Stardew Valley(スターデューバレー)のネタバレ解説・考察まとめ

『Stardew Valley』とはConcernedApe開発、Chucklefishから販売のインディーズゲームである。
ジャンルはオープンエンドカントリーライフRPGに分類されており、牧場物語によく似た世界観の中で生活できるゲーム。プレイヤーは寂れたスターデューバレー(星降谷)を再建していくという物語。

『Stardew Valley』の概要

Stardew Valley(スターデューバレー)とはConcernedApe開発、Chucklefishから販売のインディーズゲームである。

Steamで2016年2月26日発売。(日本時間では27日)。価格は1400円となっている。
海外のゲームであるためゲーム内テキストはすべて英語であるが、2017年4月からは公式に日本語にも対応し、日本語でのプレイが可能となった。
2017年2月には、PS4とXbox One、およびSwitchなどコンシューマー向けのバージョンが発表された。

マーベラス(元マーベラスエンターテイメント、マーベラスAQL)から発売されているシミュレーションゲームである「牧場物語」をリスペクトした作品となっており、同作品に酷似したシステムを用いている。
しかしながら悪質なパクリや模倣というわけではなく、プレイヤーからは「海外版牧場物語」と呼ばれ、好意的に受け止められている。
Steamにおいては、リリースからわずか1ヶ月ほどの間に15000件以上のレビューを集め、うち98%の好評という非常に高い評価を得ている。

ゲーム内でできることや基本的なシステムは「牧場物語」(特にニンテンドー64で発売されたハーベストムーンあたりの時代の作品)と大して変わらない。
荒れ地を開墾して作物を育てたり家畜を育てたり、NPCとの交流をしたり、鉱山へ探検に出たり、釣りなどができる。また手に入れた作物や畜産物、魚などで料理や加工品を作ることもできる。

PCゲームであるためMOD(ゲームのグラフィックやプログラムを改変するツール)を導入することもできる。
が、操作が楽になる程度のものなのでなくてもまったく問題はない。

『Stardew Valley』のシナリオ

あなたが幼かったある日、祖父から手渡された1通の手紙。
「本当に困った時に開けなさい。」
そう言われたあなたはその手紙を大事にしまっておいた。
……数年後……
毎日仕事に追われる日々を過ごすあなた。そんな生活にウンザリしてきたあなたは、今は亡き祖父の手紙を見る。
そこには、祖父が遺した農場の事が書かれていた。
少しばかりのお金をにぎりしめ、農場のあるStardew Valleyに引っ越した。
荒れ果てた農場。インフラが整っていない不便な村生活。あなたは寂れた農場と村を元気にしようとクワを持って畑を耕し始める。
はたして、あなたは村のヒーローになれるのだろうか。

というのがSteamの購入画面に記載されたあらすじ。

一流企業であるJoja社で働くプレイヤーは、仕事に追われる日々にうんざりして仕事をやめ、祖父の暮らしていた牧場に引っ越す。
今やすっかり荒れ果てた牧場、寂れた村とそこに住む人々に歓迎されながら、新たな生活をスタートさせる。
プレイヤーは荒廃したStardew Vallyを復活させ、立派な牧場主を目指していく。

シナリオの分岐

Stardew Vallyは「村の復興」という目標にあたって2つのシナリオに分岐する。
ひとつはコミュニティセンター(公民館)を修理すること、そしてもう一つがJoja社に村の再建を委託することである。
前者が正規のルートとなっているが、後者のルートに進んでも何かしらゲーム進行に影響が出ることはない。

コミュニティセンターの修理

使われなくなりボロボロになったコミュニティセンターを修繕するルート。
修繕するためには、バンドルと呼ばれる小目標を達成する必要がある。

基盤(バンドル)に指定されたアイテムを納品することでバンドルコンプリートとなり、公民館に住み着いた精霊ジェニモによって少しずつコミュニティセンターの修理がなされていく。
バンドルコンプリートの報酬としてアイテムがもらえたり、村のトロッコやバスが復活することで移動の短縮や行動範囲の拡大など様々な機能が解禁されるようになる。

時間制限はないが、季節固有のアイテムが必要になるため、用意しそこねると翌年までバンドルを完了できなくなるので注意。
コミュニティセンターの復興を終えると町にあるJojaマートは閉店し、利用できなくなる。

Joja社への委託

JojaマートでJoja会員になることで、Joja社に村の再建を委託するルート。
コミュニティセンターはJoja社の倉庫になる。そのため、Joja会員となるとコミュニティセンターの復興は不可能になってしまう。

バンドルコンプリート報酬であるアイテムやトロッコ稼働、バス修理はJoja社から購入することになる(一定額を支払うことで解禁され利用できるようになる)。
バンドルに必要なアイテムを集めるのが面倒で金で楽をしたいという人のためのルートである。

『Stardew Valley』のマップ

舞台であるスターデューバレーはこのような地形となっている。
町であるペリカンタウンの西にプレイヤーの牧場が設置されている。
牧場の名前はゲーム開始時に自由につけることができる。2017年7月時点で正式に日本語対応したため、日本語入力も可能である。

スターデューバレーはプレイヤーの牧場、ペリカンタウン、海岸、シンダーサップの森、北の山、砂漠のエリアに分かれている。
このうち砂漠へは特定のバンドルのコンプリートが必要になる。

ペリカンタウンには雑貨屋、大工店、鍛冶屋、図書館など様々な機能の商店が散在している。
商店は基本的にAM9:00~PM4:00まで営業している。定休日やキャラクターの移動などで多少ずれる。
牧場からペリカンタウンの東、北の山の鉱山へはかなりの距離があり、移動が非常に大変であるが、特定のバンドルのコンプリートによりトロッコが解禁され、移動がショートカットできるようになる。
また、「(海岸、山などの地名)へのトーテム」というアイテムを消費して使用することで長距離を一瞬で移動することができる。

『Stardew Valley』のゲームシステム

ゲーム時間での3年間に「祖父の牧場を運営して村を復興・繁栄させる(コミュニティセンターの復活)」という目標は存在するが、あくまでこれは目標であるため、別に無視してかまわない。
3年の区切りは「Stardew Hero」という称号評価のためのイベント用で、イベントを無視しても問題ない。つまり、3年の間に村を復興させずとも(できなくとも)ゲームオーバーになったりはしない。
行動や選択はプレイヤー自身で決めるものなので、村を再建するという目標を達成しようがしまいがプレイヤーの自由である。

ゲーム内での1日はAM6:00~翌AM2:00で、この間の時間はリアルタイムで10分となっている。28日×春・夏・秋・冬の月の112日で1年がひとめぐりする。
1ヶ月を30日としなかったのは、1ヶ月でちょうど曜日が一巡するようにするため。30日だと各月の始まりの曜日が毎月違ってしまい、「作物の植え直しをしなければならない各月1日に雑貨屋が定休日で作物の種が買えなかった…」というような事態を防ぐためである(作物の種が売っている雑貨屋は水曜日が定休日となっている。1ヶ月を30日にすると、あれこれ忙しい最序盤である1年目夏の月1日が水曜日になってしまい、種も物資もない最序盤では大きなロスとなってしまう)。

基本的な操作についてはアイテムスロットにある道具にカーソルを合わせ、右クリック(ゲームパッドの場合は決定ボタン)で使用する。アイテムにカーソルが合っていると頭上に持ち上げる。頭上に持ち上げたアイテムは右クリック(もしくは決定ボタン)で使用する。
プレイヤーには気力ゲージとHPゲージが設定されている。各ゲージは画面の右下に表示されている。
クワやツルハシといった道具を使うと気力を消費する。気力がゼロになると過労で倒れてしまい、その日は寝込んでしまう。
HPゲージについては後述の鉱山でのみ使うものである。HPが1でも減ってしまった時にのみ表示され、HPが満タンであるときには表示されない。

プレイヤーには農業、採掘、釣り、採取、戦闘という5つのスキルが備わっており、各カテゴリへの習熟度を示している。
習熟度が上がるごとに新しい道具が作れるようになり、高度なツールを使えるようになる。
また、恒常的に効果があるバフ(特殊効果)を習得できる。

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