エウレカセブンAO(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『エウレカセブンAO』とは、2012年にボンズによって制作されたSFロボットアニメ。2005年に放送された「交響詩編エウレカセブン」の続編に当たる作品で、全22話が放送された後に完結編2話が別枠で公開された。
沖縄の離島で義祖父と共に暮らす少年フカイ・アオは、ある時行方不明の母が乗っていた人型ロボット・ニルヴァーシュに乗り込み、謎の生命体シークレットを撃破する。これを機に島を出奔したアオは、シークレットの謎に迫り、幼馴染を連れ去った超常の怪人トゥルースと戦いつつ、母の手掛かりを追い始める。
CV:堀勝之祐
アオの育ての親。血のつながりはないが、エウレカの消息後はアオを本当の孫のように育てた。
医師として磐戸島の島民からも信頼を置かれているが、アオがニルヴァーシュに搭乗後はアオを匿う外様として攻撃を受けるようになる。それでも、島を思っての行動と島民に怒りを向けない心の広さをみせた。
アオの今後を心配するも、ゲネラシオン・ブルへの入隊をイビチャらに勧められた際は本人の意思を尊重する。
イビチャ・タノヴィッチ
CV:後藤哲夫
チーム・パイドパイパーの隊長。幼いパイロットたちにとって、頑固なお父さんのような存在。アオを隊に誘った人物で、彼の母親のエウレカを恩人だと言う。
指揮官という立場なのでIFOに乗って最前戦に出ることはなかったが、パイロットである子どもたちの安否を何より気遣い、生身で戦場に飛び出したこともある。隊員からの信頼は厚く、ブラン社長とは腐れ縁。
ガゼル
CV:桐本琢也
本名金城二郎(カネシロ・ジロウ)。ガゼル商会という運び屋としてハン・ジュノとピッポと共に活動していたのち、二人と一緒にゲネラシオン・ブル社に入社。諜報役のような裏方として、アオたちをサポートする。
軽い言動が特徴的で、周囲(特に女性陣の)反感を買うこともしばしば。しかしながら、決して頭が悪いわけではなく、シークレットとの戦いの終盤では、「シークレットと戦っていればよかった時代は終わった」と知的な一面を見せるセリフも話している。
実は磐戸島出身で、島の沖縄独立運動を行なっている団体のリーダー的存在・カズユキの息子。
アオが最後に放ったクォーツ・ガンによって改変された世界では、沖縄諸国連合の役員を務めている模様。
トゥルース
CV:井上和彦(銀髪の青年)/阪口大助(セールスマン)/黒田崇矢(ゲリラ軍曹)/土倉有貴(少年兵)/大原さやか(美女)/片岡あづさ(美女)
好きな格好に姿を変えられる謎の青年。体の部位を一箇所だけ変化させることも可能で、腕を巨大化させるなど戦闘能力が高い。
正体はシークレットで、路頭に迷っていたところを助けてくれたJ・ヨハンソン博士ら人間が接しやすいよう人間の形をしている。ただ、本人はそのことを完全には自覚しておらず、シークレットと知った時は自暴自棄に陥る。自分の存在を肯定してもらえなかった世界を恨み、アオのクォーツ・ガンを放つ。
クォーツ・ガンによって改変された世界では、ニルヴァーシュと同化した存在となっていた。音声でアオをサポートし、時空をさまよう彼の旅にも同行。最後は新しい世界に戻ろうとするアオと別れ、まだ見ぬ時空へと旅立っていった。
アラタ・ナル
CV:宮本佳那子
アオの幼馴染。他の島民がアオを避ける中で、彼の近くで支え続けた良き理解者でもある。10年前のスカブバーストの生き残りで、その影響で体に疾患を抱えてしまったものの予知夢を見ることがあるようになった。
アオが島を出た後、その力に興味を惹かれたトゥルースと共に行動をする。もともとしっかりした性格ではあったが、シークレットの謎を中心に世界の理に対する理解をより深めたことでより大人びた風貌に。エウレカが残したニルヴァーシュに乗ってアオと暴走するトゥルースのもとに赴くなど、戦闘にも参加した。
ペットのナマケモノ・ノアとは仲良しで、アオが島を出る際に同行できないと知った時は、自分の代わりにノアを青に託した。
エウレカ
CV:名塚佳織
アオの母親。13年前に磐戸島に落下したところをフカイ・トシオに救われる。その後アオを出産し、青い髪の毛を黒く染めるなどしてできる限り島民から敬遠されぬよう尽くしながらアオを育てる。
しかし、スカブバースト発生時に世界を救うため出撃。ただ、並行世界への放出や時間軸を行き来する力を持つと言われるスカブバーストの影響で他の時間軸へと移動させられてしまいアオの元に戻れなくなってしまう。しかし、その際に助けたイビチャなどの隊員から恩義を向けられるようになる。
成長したレントンが出会った際のエウレカは、アオを出産した彼女とは違う時間軸の人物。そのため、アオとの接触した際は親子として言葉を交わすことはなかったが、どこかで心が通っているような描写が垣間見えた。
レントンと別れた際に身ごもっていた子どもは女の子と告げる。その子はスカブコーラルの影響で亡くなってしまった、アオの姉であった。
レントン・サーストン
CV:藤原啓治
エレカの夫であり、アオの父親。世界を侵略しようとするスカブコーラルを排除するために未来の世界からきた。
クォーツ・ガンを持ち出すが、スカブコーラルと共に生きようとするこの世界の人達を助け用とするアオと対立。最後は、身を呈してクォーツガンを放ったアオによって、エウレカの待つ未来へと帰ることになった。
『エウレカセブンAO』の用語
スカブコーラル
世界各地に現れた、謎の物体。巨大な形状で、珊瑚やキノコのようにも見える。
トラパーと呼ばれる粒子を放出しており、この力を利用すると違う時間軸の世界へと移動することも可能。
トラパー
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目次 - Contents
- 『エウレカセブンAO』の概要
- 『エウレカセブンAO』のあらすじ・ストーリー
- ニルヴァーシュとの出会い
- 新たな「仲間」と「再会」
- 新たな戦いの幕開け
- 決戦と結果の末に現れた男
- 決意と代償と帰還
- 『エウレカセブンAO』の主な登場人物・キャラクター
- フカイ・アオ
- フレア・ブラン
- エレナ・ピープルズ
- フカイ・トシオ
- イビチャ・タノヴィッチ
- ガゼル
- トゥルース
- アラタ・ナル
- エウレカ
- レントン・サーストン
- 『エウレカセブンAO』の用語
- スカブコーラル
- トラパー
- IFO
- FP
- 沖縄諸島連合
- シークレット
- 『エウレカセブンAO』の名シーン・名場面
- アオ「俺だって……、俺だってこの島、好きだったんだぞ!」
- アオ「自分が、大事な人達を悲しませてちゃ、しょうがないじゃないか」
- エウレカ「ここがどこで、あの人達が誰でもわかってることがある。 私は、この星を、守る!」
- エレナ「わかってた。 いつだって、手が届かないから好きなんだって」
- 『エウレカセブンAO』の主題歌
- OP(オープニング):Hemenway「Escape」(第2話 - 第13話)
- OP(オープニング):FLOW「ブレイブルー」(第14話 - 第23話)
- ED(エンディング):ステレオポニー「stand by me」(第1話、第3話 - 第12話、OVA)
- ED(エンディング):joy「アイオライト」(第14話 - 第21話、第23話・第24話)
- 挿入歌:LAMA「Parallel Sign」(第11話、第22話)
- 挿入歌:LAMA「Seven Swell -based on "NIJI"-」(第24話)