tw-12456054610107064338@tw-12456054610107064338

tw-12456054610107064338
tw-12456054610107064338
@tw-12456054610107064338
4 Articles
6 Reviews
0 Contributions
0 Likes
tw-12456054610107064338

tw-12456054610107064338のレビュー・評価・感想

あしたのジョー / Ashita no Joe
8

ボクシング漫画の金字塔

私は、40手前です。世代ではありませんが、あしたのジョーは知っていました。時代を越えた名作だと思います。今の若い世代も聞いた事があるのではないでしょうか?
スタートは元々、孤児の矢吹丈がドヤ街という場所で悪さをしていくんですが、その喧嘩の才能を見た丹下段平が、矢吹丈をボクシングに誘いますが最初は乗り気ではないのですが、悪さをした矢吹丈が少年院に行き、そこで出会った力石徹との対決からボクシングに目覚めます。ボクシングがテーマの作品ですが、きっかけはかなりの時が費やされます。ですがそのボクシングとの出会い、ライバル力石徹との出会いが矢吹丈を立派な大人へと成長させて行きます。矢吹丈の成長はそのような人間性と独特のヘアスタイルが伸びていく所で現れます。
有名な話ですが、先ほどの力石徹は矢吹丈との正式なボクシングの対決により、命を落とします(事故的な部分もあり)、それによって現実の世界で力石徹の葬儀が行われます。多分漫画の中で行われた葬儀よりも大々的に行いました。漫画の中でキャラでそのような事が行われたのは正にあしたのジョーが初だと思います。ただ単のボクシング漫画ならそこまでの社会現象は起こらないでしょう。そのような、矢吹丈の魅力とストーリーがとても好きです。

ピッチ・パーフェクト / Pitch Perfect
10

だめだめガールズアカペラグループが全国大会を目指す!

DJを夢見る大学生1年生のベッカは、父親が教授を務めるバーデン大学に入学した。音楽制作に精を出し、周囲とは一歩距離を置いたクールな女子だった。そんなベッカの姿を見た父はサークルに入り、友達を作り普通の大学生活を送ってほしいとベラに言い、それを疎ましく思った彼女は勧誘を受けていた女子アカペラ部ベラーズに入部した。このベラーズはもともとアカペラの強豪校として有名だったが、前回の大会で極度の緊張により、現リーダー オーブリーがパフォーマンス中に吐いてしまうという大失態をおかし、強豪校から一躍笑いもののグループになってしまった過去がある。そのため、リーダー オーブリーは何とか汚名挽回しようと厳しい練習を新入生たちに課していた。しかし、厳しい練習と選曲センスのなさにメンバーの絆は深まらないまま、地方予選に突入。地方予選はメンバー ファット・エイミーの大胆なパフォーマンスによって何とか乗り切ったが、観客の反応はいまいち。ベッカはこれでは本大会を勝ち抜くことができないと思い、本番でアドリブを加えて歌った。しかし、ベラーズはその大会で惜しくも敗退し、オーブリーはその原因がベッカのアドリブにあると断言し、ベッカをベラーズから追放してしまった。ベッカが抜けてしまったベラーズは崩壊寸前の危機に陥ってしまう。一方で大会優勝チームの不正が発覚し、ベラーズの順位が繰り上がり全国大会出場を決めた。しかし、ベッカがいなくなったグループはバラバラのまま。はたしてベラーズはもう一度復活を遂げることが出来るのか?そして最大のライバルであるトレブルメーカーズに勝ち、全国優勝出来るのか?
主演は20年近くのキャリアを誇るアナ・ケンドリック。彼女の透明感のある歌声に感動すること間違いなし!

モートン・ヴァレンス / Morton Valence
8

モートン・バレンスの旅は続く

モートン・バレンスは、英国ロンドン出身通称ハッカー(ロバート)と北アイルランド出身のアンから成る稀有なインディーバンド。バンド名は英国に実在する小さな街に由来する。2人の歴史は2005年頃から始まり、計7枚のアルバムをリリース。他メンバーは度々入れ替わってはいるが、ハッカーの作詞作曲とアンの美しい歌声、主軸は常にここにある。
英紙ガーディアンで「この地でかなり興味深く魅力的なバンド」と評された事もあるように、彼らは自分達の身の丈で独創的な世界を創り続けているように見える。この世に溢れている商業的な音楽とは一線を画し着飾ることのないパフォーマンスと時折出会う愛嬌のある歌は一聴の価値がある。
例えば、「A Tear for Every Year(Another Country)」の出だしは、Old leather jacket still hangs by the door, it’s been out of style and come back around once more. 未だにドアのそばにかけてある古いレザージャケットは、流行が過ぎ廃れたが、時代は巡り再び流行りが訪れた、というラインから始まる。これにはついにやけて、あるあると頷いてしまう。他にもタイトルだけでつい笑顔になってしまう「Table for One」おひとり様。「Chandelier (Bob and Veronica Ride Again)」「If You Are the River(Me & Home James)」「Hey Misty(Bob & Veronica's Great Escape)」などはラブソングでありながら陳腐にならず美しい映像を彷彿させる微妙なところがあっぱれ。素晴らしいアイデアを持っている彼らには今後も美しくて奇妙な独特の世界を描いていってほしいと願う。

禅と骨 Zen and Bones
9

童謡「赤い靴」に我が身を重ねる反骨ハーフ禅僧の心の旅

戦争とさすらいの血に翻弄された、日米ハーフ天龍寺禅僧ヘンリ・ミトワの晩年に密着した作品。横浜生まれのミトワ青年は、米国へ帰国した父を探しに横浜港から氷川丸に乗る。渡米後太平洋戦争勃発、日系人強制収容所に抑留。戦後米国に留まり、日本に帰国したのは21年後。禅に傾倒し京都妙心寺へ身を寄せ得度、裏千家に出入りし陶芸や生け花に手を染める。時は経ち、京都に変わり者の僧侶がいると聞きつけた中村監督のカメラは、禅の道というよりgoing my wayな気分屋爺さんの日々をつぶさにとらえる。多感な時期に言葉もよく分からぬ日本に連れてこられた事が、ある意味未だトラウマとなっている次女との激しいいさかい、居合わせた長男長女も含め、日本語と英語のちゃんぽんなやり取りとなってゆくカオス的シーンが、観ているこちらの心にグサリと突き刺さる。
若き頃の再現ドラマ内でミトワ青年を演じるウエンツ瑛士の熱演も光る。奇しくも同様にドイツ系アメリカ人の父親を持つウエンツだが、長兄を演じたチャド・マレーンが仰天したほど当時は英語が話せなかったらしい。
「刑事さん、私には分かりません。私は日本で生まれた日本人です。」
バラエティ番組の時とも違う、素の状態の自分を出せたという。他には元芸者の姐御的な母親として余貴美子、そしてエンドロール時には横山剣歌う「骨まで愛して」となっている。
ヒトは何処からやって来て何処へ流れてゆくのだろう。そんな事を改めて考えさせられる、Yokohamaが通奏低音のようにゆるゆると根底に流れている作品。

家庭教師ヒットマンREBORN!
10

教育専門書

家庭教師ヒットマンリボーンは、ある日、スーツを着た赤ん坊が中学生の家庭教師としてイタリアから来日するというところから話が始まります。
中学生たちが抱える問題や悩みは誰しもが持つことだと思いました。(家庭や学校などの)環境に振り回されつつ、自分自身の役割とは何なのかを知り成長していく展開は、教育専門書と言っても過言ではありません。
感情だけで動くにはすぐに限界がきてしまうけれど、役割のために自分自身ができていることできていないことを知り、足りないものを成長させる、もしくは自分以外の何かで補うを繰り返し、失敗しても何度でもトライする様は、読んで感情移入していると気づかないプロセスですが、俯瞰してみると、分かりやすく区切ってあるので参考になります。
この成長プロセス以外にポイントになるのが、名言の多さです。キャラクターたちにとって当たり前のことでも、キャラ本人以外には響く内容が多くあります。
風紀委員委員長の「プライドは、プライドだから譲れないんじゃない。譲れないものがプライドになるんだ」という台詞はその人を的確に表す言葉ですが、私たちにも当てはまる言葉です。
証明するように風紀委員委員長は仕事はきっちりしますし、自分の決めたルールは必ず守ります。他人が決めたことではなく自分が決めたことが貫けて初めて自由があることを体現していました。
読んだことのない人には絶対にオススメしたい作品です。

コードネーム U.N.C.L.E. / アンクル
7

洋服、車好きな方

『コードネーム U.N.C.L.E.(原題はThe Man from U.N.C.L.E.)』はテレビ映画『ナポレオン・ソロ』のリメイク作品で、CIA、KGB、イギリス諜報部員が出てきます。テレビ映画が60年代に放送されたこともあり、今回の作品も60年代の設定になっています。
ヴァルトブルクとトラバントといった東ドイツ製の車のカーチェイスや古いフェラーリなども出てきて、車好きにはたまらないのではないでしょうか?
また、60年代風の衣装に身を包んだ女優男優すべてカッコよく、古臭さがなく逆におしゃれなのです。
音楽もとても渋くて素敵なんです。聞き慣れた曲が映画の中で流れるのですが、とても良いのです。お笑い芸人のヒロシが自虐ネタをやる際に流れる『Che vuole questa musica stasera』という曲なんですが、映画の中でワインを飲みながらサンドイッチを食べるシーンで流れてきて、一瞬ヒロシが頭をよぎりますがとてもおしゃれなんです。
60年代テレビ映画のリメイク作品で好きな映画がトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』、トミー・リー・ジョーンズの『逃亡者』、『追跡者』なんですが、この作品もお気に入りの一つです。見て損はしないと思います。