THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の徹底解説まとめ

THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)とは、日本のパンクロックバンド。1985年結成し、1987年にメジャーデビューする。1980年代後半から1990年代前半にかけて活動し、1995年に解散した。ヒット曲は「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」「人にやさしく」など。数多くの名曲を世に送り出し、様々なミュージシャンに影響を与えた伝説のバンドである。

目次 - Contents

1. 未来は僕等の手の中
2. 終わらない歌
3. ノー・ノー・ノー
4. パンク・ロック
5. 街
6. 少年の詩
7. 爆弾が落っこちる時
8. 世界のまん中
9. 裸の王様
10. ダンス・ナンバー
11. 君のため
12. リンダリンダ

THE BLUE HEARTSの1枚目のアルバム。1987年5月21日発表。週間チャート最高31位。彼等のオリジナルアルバムの中で最も勢いがあると言われている。THE BLUE HEARTSを通して収録時間が最も短いアルバム。メジャーデビューシングル「リンダリンダ」をはじめ、「終わらない歌」「未来は僕らの手の中」など多くのヒット曲が収録されており、このアルバムの半分以上の曲が後に発売されるベストアルバムに収録されている。ちなみにこのアルバムではインディーズ時代のシングル「人にやさしく」は収録されていない。

YOUNG AND PRETTY

1. キスしてほしい
2. ロクデナシII
3. スクラップ
4. ロクデナシ
5. ロマンチック
6. ラインを越えて
7. チューインガムをかみながら
8. 遠くまで
9. 星をください
10. レストラン
11. 英雄にあこがれて
12. チェインギャング

THE BLUE HEARTSの2枚目のアルバム。1987年11月21日発表。週間チャート最高10位。収録されている曲の約半分はアマチュア時代に制作した曲である。今作よりプロデューサーにBOØWY、GLAY、JUDY AND MARY、エレファントカシマシ、くるりなど数多くの大物ミュージシャンをプロデュースした佐久間正英を起用。このアルバムで初めて真島がメインボーカルを務める曲が収録されたり、キーボードを導入したりなどが新たな試みが見られる。8ビート以外のリズムの楽曲が増えたことにより、レコーディング作業が難航したという。なかなかOKを出さない佐久間に甲本は、「ブルーハーツのレコードなんだから、等身大の技術でええんじゃないの」といった発言をするなど、このアルバムのレコーディングでメンバーは自分達の技術不足を思い知ったという。

TRAIN-TRAIN

1. TRAIN-TRAIN
2. メリーゴーランド
3. 電光石火
4. ミサイル
5. 僕の右手
6. 無言電話のブルース
7. 風船爆弾(バン バン バン)
8. ラブレター
9. ながれもの
10. ブルースをけとばせ
11. 青空
12. お前を離さない

THE BLUE HEARTSの3枚目のアルバム。1988年11月23日発表。週間チャート最高3位。シングル「TRAIN-TRAIN」と同時発売。このアルバムで甲本と真島の初の共作が入っている。また、歌詞が共作ではあるが初めて河口作曲の歌が収録された。前作までのパンク中心の音楽性からブルース、フォーク、カントリーなど多彩な楽曲群、そして様々なゲスト・ミュージシャンが参加している。ヒット曲「TRAIN-TRAIN」「青空」を収録。

BUST WASTE HIP

1. イメージ
2. 殺しのライセンス
3. 首吊り台から
4. 脳天気
5. 夜の中を
6. 悲しいうわさ
7. Hのブルース
8. 夢の駅
9. 恋のゲーム
10. スピード
11. キューティーパイ
12. 情熱の薔薇
13. 真夜中のテレフォン
14. ナビゲーター

THE BLUE HEARTSの4枚目のアルバム。1990年9月10日発表。週間チャート最高1位。メルダックからイーストウエストジャパンにレーベル移籍してから初のアルバム。バンド初のオリコンチャート1位を獲得した作品である。前作「TRAIN-TRAIN」と比べて硬派なロック、ブルース、R&Bの色が濃くなり、歌詞はストレートな物から抽象的な物が増えた。真島は「ブルーハーツの予定調和を打開しようとしていた時期」と当時のインタビューで語っている。ヒット曲「情熱の薔薇」を収録しており同曲は現在でも人気が非常に高くTHE BLUE HEARTSの代表曲のひとつとして必ず挙げられる。

HIGH KICKS

1. 殺しのメロディー
2. M・O・N・K・E・Y
3. 心の救急車
4. あの娘にタッチ
5. ホームラン
6. 泣かないで恋人よ
7. THE ROLLING MAN
8. 東京ゾンビ(ロシアンルーレット)
9. HAPPY BIRTHDAY
10. 闘う男
11. ネオンサイン
12. TOO MUCH PAIN
13. さすらいのニコチン野郎

THE BLUE HEARTSの5枚目のアルバム。1991年12月21日発表。週間チャート最高3位。甲本いわく、「今までと違う方に、すごく力の抜けたリラックスした自分を置いてみようとした」といったアルバムであり、真島はこのアルバムについて「反逆的なメッセージをモロに出すより、ポップ形式にして今までロックを聴いたことのない人に届く方が、有効なんじゃないか」と語っている。
また、インディーズ時代の楽曲「TOO MUCH PAIN」がメジャーデビューから4年の月日を経て収録されている。

STICK OUT

1. すてごま
2. 夢
3. 旅人
4. 期待はずれの人
5. やるか逃げるか
6. テトラッポットの上
7. 台風
8. インスピレーション
9. 俺は俺の死を死にたい
10. 44口径
11. うそつき
12. 月の爆撃機
13. 1000のバイオリン

THE BLUE HEARTSの6枚目のアルバム。1993年2月10日発表。週間チャート最高1位。ジャケットに凸の文字があり、「突出した」という意味合いのアルバムタイトルのとおり、テンポが早く勢いの良い楽曲が集められている。前アルバム「HIGH KICKS」の頃、バンドに窮屈さを感じていた甲本が、THE BLUE HEARTSというバンドを再スタートさせたいという意向のもと、今作と次作「DUG OUT」が制作された。バンド2作目のオリコンアルバムチャート1位を獲得した。

DUG OUT

1. 手紙
2. 緑のハッパ
3. トーチソング
4. 雨上がり
5. 年をとろう
6. 夜の盗賊団
7. キング・オブ・ルーキー
8. ムチとマント
9. 宝もの
10. 夕暮れ
11. パーティー
12. チャンス

THE BLUE HEARTSの7枚目のアルバム。1993年7月10日発表。週間チャート最高2位。ジャケットに凹の文字があり、前作「STICK OUT」とは対照的に落ち着いた曲調の楽曲が収録されている。楽曲は「STICK OUT」収録曲と同時期に制作された。気分によって聞き分けられるように曲調を分けたアルバムを2枚作ろうという話になり、前作「STICK OUT」と今作「DUG OUT」は制作された。

PAN

1. ドラマーズ・セッション
2. ヒューストンズ・ブルース (月面の狼)
3. もどっておくれよ
4. ボインキラー
5. 花になったかまきり
6. バイバイBaby
7. 歩く花
8. 休日
9. ドバゴの夢(キチナーに捧げる)
10. 幸福の生産者
11. Good Friend(愛の味方)
12. ひとときの夢
13. ありがとさん

THE BLUE HEARTSの8枚目のアルバムであり最後のオリジナルアルバム。1995年7月10日発表。週間チャート最高2位。The Beatlesのアルバム「The Beatles」通称「White Album」を参考にメンバー1人ひとりが別々で、それぞれの友人とともにレコーディングを行った。ジャケットデザインも「White Album」をオマージュしたデザインとなっている。このアルバムは解散後に発表された為、シングルが一切収録されていない。バンド解散決定後に制作を進めた為、別れをテーマにした楽曲が多く収録されている。

ベスト・アルバム

MEET THE BLUE HEARTS

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