j_shirai142857@j_shirai142857

j_shirai142857
j_shirai142857
@j_shirai142857
12 Articles
7 Reviews
0 Contributions
0 Likes
j_shirai142857

j_shirai142857のレビュー・評価・感想

ネクライトーキー / Necry Talkie
10

POPでROCKな動物園!

2017年に結成し、2020年にアルバム「ZOO!!」にてメジャーデビューを果たした男女5人組バンド。
妹感満載の可愛らしいボーカルの声とルックス、ポップな曲調で親しみやすい曲が持ち味ですが、
実は曲の構成は難しく、超絶技巧の連続!超ロックなバンドです!
リズムの取り方も独特で、難しい曲ばかりですが、それを感じさせない安定したドラムとキーボードとボーカルのポップさ。
そこに隠れて暴れ狂うギターとベースがなんともクセになります。
どの曲もサビはキャッチーで一緒に歌いたくなるし、乗りやすい楽しい曲ばかりなので、ライブで盛り上がること間違いなしです!
また、動物園のように個性豊かなメンバーにも注目で、
MVを見れば一目瞭然。どこで出会ったの?!と思うくらいタイプの違う変人が集まっています。
メンバーはそれぞれ違うバンドと兼任していたり、グッズを自らデザインしたりと、溢れる才能を多方面に発揮していて、
ネクライトーキーとしての音楽活動に止まらないフィールドの持ち主であることも注目です。

メジャーデビューしてからは「ナイティナインのオールナイトニッポン」のタイアップや、
アニメの主題歌なども担当しており、今後も目が離せません!

ポルノグラフィティ / Porno Graffitti
10

ポルノグラフィティの岡野昭仁の歌声がスゴイ

デビューから22周年を迎えた「ポルノグラフィティ」。
当初3人でバンドを組んでいましたが、途中でベースのTama(たま)が方向性の違いで脱退。
しかし、それ以降も2人は精力的に活動を続け、出す曲は全てオリコンチャート上位、アニメや映画など様々な作品の主題歌に抜擢されるなど音楽業界では常に第一線で活躍してきました。
そんな彼らの魅力はギターの新藤晴一(しんどうはるいち)の演奏もさる事ながらやはりボーカルの岡野昭仁(おかのあきひと)の歌にあるのではないかと思います。
その特徴的なハイトーンボイスは一度聴いたら忘れられず、軽快な曲から甘く怪しい曲までなんでも歌いこなす様は圧巻です。
まさに彼にしか表現出来ない歌声に、多くの人が魅了され長年愛されてきました。
鮮烈なデビューを飾った「アポロ」は今でも色褪せず、その後も「アゲハ蝶」や「ヒトリノ夜」、「ミュージック・アワー」など今聴いても時代を感じさせない楽曲ばかりなのはポルノグラフィティの独特な世界観だからこそ出せる業であり、岡野昭仁の唯一無二といってもいいほどの歌にあると思います。
40代になった今も老いを感じさせる事なく最前線で音楽シーンを駆け抜ける彼らの今後に期待です。

只野工業高校の日常
10

工業高校出身じゃない人も是非!

一長一短ある生徒それぞれ味があってどの子も非常に好きなのですが、私は担任の藤原先生推しです。
私の主人が工業高校出身なのですが、学生時代の懐かしさと面白さが相まって爆笑しながら読んでいました。おそらく作者さんが工業高校のご出身なのかなあと思います。私自身は、工業高校出身ではないので「本当に工業高校というのはこういうところなの?」と主人に聞いてみたところ、本当にそうなのだそうです。
流石に、この漫画のままの髪色だと先生に怒られるそうです。見た目は主人公・赤崎のように強そうに見えても、スクールカーストのようなものが存在せずクラス全員仲が良い。ヤンキー漫画のような喧嘩は一切なく、学内の女子の存在は非常に貴重で異常に可愛く見えるのだそうです。普段、ジャージを着ている先生がスーツで登場すると教室がざわつくのもまさにその通りなのだとか(笑)。
各所にちりばめられた「工業高校あるある」は、私には「へー!そうなんだ!」という感じなのですが、主人は「わかる!これ全部わかるわ!!」という感じで、工業高校でない人も楽しめ、工業高校出身の人はさらに数倍楽しむことが出来る希少な漫画だと思います。
生まれ変わって手先が器用だったら、工業高校というところに行ってみたいなあと思う漫画です。

20世紀少年 本格科学冒険漫画 / 20th Century Boys / 21世紀少年 本格科学冒険漫画 / 21st Century Boys
3

豪華だけど、分からない。

20世紀少年は、原作も入り込んでたし、伸ばしまくってたから、映画化は難しいんじゃないかなと思ってました。案の定酷かったですが、1作目の「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」は話の説明だったり、人の紹介なので、原作ファンは楽しめると思います。
唐沢寿明はじめ、主要人物は原作そっくりです。唐沢くんのあの荒んだ感じとか、嫌々コンビニをしている感じが出ていましたし、何よりカンナが可愛かったです。もう大人カンナの演技力の無さといったら酷いので、この時代のカンナに会いたくなります。生瀬さんは、良い役なのですが、大人時代は彼の葬式でみんなが集まるという役回りなので、ちょっとしか出ず残念でした。佐々木蔵之介はちょい役で、いや、ちょい役なわけないだろうと、役者バレするなあと思います。あとはミッチーが出てきたりとか、いろんな人が出てきて豪華です。
だいたい見た目とかも原作に寄せていて、そこに総力を注いだんだなと思いました。でも、やっぱり、長い話をまとめているので、ダイジェスト感があって、ちよっとなと思います。原作を読んでいるので、私は分かりますが、未読の人が見ても分からないんじゃないかなと思いました。でも、20世紀少年の映画の中ではこれが一番マシです。

機動戦士ガンダム / Mobile Suit Gundam / 初代ガンダム / ファーストガンダム / First Gundam / Gundam 0079
9

アニメで考える戦争とは

登場するロボットの造形がとにかく魅力的、リアル人型を見るとプラモデルで発売されるのも頷けます。
物語としては味方、敵ととらえるのでは無く、戦争という大きな枠組みのとして見るのがおすすめです。
本当に戦争とは何かと考えさせられます。
更に何回も見ることでより奥深さや理解できることが増えるというスルメ的なアニメでもあります。

キャラクターの面で言うとジオン軍の軍人が気骨のある人物が多く見受けられるのに対して、主人公の周りは少年兵と呼べるようなまだまだ若い人物が多いという対比も作品を見ていて面白い点です。

リアルに作品の世界観を構築している中に戦争兵器が二足歩行ロボットのMSであったり、人類の新たな概念ニュータイプなどSF要素も上手く組み合わせていて作品を見ていると、どこから現実でどこからが空想なのか分からなくなるくらいよく設定されています。

物語を見終わって爽快感などを得るタイプの作品ではありませんが戦争とは何か、人とはどうして争うのか、また人の可能性というものが宇宙という世界を舞台に生活圏を移動した場合どのような未来があるのだろうかなど、見た後に考えさせられる作品になっていると思います。
ということで9点というおすすめできる作品です。

ブラッド・イン ブラッド・アウト / Blood In Blood Out
8

青春!メキシコのワルガキ三人衆

3時間の超大作ながらとてもパワフルな映画でした。何を隠そう、音楽を担当したのは「ロッキーのテーマ」で知られるビル・コンティ!1900年代の香りがぷんぷんです。

舞台は1972年、メキシコ。メキシコ系と白人の混血の青年にストリートギャングのリーダー、画家を目指す青年の3人を中心に展開します。この3人のプライドと若気の至りが射殺騒動に発展。その事件で仲間の1人が刑務所に入ったのをきっかけに、3人はそれぞれの道を歩み…といったあらすじです。

特に前半は彼らの幼稚さに目を瞑りたくもなりますが、ズバリこの映画の魅力は、今の時代薄れてきている?「義理人情」の精神。誰かのために行動を起こす信念は美しく見えますが、言い換えると(方向を間違えると?)呪縛でもあります。それぞれが呪縛と戦いながらも必死に生きていく姿が泥臭くて最高。3人の関係が変化しながらも腐れ縁や思いやりで繋がっていたり、刑務所内外での血で血を洗う派閥闘争に目が離せません!

少し話はそれますが、アメリカのコメディ映画「ゲット・ハード」(こちらもすごく面白い)の劇中で、主人公が刑務所に入っていたと嘘をつくためこの映画を丸パクリしたエピソードトークをします。つまり、それくらい誰もが憧れる青春ストーリーなんです!ぜひこの映画で熱い青春を味わいませんか?

ブルーピリオド / Blue Period.
9

熱い美術の闘い

元美術部のものです。
知り合いから聞いた漫画が、この「ブルーピリオド」でした。
美術部のスポコンものだというとわかりやすいと思います。
主人公は成績優秀なのにマイルドヤンキーで、日常を仲間とそれなりに楽しく過ごしていました。
そんなある日、美術部の部室に入った時に一枚の油絵が目に入りました。
彼はただただ感動していた様子で、この感覚や空気感が読者に迫ってくる勢いでした。
主人公の感動と自分の感動がシンクロして、一気に感情移入してしまいました。
これを機に、美術の時間や知人の手伝いなどで美術に触れていく日常に、うらやましい感情を覚え始めました。
自分も美術が好きで絵を描いたり美術館に行ったりしていたので、ますます物語に引き込まれました。
成績優秀であり、家計が少し厳しい中、大学進学を考えている主人公は公立の有名大学を志望していました。
が、美術に触れるたびに東京芸術大学へのあこがれが強くなっていく様が自分に当てはまり、鳥肌が立ちました。
あの頃の自分が、本当に絵の道に行きたいと思っていたらと思うと、主人公がうらやましくてたまりません。
タイムスリップできたら、中学生の自分にこの漫画を読ませてあげたいです。
本当に好きなことであれば、茨の道でも突き進む覚悟がもてる。その覚悟を教えてくれる作品です。