニはいつも一人であった。
そんなオウニにニビがちょっかいをかけたことで、2人はサイミアを使った喧嘩になり、2人とも体内送りになった。
その事がきっかけとなり、ニビはオウニを自分達の仲間に引き入れ、オウニに「お前を外に連れ出してやる」と言う。
この言葉がオウニの外へ憧れを持つきっかけとなる。
体内モグラは元々はニビがリーダーであったが、段々と実質オウニがリーダーとなっていく。
その後も2人の友情は続いており、ニビはスキロス防衛戦ではオウニが特別突撃隊にいると知り、無理やり自分も参加した。
ニビもサイミアの使い方に長けており、オウニとニビのコンビはスキロスのアパトイアたちを圧倒する強さであった。
しかしニビがオウニを庇って槍を受け、それが致命傷となり絶命。
取り乱したオウニはサイミアを暴走させ、ヌース・スキロスを破壊した。
能力を使い切って気絶したオウニの夢であったのか、オウニの前にニビと死んで行った体内モグラのメンバーが現れる。
普段表情が動かないオウニであるが、ニビとの別れで涙し、その人間らしい部分が垣間見えた。
そしてその姿からニビも、オウニが泣いた所を初めて見たと照れくさそうに言った。
ニビの遺体は回収できなかったが、後日マソオの葬儀の際に泣き喚く民達を見て、オウニもまたニビを想う。
シュアンはオウニと自分が感情がなく戦いにしか興味が無い似たもの同志だと思っていたが、オウニはそれを否定した。
しかしシュアンもまた自分が悲しんでいた事に気づいていないだけで、自分の妻の死に涙していたのであった。

第三勢力のスィデラシア連合王国

女性部下は全裸のスオウに驚くが、スオウが美形であったため満更でもなかった。

スキロス戦が終わり、スキロス戦で死んでいった者達の弔いが終わり、とりあえず一段落した泥クジラの民達は皆で水浴びをする。
そんな最中、泥クジラに漂流したのはスィデラシア連合王国のロハリトと、その部下達であった。
スオウは客人に無礼があってはならないと意気込みロハリトの前に出るが、水浴びをしていたためすっぽんぽんであった事はすっかり忘れ、全裸で出て行ってしまう。
ロハリトはすっぽんぽんで出てきたスオウを見て、泥クジラの民達は裸で生活している文化レベルの低い人々だと思いこむ。
しかし民の殆どがサイミアが使える事を知り、泥クジラの事情を知る事になる。
泥クジラにとっては帝国と異なる第三勢力であったスィデラシア連合王国は泥クジラを敵としない場合もあるため、スオウはここぞとばかりにロハリトを向かい入れた。
ロハリトは泥クジラに対して敵意はなく、何かと上から目線の傲慢さはあるものの、泥クジラを悪く思って居ないようであった。
スオウはロハリトから海図を見せてもらい、自分達が何処にいるのか初めて知る。
丁度オリヴィニスから貰ったコカロが泥クジラを操縦できる事がわかり、泥クジラはアモンロギアを目指す事になった。

『クジラの子らは砂上に歌う』の主題歌・挿入歌

オープニングテーマ

RIRIKO:「その未来へ」

作詞・作曲・歌:RIRIKO
編曲:原田アツシ

エンディングテーマ

rionos:「ハシタイロ」

作詞・作曲・編曲・歌:rionos

挿入歌

エマ(加隈亜衣): 「光の唄」

作詞:梅田阿比
作曲・編曲:堤博明
歌:エマ(加隈亜衣)

「心(きろく)の唄」

作詞:梅田阿比
作曲・編曲:堤博明

『クジラの子らは砂上に歌う』の原作コミック

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