Stardew Valley(スターデューバレー)のネタバレ解説・考察まとめ

『Stardew Valley』とはConcernedApe開発、Chucklefishから販売のインディーズゲームである。
ジャンルはオープンエンドカントリーライフRPGに分類されており、牧場物語によく似た世界観の中で生活できるゲーム。プレイヤーは寂れたスターデューバレー(星降谷)を再建していくという物語。

町の住民の中には「独身」と表示されているキャラクターがいる。彼ら(彼女ら)はプレイヤーとの結婚相手候補となっている。
候補はプレイヤーの性別によって制限されることはなく、男同士、女同士の同性婚が可能となっている。

好感度を上げ、各好感度レベルに応じた好感度イベントを見た後で花束を渡すと、プレイヤーとの関係が恋人状態に変化する。
その状態でさらに専用のアイテムを渡すとプロポーズとなり、その数日後に結婚式イベントが始まり、めでたく夫婦となる。

結婚相手はプレイヤーの牧場に移り住むようになる(元住んでいた家は残る)。
朝食や夕飯を作りプレイヤーにプレゼントしたり、農作業や家畜の世話を手伝ってくれるようになる。
また専用のイベントを経ることで妊娠出産・養子縁組をして子供が増える。子供は二人までで、男女はランダムで決定される。

離婚も可能。離婚すると結婚相手は元いた自宅に戻り、プレイヤーへの好感度がゼロになる。子供がいた場合はプレイヤーの家に残る。
子供の存在ごとなかったことにしたい場合は専用アイテムを使うことで「人生のやり直し」となり離婚および子供の存在がなかったことになる。
人生のやり直しなので結婚さえしていない以前の状態に戻るため、結婚相手の好感度がゼロになってしまうことはない。

行事

行事が各月に2回ずつある。受付時間になると画面左下に開催中のメッセージが出現する。
その時間内に会場に入れば行事に参加することができる。入場時間内に該当マップに移動しないと自動的に不参加になる。

行事の内容は交流や競技を目的としたもの。
交流を目的とした行事は住民全員に話しかけた(場合によっては話しかけて回る必要はない)あと、町長に進行を頼めば自動で進む。

競技系の行事ではプレイヤーが優勝することで町の住人の好感度が上昇する。
しかし競技でプレイヤーが優勝できなかったことで村の住民からの好感度が下がるといったようなデメリットはない。
また、行事自体に参加しなかった場合でもデメリットなどはない。参加、不参加や結果はプレイヤーの自由である。

『Stardew Valley』の住民

結婚候補

アレックス

プロのラグビー選手を目指す青年。村の住民であるジョージとエヴリンの孫にあたる。両親の離婚に伴い、祖父母に引き取られる形で町にやってきた。
性格はかなり傲慢で、自分がプロの選手になると豪語している。しかしそう言う割に球団に志願したりなどの具体的な行動は取らない。
スポーツの夢を尊大に語ることで、アレックスは両親の離婚によって生まれた心の間隙を埋めようとしている。その心を解きほぐしていくのがアレックスとの恋路の始まりである。

好きなものはパンケーキで、プレイヤーからもらうと大げさなほど喜んでくれる。
また逆に嫌いなものを渡すと、はっきりと「ゴミ」と言うほど嫌がる反応をする。
良くも悪くも、感情表現が直接的であり、遠回しな表現や婉曲的な言葉を避ける真っ直ぐな性格をしている。

ちなみに開発段階ではJoshという名前であった。

エリオット

町の海岸にある小屋に住んでいる青年。
小説家を志していて、執筆に励んでいる。仕事はしていないことと、貯金で暮らしていることがイベントで判明する。
機嫌がよい日の晩は町の酒場で酒を楽しんでいる。普段は小屋で執筆をしているか、創作のヒントを得るために図書館に足を運んでいる。
執筆はあまりはかどっておらず煮詰まっている様子で、好きなことを自由に楽しんでいるプレイヤーのことを羨ましいと思っている。

ロマンチストである彼は詩的な表現を好んでいる。そのため台詞も柔らかい表現となっている。
大好物を贈ると「これは美しいものだ」と表現し、嫌いなものに対しても「僕はこれのファンではない」と喋る。
結婚すると「何万本のイリジウム鉱石(ゲーム内において最も価値がある鉱石)のインゴットがあったとしても、僕は君を選ぶ」などといった熱烈な表現をしてくる。

結婚した後は、朝食に加えてコーヒーを追加で用意してくれるようになる。
また、1年の終わりである冬の月28日にプレイヤーにワインをプレゼントしてくれる。

ハーヴィー

ペリカンタウンの町医者。大学を卒業してからペリカンタウンに来たため、結婚候補の中では少し年上となっている。

医者らしい親切な性格で、町の住民からも親しまれている。少しおせっかいなところもあるが、それも相手を気遣うゆえの優しさである。
医者として住民に健康に気を使うよう注意して回っているが、自分自身の食生活はかなり適当であり、キッチンの冷蔵庫には冷凍食品で満たされている。
ハーヴィーとの恋愛イベントは「他人を優先するあまり自分のことが疎かになっているところをプレイヤーが諌める」という内容で一貫している。

結婚するとプレイヤーの牧場に自分のスペースを作る。小さな庭園を設置し、医院が定休日の日はそこで読書をしている。

ゲーム中、スターデューバレーを列車が通過するイベントが不定期に発生する。
この時にハーヴィーの恋愛イベントが発生してしまうと、ゲームがフリーズするバグが発見されている。
2017年7月に配布されたパッチ1.1でもこのバグは直っていない。
列車が通過するイベントは不定期のため滅多に起きないのでハーヴィーとの恋愛イベントとかぶることはほとんどないが、もしプレイするならば留意しておきたい点である。

サム

ペリカンタウンの南西に住む青年。ケント、ジョディを両親に持ち、年の離れた弟としてヴィンセントがいる。
サムは音楽に情熱を燃やしている元気で若い男性であり、ギターやドラムの演奏を得意としている。友人であるセバスチャンと一緒にバンドを結成したいと野心を持っている。
しかしサムは計画を立てるだけ立てておいて途中で放棄するという癖があり、そのせいでバンドデビューも頓挫しているようである。

キャラクターイメージは典型的なアメリカの青年といった風であり、ピザやコーラが大好物である。
珍しい鉱石にはあまり価値を見いだせないらしく、鉱石類をプレゼントしても反応は鈍い。しかしタイガーアイだけは唯一好物に分類されている。(その理由は語られてはいない)

会話ウィンドウでのポートレートでは服装が黄色のシャツとなっているが、フィールド上でのアイコンでは赤いシャツとなっている。
ちょっとしたミスであるが、このミスはパッチ1.1でも修正されていない。

セバスチャン

ペリカンタウンの北の山に住む青年。
ロビンが母親でデミトリウスは義理の父親(両者が再婚した)。またデミトリウスとロビンの娘であるマルは義理の姉妹である。
連れ子同士の再婚ということで家の中で微妙な立ち位置にあり、その逃避から自室である地下室にこもりパソコンに向かってゲームをしている。
親友であるサムに連れ出されてサムの家で遊ぶこともあるが、基本的には自室にこもりきりの根暗な青年である。

デミトリウスが自身の娘であるマルを優先し、また母親であるロビンが大工仕事で家庭を省みることが少ないという環境にいる。
ペリカンタウンの行事でも3人と離れたところに立っていることから、その微妙な距離感がうかがえる。
イベントでは、「デミトリウスに(マルと2人でそれぞれ作った)雪だるまを自分の分だけ壊された」というエピソードが聞ける。

こういった不憫な立ち位置であるため、プレイヤーからの人気は高い。
「あんな家に置いておけるか!」と思うのか、開発者からの「結婚した相手は誰か」というアンケート結果では男性陣の中では圧倒的なトップであった。

シェーン

シェーンは人生を悲観してうつ病に苦しんでいる青年である。
人生を悲観するあまり投げやりな言動となり、失礼な物言いとなることもある。しかし、彼のふてくされた姿勢は、彼と友達になることを選んだプレイヤーに向かって変わり始めていく。

叔母であるマーニーの家に住んでいるが、朝から昼までアルバイトをした後は酒場で飲んでいるため、家に帰るのは最低限。
アルバイト代はほとんど酒に消えているらしく、そのことを叔母のマーニーから注意されるものの聞く耳を持たない。そのことから、軽度のアルコール依存症も患っているようである。
髭が濃い体質なのか、顎まわりは青い剃り残しがある。影の表現ではない。薄くて目立たないが、その痕に生理的な嫌悪感を持つのか、プレイヤーからの人気はあまりないようである。
そんなシェーンではあるが、うつ病を患う前は養鶏家を目指していたようで、自室の本棚には養鶏の指導本が置いてある。

プレイヤーとの友好度が上がるにつれ、人生の悲観を脱して立ち直るようになる。
夢であった養鶏家を目指し、叔母のマーニーの牧場の一角を借りてニワトリを飼い始める。

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