ソレミテ〜それでも霊が見てみたい〜(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ソレミテ〜それでも霊が見てみたい〜』とは、漫画家小野寺浩二と総合プロデューサー石黒正数が「実際に心霊体験をしたい」という目的の下、様々な心霊スポットを巡る「心霊スポット探訪ガチレポート漫画」である。
『月刊ヤングキングアワーズ』で2012年9月~2015年2月まで連載。
メジャーからマイナーまであらゆる心霊スポットへ赴き心霊体験とその証拠を掴むため東奔西走する、ホラーを取り上げつつも全くホラー要素を感じさせない新感覚な心霊漫画。

『ソレミテ〜それでも霊が見てみたい〜』の概要

『ソレミテ~それでも霊が見てみたい~』とは、心霊体験をしたいが今までした事が無い漫画家・小野寺浩二と石黒正数がタッグを組み、身近な心霊スポットから有名心霊スポットまで手当たり次第に取材へ行く「心霊スポット探訪ガチレポート漫画」として連載される。
実録漫画であるため、心霊体験をした時点で連載は終了又は除霊編となるのだが、約3年連載が続いた事がそれまでの苦難を無言で物語っているようである。
実際に幽霊が出るといわれる場所へ赴き「幽霊を見たい」と言う一心で各所を巡るが、毎回ホラー要素を感じさせないギャグ漫画のような残念な立ち回りをしてしまう。
心霊スポットの紹介以外にも幽霊に出会うための様々な心霊グッズも紹介されている。たが胡散臭さが先立つ為紹介されるほど出会えそうな要素が薄れていき、より空回りしている印象が恐怖より笑いを誘う作品である。

『ソレミテ〜それでも霊が見てみたい〜』のあらすじ・ストーリー

少年画報ビル

漫画家の黒沢正数(くろさわまさかず)と小野寺浩二(おのでらこうじ)は、「幽霊は見てみたいけど、今まで見たことが無い」ことから、心霊スポット巡りをして漫画にしようと企画した。

初回の心霊スポットは「少年画報社ビル」にした。
早速、小野寺と石黒は少年画報社担当の星野と販売部の安達と共に、ビルに潜入した。
特によく出ると言われる、地下の1階と5階をデジカメと懐中電灯を持って怯えながら巡回した。しかし、デジカメには何も写らず、収穫のないまま2階で休憩することにした。

たわいのない話をしながらデジカメをチェックしていると、突然安達が叫びだし、星野は怯えながら目を閉じた。2人はドアがひとりでに閉まったのを目撃したのだった。
ドアを検証すると、重くて風があっても勝手に閉まるような扉ではなかった。
叫び続けている安達に塩をかけてやる石黒を見て、「塩を持っていたから、霊が見れなかったのでは」と残念に思う小野寺だった。

千駄ヶ谷トンネル

千駄ヶ谷トンネルは、女性の霊が出ることで有名だった。今回から用心棒として編集の大野が加わっていた。
千駄ヶ谷トンネルに行ってみると交通量が多くて明るく、霊が出る気配は全くしなかった。これでは漫画のページ数が足りないということで、急遽近くの青山霊園に行くことにした。ここなら出ると期待したが、霊園も意外と明るくデジカメに何も写らなかった。それもそのはずで時間はまだ夜の8時だった。

道了堂跡

八王子にある道了堂跡は大塚山公園になっていて、道了堂の建物はなかった。
昔、若者が壊した首切り地蔵はとても不気味で、別に祀られている首を見た小野寺は「さらし首みたい」と怖がった。安達が限界を超えたので一旦戻ることにしたが、小野寺が恐怖のあまり撮影を忘れてしまい、男性だけでもう一度回ることになった。
戻ってきた石黒が恐怖を全く感じていなかったので、女性陣は「霊的不感症だ」と言った。
帰りの車の中で星野が「道了堂に入ってからずっと左肘が痛かったが、出たら治った」と話し一同恐怖した。

東京タワー

東京タワーも、タワーをバックに写真を撮ると人影が写るとか、非常階段を駆け下りる女の幽霊がいるなどの目撃情報のある心霊スポットだった。
しかし、取材当日はビアガーデンが開催され、心霊体験とはほど遠い状況だった。それで、お寺に路線変更してみたが、こちらの増上寺も盆踊りをやっていて雰囲気台無しだった。

サンシャインシティ60地下駐車場

サンシャイン60の地下駐車場には、謎の人影や姿なき女性の足音などの目撃証言があった。
むき出しのパイプや汚れた手形が不気味さを演出するが、それだけだった。
飛び入り参加した漫画家の宮尾岳に「この漫画、本当に何も出ないんだね」と言われてしまった。
次は人魂や女性の霊の目撃情報が多く、自殺者もいるという雑司ヶ谷霊園に行った。
霊園を歩いていると、ある一帯だけ異様に寒い空間があり、そこに1つだけ荒れ果てたお墓があった。これが原因かと思っていると、録音状態にしていたボイスレコーダーが再生状態になるトラブルが発生した。「これは何か写っているかもしれない」とカメラを確認すると、石黒の頭に人の顔のようなものが写っていた。
「ついに心霊写真が!」と皆が興奮するが、それは石黒が持って来ていたどくろの杖が反射して写っただけだった。

小坪トンネル

小野寺自作の原理がよくわからないゴーストレーダーが反応したため、小坪トンネルへ期待をしながら向かった。
小坪トンネルは、上にある火葬場が原因とされる、怪奇現象が起こる有名な場所だった。
車は何事もなくトンネルを抜けてしまい、ゴーストレーダーの反応も消えていた。
徒歩でトンネルを探索したが、これといって何も起こらなかった。
今回も空振りに終わると、筆谷編集長から「このままだと、幽霊を見る前に打ち切りになる」という恐ろしい言葉が発せられた。

霊視体験

打ち切りの話から、今回は心霊スポットではなく霊視体験を通して霊の存在を証明しようという企画になった。
守護霊とその人のオーラが見えるという、お笑い芸人のはやぶさゆかに協力してもらった。
小野寺はオーラがピンクで、体調の変化として誰にも言ってなかったが、首の痛みを言い当てられた。
他のメンバーの霊視も行われ、次々と言い当てられていった。
今回は今までと違って、霊視を通して守護霊の存在を実感できる体験となった。

喝破道場

石黒の休暇を兼ねた香川取材に同行し、香川の心霊スポットを探索することになった。
集団自殺があった、地元で有名な喝破道場へタクシーで向かうことにした。しかし、地元のタクシーの運転手はその場所が分からず、恐縮しながらもやっと廃墟に辿り着いた。
そこはかなり荒らされていたが、これといって何もなく綺麗な星空を見て終わってしまった。

運転手からの情報で、女の幽霊が出たり地蔵の顔が笑っていたら事故に遭うという中村トンネルに行くことになった。
地蔵は撤去されていたが、明かりひとつないトンネルは今までとは雰囲気が違っていた。足跡のようなシミを発見し、ゴーストレーダーは急にリセット時の反応をした。
今回は固まって探索したメンバーだったが、石黒が苦手な毛虫に恐怖しただけだった。

後日、トンネルで撮った写真に人の顔のようなものが写っていた。はやぶさゆかに霊視を依頼すると、それは気のせいだと判明したが、別の写真に少女の霊が写っていた。霊感のないメンバーたちには何も見えなかった。また、別に行った牟礼病院で撮影された写真に霊の気配を感じると、はやぶさゆかは話した。
今回も確たる証拠は見つからなかったが、石黒が怖がったので満足するメンバーだった。

東尋坊

今回は石黒の地元である石川県の心霊スポットを巡った。
旧大内トンネルでも東尋坊でも、これといって何も起こらず取材は終了したが、ゲスト参加していた堀が旧大内トンネルで「逆さまになった墓石のようなものを見た」と言った。またしても石黒と小野寺は、自分たちが霊視体験をすることができなかった。

金山ダム

何度も心霊体験をしているデザイナーの萩原と共に、千葉県の赤いつり橋がある金山ダムに行った。
橋を渡る時明るく探索するメンバーとは対照に、萩原の体は重くなり大野と共に女性の叫び声を聞いた。さらに追いかけてくる足音を聞き皆に止まってもらうと、全員止まってから5、6歩後に足音が止まった。それをメンバーに打ち明けるも、安藤が怖がるだけで他のメンバーは全く気にしなかった。
その後も男性の話声や女性の叫び声を聞いた萩原と大野は、限界をメンバーに告げるが自分たちが見ないと意味がないと取り合ってもらえなかった。
急に雨が降ってきたので撤退することになったが、萩原は星野の周辺に白い煙のようなものを目撃していた。
今回の撮影で13枚の写真のうち、木が写っていたのに写っていない写真が6枚、オレンジ色の写真が1枚あり「思っていた以上にガチだった」と語る萩原に、メンバーはピンと来ていない様子だった。

某ホテル

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@8xmikosi321

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