エウレカセブンAO(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『エウレカセブンAO』とは、2012年にボンズによって制作されたSFロボットアニメ。2005年に放送された「交響詩編エウレカセブン」の続編に当たる作品で、全22話が放送された後に完結編2話が別枠で公開された。
沖縄の離島で義祖父と共に暮らす少年フカイ・アオは、ある時行方不明の母が乗っていた人型ロボット・ニルヴァーシュに乗り込み、謎の生命体シークレットを撃破する。これを機に島を出奔したアオは、シークレットの謎に迫り、幼馴染を連れ去った超常の怪人トゥルースと戦いつつ、母の手掛かりを追い始める。
スカブコーラルから放出される粒子。エネルギーとして扱えるので、日本はこれを利用しようとしている。
IFO
アオらが乗る、人型ロボットの名称であり、Intelligent Flying Objectの略。操縦できるパイロットはトラパー共に成長した子供など、限られているので貴重である。ニルヴァーシュをもとに作られたものが多数を占める。前作の『交響詩編エウレカセブン』では「LFO(Light Finding Operationの略)」、前作の軍が使用しているものは「KLF(軍専用LFOでKraft Light Fighterの略)」と呼ばれていた。
LFO並びにKLFはアーキタイプを使用し作られているのに対し、IFOはアーキタイプの無い汎用人型重機である。アオのニルヴァーシュはクォーツガンの改変によってアーキタイプ(トゥルース)が備わり、IFOからLFOへと変化した。
FP
飛行機よりも小さいが、空中を移動できる小型の移動機器。
自動車と同様に、市民の移動手段として利用されているもようで、アオは子どもながらに操縦術に長けていた。
沖縄諸島連合
正式名称:沖縄及び琉球諸島連合国
磐戸島を含む沖縄近辺の島々による連合国家である。スカブコーラルから採掘でき、圧縮・液状化することでエネルギーとして活用できるプラントコーラル採掘権をめぐりる米国、中国などの思惑、また兼ねてから抱いている反日感情に煽られた結果、独立を図った。
プラントコーラルの採掘によって繁栄している地域もあるものの、政治的にはまだ不安を残している。
シークレット
Gモンスターとも呼ばれる、スカブコーラルに引き寄せられるように向かう謎の敵生命体。戦闘機などの通常兵器の攻撃にはもろともしない。物語の終盤まで人間に敵対する存在として認知さていたが、実は危険なスカブコーラルを破壊するために行動している、未来の世界が生み出した存在であることが判明した。
様々な形状のものがあり、中には「カエル」「ビックリ箱」のようにキャッチーなかたちなものもある。
『エウレカセブンAO』の名シーン・名場面
アオ「俺だって……、俺だってこの島、好きだったんだぞ!」
アオが島民によって焼かれた診療所から駆け出る際、心の中で叫んだシーン(第三話)。
大切な診療所を焼かれるほどの被害を受けながら、故郷を想う島民を庇ったトシオ。その思いを理解しながらも、島民と同じく島を愛する気持ちを持っていたアオのやるせなさが描かれている。
のちにゲネラシオン・ブルへの入隊を決めた理由の一つとしても島への想いが伺えるなど、迫害を受けながら故郷を想うアオのやさしい性格がわかる。
アオ「自分が、大事な人達を悲しませてちゃ、しょうがないじゃないか」
作戦中、戦死したゴルディロックスの隊長・ブルーノの家が片付けられてしまう際にアオが言ったセリフ(第六話)。
我が子のように可愛がっていたゴルディロックスの隊員が危機に面した際、自身が犠牲になって隊員たちを守ったブルーノ。大人として子どもたちを守る正義感と共に、一つの命が潰えたことに対する悲しさが滲み出ている。
またアオとは作戦の直前に面識があり、アオにとって初めて知人の死と直面したシーンでもある。
エウレカ「ここがどこで、あの人達が誰でもわかってることがある。 私は、この星を、守る!」
トゥルースにゲネラシオン・ブルの面々や日本軍が襲われている際、みんなを守ろうとエウレカがニルヴァーシュに乗り込んだシーン(第十三話)。
この時のエウレカは、まだ自分がいる世界がどこなのか分かっていなかった。不安が大きい中、それでも周囲の人たちが傷ついていくのを見て、自分も戦う決意する。ここがどこであろうと、もう誰も死なせたくないというエウレカの気持ちが込もっている。前作の『交響詩編エウレカセブン』同様、エウレカの戦いに対する信念が詰まったセリフ。
エレナ「わかってた。 いつだって、手が届かないから好きなんだって」
ゲネラシオン・ブルから抜け出したエレナが、戻ってくるよう説得するアオに対して応えるシーン(第二十一話)。
「自分は特別な存在」、その思いが打ち砕かれ自暴自棄になっていたエレナはゲネラシオン・ブルのメンバーに対しても敵対心を向ける。それでも共に居たいと言ってくれるアオに対して、声が届かないコックピットの中で題目のセリフを呟くのだった。
アオに対する思いとと共に、自分の存在と向き合う覚悟が伺えるセリフである。
『エウレカセブンAO』の主題歌
OP(オープニング):Hemenway「Escape」(第2話 - 第13話)
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目次 - Contents
- 『エウレカセブンAO』の概要
- 『エウレカセブンAO』のあらすじ・ストーリー
- ニルヴァーシュとの出会い
- 新たな「仲間」と「再会」
- 新たな戦いの幕開け
- 決戦と結果の末に現れた男
- 決意と代償と帰還
- 『エウレカセブンAO』の主な登場人物・キャラクター
- フカイ・アオ
- フレア・ブラン
- エレナ・ピープルズ
- フカイ・トシオ
- イビチャ・タノヴィッチ
- ガゼル
- トゥルース
- アラタ・ナル
- エウレカ
- レントン・サーストン
- 『エウレカセブンAO』の用語
- スカブコーラル
- トラパー
- IFO
- FP
- 沖縄諸島連合
- シークレット
- 『エウレカセブンAO』の名シーン・名場面
- アオ「俺だって……、俺だってこの島、好きだったんだぞ!」
- アオ「自分が、大事な人達を悲しませてちゃ、しょうがないじゃないか」
- エウレカ「ここがどこで、あの人達が誰でもわかってることがある。 私は、この星を、守る!」
- エレナ「わかってた。 いつだって、手が届かないから好きなんだって」
- 『エウレカセブンAO』の主題歌
- OP(オープニング):Hemenway「Escape」(第2話 - 第13話)
- OP(オープニング):FLOW「ブレイブルー」(第14話 - 第23話)
- ED(エンディング):ステレオポニー「stand by me」(第1話、第3話 - 第12話、OVA)
- ED(エンディング):joy「アイオライト」(第14話 - 第21話、第23話・第24話)
- 挿入歌:LAMA「Parallel Sign」(第11話、第22話)
- 挿入歌:LAMA「Seven Swell -based on "NIJI"-」(第24話)