エウレカセブンシリーズの登場メカニックまとめ

『エウレカセブンシリーズ』とは株式会社ボンズ制作のSFロボットアニメ。
スカブ・コーラルという珊瑚礁のようなものに覆われた大地と、未知の粒子トラパーの波が大気中を漂うある惑星を舞台に、主人公のレントンは反政府組織ゲッコーステイトのメンバーである不思議な少女エウレカと出会う。レントンの憧れであり、ゲッコーステイトのリーダー・ホランドに誘われレントンはゲッコーステイトのメンバーとなる。メンバーとなったレントンはエウレカと恋に落ち、様々な経験を積んで少年から徐々に大人へと成長していく姿を描いた物語。

『エウレカセブンシリーズ』の概要

『交響詩篇エウレカセブン』とは、2005年から2006年の1年で放送されたSFロボットアニメである。
主人公の少年レントンが不思議で綺麗な少女エウレカと出会い、反政府組織・ゲッコーステイトのメンバーに加わりエウレカと共に世界最古といわれるLFOニルヴァーシュの搭乗員となる。レントンはエウレカに一目惚れし恋に落ちるが、エウレカの正体や過去、レントン自身の気持ちの成長を描いた物語である。

2009年にはパラレルワールドでの物語を描いた劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が公開され、2012年には『交響詩篇エウレカセブン』の続編でレントンとエウレカの息子が主人公である『エウレカセブンAO』が放送。そして2017年には劇場版三部作『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が公開された。

主人公のレントンは英雄扱いされる父親にコンプレックスを抱きながら、日々を送っていた。勉強は苦手で学校でも浮いている存在だった。だが彼は目に見えない粒子・トラパーの波に乗るリフが唯一の楽しみであった。そして天才リフボーダーのホランドに憧れ、毎日練習に励んでいた。だがある日、レントンの家に人型巨大ロボット・ニルヴァーシュが墜落したことで物語が始まる。
ニルヴァーシュを操縦していた不思議で神秘的な少女エウレカと出会い、レントンの心は奪われる。エウレカとの出会いでレントンは、天才リフボーダーでゲッコーステイトのリーダーでもあるホランドとも出会い、ゲッコーステイトのメンバーになることを決める。メンバーとなったレントンはエウレカと一緒に時間を過ごしていき、エウレカへの想いが大きくなっていく。だが、物語が進むにつれ彼女が人型コーラリアンであること、塔州連邦軍との戦いなど二人は様々な経験を経て想いがすれ違いながらも通じ合い、少しずつ大人へと成長していく。

2012年に放送された続編の『エウレカセブンAO』は、レントンとエウレカの息子・アオが主人公の物語で大人になったレントンとエウレカも登場する。
舞台は西暦2025年、日本から独立した沖縄のとある島。そこでアオは義理の祖父と生活を送っていたが、幼い頃から周りから迫害の目を向けられていた。ある日、アオは浜辺で様々な物資を輸送する運び屋のガゼル一味と遭遇し、そこで緑色の腕輪を拾ったことで物語が動き出す。
アオも父のレントンや母のエウレカと同じように人型のロボット・ニルヴァーシュに搭乗することになるが、世界で歴史の改変が起こってしまう。そこで母であるエウレカや父であるレントンと再会するが、意見が食い違いレントンと対立してしまう。そしてアオは自らの手で両親を未来へ送り返すが、アオ自身が時間軸を彷徨うことになってしまう。
西暦2027年、アオは自分のことを知らない人々が暮らす故郷の島へ降り立つ。
テレビ放送時は全22話で放送終了になっていたが、ロンドンオリンピックの中継放送が間に入ったことから同年11月に完結編として23話、24話が放送された。この形の放送は『コードギアス 反逆のルルーシュ』以来であった。

LFO・IFOとは

LFO

LFOとは(Light Finding Operation)ライトファイディングオペレーションの略称で、十数mある巨大人型ロボットの総称。
リフをヒントに開発されたボード型の飛行ユニットを用いて飛行することが可能である。地上走行できるビークル・モードに変形できるマシンも多数ある。
そしてその操縦者はパイロットではなく、ライダーと呼ばれる。『交響詩篇エウレカセブン』で登場するLFOはニルヴァーシュやモンスーノ、ターミナスと呼ばれるマシンが空中で戦闘を繰り広げる。

IFOとは(Inteligent Flying Object)インテリジェントフライングオブジェクトの略称。LFOと同じく巨大人型ロボット。ニルヴァーシュを元に開発されたため、全ての部品が互換性を持つ。
IFOを操縦できる者は幼い頃からトラパーを吸って成長した子どもか、人工的に体内にスカブを移植したパイロットのみである。LFOと同じくボード型の飛行ユニットを用い、飛行することができる。ニルヴァーシュに真似て開発されたサードエンジンを全IFOに搭載されているが、正常に作動することはなく、不明な物のまま複製されている。おそらく、トラパーを媒介にエネルギーを生み出す発電システムになっていると思われるが、アオが搭乗するニルヴァーシュ以外のIFOは正常に起動することが難しく、マシンの稼働時間に大差が出る。正常に起動した場合は、機体の色が緑色から桃色に変化する。

他にも軍用LFO、KLF(クラフトライトファイター)も登場する。これにはコンパク・フィードバック・システム(CFS)という操縦支援技術が備えられている。このシステム中に蓄積されたデータがコンパク・ドライブを経由してライダーの意識の中にフィードバックすることで、高度なLFO戦闘技術が一般兵でも可能になった。だがその際、ライダーは特殊な防護服を着用しなければならなくなった。

『交響詩篇エウレカセブン』の登場メカニック

ニルヴァーシュ

ニルヴァーシュ type ZERO

主人公・レントンとエウレカの成長と共に搭乗機であるニルヴァーシュも様々なTYPEに変化する。

ニルヴァーシュ type ZERO

名前の意味は始まりと終わりを司り、世界最古と呼ばれるLFOである。コンパク・ドライブを搭載しなくても動ける機体で、詳細は謎に包まれている。
エウレカの搭乗機だったが、ゲッコーステイトに加入したレントンも搭乗することになる。
単座式が多いLFOのなかでも本機は珍しい、左右に座席が並んだ複座式に作られている。外観は白いボディに赤いラインが施されている。
使用武器はブーメランナイフ2本。ニルヴァーシュ専用のリフボードがあり、これは名工の手によるもので旧型機のなかでも飛行速度はとても速い。
地面を走ることができる、ビークルタイプにも変化可能である。レントンがコンパク・ドライブとアミダ・ドライブをニルヴァーシュに装着した際にセブンスウェル現象を発生させた。

ニルヴァーシュ type ZERO spec2(スペックツー)

高速飛行形態時

ニルヴァーシュ typeZEROのスペックアップ機。エウレカが共に戦ってくれるレントンを受け入れたことで心に変化が現れ、それがニルヴァーシュにも影響され進化した形。
アーキタイプが成長し、これにより機体も進化を遂げるため全面的にリニューアルした。
新たに進化を遂げたspec2は、高速飛行形態になるために技術者により形態機構が追加された。これにより、他のターミナルシリーズと比較しても高速飛行がますます最強に進化することになった。これはニルヴァーシュ自身が「空を飛びたい」という思いから飛行モードが追加したとされている。
メイン操縦をレントン、高速飛行形態の操縦をエウレカが担当する。使用武器は、今までと同じブーメランナイフ2本と、新たに装備であるリング状の七色の光「チャクラ」を使って相手の機械部分のみを破壊するセブンスペクトラムも使用可能になった。
また専用のボードは肩部分に分割して装着することができ、高速飛行形態時は機首部分となる。

ニルヴァーシュ type ZERO spec3(スペックスリー)

ニルヴァーシュ最終形態

ニルヴァーシュの最強形態で、レントンのエウレカに対する強い想いにニルヴァーシュが反応し、進化を遂げた。
アーキタイプに備わっていた機械類が融合、機体は丸みを帯びた形になる。意思を持ち、言葉を発することもできるようになった。
今までコックピットが複座式だったが、全方位がモニターで囲まれている。操縦者の体をリング状のアーチが支持してシンクロし、動作が可能になった。また自らトラパー粒子を放つことができ、リフボード不要のまま超高速飛行が可能。
そして左右の目の色が異なり、左はレントンの瞳の色、右はエウレカの瞳の色になっている。
使用武器は胸部に備えられている大口径トラパルザー砲である。

ニルヴァーシュ type the END(ジ・エンド)

滑空する theEND

塔州連邦軍、アネモネが操るLFO。LFO技術の集大成にして最強の機体でニルヴァーシュ type ZEROをもとに製造された。
表向きは軍事用だが、デューイが推し進めるアゲハ構想の基幹を担う存在である。
機体の色は黒で、蝶を模ったフォルムと外装がtype ZEROにはない禍々しさを感じさせる。戦闘性能は極めて高く、アーキタイプはニルヴァーシュと非常に似ている。専用リフボードは左右に分離してスキーのように滑空できる特殊な仕様になっている。
武装は両腕に収納されている2本のブレード、有線式のクローや、敵ライダーの脳に直接ダメージを与えるトラパー波放射特殊兵器バスクード・クライシス、広域に球状の高エネルギーを放射する対コーラリアン兵器バハルックスウェルなどの特殊な武器を搭載している。
the ENDのベース機は、type B303で、特異な形状・腕の位置・足の大型ホイールやコックピットなど多く名残を残している。type ZEROとの最終決戦では、操縦するアネモネ自身の偽りのない想いに機体が反応し覚醒、禍々しい黒い外装から美しい白銀色に変化した。目の色も赤から穏やかな緑色の目に変化した。

ターミナス

滑空する606と808

塔州連邦軍の特殊機動部隊専用に造られた汎用LFO。TYPE Rがつくものは、特殊機動部隊に正式に採用されたモデルであることを意味している。
かつて連邦軍の正式採用機候補であったモンスーノと競いあったが、限られた人間にしか扱うことができず、モンスーノに正式採用の座を奪われた。
本機はゲッコーステイトのメンバーが主に搭乗している。

ターミナス type B303 デビルフィッシュ

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