メダロット(Medabots / Medarot)のネタバレ解説・考察まとめ
『メダロット』とは、ギンジョウ町に住む小学生天領イッキと、そのパートナーとなるメダロットのメタビーによる日常生活とロボットバトルを描いた作品。時にマニアックな要素や感動ストーリーがあったりと多種多様なストーリーが魅力である。登場人物がやたら「酒」をキーワードとしている名前が多いのも特徴となっている。
『メダロット』の概要
「メダロット」は、1997年にイマジニアより発売されたゲームボーイソフト及び漫画作品である。
1997年に「メダロット・カブト」「メダロット・クワガタ」の2タイトルがゲームボーイソフトとして2種類同時発売され、同時に講談社のコミックボンボンにて「ほるま りん」氏が漫画連載を始めた。
メダロットは人工知能を搭載した多種多彩な性能のメダルを、メダロットの骨組みとなるティンペットに埋め込み、更に頭・左腕・右腕・脚部の4種類のパーツを合体させたメダルロボットのことである。
メダロットカブト・クワガタの2タイトルの主人公は、当時小学生であったアガタヒカルであり、身近な人々とロボトルしていき、悪の秘密結社ロボロボ団の野望を阻止していくストーリーであった。そして1999年にアガタヒカルによるロボロボ団制圧から数年たったストーリーとなる続編"メダロット2"カブト・クワガタが2タイトル同時発売され、同時期にテレビ東京系列にてアニメ化もされた。
本項目ではアニメ版のメダロットについて説明する。
『メダロット』のあらすじ・ストーリー
舞台は日本のどこかにある架空の町、ギンジョウ町。
ギンジョウ小学校に通う主人公天領イッキはメダロットの知識は小学校内では飛びぬけていたが、勉強は出来ずスポーツも出来ないダメ学生だった。
しかもメダロットはおろかメダルすらも持っていないため、クラスメートからバカにされる始末。せめてメダロットパーツと骨組みとなるティンペットだけでも手に入れようと最寄りのコンビニではたらくヒカルに相談しに行くが、予算が足りず型落ちしたパーツなら買えると言われる。イッキとアリカはそのパーツをバカにし始め、半額なら買ってやるなど挑発したらヒカルの怒りを買ってしまい、購入できなかった。
メダロットのことをあきらめきれないイッキだったが、偶然にも道端に落ちているメダルを手に入れた。メダルを手に入れた日の翌日、テレビでメダロットを悪用し、パーツを根こそぎ奪う悪党がいるとニュースで話題となっていた。運が悪いことにその悪党たちはイッキやアリカたちの前に現れ、アリカのメダロットのパーツを根こそぎ奪おうした。アリカのピンチを放っておけないイッキはヒカルのいるコンビニで型落ちしたパーツを購入しメタビーが誕生した。その後はクラスメートや身近な人とロボットバトル・通称「ロボトル」をしていき、メタビーとの親睦を深めていった。
ある日イッキはテレビでロボトル大会世界大会を見て、自分も世界大会に出場したいと熱意を燃やす。その時、出場していた憧れの選手・ヴィクトルを目指しながらメタビーとロボトルの腕を磨いていくことを決心した。
ある日、悪の秘密結社と名乗る"ロボロボ団"がギンジョウ町に突如現れ、世界征服を企んでいた。彼らの野望を阻止するため、メタビーと共にロボロボ団に立ち向かい、一度は野望を阻止することに成功した。
イッキのロボトルの成績がよかったため、メダロット日本代表として世界大会出場が決定した。そこにはコミッショナーとしてロボロボ団が再びイッキ達の前に現れた。イッキのあこがれる選手ヴィクトルもいたが、ロボロボ団とつるんでおり、裏で賄賂をもらっていた。そのことを知ったイッキは落胆しヴィクトルとロボトルを行い思いをぶつけていき、ヴィクトルを更生させたイッキ達はロボトルをこれからも続けていくのであった。
『メダロット』の登場人物・キャラクター
天領イッキ
名前の由来は岐阜県の名酒、「天領」より。
ギンジョウ小学校に通う小学3年生。
勉強、運動等まったくもってダメでしかも臆病。おまけにアイドルオタクの気質もある典型的なダメ学生だが、いざとなったら勇ましくなり、愛機メタビーとともに困難に立ち向かう。
基本的にはなよなよしているが、好きなことになると熱くなる。
特に大好物である"たこ焼き"のことを語ると、熱が入りすぎてストーリーの大半をたこ焼きのこと語って終わってしまったこともあり多くの視聴者をある種震撼させた。
またゲームでは女装やコスプレ等をするイベントが多数あるが、アニメでは犬の仮装をしたことがある。
メタビー
所有者:天領イッキ
カブトムシをベースとしたメダロット。
主に射撃能力が主軸で、遠距離戦を得意とする。必殺技は頭部のつの部分から発射される。
必殺技はつの部分から発射する二発のミサイル攻撃。
熱血漢であり、曲がったことが嫌い。
普段なよなよしているイッキとは相性がよくなく、しばしば喧嘩になる時もある。
しかしメタビーはイッキのことを信頼しており、バトルの時にはイッキと気持ちを共有してあらゆる敵を倒してきている。
基本的には血気盛んで気が緩まないことが多いメタビーだが、カブトムシ型ということもあってかスイカをみると気持ちが高騰し黙っていられなくなる。
甘酒アリカ
名前の由来は「甘酒」。
イッキのクラスメートで幼馴染。
ジャーナリストになるのが夢らしく、小学校では新聞部に所属している。
行動派でスクープ記事には、周りのことを気にせず行動し、隠し撮りや独占スクープをしたりと、本職ばりに動きまわっては記事を仕上げる。
運動力も勉強もイッキより出来る。特にドッジボールと雪合戦は大得意で「ドッジのアリカ」という二つ名もある。
男勝りのアリカも恋をした時や、イッキの心配をしたりするときは乙女の一面を見せたりする。
セーラーマルチ
所有者:甘酒 アリカ
あだ名はブラス。
セーラー服姿の女子学生をベースとした女性型メダロット。射撃を得意とし、メタビー達とたまに連携も取る。
アリカとは違ってイッキやメタビー達に対しても優しく接する。イッキからはメダロットのほうが持ち主より優秀だといわれるほど女子力の高いメダロット。
ただ単体で戦うことは少なく、どちらかというとメタビーや他のメダロットとサポートして戦うことが多い。
キクヒメ
名前の由来は吟醸酒「菊姫」。
カガミヤマ・イワノイと3人でいる悪童グループ「スクリューズ」のリーダー。
姉御肌でありアリカに引けを取らないほどの男勝りな性格。
ただそんなキクヒメも恋をしたり、バレエを習っていたりと女子ならではの一面も備えている。
スポーツは得意だが、勉強は出来ず赤点をよくとっている。
なお、キクヒメとセーラーマルチ、そしてイッキの母親は同じ声優が担当してるため一人で二役をやりとりする場面も何回かある。
ペッパーキャット
所有者:キクヒメ
猫をベースとした女性型メダロット。
猫のように俊敏な動きと、両腕から放たれる電流攻撃による接近戦を得意とする。
キクヒメのことをおやびんと言い忠誠を誓っている。
根は純粋であり、メタビーやキクヒメを思いやる一面もある。
このペッパーキャットのパーツはキクヒメが改良したものであり、本来より打たれ弱い分機動力が高くなっている。
そのためあってか全国100位以内の実力者でもあるが、違法改造や本来装備出来ないパーツの装着などを行っているため、何かあやしい感じもする。
カガミヤマ
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目次 - Contents
- 『メダロット』の概要
- 『メダロット』のあらすじ・ストーリー
- 『メダロット』の登場人物・キャラクター
- 天領イッキ
- メタビー
- 甘酒アリカ
- セーラーマルチ
- キクヒメ
- ペッパーキャット
- カガミヤマ
- キースタートル
- イワノイ
- シアンドッグ
- ブルースドック
- 辛口コウジ
- スミロドナット
- 純米カリン
- セントナース
- ロクショウ
- アガタヒカル
- 怪盗レトルト
- 宇宙メダロッターX
- 秋葉原博士
- サケカース
- シオカラ
- スルメ
- サラミ
- ヘベレケ博士
- ヴィクトル
- ウォーバニット
- 『メダロット』の用語
- メダロット
- メダル
- ティンペット
- パーツ
- メダロッター
- メダロッチ
- ロボトル
- 『メダロット』の名言・名セリフ/迷言・迷セリフ
- 1話
- 天領イッキ「戦いは、力やデザインが全てじゃない、メダロットを操るプレイヤー、メダロッターの勇気や気力がモノを言う。」
- 天領イッキ「動け、このポンコツメダロット!」
- 8話
- メタビー「あなたのために、俺は戦う。」
- 9話
- イワノイ「負け犬にだってかみつくことぐらいできるはずだ おやびんの敵は、このおいらがとってみせる。」
- 10話
- 天領イッキ「お前を整備するのは嫌だけど 何もしないまま負けるのは嫌なんだ。」
- 11話
- メタビー「ロボロボ団の メタビーだロボ。」
- 12話
- ロクショウ「名乗るようなものでは…ない。」
- ロクショウ「俺の名は…ロクショウ。」
- ロクショウ「勝負に勝つことだけが、メダロットの誇りではない。」
- ロクショウ「困っている物を見過ごすことは出来ない、例えそれが子犬でも、メダロットでも。」
- 13話
- キクヒメ「恋よりも、メダロットをとる!」
- 15話
- ロクショウ「人間は進歩する生き物だと聞く、いずれまた会おう。」
- 20話
- ヘベレケ「レアメダルを探せぇ!」
- 秋葉原博士「お手、おかわり、ちんちん!」
- 秋葉原博士「メダルを活かすも殺すもメダロッター次第だということを忘れるな!」
- 天領イッキ「俺は、何もしないまま負けるのは嫌だ!」
- 21話
- サケカース「聞こえなくても俺にはわかる…さよならだ。」
- 23話
- ロクショウ「悪夢のような過去と向き合っていきている、胸を切り裂かれるほど痛いものだ…」
- 24話
- 辛口コウジ「ひゃぁ~ぁ~、スミロドナットいけぇ~!」
- 25話
- ロクショウ「言わなかったか?」
- ロクショウ「貴様には関係ない、俺の邪魔をするというのなら、斬る!」
- メタビー「おまえとは一度戦ってみたいと思っていたんだ!」
- 26話
- メタビー「俺は、お前を助けに来たわけじゃない!お前を倒すのはこの俺だ!」
- ロクショウ「一度とはいえ、俺の心の傷を弄んだ罪…重いぞ!」
- 27話
- 甘酒アリカ「勇気と気力で勝ち取ったベスト3でしょ?もっと自分の力を信じたら?」
- 天領イッキ「そうだ、本当の戦いはここからなんだ。」
- 28話
- 天領イッキ「タコが、タコが大きすぎる。」
- 天領イッキ「いいか、たこ焼きとは地球だ!」
- 天領イッキ「肝心なのは、皮と、トロみと、タコのコラボレーションだ!」
- 30話
- シアンドッグ「おやびんを悪く言うなぁ~。」
- シアンドッグ「俺はメダロットの狼、シアンドッグだ!」
- シアンドッグ「勝たなきゃ、おやびんのところには戻れねぇんだよ!」
- イワノイ「シアンドッグを打つなら、おいらを打て!」
- イワノイ「おいらと相性ピッタリなメダルは、お前しかいないんだ!」
- 31話
- サラミ「我々の勝ちだよ~ん、はっはっはっ…」
- 32話
- 宇宙メダロッターX「私は、遠い銀河のかなたから、数多の星々乗り越えて、青く輝く地球へとおりたった、一筋の流れ星、"宇宙メダロッターX"」
- メタビー「男なら、負けたことのことは考えないもんだぜ。」
- 34話
- 辛口コウジ「奥義!シャドウソード!」
- メタビー「男が真剣勝負する時は、何か背負ってなきゃいけないんだ!」
- 36話
- 天領イッキ「メダロッターとメダロットの魂は二人でひとつだろ?」
- 37話
- 怪盗レトルト「決して悪の手にメダルを渡すんじゃないぞ!」
- 38話
- ロクショウ「メダロットに罪はない。」
- 40話
- 天領イッキ「メダルには魂が宿ってるんだ!」
- 天領イッキ「俺たちは、絶対に勝つ、例えそれが世界チャンピオンでも!」
- ヴィクトル「メダロットは戦うための道具、そしてロボトルは戦場、戦場に友情などいらない。」
- 純米カリン「"宇宙メダロッターX"ですの~。」
- 41話
- 純米カリン「鶴翼の陣!」
- 純米カリン「私は、宇宙メダロッターXですわ。」
- 42話
- キクヒメ「待たせたな、私こそが日本チームの華麗なるリーダー"宇宙メダロッターX"」
- 43話
- カガミヤマ「飛び込んで一気に片をつける!」
- キースタートル「ハイッ!」
- 44話
- 天領イッキ「買えって、買ってって 命令するんだよぉ~。」
- イワノイ「突っ込み拒否、男には触れられたくない過去があるもんですよ…」
- キクヒメ「あたしたちも、アイドルグループを結成する!」
- 天領イッキ・辛口コウジ・カガミヤマ「全然OK!」
- 甘酒アリカ「腐れ外道が…」
- 45話
- イワノイ「…私は"宇宙メダロッター エッ…クス…"」
- イワノイ「へっ、役立たずのおいら達に出来ることって、こんなことしかないからな。」
- ヒカル「ロボトルは魂と魂をぶつけ合う競技なんだ、傷つくことがあってもリングを降りれば仲間になれる。」
- キクヒメ「大切なのは、どんな戦い方をしたかってことだ!」
- メタビー「魂まで、真似できないのさ。」
- 46話
- 純米カリン「私は、カリンなどというものではない。ロボロボ団のリーダー"モロキュウ"だロボ!」
- 宇宙メダロッターX「次の準決勝は私が出場する。そこで答えを出そう!」
- 辛口コウジ「勝負を決めるのはメダロットの性能ではない、メダロッターの勇気と気力なのだと」
- 47話
- 甘酒アリカ「ごめんなさい、私…何もできなかった」
- サケカース「エブリバデェ、ヘロォ~?」
- 48話
- ヴィクトル「どうしてこんなことに…」
- ヴィクトル「俺は一生あの時のことを忘れない…」
- スミロドナット「コウジ、私のことは心配しないでください。 限界まで戦い抜いて見せます…」
- 怪盗レトルト「他の人に決まったから 出番ないよ。 んじゃ。」
- メタビー「イッキ、明日は絶対勝とう!」
- 49話
- ヴィクトル「俺が犠牲にしたのは、ただの戦闘パーツだ、仲間などではない。」
- ヴィクトル「初めてだ、この俺をここまでイラつかせた奴は!」
- スミロドナット「わたしは、きさまらなどには…負けない!」
- 天領イッキ・メタビー「心で、通じ合ってるんだよ!」
- 50話
- ウォーバニット「もっともっと彼と戦い続けたいのです!」
- ヘベレケ「世界は私の手で生まれ変わるのだ!」
- 51話
- メタビー「俺は、戦いたくない…これ以上大切な人を失いたくない…」
- メタビー「俺はお前のことをマスターと思ったことはない、俺とおまえは友達だ!」
- 天領イッキ「俺はメタビーを信じる!」
- 天領イッキ・メタビー「俺たちの友情は、だれにも壊せやしない!」
- ウォーバニット「ヴィクトル、私のパートナーは、あなたしか…かんがえられ…ない…」
- 52話(最終回)
- 秋葉原博士「こんなこともあろうかと、ひそかに開発しておいた、ジャイアントメタビーじゃっ!」
- 秋葉原博士「君とメタビーで、世界を救うのじゃあ!」
- ヘベレケ「我こそが、王の中の王!」
- 天領イッキ「お前がいなくなったら、俺はどうしていけばいいんだよぉ~。」
- サケカース「俺は悪のロボロボ団リーダー、サケカース様だロボ!」
- メタビー「感じるぜ、みんなの友情、みんなの思いが俺の中になだれ込んでくる…」
- メタビー「熱い魂があればそれはどんなものにも勝る力となる。」
- ヴィクトル「今度会うときは、また俺と戦ってくれるか?」
- 『メダロット』の主題歌
- OP(オープニング):メタビー(竹内順子)『知恵と勇気だメダロット』
- ED(エンディング):甘酒アリカ(仙台エリ)『やっぱり君が好き!』